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86話
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「やっぱりちょっと違うわ・・・・」
これだと思った色で刺繍したのだが、出来上がりが思ったようにならないのだ。
糸を外せば跡が残り、美しさが損なわれるため、一からやり直すしか選択肢はない。
「これから毎日夜なべ・・・かしら」
作業部屋と呼ぶアトリエから部屋へ戻ると、トレがベッドに丸まって眠りこけていた。
「なにかが違うのよ」
ナミリアのイメージの糸を刺してみても、どうしても思ったようにならない。
理由は分からないが、なにかが違う。
完全なスランプだった。
これは自分の評価のためなので、誰かに救ってもらう訳にはいかない。そう思うと尚更煮詰まる悪循環にハマっているのだ。
「ロリーン先生に相談してみようかしら」
ロリーンも地方から戻って以来、溜めていた仕事を片付けるのにたいそう忙しそうで、それもあってナミリアは孤軍奮闘していたのだが。
もう限界だと言わんばかりに刺しかけの刺繍を放り出してクローゼットからコートを探る。
先触れを出すために侍女を呼ぶことを忘れるくらい、せわしなく突き動かされていた。
「ナミ様、どうなさいました?」
「ロリーン先生のところに伺いたいの、今すぐに」
「まっ、まあ!では急いで先触れを走らせますから、ほんの少しだけ私に支度をお手伝いさせてくださいませ」
エーラがささっと背後にまわり、曲がったコートの両肩を摘んで真っ直ぐに直してやりながら、襟の中に入り込んだカールした毛束も外に解放してやる。
「あら。曲がってた?」
「ええ、かなり」
「そ・・・・・?」
「急ぐとろくなことになりません。さあ私と深呼吸いたしましょう」
エーラがそっと背中に手を当てたあと、落ち着かせるようゆっくりと擦って、ナミリアを鏡の前に立たせてみる。
鏡の中のナミリアは、確かに化粧は薄すぎるし、髪も乱れ、エーラに直された上着は中のワンピースの色柄とどうもちぐはぐな印象だ。
「やだ!私ったら」
「おわかりいただけましたか?」
「ええ。じゃあエーラ、支度をお願い」
「そうこなくては、ですわ!」
エーラはまずロリーンの屋敷に先触れを送り、ナミリアの身だしなみを整えてやった。
「ロリーン様、在宅されていらっしゃるとよろしいのですが」
「いらっしゃるわ。仕事がかなり溜まって出かけられないと仰っていたもの」
その頃ロリーンも依頼を受けた刺繍に勤しんでいた。
王都を離れていた間に来ていたオーダーと、休んでいた稽古を再開したことで非常に忙しかったのだ。
「ロリーン様、レンラのお嬢様がいらっしゃるそうですよ」
「あら!ナミリア様がここに来るなんて珍しいわね」
「そうですねえ」
「ちょうどいいわ。私にも気分転換が必要だし、庭にお茶の支度をしておいて頂戴」
そう言うとロリーンは鏡の前に座り、ポーチから出したパフに粉を含ませて、パタパタと顔をはたき始めた。
「ロリーン先生ごきげんいかがですか、突然参りまして申し訳ございません」
「ナミリア様!ごきげんよう。お久しぶりね、私も会いたかったからちょうどよかったわ」
化粧をしていても、ナミリアの疲れた顔がロリーンには見て取れた。
「少し庭で風に当たりましょっ」
美しい庭に出ると心地よい陽射しがナミリアを包む。
「風が気持ちいいわね」
そう声をかけても、力なく微笑むナミリアがますます心配になる。
「ナミリア様は何にお困りなの?私の力が必要なのでしょう?」
「・・・・・はい」
だるそうにナミリアが手を伸ばすと、控えていたエーラが籠を手渡した。
「これ、ご覧頂きたいのです」
解きかけた糸に、ナミリアの苦悶が見て取れる。
仕上がりが汚くなるため、やろうとしたが止めたというところだ。
「・・・・・これをどうしたいのかしら?」
「華やかな、でもどこか儚げなと思っていたのですけど、やってみたらただ色数だけが多いガチャガチャした感じになってしまったんです」
叱られたこどものようにしょんぼりするナミリアに、ロリーンは小さな栗鼠を連想した。
「ええわかるわ」
「わかってしまいますよね。やっぱり・・・」
「そうねえ。でも何を変えればもっと良くなるかもわかるわよ」
自信満々に応えたロリーンに、ナミリアは尊敬の視線を送る。
「ふふっまあ任せなさいな」
パチンとウインクすると、ロリーンのつけまつげがパサッと音を立てた。
