505 / 730
第505話 ランクについて
しおりを挟む「へーえ? これが試作?」
また別の日にエディにリオーネに来てもらった。しょっちゅう来てもらっているけど、僕が向こうに行くよりは自分が来た方が速いっていうからお願いしてるんだよね?
王様ってそういうものなのかと思ったけど、エディと会えるのは嬉しいから……来てくれて本当にありがたい。
「そうそう。これとシリカゲルをセットにすれば、うまく包装すると長持ちするんだよ。あのシリカゲルなら最低でも二ヶ月くらい」
「……凄いな。しかも、食材だけじゃないんだろ?」
「乾燥しやすいものとか、劣化が激しいものとかかな? 全部に当てはまるわけじゃないけど」
「異世界もすごいが、それを実現出来る鍛治師のレベルも上がったな。たしかに、その二人は昇格した方がいいだろう」
「きっとひっくり返っちゃうね」
「下手に低いままでいると、周りに舐められる。……君だって、そろそろ錬金術師としてのランクは上げんとなあ?」
「え? 僕?」
たしかにポーションパンを作れる錬金術師って職業らしいけど……カウルやラティスト達がいなきゃ、ここまで作り上げた成果はないのに?
不思議に思っていると、エディにおでこへデコピンされてしまった。ちょっと痛い!?
「あのなあ? 弟子が出来たんだから、それ相応のランクは持っておいた方がいいぞ? 王家御用達の店としても落ち着いてきたんだ。次は君自身の事に切り替えなきゃ……またどっかのバカ貴族連中が付け狙うぞ」
「……そう、なのかな?」
「ヒーディア内もまだ完璧とは言えないし、他国もどうなっているかは検討がつかない。だから、君を守れる処置をするのはマブダチとしてもだが国王としてもさせてくれ」
「……うん」
ポーションパンを求める人は、庶民だけじゃなくいろんな人に食べてもらいたいし、薬代わりにして欲しい。イケメン神様に与えられた使命を……リトくんにも無事に繋げられるようにしなくちゃいけないんだ。もう僕ひとりの問題じゃないのだから。
「そうと決まれば! 日取りをサクッと決めて、うちの城に来てもらわなきゃだな!」
「そこはお願いします」
「君のランクは……そういや決まってたか? ロイズのことだから、Aくらいは」
「あ」
「ん?」
「……試験とか受けてない」
「おいいいいいいい!?」
パン屋としての営業許可証への試験は受けたけど、錬金術師としては何も受けていない事を今思い出した。もう営業して一年近く経つのに!?
慌ててロイズさんに魔法蝶を飛ばして、少しして返事が来ると……。
『マジでこっちのミスだ!! すぐにギルドに来てくれ!!』
ということで、エディもだけどラティスト達も連れて生産ギルドへ行くことになった。今日スバルをお休みにしてて本当によかったよ……。仕込んだ生地は収納魔法に入れているから大丈夫だしね!!
13
あなたにおすすめの小説
魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
ムーン
ファンタジー
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~
島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!!
神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!?
これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
転生美女は元おばあちゃん!同じ世界の愛し子に転生した孫を守る為、エルフ姉妹ともふもふたちと冒険者になります!《『転生初日に~』スピンオフ》
ひより のどか
ファンタジー
目が覚めたら知らない世界に。しかもここはこの世界の神様達がいる天界らしい。そこで驚くべき話を聞かされる。
私は前の世界で孫を守って死に、この世界に転生したが、ある事情で長いこと眠っていたこと。
そして、可愛い孫も、なんと隣人までもがこの世界に転生し、今は地上で暮らしていること。
早く孫たちの元へ行きたいが、そうもいかない事情が⋯
私は孫を守るため、孫に会うまでに強くなることを決意する。
『待っていて私のかわいい子⋯必ず、強くなって会いに行くから』
そのために私は⋯
『地上に降りて冒険者になる!』
これは転生して若返ったおばあちゃんが、可愛い孫を今度こそ守るため、冒険者になって活躍するお話⋯
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
こちらは『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の可愛いくまの編みぐるみ、おばあちゃんこと凛さんの、天界にいる本体が主人公!
が、こちらだけでも楽しんでいただけるように頑張ります。『転生初日に~』共々、よろしくお願いいたします。
また、全くの別のお話『小さな小さな花うさぎさん達に誘われて』というお話も始めました。
こちらも、よろしくお願いします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
異世界に転生したら?(改)
まさ
ファンタジー
事故で死んでしまった主人公のマサムネ(奥田 政宗)は41歳、独身、彼女無し、最近の楽しみと言えば、従兄弟から借りて読んだラノベにハマり、今ではアパートの部屋に数十冊の『転生』系小説、通称『ラノベ』がところ狭しと重なっていた。
そして今日も残業の帰り道、脳内で転生したら、あーしよ、こーしよと現実逃避よろしくで想像しながら歩いていた。
物語はまさに、その時に起きる!
横断歩道を歩き目的他のアパートまで、もうすぐ、、、だったのに居眠り運転のトラックに轢かれ、意識を失った。
そして再び意識を取り戻した時、目の前に女神がいた。
◇
5年前の作品の改稿板になります。
少し(?)年数があって文章がおかしい所があるかもですが、素人の作品。
生暖かい目で見て下されば幸いです。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
最強魔法は生活魔法!? ~異世界ではモンスター退治も生活のうち~
gagaga
ファンタジー
神の気まぐれにより異世界へと転移した主人公田辺竜太(大学生)が生活魔法を駆使して冒険したり町の人と触れ合ったりする物語です。
なお、神が気まぐれすぎて一番最初に降り立つ地は、無人島です。
一人称視点、独り言多め、能天気となっております。
なお、作者が気ままに書くので誤字脱字は多いかもしれませんが、大目に見て頂けるとありがたいです。
ただ、敢えてそうしている部分もあり、ややこしくてすいません。(^^;A
ご指摘あればどんどん仰ってください。
※2017/8/29 連載再開しました!
私が魔王?いやいや、そんなわけないでしょ?えっ、本当なの?なら、『証明』してみなさいよ!
R.K.
ファンタジー
これは、不運にも『魔王』になってしまった女の子の物語。
「はあ~、おはよう。」
「おはようございます、魔王様。」
「・・・」
「誰?えっ、魔王?魔王ってどういうこと!!」
不運にも『魔王』になってしまった女の子が、どうにかこうにかして、魔王であることを信じようとしない、そんな女の子と、魔王に仕える魔人が織り成す異世界ファンタジー小説です!
面白そうでしたら、読んでいってください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる