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第8章 女王の日常と南の国々
21 ナイトメアの兵士
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私は胸元のペンダントに魔力を流して戦闘用の衣装に着替える。
魔法袋と武具を持って外に出ると慌しい声が所々から聞こえていた。
「防御結界の再構築を急いで!」「こっちで既にやっている!そっちの小隊は航空戦力への迎撃に備えて」「わかった」
「騎士隊は陣の前方に展開だ。敵を絶対に通すな」「了解…我々の小隊も続け!」
陣地の防衛に当たっていた騎士たちは既に交戦開始。残りの騎士も防衛戦へ集結中だ。
魔術士隊も陣地の結界の再構築と航空戦力への対処に向かっている。
「陛下!弓兵隊は総員準備完了しました。航空戦力への迎撃でよろしいですか?」
残る弓兵隊も全員が準備完了したようだ。
「2小隊だけ地上戦に残して欲しいわ」
「了解しました。迎撃に当たります!」
各部隊へ大まかな指示を出した後、私も前線への向かった。
陣地を抜けて騎士たちが守っている防衛線からは、敵の様相が窺える。
ナイトメアの兵士たちは、薄手の鎧を身に纏いつつも虚ろな感じで戦っていた。
「アドリアス!戦況は!?」
騎士たちの先頭でアドリアスが槍と剣を構えて対峙している。予想に反して押されているようだ。
アドリアスが一兵士相手に遅れを取るとは心外だ。
「この兵士たちは厄介だ!生半可な傷どころか致命傷を与えても回復する場合がある。下手な攻撃は意味を成さないぞ!」
「はぁっ!?高性能の回復魔術なら可能だろうけど、この人数に行使していたら魔力がいくらあっても足りないわよ!」
私は口で文句を言いながらも近くにいた敵を斬る。
袈裟斬りにした相手は、少しだけ血を流して膝から崩れ落ちる。しかしほんの少しの時間で、何事もなかったかのように立ち上がった。
「なっ!?」
再び立ち上がった兵士は剣を振りかぶった。咄嗟に刀で弾いて足に魔力を纏う。
斬撃が通らないのであれば打撃で。
身体強化も合わさって強化された蹴りは、骨を砕く感触と共に相手を吹き飛ばした。
しかし相手は再び起き上がってきて再び襲い掛かってくる。
「これは…きりがないな。ラティアーナ下がれ!」
アドリアスから高密度の魔力を感じた私は、後ろへと跳躍する。
次の瞬間。
敵の中心に火柱が出現する。超高温の炎は全てを焼き尽くす勢いで立ち昇る。
「流石にこの威力であれば回復されることもないようだな…不死身というよりは回復力が凄まじいというわけか?」
火柱が消滅したときには、跡形もなく影すら残さずに全てが消え去っていた。
「けれど今の一撃でも数人しか倒せていないわ。敵全員を相手にしては魔力が持たないわよ…そもそも治癒系統の魔術が発動した形跡がないわ」
魔術による治癒は魔力の流れを感じることができる。仮に自身への治癒であっても、魔力が活性化されるため近くにいれば気がつく訳だ。
目の前で見て魔術の発動を気が付かないと言うことは、魔術とは別のものによる可能性が高い。
なにより身体が消滅した場合は回復できないようだが、これだけの大人数を相手にすると厳しいだろう。
確実に止めをさせるだけの一撃を連発するのは、とても現実的な手段ではない。
「要は魔力を使い果たさないように気を付けつつ、回復できないほどの攻撃を行えばいいのだろう?」
いつの間にか近くに来ていたデトロークは、そんな事を口にしながら魔剣を抜く。
剣と身体から雷が迸ると不敵な笑みを浮かべて敵に斬りかかる。
「この雷は全てを砕く剣であり全てを防ぐ鎧となる。雑兵程度にどうにかできるほど安くはない!」
デトロークが魔剣を振りかぶるたびに敵が消し飛び、敵がデトロークに攻撃しようとして触れた瞬間に敵が吹き飛ぶ。
そのような光景を作り出していた。
その光景を見た私とアドリアスは互いに向き合い
「俺も負けていられないな!」
「わたくしも負けられないわ!」
と同時に言った。
アドリアスは聖剣グラディウスを構えると魔力を込めて聖属性の魔力を放ち、剣に纏わせる。
「斬っただけで足りないのであれば斬ると同時に粉砕させてもらう」
アドリアスは剣で斬る瞬間、魔力で内側から炸裂、粉砕していくことにしたようだ。
更には魔槍アルカアストによる衝撃波を合わせることで身体全体への攻撃を可能としていた。
そして私も二人に遅れを取ることはできない。
周囲の魔力を取り込み身体強化の出力を上げて行く。
そして納刀した状態で手足に魔力を纏わせて、纏った魔力を高速回転させた。
高速回転させた魔力は、魔力でできたドリルのようになって触れたものを削り穿っていく。
魔力の放出ではなく纏うことによる消費魔力の節約。
私たちはこの防衛線を死守するために戦うのだった。
一方本陣の中央付近。
こちらではイリーナとシクスタスを中心とする魔術士隊と弓兵隊が迎撃していた。空中にいる飛龍は背中に兵士を乗せたまま飛び回り、時折飛龍がブレスを吐く。
結界が壊れているせいで魔術障壁で防ぐしかない。
そのため防戦一方となり消耗を強いられていた。
「全弓兵隊は上空の飛龍を狙え!」
「魔術士隊は上空からの攻撃に対し防御に集中しなさい!それから弓兵隊の支援を…作戦開始!」
ここに来てシクスタスとイリーナの号令が飛ぶ。ついに飛龍への反撃が始まることになった。
ラティアーナからシクスタスとイリーナに当てた命令は三つ。
速やかに航空戦力を全滅させること。
そして自軍の撤退を支援すること。
最後は別働隊を構成して目標地点へ動かすことだ。
「各小隊は同一固体を狙え…多少の傷では飛龍には通じない。攻撃をある程度集中させるぞ。矢は遅延爆破。カウント3だ…放て!」
「「「はい!」」」
号令とおもに矢が一斉に上空へ放たれる。
飛龍たちも常に旋廻しているため全ての矢が命中するわけではない。
それでも半分ほどは命中し……
爆発する。
「このまま各隊は放ち続けろ!当たらなくても良い。空中で爆発が起こるだけで牽制にもなる。飛龍に注意がひきつけられる。そして…」
シクスタスは指示を出しながらも弦を引いて狙いを絞り……
「命中…」
矢を放った。
射法八節。
シクスタス自身が放つ直前に命中すると感じてから放つ矢は、狙いを寸分違えずに飛龍の頭に命中する。
そして一瞬の間を空けて内側から爆発。
攻撃を受けた飛龍は空から堕ちていく。
「さすが弓の名手と名高いシクスタス様ですね」
術式の展開をしているイリーナが傍にいるシクスタスに賞賛を送る。
シクスタスも不敵の笑みを浮かべて
「次男の婚約者殿に良い所を見せなければなりませんからな」
と言った。
「ではわたくしも義父様に良い所を見せなければなりませんね」
イリーナをそう言葉にして展開していた術式を行使する。
魔術によって大きな氷の槍を生成し射出。
任意のタイミングで槍を粉砕するというものだ。
氷の槍は飛龍に命中し炸裂、内部から衝撃と氷の破片を受けて飛龍は堕ちた。
「イリーナ様こそ…流石は魔術のマギルス家次期当主ですな。魔術の本来の射程を超えていても一撃ですか」
「マギルス家は王国の盾。距離という言い訳はできませんので」
魔術による攻撃射程は精々100メートルが最大と言われている。遠距離になればなるほど魔力の制御が届かなくなり魔力の結合が解けていくからだ。
イリーナは氷という物質に加工してから別の魔術によって射出。衝撃の発生もしくは一定時間の経過をトリガーにして粉砕させているが、並みの魔術士ではできない芸当だった。
シクスタスとイリーナ。将来の義理の父と娘。
二人は互いの部隊を率いながら飛龍たちを堕としていくのだった。
魔法袋と武具を持って外に出ると慌しい声が所々から聞こえていた。
「防御結界の再構築を急いで!」「こっちで既にやっている!そっちの小隊は航空戦力への迎撃に備えて」「わかった」
「騎士隊は陣の前方に展開だ。敵を絶対に通すな」「了解…我々の小隊も続け!」
陣地の防衛に当たっていた騎士たちは既に交戦開始。残りの騎士も防衛戦へ集結中だ。
魔術士隊も陣地の結界の再構築と航空戦力への対処に向かっている。
「陛下!弓兵隊は総員準備完了しました。航空戦力への迎撃でよろしいですか?」
残る弓兵隊も全員が準備完了したようだ。
「2小隊だけ地上戦に残して欲しいわ」
「了解しました。迎撃に当たります!」
各部隊へ大まかな指示を出した後、私も前線への向かった。
陣地を抜けて騎士たちが守っている防衛線からは、敵の様相が窺える。
ナイトメアの兵士たちは、薄手の鎧を身に纏いつつも虚ろな感じで戦っていた。
「アドリアス!戦況は!?」
騎士たちの先頭でアドリアスが槍と剣を構えて対峙している。予想に反して押されているようだ。
アドリアスが一兵士相手に遅れを取るとは心外だ。
「この兵士たちは厄介だ!生半可な傷どころか致命傷を与えても回復する場合がある。下手な攻撃は意味を成さないぞ!」
「はぁっ!?高性能の回復魔術なら可能だろうけど、この人数に行使していたら魔力がいくらあっても足りないわよ!」
私は口で文句を言いながらも近くにいた敵を斬る。
袈裟斬りにした相手は、少しだけ血を流して膝から崩れ落ちる。しかしほんの少しの時間で、何事もなかったかのように立ち上がった。
「なっ!?」
再び立ち上がった兵士は剣を振りかぶった。咄嗟に刀で弾いて足に魔力を纏う。
斬撃が通らないのであれば打撃で。
身体強化も合わさって強化された蹴りは、骨を砕く感触と共に相手を吹き飛ばした。
しかし相手は再び起き上がってきて再び襲い掛かってくる。
「これは…きりがないな。ラティアーナ下がれ!」
アドリアスから高密度の魔力を感じた私は、後ろへと跳躍する。
次の瞬間。
敵の中心に火柱が出現する。超高温の炎は全てを焼き尽くす勢いで立ち昇る。
「流石にこの威力であれば回復されることもないようだな…不死身というよりは回復力が凄まじいというわけか?」
火柱が消滅したときには、跡形もなく影すら残さずに全てが消え去っていた。
「けれど今の一撃でも数人しか倒せていないわ。敵全員を相手にしては魔力が持たないわよ…そもそも治癒系統の魔術が発動した形跡がないわ」
魔術による治癒は魔力の流れを感じることができる。仮に自身への治癒であっても、魔力が活性化されるため近くにいれば気がつく訳だ。
目の前で見て魔術の発動を気が付かないと言うことは、魔術とは別のものによる可能性が高い。
なにより身体が消滅した場合は回復できないようだが、これだけの大人数を相手にすると厳しいだろう。
確実に止めをさせるだけの一撃を連発するのは、とても現実的な手段ではない。
「要は魔力を使い果たさないように気を付けつつ、回復できないほどの攻撃を行えばいいのだろう?」
いつの間にか近くに来ていたデトロークは、そんな事を口にしながら魔剣を抜く。
剣と身体から雷が迸ると不敵な笑みを浮かべて敵に斬りかかる。
「この雷は全てを砕く剣であり全てを防ぐ鎧となる。雑兵程度にどうにかできるほど安くはない!」
デトロークが魔剣を振りかぶるたびに敵が消し飛び、敵がデトロークに攻撃しようとして触れた瞬間に敵が吹き飛ぶ。
そのような光景を作り出していた。
その光景を見た私とアドリアスは互いに向き合い
「俺も負けていられないな!」
「わたくしも負けられないわ!」
と同時に言った。
アドリアスは聖剣グラディウスを構えると魔力を込めて聖属性の魔力を放ち、剣に纏わせる。
「斬っただけで足りないのであれば斬ると同時に粉砕させてもらう」
アドリアスは剣で斬る瞬間、魔力で内側から炸裂、粉砕していくことにしたようだ。
更には魔槍アルカアストによる衝撃波を合わせることで身体全体への攻撃を可能としていた。
そして私も二人に遅れを取ることはできない。
周囲の魔力を取り込み身体強化の出力を上げて行く。
そして納刀した状態で手足に魔力を纏わせて、纏った魔力を高速回転させた。
高速回転させた魔力は、魔力でできたドリルのようになって触れたものを削り穿っていく。
魔力の放出ではなく纏うことによる消費魔力の節約。
私たちはこの防衛線を死守するために戦うのだった。
一方本陣の中央付近。
こちらではイリーナとシクスタスを中心とする魔術士隊と弓兵隊が迎撃していた。空中にいる飛龍は背中に兵士を乗せたまま飛び回り、時折飛龍がブレスを吐く。
結界が壊れているせいで魔術障壁で防ぐしかない。
そのため防戦一方となり消耗を強いられていた。
「全弓兵隊は上空の飛龍を狙え!」
「魔術士隊は上空からの攻撃に対し防御に集中しなさい!それから弓兵隊の支援を…作戦開始!」
ここに来てシクスタスとイリーナの号令が飛ぶ。ついに飛龍への反撃が始まることになった。
ラティアーナからシクスタスとイリーナに当てた命令は三つ。
速やかに航空戦力を全滅させること。
そして自軍の撤退を支援すること。
最後は別働隊を構成して目標地点へ動かすことだ。
「各小隊は同一固体を狙え…多少の傷では飛龍には通じない。攻撃をある程度集中させるぞ。矢は遅延爆破。カウント3だ…放て!」
「「「はい!」」」
号令とおもに矢が一斉に上空へ放たれる。
飛龍たちも常に旋廻しているため全ての矢が命中するわけではない。
それでも半分ほどは命中し……
爆発する。
「このまま各隊は放ち続けろ!当たらなくても良い。空中で爆発が起こるだけで牽制にもなる。飛龍に注意がひきつけられる。そして…」
シクスタスは指示を出しながらも弦を引いて狙いを絞り……
「命中…」
矢を放った。
射法八節。
シクスタス自身が放つ直前に命中すると感じてから放つ矢は、狙いを寸分違えずに飛龍の頭に命中する。
そして一瞬の間を空けて内側から爆発。
攻撃を受けた飛龍は空から堕ちていく。
「さすが弓の名手と名高いシクスタス様ですね」
術式の展開をしているイリーナが傍にいるシクスタスに賞賛を送る。
シクスタスも不敵の笑みを浮かべて
「次男の婚約者殿に良い所を見せなければなりませんからな」
と言った。
「ではわたくしも義父様に良い所を見せなければなりませんね」
イリーナをそう言葉にして展開していた術式を行使する。
魔術によって大きな氷の槍を生成し射出。
任意のタイミングで槍を粉砕するというものだ。
氷の槍は飛龍に命中し炸裂、内部から衝撃と氷の破片を受けて飛龍は堕ちた。
「イリーナ様こそ…流石は魔術のマギルス家次期当主ですな。魔術の本来の射程を超えていても一撃ですか」
「マギルス家は王国の盾。距離という言い訳はできませんので」
魔術による攻撃射程は精々100メートルが最大と言われている。遠距離になればなるほど魔力の制御が届かなくなり魔力の結合が解けていくからだ。
イリーナは氷という物質に加工してから別の魔術によって射出。衝撃の発生もしくは一定時間の経過をトリガーにして粉砕させているが、並みの魔術士ではできない芸当だった。
シクスタスとイリーナ。将来の義理の父と娘。
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