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12話 前世家族との別離
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昼食後、私たちはみんなで楽しめる家庭用ゲーム機の○○○カートや○○○パーティーでい~っぱい遊んだり、VRゴーグルをかぶって、ホラーゲーム『○ァイブ・ナイツ・アット・フ○ディーズ』や『○ark ○eception』を怖がり泣きながら遊んだりしていると、あっという間に夕方となる。
そして、ここからは…
『彩奈の1日限定現世帰還パーティー』
『光希の誕生日パーティー』
が庭で催される。
まずは、光希への誕生日プレゼント!!
私 →『異世界交流アプリ』
優斗 →『可愛いショルダーバッグ』
舞香 →『流行りのコスメセット』
大河 →『デジタルフォトフレーム』
母 →『レディースタイプのユニークな腕時計』
父 →『新機種スマホ』
豪華なプレゼント類に、光希は大喜び。
早速、私の異世界交流アプリを開くと、誰が作ったのか不明だけど、異世界ガルドマリアの風景や人々が流れ、ルウリの声で『ようこそ、異世界ガルドマリアへ』と紹介され、いくつかの画面が出現したけど、全てグレー表示になっていて、『ここから先は、彩奈が帰還した後にオープンされるよ。そして、全てがカラーの実写になるからね』と言ったので、少し残念そうにしていたけど、喜んでくれてなによりだ。
次は、いよいよメインのバーベキューが始まる。
私は幸せいっぱいで、美味しい肉を噛み締めながら、現世での生活に満喫感を覚えていく。もし、《私が生きていたら、こういう生活が続いていたのだろうか?》と心の節で思うも、それを奥底に封印して、目一杯の今を楽しんだ。夕食後は、私、優斗、光希、舞香さん、大河君で、近くの銭湯へと足を走らせ、日頃の疲れを癒し、最後は光希の部屋で、私、光希、舞香さんの3人で就寝した。
そして翌朝、いよいよ家族とのお別れの時間がやってくる。
○○○ 視点:光希
昨日は、楽しかったな。
私にとって、素敵な1日だった。
お姉ちゃんが災害で亡くなったことについて知っていたけど、私は写真での彼女しか知らない。昨日、家族全員いなくなったせいで、私は寂しさが込みあがり、お姉ちゃんの仏壇で祈ったけど、まさか叶えられるなんて夢にも思わなかった。
お姉ちゃんは、私の求める理想的な女性だった。これからはアプリ間で話し合えるけど、もう今の姿で語り合えることは2度とない。
現在の時刻は、午前8時40分。
午前7時に起床し朝食を食べて、皆がお姉ちゃんと未練なく別れるよう、身支度を整える。全ての準備を終えると、途端に静けさが周囲を支配し、私たちはお姉ちゃんを見る。
「みんな、そんな悲しそうな顔しないの。異世界に戻っても、転生後の姿で語り合えるんだよ」
お父さんが代表して、口を開く。
「それはわかっているが…生きている今の姿の彩奈を見るのは、これが最後なんだ。午前9時を過ぎたら、もう2度と会えない。覚悟はできているんだが……」
やっぱり、みんなは私と同じ気持ちなんだ。
今のお姉ちゃんと話し合えるのは、これで最後。
そう考えると、どうしても悲しくなっちゃうよ。
「貴方、あの時のような別れ方じゃないわ。きちんと彩奈を見て、別れを告げましょう。普通の世間では、これは起こりえない事象だもの。それがどれだけ幸せなことか…」
気づけば、お父さんやお母さんだけでなく、私を含めた全員の目から、涙がこぼれ落ちる。この世には、理不尽な事故、災害が無数に起こっている。突然の別れ、生きている側にとって、それがどれだけ辛いことかは私でもわかる。
死んだ人とは、2度と話し合えない。
だから、これは世界間で起きた奇跡なんだ。
「お姉ちゃん。私、この1日で起きた出来事を、絶対に忘れないから。みんなでいっぱい写真や動画を撮っているから、それをまとめて生涯大事にするからね」
「うん、大事にしてね。今後、優斗も今以上に忙しくなるだろうから、寂しくなったら私に連絡して。まだ、私の生活もどうなるかわからないけど、学校とかには行かないから、通信しやすいはずだよ」
「うん」
お姉ちゃんは、私を第一に考えてくれている。勿論、お兄ちゃんも私優先に考えてくれているけど、こんなお姉ちゃんも欲しかった。
「そうだ彩奈、これを持っていけ」
お父さんが、少し大きな段ボールをお姉ちゃんに渡す。
「中には、ルウリ用の鳥籠や鳥餌がある。ついでに、犬用と猫用の餌も入れてある」
それを聞いた私、舞香さん、大河君は、首を傾げる。
なんで、人ではなく、犬と猫用の餌を入れたの?
