Two of a kind 絶対に知られたくない【僕】の秘密…

むらさきおいも

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奏汰の妄想

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あれから、遥の事が気になって仕方がない。

テレビを見ながら海苔巻きを口いっぱいに頬張り、嬉しそうにモグモグする姿も何だか可愛く見えてくる…

あぁ…そんな可愛い顔して、自分で自分の後ろに指突っ込んで気持ちよくなってるなんて…

そんな事を考えたら、口に咥えてる海苔巻きでさえなんか違うものに思えてきて、もしあれが俺のだったら…なんて俺は箸を持ったまま口をだらしなく開けて、その姿を想像しながらじっと遥香を眺めていた。


「…んだよ」

「えっ…!?や、別に…///」


遥香のあれやこれやを思い出して、えっちな事想像してました!
なんて、口が裂けても言えない…


「あ、のさ…?」

「ん?」

「家賃半分払うから、ここに住まわせてくんない?」

「えっ…」

「だめぇ…?」

「ダメじゃ…ない、けど…」

「ね、お願いっ…!じゃあ保険下りるまででいいからっ!」

「んぅ…一緒にはちょっと…。狭いし…」

「…そっか、そうだよな…」

「ごめん…」

「いや、悪りぃ悪りぃ!すぐ出てくから、あと三日だけっ…」

「うん…それなら…」


正直こんな状況だから良いって言ってくれるって思ってたのに、歯切れの悪い遥香の態度に不安を覚える時がある。

前の事があるからか…
信用されてねぇのかな…俺。
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