1 / 16
第1話 双子の王女が女王候補
しおりを挟む
アピル国は、資源豊かな大国。人徳のある国王が統治している。そして、王妃は、並外れた美貌を持っており、国王夫妻が仲睦まじく暮らす大きな宮殿は、国民すべてのあこがれとなっている。
そんな国王にも、1つの心配があった。
王妃との間に長男がおらず、双子の娘2人だけがいることだった。
姉のレイラと妹カンナ。
2人は、王妃の美貌を引き継いで、抜群の容姿に育っている。
そして、英才教育を施したおかげで、2人とも学問にも武術にも優れた能力を身につけた。
国王は、娘に婿を迎えて、娘を女王にしたい。
レイラとカンナのどちらかが「女王になりたい」と言うのであれば、問題はなかったのだが、2人とも女王になりたがっている。
しかも、2人とも容姿も似ていれば、学問も武術も実力が拮抗していて、甲乙つけがたい。
家来たちが2つの派閥に分かれて争わないうちに、国王は、手を打つ必要があった。
レイラとカンナが晴れて成人となった夜、国王は、豪華な誕生日パーティーを開いた。
そして、その翌日、2人を自らの部屋に呼び出した。
国王「お前たち、双子の姉妹は、わしの期待どおり、立派に育って、成人になってくれた。わしの誇りだ」
豪華な椅子に座った国王は、片膝をついて見上げる2人の娘に微笑む。
レイラ「光栄です、父上」
カンナ「感謝します、父上」
2人の娘は、美しい声で返事をする。
国王「しかし、わしの子どもは、お前たち2人だけ。そして、この国の女王になれるのは1人だけ。お前たちのどちらかだ。聡明で多才なハリー伯爵を養子に迎えて、お前たちのどちらかが妻であり、女王として君臨してもらう」
レイラ「承知しました、父上。その大役は姉のわたくしにお任せください」
カンナ「いいえ、父上。妹のわたくしの方が女王に向いておりますから、わたくしにお申しつけください」
2人の娘は、真剣な表情で国王に迫る。
国王「まあ、そうだろうな。2人とも、女王になりたい気持ちは分かる。だが、お前たち2人がいつまでも張り合っていては、いずれ国が2つに分裂してしまう。だから、2人でじっくり相談して、どちらが女王になるか決めてほしい。女王にならない方も、悪いようにはせん。隣のダリル国の公爵夫人として迎えてもらえる。小さな国ではあるが、何不自由なく暮らせるぞ」
レイラ・カンナ「相談……ですか……」
2人は、声を合わせたかのように、ため息をついた。
それもそのはず。2人は、子供の頃から比べられてきて、しかも何をやっても実力伯仲だけに、強いライバル意識があったからだ。
そんな国王にも、1つの心配があった。
王妃との間に長男がおらず、双子の娘2人だけがいることだった。
姉のレイラと妹カンナ。
2人は、王妃の美貌を引き継いで、抜群の容姿に育っている。
そして、英才教育を施したおかげで、2人とも学問にも武術にも優れた能力を身につけた。
国王は、娘に婿を迎えて、娘を女王にしたい。
レイラとカンナのどちらかが「女王になりたい」と言うのであれば、問題はなかったのだが、2人とも女王になりたがっている。
しかも、2人とも容姿も似ていれば、学問も武術も実力が拮抗していて、甲乙つけがたい。
家来たちが2つの派閥に分かれて争わないうちに、国王は、手を打つ必要があった。
レイラとカンナが晴れて成人となった夜、国王は、豪華な誕生日パーティーを開いた。
そして、その翌日、2人を自らの部屋に呼び出した。
国王「お前たち、双子の姉妹は、わしの期待どおり、立派に育って、成人になってくれた。わしの誇りだ」
豪華な椅子に座った国王は、片膝をついて見上げる2人の娘に微笑む。
レイラ「光栄です、父上」
カンナ「感謝します、父上」
2人の娘は、美しい声で返事をする。
国王「しかし、わしの子どもは、お前たち2人だけ。そして、この国の女王になれるのは1人だけ。お前たちのどちらかだ。聡明で多才なハリー伯爵を養子に迎えて、お前たちのどちらかが妻であり、女王として君臨してもらう」
レイラ「承知しました、父上。その大役は姉のわたくしにお任せください」
カンナ「いいえ、父上。妹のわたくしの方が女王に向いておりますから、わたくしにお申しつけください」
2人の娘は、真剣な表情で国王に迫る。
国王「まあ、そうだろうな。2人とも、女王になりたい気持ちは分かる。だが、お前たち2人がいつまでも張り合っていては、いずれ国が2つに分裂してしまう。だから、2人でじっくり相談して、どちらが女王になるか決めてほしい。女王にならない方も、悪いようにはせん。隣のダリル国の公爵夫人として迎えてもらえる。小さな国ではあるが、何不自由なく暮らせるぞ」
レイラ・カンナ「相談……ですか……」
2人は、声を合わせたかのように、ため息をついた。
それもそのはず。2人は、子供の頃から比べられてきて、しかも何をやっても実力伯仲だけに、強いライバル意識があったからだ。
0
あなたにおすすめの小説
セーラー服美人女子高生 ライバル同士の一騎討ち
ヒロワークス
ライト文芸
女子高の2年生まで校内一の美女でスポーツも万能だった立花美帆。しかし、3年生になってすぐ、同じ学年に、美帆と並ぶほどの美女でスポーツも万能な逢沢真凛が転校してきた。
クラスは、隣りだったが、春のスポーツ大会と夏の水泳大会でライバル関係が芽生える。
それに加えて、美帆と真凛は、隣りの男子校の俊介に恋をし、どちらが俊介と付き合えるかを競う恋敵でもあった。
そして、秋の体育祭では、美帆と真凛が走り高跳びや100メートル走、騎馬戦で対決!
その結果、放課後の体育館で一騎討ちをすることに。
17歳男子高生と32歳主婦の境界線
MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。
カレンと晴人はその後、どうなる?
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる