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第5章 王女の学園生活
11 治療と帰還
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暗闇からの視界が開けると、元いた森に着いていた。
近くには他のクラスメイトや先生たちもいる。戻ったきた私たちに気付いたようで、駆け寄って来た。
「アドリアスさんたちは無事ですか!?」
治癒を得意とする先生が、アドリアスたちの様子を確認する。
「穴の向こうでヒュドラーに襲われました…スピカは毒を受けて俺たちは怪我だけです。」
アドリアスの言葉に先生は難しい顔をした。
「ヒュドラーの毒の治癒は…難しいですね。我々では対処のしようがないです。」
「わたくしとイリーナで毒の治療をしますわ。聖属性であれば、解毒できなくても効果があるはずです。」
先生たちの治療は水と地属性によるものだ。薬品類も揃ってはあるため、通常の怪我と成分が分かっている毒物は治療が可能だった。
しかしヒュドラーの毒は、成分がわからないため解毒手段がなかった。そのため聖属性の魔術によって生命力を活性化させて、自然治癒力を高めることで対処する。
「イリーナいける?」
「魔力も少しは回復しているから問題ないわ。」
アドリアスとロアのことは先生たちに任せて、私たちはスピカの治療に集中する。治療し始めて少しすると、顔色もだいぶ良くなってきたのがわかる。
「…流石に長時間の連続行使は、なかなかくるわね。」
「ラティアーナの場合、魔力を収束させてるのだから負担が大きいでしょうよ。あとはわたくしに任せてくれてもいいのよ?」
「あら、わたくしの性格はよく知っているでしょう。」
2人して軽口を叩き合いながら半刻ほど、治療をし続けた。
「これくらいかしらね…」
「ええ、自然治癒力を高めても限度があるわ。あとはスピカ自身の力を信じましょう。」
治療を一旦終えるとアイリスが近づいてきた。
「スピカさんの状況はどうですか?」
「自然治癒力を高めましたが、これ以上は効果があまりないですね。あとはゆっくりできる場所で安静にさせたいところですが…」
私がそう言うとアイリスは顔を曇らせる。
「ここまでは馬車が入れませんから、森の外までは出ないといけませんが…アドリアスさんとロアさんについても、処置は完了したものの安静が必要です。もうそろそろ日が暮れますし一夜を明かした後、3人の体調が悪化しなければ、抱えて森を出ることが最善かもしれませんね。」
3人を移動させるには誰かが抱えるしかないため、暗くなってから移動するのは難しい。どうするか考えていると、イリーナがふと呟いた。
「空間移動魔術をここに刻んで学園まで戻りますわ。わたくしが最速で戻れば、明日の朝までには戻れるはずですの。」
イリーナの言葉に先生たちは驚いた表情をした。
「し、しかし1人で森を抜けて学園まで…それも夜通しで行くなど危なすぎます。」
「けれど3人を最速で学園まで連れ帰るには、これしかありませんわ。」
先生たちは反対するが、イリーナの意志は固そうだった。
「ではわたくしも一緒に参りましょう。おそらくイリーナの全速力についていける人は限られています。この中で可能なのはわたくしか…」
「わたくしだけでしょうね。教師として危険をさせたくはないですが…この際、危険の1つや2つ加わったところで変わらないでしょう。それに3人のことを考えるのであれば、最善でしょうね。」
アイリスがイリーナの案に賛同した。
「アイリス先生が賛成なのであれば、我々は構いませんが…」
アイリスが賛成に回ったことで、他の先生たちも反対できなくなったようだ。
「ではその案でいきますわ。よろしいですよね?」
イリーナの言葉に先生たちは「はい。」と返した。イリーナは少し歩いて杖を地面に置くと、術式を展開する。
「これで1日程度は持ちますわ。あとは学園から対になる魔術を行使すれば、こことの間を繋ぐトンネルを開けます。」
