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エンダラインを出て二日後、パルティア一行は無事エルシドに到着した。
湯浴みして支度を整えてからセリアズ別邸に挨拶に行こうと考えていたパルティアを、借りているコテージ前で待ち受けていたのはセリアズ公爵父子。
「パルティア様!」
「パルティア嬢!」
声まで揃えて、出迎えてくれた。
まるで張り合っているかのように、どちらが先に前に出るか、腕を広げて牽制し合っている。
「ご無沙汰しておりました、ア、セ、セリアズ公爵様、アレクシオス様。ご健勝で何よりでございます」
パルティアは一瞬アレクシオスを呼びそうになったが、なんとか踏みとどまった。
ランバルディは満足そうに、アレクシオスは少し悔しそうに、それでも貴族らしく笑って応える。
「ご紹介いたしますわ」
ダルディーンと彼の現場監督を手招きし、横に立たせると
「アレクシオス様、こちらは設計士のダルディーン・ムイゾリオと現場を監督いたしますミルツ・ジョワユーズでございます」
「ああ、よろしく頼む」
今度はアレクシオスがにっこりと反応した。
「私ども、二日の旅路を参りましたもので、一旦身繕い致しましてから改めてお伺いしてもよろしいでしょうか?」
馬車の中にいても、乾いた陸路を二日も走れば車内は砂埃にまみれてしまう。
パルティアも早く汗を流したかった。
「もちろんだ!早く顔を見たかっただけだから・・・」
何かを言い淀むアレクシオスを差し置き、ランバルディが前に出た。
「屋敷に夕餉を用意させるので、のちほど迎えを出してもよいかな、パルティア嬢?」
「はいっ、お招きありがとうございます。ではのちほど」
名残惜しそうなアレクシオスを連れ、ランバルディが馬車に乗り込むと自らパタンと扉を閉め、行ってしまった。
「相変わらずでございますわね、セリアズ公爵様は」
ニーナもうっすらと笑みを浮かべている。
「セリアズ公爵・・・すごい圧でしたね」
ストレスを感じていたらしいダルディーンが、ぐしゃぐしゃと髪を掻きむしった。
「私には優しい方ですわ。コテージでも食事を用意させますが、町におりてもいいし、門限だけ守ってね」
「はい、ありがとうございます。では私はコテージで頂戴致します」
パルティアはニーナたちとセリアズ公爵邸へ、他のものは思い思いに外に出たり好きなように、エルシドの夜を楽しんで過ごした。
湯浴みして支度を整えてからセリアズ別邸に挨拶に行こうと考えていたパルティアを、借りているコテージ前で待ち受けていたのはセリアズ公爵父子。
「パルティア様!」
「パルティア嬢!」
声まで揃えて、出迎えてくれた。
まるで張り合っているかのように、どちらが先に前に出るか、腕を広げて牽制し合っている。
「ご無沙汰しておりました、ア、セ、セリアズ公爵様、アレクシオス様。ご健勝で何よりでございます」
パルティアは一瞬アレクシオスを呼びそうになったが、なんとか踏みとどまった。
ランバルディは満足そうに、アレクシオスは少し悔しそうに、それでも貴族らしく笑って応える。
「ご紹介いたしますわ」
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「ああ、よろしく頼む」
今度はアレクシオスがにっこりと反応した。
「私ども、二日の旅路を参りましたもので、一旦身繕い致しましてから改めてお伺いしてもよろしいでしょうか?」
馬車の中にいても、乾いた陸路を二日も走れば車内は砂埃にまみれてしまう。
パルティアも早く汗を流したかった。
「もちろんだ!早く顔を見たかっただけだから・・・」
何かを言い淀むアレクシオスを差し置き、ランバルディが前に出た。
「屋敷に夕餉を用意させるので、のちほど迎えを出してもよいかな、パルティア嬢?」
「はいっ、お招きありがとうございます。ではのちほど」
名残惜しそうなアレクシオスを連れ、ランバルディが馬車に乗り込むと自らパタンと扉を閉め、行ってしまった。
「相変わらずでございますわね、セリアズ公爵様は」
ニーナもうっすらと笑みを浮かべている。
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「私には優しい方ですわ。コテージでも食事を用意させますが、町におりてもいいし、門限だけ守ってね」
「はい、ありがとうございます。では私はコテージで頂戴致します」
パルティアはニーナたちとセリアズ公爵邸へ、他のものは思い思いに外に出たり好きなように、エルシドの夜を楽しんで過ごした。
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