Two of a kind 絶対に知られたくない【僕】の秘密…

むらさきおいも

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翌日

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そして次の日の夜、俺はいつものようにリビングのソファーに寝転び、遥香が寝室に向かおうとした時、どうしても確認しておきたいことがあって遥香を呼び止めた。


「はる?」

「んぁ?」

「あのさー、はるって今彼女いないの?」

「…いねぇけど」

「遊ぶ相手は?」

「は?お前と一緒にすんな」

「紹介してやろっか?」

「いっ、いいよ…別に…っ、てか何でそんな事聞くんだよ…」

「あ、いや…家にいる事多いよなぁって思って?もっと外出て遊べばさ?楽しいんじゃねぇかなぁ~とか?」

「余計なお世話。あぁ…てかお前、出ていかないらいい加減、家賃払え」

「へっ…?あーぅ…もうちょい待ってぇ…はる
    ちゃん♡お願ぁい…」

「甘えんな!んで、ちゃんはやめろって言ってんだろっ!」


遥香は縋り付く俺を軽く振り払い、さっさと寝室に向かい襖をパタンと閉めた。

余計なお世話…か。
もしかして女に興味無いのか?

いや、でも昔いたよな?彼女…

そういやあれからそんな話、聞かないような気もする…

まさか男に目覚めたとかそんな事ないよな!?

でもそれならそれで…!?
…は?いや、俺、今何考えてた?

あんなもん見ちゃったから、ちょっと頭おかしくなっちゃったのかもしんない!?


「あ"ーーーーーっっ!!」

「うるさいっ!!早く寝ろっ!!」


キャパオーバーになって大声を上げた俺に向かって、襖の向こうから遥香の怒鳴り声を浴びせられる。


「んぅ…はるのばか。お前のせいだろ…」


聞こえないくらい小さな声でそう呟くと、俺はソファーにうつ伏せになり、考え込んだまま眠りについた。
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