イリーナは準備を終えて私たちを見る。
「では急いで戻りましょう。作戦の要はイリーナさんです。あなたの速度に合わせます。」
「いつでもいいわよ。」
私とアイリスもそう答えると、イリーナは「では行きます。」と言って移動を開始した。
イリーナは魔術によって重力を軽減すると同時に、風を操作して飛行する。森の木々の間を縫うようにして飛行していく。私は身体強化をかけて走り、アイリスは風魔術と加速魔術によって跳躍していく。
「イリーナもアイリス先生もなかなかの加速…地上を走るだけでは足りなさそうね。」
地面が安定しないため、身体強化をかけていても踏み出しが甘くなってしまう。私は、魔力障壁と木々を足場にすることで、地面を使わずに跳躍していく。
日が完全に沈んだ頃、森から出ることができた。
「森の上空ほど飛行型の魔物はいませんから…高度を上げますわ。」
「問題ないわ!」「わかったわ。」
私たち3人は高度を少しあげると、学園に向けて一直線に突き進んだ。
「やっと学園都市が…見えて来た!」
「そうね…城門の前に降りましょう。」
「ええ。そうですね。」
城門の前に門番以外いないことを確認すると、進む勢いをそのままに地面に足をつける。私は身体強化を用いて足の力で、イリーナとアイリスは風を前方に噴出して、急停止する。
土埃をあげながら止まると、門番が駆け寄ってきた。
「あなたたちは一体…っ!?ラティアーナ様にイリーナ様!アイリス様まで!?御三方ともどうされたのですか!?」
私たちに気付いたようで門番は驚く声を上げる。アイリスは息を整えながら門番に告げた。
「学園に急用です。至急通しなさい!」
「っ!かしこまりました!」
門番が急いで門に近くに走って行き、塔の人と連絡を取る。すると、扉が開いて街の中に入れるようになった。
「ありがとう。通らせてもらうわ。」
街の中を走って移動する。学園に着いたのは、朝日が登りつつある頃だった。
「よし、ここなら問題ないわ。イリーナさんお願いしますね。」
「頼んだわよイリーナ。」
「お任せくださいな。今開きますわ!」
イリーナは杖を構えて魔術を行使する。この場所に展開した術式と森に設置した術式を繋いで、空間同士の穴を作り出した。
離れた位置で待っていると、先生が最初に様子を確認して、その後他の皆がやってくる。安静な必要な3人は、そのまま医務室に運ばれていった。
「ラティアーナさん、イリーナさんありがとうございました。おかげで3人を…生徒たちを失わずに済みました。」
「わたくしはあまり力になれませんでした。イリーナのおかげです。」
戦いならまだしも、それ以外となると魔力量がものを言うことが多いため、私では力不足になることが多い。最近はあまり感じていなかったが、魔力が少ないことを改めて実感してしまう。
この後少しだけ話をして今日は、お開きとなった。予想外の事態だったため、とても疲れているだろう。
私とイリーナも寮に戻るが、その前に医務室に顔だけ出すことにした。
「あら、起きていたのね。」
医務室に入るとアドリアスト目が合う。
「ああ、今回は助かった。騎士を目指す者として、王の剣を称するグラディウス公爵家として、何もできなかったからな…2人がいなければ、どうなっていたか正直わからない。」
落ち込むアドリアスにイリーナは明るく声をかける。
「わたくしたちは幼馴染にして親友だと思ってますわ。助けるのが当たり前でしょう。」
「そうよ。わたくしとイリーナとアドリアス…3人はお披露目前からの仲じゃない。困っているのなら、危ない間に合っているのなら、必ず助けるし手を差し出す。もしわたくしやイリーナが困っていたら…アドリアスが助けてくれるでしょう?」
イリーナに合わせて私も微笑む。
「そうだな。勿論だ。…俺たちは幼馴染にして親友。この先2人に何かあった時は、俺の全てをかけて力を尽くす。」
「でしたらわたくしも、アドリアスとラティアーナのためであれば、この先助力を惜しみませんわ!」
