加工を極めし転生者、チート化した幼女たちとの自由気ままな冒険ライフ

犬社護

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25話 実習の厳しさ① *ルティナ視点

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「はい、終了。ディムエさん、僕の合否は?」

「は? え? まだ、5分しか……そんな全てが品質Sのヨモギ草…あの区画からどうやって…」

お兄ちゃん、速くない!?
しかも、全部のヨモギ草が品質Sなの!?

そうか、スキル[同調]とギフト[加工]を使ったんだ。
う~、なんか狡い!!

でも、基本に拘らず、自分のスキルやギフトを活かした使い方だ。私も基本通りやれば、多分合格するだろうけど、それって実際の森の中でやったら、凄く時間がかかるし、皆とやっていることが同じだから、個性がない。

私は、リノアを殺したマクレミーサに復讐したい。

このまま何もしなくても、リノアはタルパで注目を浴びているから、もうあいつに私たちの仲も伝わっていると思うけど、もっとアピールして、私を破門した神官たちを後悔させてやりたい。一度破門されたら、どんな功績をあげようとも、巫女やシスターにはなれないもの。

願いを叶えるためにも、色んなところで目立ってやる。
まずは、ディムエさんに名前を覚えてもらうんだ。
お兄ちゃんは、それを私たちに教えるために、一瞬で終わらせたんだ。

ギフトはともかく、同調に関しては、私もリノアもお兄ちゃんから教わっているけど、まだスキルに昇華していないから使っても、成功率が低い。

私のギフト【智慧光輪】は、一度見た光魔法と聖魔法をすぐに魔法へと昇華してくれる効果だから、ここでは役に立たない。う~ん、そうなると残るは属性くらい…あ、そういえば講義の先生が属性で何か言ってたよね。

『薬草には、土の属性だけでなく、その土地の環境や草自身の特性により、個別の属性が付いています。薬草の持つ属性も、選別や採取に大きく関与する時もあるので、貴方方も頭の片隅に入れておいて下さい。今日紹介したヨモギ草は、光属性を所持しているので、まずはこれだけを覚えておきましょう』

私の魔力に、この光属性を付与させて散布させたらどうなるのかな?

自分の魔力を周囲に散布させる行為、お兄ちゃんから聞いた時は、それに何の意味があるのと思ったけど、魔術[撹乱]やギフト[加工]による掌握方法を聞いてびっくりした。面白いから私にも出来るのかなと試すと、大気中に散布した魔力を全然制御出来なかった。改めてお兄ちゃんの制御能力に驚いたけど、あれを私に扱える範囲内で応用出来ないかな?

狭い範囲に散布して、ヨモギ草が食べてくれたら、何か変化が起こるかもしれない。

「やってみよう!!」

ヨモギ草さん、あなたの属性に合わせた光魔力を散布しますので、お口に合ったら光ってくれませんか? それが無理なら、何処に生えているのか教えてくれませんか?

……駄目かな?

諦めかけた時、草むらで何かが光った。
あ、微かだけど、草の幾つかが光ってる!!
でも、光の色が何か違う。
黄色い光がいっぱいあって、赤、青、緑、紫なんかもいくつかある。
あの黄色の光を放つ草、ヨモギ草にそっくりだ。
この区画の中で黄色が一番多いから、あれがヨモギ草なんだ!!

あとは選別だけど、形が綺麗でも、再生したばかりのものは、力が回復していないから弱ってると言ってたよね。

「同じヨモギ草だから、見分けがつかない。どうやって、品質を区別するの?」

お兄ちゃんは全部品質Sだったから、見分け方を知ってるんだ。講義の先生も、ディムエさんも、その見分け方を教えてくれなかったのに。

「う~ん、萎びれてないものを採取するしかない。採取と保管方法は簡単で良かった」

萎びれてないものだけを短剣で採取していったら、あっという間に10本になっちゃった。それらをディムエさんに見せると、何故か冷や汗をかいてる。

「Sが1本、Aが2本、Bが5本、Cが2本……全てがヨモギ草…ありえない…7歳の子供がここまで正確に…3人が[鑑定][解析]スキルを持っていないことは私のスキルで判明しているが…どうやって、ここまで正確に…」

「講義と実習で聞いたことを実践しただけだよ。あ、あと魔力を使ったかな」

でも、この方法は実際の森の中では使えないかもしれない。
森に、ヨモギ草ばかりが生えているわけないもん。

「そんな馬鹿な…」
「次、私の採取した草を評価して下さい」

いつの間にか、リノアも試験を終わらせていた。
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