加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ

犬社護

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16話 死しても断ち切れぬ2人の絆

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何を我慢しているのかな?

「リョウトさん、ごめんなさい!!」

問いただそうとしたら、リノアが先に謝罪してきた。

「何故、謝るんだい?」

堰が壊れたかのように、彼女は泣き出す。

「ルティナには、私のように死んでほしくありません。私が彼女に使役されたら、あなたが去ってしまうんじゃないかと思って……あなたを選びました。でも、リョウトさんの都合も考えず、自分本位に言ってしまったから……私たちに関われば、命だって危険なのに…ごめんなさい…ごめんなさい…」

「あ…私…そんなこと考えてもなかった…お兄ちゃんに頼ってばっかだ」

この子達、めっちゃ良い子!!

まだ7歳なのに、ちゃんと大人に気を遣っている。前世、僕の小中学校時代に出会った奴らに、この子らの爪の垢を飲ませてやりたい。

この子たちなら、信用できそうだ。
僕自身、守ってやりたいという気概も生まれてくる。

「馬鹿だな。ルティナと関わったことで、僕も覚悟を決めているよ。僕はソロで活動しているから、状況が改善されるまでは、君たちの傍にいることを誓おう。君らは7歳なんだから、こんな時こそ大人に頼るんだ」

2人は互いの顔を見合わせると、目だけで語り合ったのか互いに頷く。

「お兄ちゃん、こんな私たちですけど、あなたの仲間にしてもらえませんか?」

「リョウトさん、あなたに使役してもらってからも、足手纏いにならないよう頑張りますので仲間にしてください」

2人はしっかりと背筋を伸ばし、まっすぐな瞳で僕を見つめ、自分たちの願いを訴える。

「ああ、いいよ。君らは、今日から僕の仲間だ」

下手な大人共より、この子たちの方がよっぽど信頼できる。

「「やった~~~~」」

2人は目を輝かせ、ハイタッチを交わす。

喜んでくれるのは良いけど、僕らは邸裏門の物陰に隠れていることを忘れないで欲しい。こういった油断している時に、魔物って襲ってくるんだよな。

「2人の真上から、1体のタルパが来る。僕のギフトと関わり合いの無いやつだ」

やはり、この敷地内はおかしい。少し前に観察した時は、7体しかいなかったのに、もう新たな1体が何処からか迷い込んでいる。

まあ、僕には関係ないから、これ以上踏み込まないけどね。

「あれくらいなら、私とリノアでやれる!! リノア」
「うん、やろう!! タルパになって間もないけど、闇の剣くらいなら出せる!!」
「わかった。私が仕掛けるから、リノアが討伐して」

おいおい、リノアの方は大丈夫か?

タルパになったら、生前に得たギフトやスキル、魔法、魔力量も、全てがリセットされ、レベル1からのスタートとなり、魔法に関しては闇属性しか使えなくなる。記憶だけは引き継がれるとはいえ、心配だな。危ないと判断したら、僕も参戦しよう。

ルティナは闇属性を纏ったまま、空にいるタルパを真っ直ぐ見つめ、風魔法でタルパのいる場所へと高くジャンプする。突然のことで、タルパも戸惑い急停止する。彼女はその隙を見逃さず、風魔法でタルパの背後へ回り込み、魔力を足へと集中させる。

「体術[延髄落とし]」

相手の延髄付近に、スキル[身体強化]と魔力を使って踵落としをくわらせたよ。
動きが、7歳の子供じゃない。
まだ、荒削りだけど、闇と風という2属性を同時に扱えている。
あの小さな身体に、どれだけの才能が秘めているんだ?

「狂ったタルパに、話し合いは必要ないよね。ダークネスブレード(闇夜の刃)!!」

リノアが闇の魔力を1点に集約させ、実体に近い漆黒の剣を右手に出現させ、勢いのまま落下してくるタルパを下から上へと一刀両断した。この子は自分の弱さを把握しているだけでなく、今の時点で、闇の制御能力が高い。

この子にも、ルティナと同等の才能が秘められている。

「「いえ~~~~い、討伐完了~~~」」

互いが笑顔でハイタッチを交わし、タルパ討伐を喜んでいる。
親友だけあって、息も合っているようでなによりだ。
親友としての絆は、そのままのようで安心したよ。
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