「ええ。わたくしもアドリアスとイリーナが困っているなら支える。傷つくようなことが有れば必ず守る。力を貸すわ!」
私たち3人はお互いに誓い合うのだった。
近くには他のクラスメイトや先生たちもいる。戻ったきた私たちに気付いたようで、駆け寄って来た。
「アドリアスさんたちは無事ですか!?」
治癒を得意とする先生が、アドリアスたちの様子を確認する。
「穴の向こうでヒュドラーに襲われました…スピカは毒を受けて俺たちは怪我だけです。」
アドリアスの言葉に先生は難しい顔をした。
「ヒュドラーの毒の治癒は…難しいですね。我々では対処のしようがないです。」
「わたくしとイリーナで毒の治療をしますわ。聖属性であれば、解毒できなくても効果があるはずです。」
先生たちの治療は水と地属性によるものだ。薬品類も揃ってはあるため、通常の怪我と成分が分かっている毒物は治療が可能だった。
しかしヒュドラーの毒は、成分がわからないため解毒手段がなかった。そのため聖属性の魔術によって生命力を活性化させて、自然治癒力を高めることで対処する。
「イリーナいける?」
「魔力も少しは回復しているから問題ないわ。」
アドリアスとロアのことは先生たちに任せて、私たちはスピカの治療に集中する。治療し始めて少しすると、顔色もだいぶ良くなってきたのがわかる。
「…流石に長時間の連続行使は、なかなかくるわね。」
「ラティアーナの場合、魔力を収束させてるのだから負担が大きいでしょうよ。あとはわたくしに任せてくれてもいいのよ?」
「あら、わたくしの性格はよく知っているでしょう。」
2人して軽口を叩き合いながら半刻ほど、治療をし続けた。
「これくらいかしらね…」
「ええ、自然治癒力を高めても限度があるわ。あとはスピカ自身の力を信じましょう。」
治療を一旦終えるとアイリスが近づいてきた。
「スピカさんの状況はどうですか?」
「自然治癒力を高めましたが、これ以上は効果があまりないですね。あとはゆっくりできる場所で安静にさせたいところですが…」
私がそう言うとアイリスは顔を曇らせる。
「ここまでは馬車が入れませんから、森の外までは出ないといけませんが…アドリアスさんとロアさんについても、処置は完了したものの安静が必要です。もうそろそろ日が暮れますし一夜を明かした後、3人の体調が悪化しなければ、抱えて森を出ることが最善かもしれませんね。」
3人を移動させるには誰かが抱えるしかないため、暗くなってから移動するのは難しい。どうするか考えていると、イリーナがふと呟いた。
「空間移動魔術をここに刻んで学園まで戻りますわ。わたくしが最速で戻れば、明日の朝までには戻れるはずですの。」
イリーナの言葉に先生たちは驚いた表情をした。
「し、しかし1人で森を抜けて学園まで…それも夜通しで行くなど危なすぎます。」
「けれど3人を最速で学園まで連れ帰るには、これしかありませんわ。」
先生たちは反対するが、イリーナの意志は固そうだった。
「ではわたくしも一緒に参りましょう。おそらくイリーナの全速力についていける人は限られています。この中で可能なのはわたくしか…」
「わたくしだけでしょうね。教師として危険をさせたくはないですが…この際、危険の1つや2つ加わったところで変わらないでしょう。それに3人のことを考えるのであれば、最善でしょうね。」
アイリスがイリーナの案に賛同した。
「アイリス先生が賛成なのであれば、我々は構いませんが…」
アイリスが賛成に回ったことで、他の先生たちも反対できなくなったようだ。
「ではその案でいきますわ。よろしいですよね?」
イリーナの言葉に先生たちは「はい。」と返した。イリーナは少し歩いて杖を地面に置くと、術式を展開する。
「これで1日程度は持ちますわ。あとは学園から対になる魔術を行使すれば、こことの間を繋ぐトンネルを開けます。」
イリーナは準備を終えて私たちを見る。
「では急いで戻りましょう。作戦の要はイリーナさんです。あなたの速度に合わせます。」