お兄ちゃんを見ると、答えを言ってくれた。
「3人には言ってなかったな。姉さんは動物から好かれる体質で、動物園に行くと、よく向こうから寄ってくるんだよ。現世の身体が、そういう体質なのかわからないけどね」
お姉ちゃん、羨ましいよ。
「あはは、ありがたいけど持っていけるかな?」
「私と母さんの見解だと、身体の何処かに触れていれば持っていけるはずだ」
異世界でルウリと契約ということは、お姉ちゃんの職業は、『テイマー』になるよね。色んな動物たちと戯れるお姉ちゃんか、このアプリにメール機能があれば、そんな姿をこちらでも見れる。実装されているといいな。
「ありがとうね。あ、そろそろ時間かな?」
お姉ちゃんの身体が、少しずつ薄くなってる!
お別れの時間なんだ。
「姉さん、俺は姉の死を引きづらず、前へ進む。そして外科医になって、様々な人たちの命を救っていく」
私はお兄ちゃんから、お姉ちゃんの遺体発見時のことを、つい最近になって聞いている。お姉ちゃんの死因は衝突死、気絶した状態で流されて、様々な障害物にぶつかった影響で、発見された時は、目を背ける程の悲惨な状態だったらしい。幸い、顔は比較的無事だったから、お葬式の時は顔だけを見せて行われた。お兄ちゃんは、当時の状況を今でも忘れられず、《無力な存在になりたくない》、《病気になった人々を救いたい》という強い意志から、外科医になることを選んだ。
「昨日、夢について、色々と語ってくれたもんね。優斗なら、その夢を叶えられるよ。頑張ってね」
「ああ!」
お兄ちゃんの強い眼差しが羨ましい。
私には、まだ夢が見つからない。
将来、何になりたいのだろう?
「光希、焦っちゃダメだよ」
「え?」
「顔に出ているから。貴方は私と同じ13歳、これから色んな経験を積んでいくうちに、きっと見つかるよ」
「お姉ちゃん…」
涙が止まらない。
私は、お姉ちゃんに抱きつく。
「お姉ちゃん…私…私…」
別れたくない…別れたくないよ。
せっかく、お姉ちゃんと出会えたのに…。
お姉ちゃんの身体が、どんどん薄くなっていく。
「光希、これから寂しい思いをすることもあるだろうけど、貴方には大勢の味方がいる。大勢の人々が、貴方を見守ってくれている。だから、何があっても諦めず、強い意志を持って生きて」
お姉ちゃんには敵わないな。
「うん…うん…お姉ちゃん…ありがとう」
お父さん、お母さん、お兄ちゃんも、お姉ちゃんを抱きしめて、別れの言葉を告げていく。舞香さんと大河君は泣きながら、後方でじっと見守ってくれている。
「お父さん、お母さん…私を産んでくれてありがとう。12年という短い生涯だったけど、彩奈は幸せだったよ。じゃあね、さようなら」
お姉ちゃんが……消えた。
もう2度と…会えない。
私もお兄ちゃんもお父さんもお母さんも、それを理解しているからこそ、涙を止められない。私にとって生涯忘れられない誕生日、お姉ちゃんこそが、13歳になった私の誕生日プレゼントだよ。
そして、ここからは…
『彩奈の1日限定現世帰還パーティー』
『光希の誕生日パーティー』
が庭で催される。
まずは、光希への誕生日プレゼント!!