それからロリーンは裁縫箱からリッパーと毛抜きを取り出し、慎重に慎重にナミリアが色を重ねた糸を切って引き抜いていく。
「この糸を足したのでしょう?」
「はい」
「じゃあこれは取ってしまいましょう」
「でも」
「あなたの先生に任せておきなさいって。先生はこんな失敗を数え切れないほど繰り返してきて、卓越したリカバリーの技術を持っているのよ!」
自慢になるのか微妙だか、またもロリーンは胸を張った。
布に穴が空いてしまうと、糸を外すことを躊躇ったナミリアとはえらい違いだ。
「ねぇ、ナミリア様。失敗はしてもいいのよ、次に同じことを繰り返さなければいいだけ。それと、これはズルではなくてリカバリーね!」
信じられないほどきれいに余計な刺繍糸を取り除いたロリーンが、ハイッと手渡してくれたやりかけの刺繍に視線を落とす。
「リカバリー・・・」
「そうよ。リカバリーできるものなら、真正直に一からやり直さなくてもいい!今度やり方を教えましょうね。ところでこれ、華やかにしたいのかしら」
「ええそう思って色を足したんですけど、このやわらかさやちょっと儚げな感じは残したくて」
「うまくいかなかったわけね」
うんうんと頷きながら席を立ったロリーンが、小さな籠を手に戻ってきた。
「これどうかしら」
「宝石ですよね?ダイヤモンドですか?」
「パッと見は似てるけど、ダイヤモンドじゃないわ。この裏手に小さな山があるのだけど、そこで取れた水晶は内包物があるものが多くて。水晶としてはあまりよろしくないそうなのだけど、見てみたらキラキラしてとてもきれいだから装飾品にどうかと思ったのよ。小さくカットして穴をあけて縫い付けるか、糸で囲って縫い付けるかはこれから考えるのだけど」
「先生、そんな先生がお考えになられた大切なものですのに、私によろしいのですか?」
これが評価されたらロリーンではなくナミリアの功績になってしまう。
「構わないわ。草臥れた刺繍講師の私より、新進気鋭の作家で若手経営者のナミリア様が世に出したほうが、絶対に目を引くと思う。これが売れたら講師より私の収入はずぅっと増えるはずなの。私はもうコンテストも引退してるし、名より実が大切なのよ」
そう言い切ったロリーンは、石を摘んで日に透かし、キラキラと部屋の壁に光を反射させながら楽しげに笑った。
これだと思った色で刺繍したのだが、出来上がりが思ったようにならないのだ。
糸を外せば跡が残り、美しさが損なわれるため、一からやり直すしか選択肢はない。
「これから毎日夜なべ・・・かしら」
作業部屋と呼ぶアトリエから部屋へ戻ると、トレがベッドに丸まって眠りこけていた。
「なにかが違うのよ」
ナミリアのイメージの糸を刺してみても、どうしても思ったようにならない。
理由は分からないが、なにかが違う。
完全なスランプだった。
これは自分の評価のためなので、誰かに救ってもらう訳にはいかない。そう思うと尚更煮詰まる悪循環にハマっているのだ。
「ロリーン先生に相談してみようかしら」
ロリーンも地方から戻って以来、溜めていた仕事を片付けるのにたいそう忙しそうで、それもあってナミリアは孤軍奮闘していたのだが。
もう限界だと言わんばかりに刺しかけの刺繍を放り出してクローゼットからコートを探る。
先触れを出すために侍女を呼ぶことを忘れるくらい、せわしなく突き動かされていた。
「ナミ様、どうなさいました?」
「ロリーン先生のところに伺いたいの、今すぐに」
「まっ、まあ!では急いで先触れを走らせますから、ほんの少しだけ私に支度をお手伝いさせてくださいませ」
エーラがささっと背後にまわり、曲がったコートの両肩を摘んで真っ直ぐに直してやりながら、襟の中に入り込んだカールした毛束も外に解放してやる。
「あら。曲がってた?」
「ええ、かなり」
「そ・・・・・?」
「急ぐとろくなことになりません。さあ私と深呼吸いたしましょう」
エーラがそっと背中に手を当てたあと、落ち着かせるようゆっくりと擦って、ナミリアを鏡の前に立たせてみる。
鏡の中のナミリアは、確かに化粧は薄すぎるし、髪も乱れ、エーラに直された上着は中のワンピースの色柄とどうもちぐはぐな印象だ。
「やだ!私ったら」
「おわかりいただけましたか?」
「ええ。じゃあエーラ、支度をお願い」
「そうこなくては、ですわ!」
エーラはまずロリーンの屋敷に先触れを送り、ナミリアの身だしなみを整えてやった。
「ロリーン様、在宅されていらっしゃるとよろしいのですが」