「いつでもいいわよ。」
私とアイリスもそう答えると、イリーナは「では行きます。」と言って移動を開始した。
イリーナは魔術によって重力を軽減すると同時に、風を操作して飛行する。森の木々の間を縫うようにして飛行していく。私は身体強化をかけて走り、アイリスは風魔術と加速魔術によって跳躍していく。
「イリーナもアイリス先生もなかなかの加速…地上を走るだけでは足りなさそうね。」
地面が安定しないため、身体強化をかけていても踏み出しが甘くなってしまう。私は、魔力障壁と木々を足場にすることで、地面を使わずに跳躍していく。
日が完全に沈んだ頃、森から出ることができた。
「森の上空ほど飛行型の魔物はいませんから…高度を上げますわ。」
「問題ないわ!」「わかったわ。」
私たち3人は高度を少しあげると、学園に向けて一直線に突き進んだ。
「やっと学園都市が…見えて来た!」
「そうね…城門の前に降りましょう。」
「ええ。そうですね。」
城門の前に門番以外いないことを確認すると、進む勢いをそのままに地面に足をつける。私は身体強化を用いて足の力で、イリーナとアイリスは風を前方に噴出して、急停止する。
土埃をあげながら止まると、門番が駆け寄ってきた。
「あなたたちは一体…っ!?ラティアーナ様にイリーナ様!アイリス様まで!?御三方ともどうされたのですか!?」
私たちに気付いたようで門番は驚く声を上げる。アイリスは息を整えながら門番に告げた。
「学園に急用です。至急通しなさい!」
「っ!かしこまりました!」
門番が急いで門に近くに走って行き、塔の人と連絡を取る。すると、扉が開いて街の中に入れるようになった。
「ありがとう。通らせてもらうわ。」
街の中を走って移動する。学園に着いたのは、朝日が登りつつある頃だった。
「よし、ここなら問題ないわ。イリーナさんお願いしますね。」
「頼んだわよイリーナ。」
「お任せくださいな。今開きますわ!」
イリーナは杖を構えて魔術を行使する。この場所に展開した術式と森に設置した術式を繋いで、空間同士の穴を作り出した。
離れた位置で待っていると、先生が最初に様子を確認して、その後他の皆がやってくる。安静な必要な3人は、そのまま医務室に運ばれていった。
「ラティアーナさん、イリーナさんありがとうございました。おかげで3人を…生徒たちを失わずに済みました。」
「わたくしはあまり力になれませんでした。イリーナのおかげです。」
戦いならまだしも、それ以外となると魔力量がものを言うことが多いため、私では力不足になることが多い。最近はあまり感じていなかったが、魔力が少ないことを改めて実感してしまう。
この後少しだけ話をして今日は、お開きとなった。予想外の事態だったため、とても疲れているだろう。
私とイリーナも寮に戻るが、その前に医務室に顔だけ出すことにした。
「あら、起きていたのね。」
医務室に入るとアドリアスト目が合う。
「ああ、今回は助かった。騎士を目指す者として、王の剣を称するグラディウス公爵家として、何もできなかったからな…2人がいなければ、どうなっていたか正直わからない。」
落ち込むアドリアスにイリーナは明るく声をかける。
「わたくしたちは幼馴染にして親友だと思ってますわ。助けるのが当たり前でしょう。」
「そうよ。わたくしとイリーナとアドリアス…3人はお披露目前からの仲じゃない。困っているのなら、危ない間に合っているのなら、必ず助けるし手を差し出す。もしわたくしやイリーナが困っていたら…アドリアスが助けてくれるでしょう?」
イリーナに合わせて私も微笑む。
「そうだな。勿論だ。…俺たちは幼馴染にして親友。この先2人に何かあった時は、俺の全てをかけて力を尽くす。」
「でしたらわたくしも、アドリアスとラティアーナのためであれば、この先助力を惜しみませんわ!」
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