私 →『異世界交流アプリ』
優斗 →『可愛いショルダーバッグ』
舞香 →『流行りのコスメセット』
大河 →『デジタルフォトフレーム』
母 →『レディースタイプのユニークな腕時計』
父 →『新機種スマホ』
豪華なプレゼント類に、光希は大喜び。
早速、私の異世界交流アプリを開くと、誰が作ったのか不明だけど、異世界ガルドマリアの風景や人々が流れ、ルウリの声で『ようこそ、異世界ガルドマリアへ』と紹介され、いくつかの画面が出現したけど、全てグレー表示になっていて、『ここから先は、彩奈が帰還した後にオープンされるよ。そして、全てがカラーの実写になるからね』と言ったので、少し残念そうにしていたけど、喜んでくれてなによりだ。
次は、いよいよメインのバーベキューが始まる。
私は幸せいっぱいで、美味しい肉を噛み締めながら、現世での生活に満喫感を覚えていく。もし、《私が生きていたら、こういう生活が続いていたのだろうか?》と心の節で思うも、それを奥底に封印して、目一杯の今を楽しんだ。夕食後は、私、優斗、光希、舞香さん、大河君で、近くの銭湯へと足を走らせ、日頃の疲れを癒し、最後は光希の部屋で、私、光希、舞香さんの3人で就寝した。
そして翌朝、いよいよ家族とのお別れの時間がやってくる。
○○○ 視点:光希
昨日は、楽しかったな。
私にとって、素敵な1日だった。
お姉ちゃんが災害で亡くなったことについて知っていたけど、私は写真での彼女しか知らない。昨日、家族全員いなくなったせいで、私は寂しさが込みあがり、お姉ちゃんの仏壇で祈ったけど、まさか叶えられるなんて夢にも思わなかった。
お姉ちゃんは、私の求める理想的な女性だった。これからはアプリ間で話し合えるけど、もう今の姿で語り合えることは2度とない。
現在の時刻は、午前8時40分。
午前7時に起床し朝食を食べて、皆がお姉ちゃんと未練なく別れるよう、身支度を整える。全ての準備を終えると、途端に静けさが周囲を支配し、私たちはお姉ちゃんを見る。
「みんな、そんな悲しそうな顔しないの。異世界に戻っても、転生後の姿で語り合えるんだよ」
お父さんが代表して、口を開く。
「それはわかっているが…生きている今の姿の彩奈を見るのは、これが最後なんだ。午前9時を過ぎたら、もう2度と会えない。覚悟はできているんだが……」
やっぱり、みんなは私と同じ気持ちなんだ。
今のお姉ちゃんと話し合えるのは、これで最後。
そう考えると、どうしても悲しくなっちゃうよ。
「貴方、あの時のような別れ方じゃないわ。きちんと彩奈を見て、別れを告げましょう。普通の世間では、これは起こりえない事象だもの。それがどれだけ幸せなことか…」
気づけば、お父さんやお母さんだけでなく、私を含めた全員の目から、涙がこぼれ落ちる。この世には、理不尽な事故、災害が無数に起こっている。突然の別れ、生きている側にとって、それがどれだけ辛いことかは私でもわかる。
死んだ人とは、2度と話し合えない。
だから、これは世界間で起きた奇跡なんだ。
「お姉ちゃん。私、この1日で起きた出来事を、絶対に忘れないから。みんなでいっぱい写真や動画を撮っているから、それをまとめて生涯大事にするからね」
「うん、大事にしてね。今後、優斗も今以上に忙しくなるだろうから、寂しくなったら私に連絡して。まだ、私の生活もどうなるかわからないけど、学校とかには行かないから、通信しやすいはずだよ」
「うん」
お姉ちゃんは、私を第一に考えてくれている。勿論、お兄ちゃんも私優先に考えてくれているけど、こんなお姉ちゃんも欲しかった。
「そうだ彩奈、これを持っていけ」
お父さんが、少し大きな段ボールをお姉ちゃんに渡す。
「中には、ルウリ用の鳥籠や鳥餌がある。ついでに、犬用と猫用の餌も入れてある」
それを聞いた私、舞香さん、大河君は、首を傾げる。
なんで、人ではなく、犬と猫用の餌を入れたの?
