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第556話 今の実力を
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養子縁組については、クラウンさんたちは諦めてくださったんだけど。
逆に別の確認をしたいと、演習場に移動してクラウンさんが軽装で僕の前に立って爆弾発言をしてきたんです!?
「エディから特殊な攻撃手段を持っている話も聞いていたんだ。是非私が敵だと思って仕掛けてくれないかな?」
「えぇえ!?」
「親父……たしかにケントは強いと言ったが、対人ではほとんど経験ないぞ?」
「うん。だから、私くらいでいいんだよ。ラティスト殿がいらしても、いつ何時その事態が起きるかわからないからね?」
「そうかもしんねーが、口実にしてねぇか?」
「うん?」
「はぐらかすな!!」
バレーサーブの魔導具は滅多に使わないけど、人に対して攻撃するのはエディが言ったように使ったことがない。エリーと以前デート中にゴブリンとかを退治した時は役に立っても、相手は魔物だった。
同じ生き物でも、人間相手に怪我以上のことをさせたくはない。だけど、それをうやむやにしていい環境じゃないんだ、この世界は。
まだまだ僕なんかを狙う悪いお貴族さんとかがいるんだ。ルカリアちゃんやリトくんを狙うことで、取り引き材料にしようとするくらい。
だったら、僕は逃げてちゃいけないんだ。
「……わかりました」
「ケント?!」
「大丈夫。本気は出さないよ。エディだって、あの時の威力は知ってるでしょう?」
「そうだけどよ。無理してねぇか?」
「ちょっと覚悟決めただけ」
「……わかった」
エディにも納得してもらえたなら、今回はクラウンさんが打ち返しやすい威力にしよう。正確性とかを見たいだけだろうし、怪我は本当にさせたくないからね。
ただ、ここで何故かシルフィスさんの方がゲストを呼んで来ちゃったんだけど!?
「リリアにも見てもらいたくって」
「お袋!?」
リリアちゃんは全然わかんないからか、頭にはてなマークがたくさん浮かんでいるよね……。
「あの、これは……?」
「ケントくんの実力をうちの人が試そうとしているの」
「せ、先王自ら!?」
「リリア。私のことはもうお義父様でいいとも」
「私も、お義母様でいいわよ?」
「は、え……何故、こんなことに?!」
「ケントくんも強いらしいの。リリアも知りたくなくて?」
「! それは知りたいです!」
「おいおい!?」
丸め込まれちゃってるよ!? 相変わらず、ふんわり人形さんのように見えて中身が体育会系なんだな、このお嬢さん……。
とりあえず、収納魔法からボールの魔導具を取り出し、構えてから威力だけ加減してサーブを打つ!
速いけど、避けれなくないと思っていたサーブをクラウンさんは剣でいなそうとしていたが。
何故か剣が当たっても魔導具の威力が殺せなかった!?
「え、なんで!?」
僕普通以下の威力でサーブしただけなのに!?
「く!? ケントくん、悪いが破壊させてもらうよ!」
「は、はい!」
魔導具よりも人命優先なので頷くと、クラウンさんはもう少し力を込めて地面に叩きつけた。けど、魔導具はそれでも壊れることはなかったんだ。威力は相殺されたけど。
「あなた! 大丈夫!?」
「親父!! 無茶してねぇか!?」
「いや~。魔力を込めたものだからか、性質が普通以上だね。おじさんの力でも骨が折れたよ」
へらって笑っているけど、クラウンさん相当お疲れのようだ! すぐにポーションパンでもチーズカレーパンを持って向かい、どうぞと渡せば笑顔になってくれた。
「加減はしたんですけど……すみませんでした」
「それはわかっていたけど、この魔導具の製造者……もしかして、マーベラスじゃないかな?」
「はい。僕の攻撃手段として作ってもらいました」
「ふむ。あれが作るので稀にあるのだが、意思のようなものが宿ってしまったかもしれないね?」
「えぇえ!?」
つまり、トラディスのとこのフランツみたく!? なんでそんなチートな代物が出来ちゃうんだ!!?