「いらっしゃるわ。仕事がかなり溜まって出かけられないと仰っていたもの」
その頃ロリーンも依頼を受けた刺繍に勤しんでいた。
王都を離れていた間に来ていたオーダーと、休んでいた稽古を再開したことで非常に忙しかったのだ。
「ロリーン様、レンラのお嬢様がいらっしゃるそうですよ」
「あら!ナミリア様がここに来るなんて珍しいわね」
「そうですねえ」
「ちょうどいいわ。私にも気分転換が必要だし、庭にお茶の支度をしておいて頂戴」
そう言うとロリーンは鏡の前に座り、ポーチから出したパフに粉を含ませて、パタパタと顔をはたき始めた。
「ロリーン先生ごきげんいかがですか、突然参りまして申し訳ございません」
「ナミリア様!ごきげんよう。お久しぶりね、私も会いたかったからちょうどよかったわ」
化粧をしていても、ナミリアの疲れた顔がロリーンには見て取れた。
「少し庭で風に当たりましょっ」
美しい庭に出ると心地よい陽射しがナミリアを包む。
「風が気持ちいいわね」
そう声をかけても、力なく微笑むナミリアがますます心配になる。
「ナミリア様は何にお困りなの?私の力が必要なのでしょう?」
「・・・・・はい」
だるそうにナミリアが手を伸ばすと、控えていたエーラが籠を手渡した。
「これ、ご覧頂きたいのです」
解きかけた糸に、ナミリアの苦悶が見て取れる。
仕上がりが汚くなるため、やろうとしたが止めたというところだ。
「・・・・・これをどうしたいのかしら?」
「華やかな、でもどこか儚げなと思っていたのですけど、やってみたらただ色数だけが多いガチャガチャした感じになってしまったんです」
叱られたこどものようにしょんぼりするナミリアに、ロリーンは小さな栗鼠を連想した。
「ええわかるわ」
「わかってしまいますよね。やっぱり・・・」
「そうねえ。でも何を変えればもっと良くなるかもわかるわよ」
自信満々に応えたロリーンに、ナミリアは尊敬の視線を送る。
「ふふっまあ任せなさいな」
パチンとウインクすると、ロリーンのつけまつげがパサッと音を立てた。
それからロリーンは裁縫箱からリッパーと毛抜きを取り出し、慎重に慎重にナミリアが色を重ねた糸を切って引き抜いていく。
「この糸を足したのでしょう?」
「はい」
「じゃあこれは取ってしまいましょう」
「でも」
「あなたの先生に任せておきなさいって。先生はこんな失敗を数え切れないほど繰り返してきて、卓越したリカバリーの技術を持っているのよ!」
自慢になるのか微妙だか、またもロリーンは胸を張った。
布に穴が空いてしまうと、糸を外すことを躊躇ったナミリアとはえらい違いだ。
「ねぇ、ナミリア様。失敗はしてもいいのよ、次に同じことを繰り返さなければいいだけ。それと、これはズルではなくてリカバリーね!」
信じられないほどきれいに余計な刺繍糸を取り除いたロリーンが、ハイッと手渡してくれたやりかけの刺繍に視線を落とす。
「リカバリー・・・」
「そうよ。リカバリーできるものなら、真正直に一からやり直さなくてもいい!今度やり方を教えましょうね。ところでこれ、華やかにしたいのかしら」
「ええそう思って色を足したんですけど、このやわらかさやちょっと儚げな感じは残したくて」
「うまくいかなかったわけね」
うんうんと頷きながら席を立ったロリーンが、小さな籠を手に戻ってきた。
「これどうかしら」
「宝石ですよね?ダイヤモンドですか?」
「パッと見は似てるけど、ダイヤモンドじゃないわ。この裏手に小さな山があるのだけど、そこで取れた水晶は内包物があるものが多くて。水晶としてはあまりよろしくないそうなのだけど、見てみたらキラキラしてとてもきれいだから装飾品にどうかと思ったのよ。小さくカットして穴をあけて縫い付けるか、糸で囲って縫い付けるかはこれから考えるのだけど」
「先生、そんな先生がお考えになられた大切なものですのに、私によろしいのですか?」
これが評価されたらロリーンではなくナミリアの功績になってしまう。
「構わないわ。草臥れた刺繍講師の私より、新進気鋭の作家で若手経営者のナミリア様が世に出したほうが、絶対に目を引くと思う。これが売れたら講師より私の収入はずぅっと増えるはずなの。私はもうコンテストも引退してるし、名より実が大切なのよ」
そう言い切ったロリーンは、石を摘んで日に透かし、キラキラと部屋の壁に光を反射させながら楽しげに笑った。
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