お兄ちゃんを見ると、答えを言ってくれた。
「3人には言ってなかったな。姉さんは動物から好かれる体質で、動物園に行くと、よく向こうから寄ってくるんだよ。現世の身体が、そういう体質なのかわからないけどね」
お姉ちゃん、羨ましいよ。
「あはは、ありがたいけど持っていけるかな?」
「私と母さんの見解だと、身体の何処かに触れていれば持っていけるはずだ」
異世界でルウリと契約ということは、お姉ちゃんの職業は、『テイマー』になるよね。色んな動物たちと戯れるお姉ちゃんか、このアプリにメール機能があれば、そんな姿をこちらでも見れる。実装されているといいな。
「ありがとうね。あ、そろそろ時間かな?」
お姉ちゃんの身体が、少しずつ薄くなってる!
お別れの時間なんだ。
「姉さん、俺は姉の死を引きづらず、前へ進む。そして外科医になって、様々な人たちの命を救っていく」
私はお兄ちゃんから、お姉ちゃんの遺体発見時のことを、つい最近になって聞いている。お姉ちゃんの死因は衝突死、気絶した状態で流されて、様々な障害物にぶつかった影響で、発見された時は、目を背ける程の悲惨な状態だったらしい。幸い、顔は比較的無事だったから、お葬式の時は顔だけを見せて行われた。お兄ちゃんは、当時の状況を今でも忘れられず、《無力な存在になりたくない》、《病気になった人々を救いたい》という強い意志から、外科医になることを選んだ。
「昨日、夢について、色々と語ってくれたもんね。優斗なら、その夢を叶えられるよ。頑張ってね」
「ああ!」
お兄ちゃんの強い眼差しが羨ましい。
私には、まだ夢が見つからない。
将来、何になりたいのだろう?
「光希、焦っちゃダメだよ」
「え?」
「顔に出ているから。貴方は私と同じ13歳、これから色んな経験を積んでいくうちに、きっと見つかるよ」
「お姉ちゃん…」
涙が止まらない。
私は、お姉ちゃんに抱きつく。
「お姉ちゃん…私…私…」
別れたくない…別れたくないよ。
せっかく、お姉ちゃんと出会えたのに…。
お姉ちゃんの身体が、どんどん薄くなっていく。
「光希、これから寂しい思いをすることもあるだろうけど、貴方には大勢の味方がいる。大勢の人々が、貴方を見守ってくれている。だから、何があっても諦めず、強い意志を持って生きて」
お姉ちゃんには敵わないな。
「うん…うん…お姉ちゃん…ありがとう」
お父さん、お母さん、お兄ちゃんも、お姉ちゃんを抱きしめて、別れの言葉を告げていく。舞香さんと大河君は泣きながら、後方でじっと見守ってくれている。
「お父さん、お母さん…私を産んでくれてありがとう。12年という短い生涯だったけど、彩奈は幸せだったよ。じゃあね、さようなら」
お姉ちゃんが……消えた。
もう2度と…会えない。
私もお兄ちゃんもお父さんもお母さんも、それを理解しているからこそ、涙を止められない。私にとって生涯忘れられない誕生日、お姉ちゃんこそが、13歳になった私の誕生日プレゼントだよ。
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