逆に別の確認をしたいと、演習場に移動してクラウンさんが軽装で僕の前に立って爆弾発言をしてきたんです!?
「エディから特殊な攻撃手段を持っている話も聞いていたんだ。是非私が敵だと思って仕掛けてくれないかな?」
「えぇえ!?」
「親父……たしかにケントは強いと言ったが、対人ではほとんど経験ないぞ?」
「うん。だから、私くらいでいいんだよ。ラティスト殿がいらしても、いつ何時その事態が起きるかわからないからね?」
「そうかもしんねーが、口実にしてねぇか?」
「うん?」
「はぐらかすな!!」
バレーサーブの魔導具は滅多に使わないけど、人に対して攻撃するのはエディが言ったように使ったことがない。エリーと以前デート中にゴブリンとかを退治した時は役に立っても、相手は魔物だった。
同じ生き物でも、人間相手に怪我以上のことをさせたくはない。だけど、それをうやむやにしていい環境じゃないんだ、この世界は。
まだまだ僕なんかを狙う悪いお貴族さんとかがいるんだ。ルカリアちゃんやリトくんを狙うことで、取り引き材料にしようとするくらい。
だったら、僕は逃げてちゃいけないんだ。
「……わかりました」
「ケント?!」
「大丈夫。本気は出さないよ。エディだって、あの時の威力は知ってるでしょう?」
「そうだけどよ。無理してねぇか?」
「ちょっと覚悟決めただけ」
「……わかった」
エディにも納得してもらえたなら、今回はクラウンさんが打ち返しやすい威力にしよう。正確性とかを見たいだけだろうし、怪我は本当にさせたくないからね。
ただ、ここで何故かシルフィスさんの方がゲストを呼んで来ちゃったんだけど!?
「リリアにも見てもらいたくって」
「お袋!?」
リリアちゃんは全然わかんないからか、頭にはてなマークがたくさん浮かんでいるよね……。
「あの、これは……?」
「ケントくんの実力をうちの人が試そうとしているの」
「せ、先王自ら!?」
「リリア。私のことはもうお義父様でいいとも」
「私も、お義母様でいいわよ?」
「は、え……何故、こんなことに?!」
「ケントくんも強いらしいの。リリアも知りたくなくて?」
「! それは知りたいです!」
「おいおい!?」
丸め込まれちゃってるよ!? 相変わらず、ふんわり人形さんのように見えて中身が体育会系なんだな、このお嬢さん……。
とりあえず、収納魔法からボールの魔導具を取り出し、構えてから威力だけ加減してサーブを打つ!
速いけど、避けれなくないと思っていたサーブをクラウンさんは剣でいなそうとしていたが。
何故か剣が当たっても魔導具の威力が殺せなかった!?
「え、なんで!?」
僕普通以下の威力でサーブしただけなのに!?
「く!? ケントくん、悪いが破壊させてもらうよ!」
「は、はい!」
魔導具よりも人命優先なので頷くと、クラウンさんはもう少し力を込めて地面に叩きつけた。けど、魔導具はそれでも壊れることはなかったんだ。威力は相殺されたけど。
「あなた! 大丈夫!?」
「親父!! 無茶してねぇか!?」
「いや~。魔力を込めたものだからか、性質が普通以上だね。おじさんの力でも骨が折れたよ」
へらって笑っているけど、クラウンさん相当お疲れのようだ! すぐにポーションパンでもチーズカレーパンを持って向かい、どうぞと渡せば笑顔になってくれた。
「加減はしたんですけど……すみませんでした」
「それはわかっていたけど、この魔導具の製造者……もしかして、マーベラスじゃないかな?」
「はい。僕の攻撃手段として作ってもらいました」
「ふむ。あれが作るので稀にあるのだが、意思のようなものが宿ってしまったかもしれないね?」
「えぇえ!?」
つまり、トラディスのとこのフランツみたく!? なんでそんなチートな代物が出来ちゃうんだ!!?
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