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第8章 女王の日常と南の国々
28 悪獣との戦い
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時間は少し戻って。
ラティアーナとバルトロスが戦い始めた頃。
イリーナとシクスタスも獣との戦いも徐々に激化していた。
「これは…いくら攻撃を放っても回復されるということですか。魔術が込められた矢にも数に限りがありますから面倒なことです」
シクスタスは魔力矢を中心には攻撃していた。
単純に魔力を矢の形状にしているだけのため、魔力が尽きない限りは攻撃できるからだ。
とはいえ通常の矢と同じように、物理的な攻撃にしかならず有効打にはならない。
「とは言ってもね…ここにいる獣は不完全みたいだし、回復に必要な魔力を無限に供給できるわけでもないわ。であれば火力で押すのが一番手っ取り早いでしょう」
それにとイリーナは内心で思う。
今までもラティアーナが怒ることはあった。けれどあそこまでの怒りは見たことがない。
一見静かで表情も変わっていないように見えることで、より恐ろしいと思うほどにだ。
「ラティアーナは恐らく全力でバルトロスを殺すつもりよ。それも普段のように力を温存するのではなくて、ただただ最高火力を持って…跡形もなく消し飛ばすための戦い方でね。だから、この獣を倒すのと飛空船までの帰り道は…わたくしたちが頑張らなければなりませんわ」
イリーナの言葉にシクスタスも頷いて
「ええ、そうですね。私も陛下のために全力を尽くすと誓った以上、必ず支えますとも」
と弓を構えながら答えた。
矢を連続して放ち悪獣の注意を引く。
ラティアーナとバルトロスも戦いながら場所をずらしているが、こちらも場所を変えるつもりだった。
頭を始めとする悪獣にとっても邪魔にある場所を攻撃して地上を目指していく。
「このまま地上まで誘導しましょう」
「そうね…けれど、この獣って飛べるのかしら?」
悪獣は大きな見た目をしている通り、力がとても強い。
腕を振りかぶるにしても蹴るにしても、とてつもない速さになっていることからも確かだろう。
その反面歩く速度は遅かった。跳躍をしたところも見たことがない。
二人はふと不安に感じた。この獣は穴から出られるのだろうかと。
「…いや、バルトロスが地下で呼び出したくらいですよ?流石に大丈夫なのでは?」
「そうよね…大丈夫よね」
爆撃によってできた穴を登り、地上から悪獣を見下ろす。
すると悪獣は空を見上げたまま、じっと佇んでいた。
「「「……」」」
イリーナとシクスタスは悪獣と視線が合う。互いに無言で見つめる時間が続いて
唐突にシクスタスが弓を構えて魔術具の矢を放った。
「上れないのであれば、このまま一方的に仕掛けるとしましょう」
数本の魔術具の矢は、悪獣の身体に深く刺さった。
そして一拍あけた後、鏃から炎が発生して悪獣の身体を内側から焼き尽くそうとする。
シクスタスが使う魔術具の矢は、弓兵隊が普段使っているような汎用型ではない。
あらかじめ用意するのではなく、戦いの中で相手に合わせて調整した矢だ。
一対一に置いて相手の弱点を集中的に狙う戦いこそがシクスタスの本領だ。
続けて第二射、第三射と矢を放つと、鏃を中心に凍てつき雷撃が砕いていく。
遠距離攻撃が出来ない悪獣が、唯の的に成り下がった瞬間だった。
「シクスタス様が攻撃をしてくれるのであれば…試したいことがあります。少しの間、攻撃を続けてもらっても?」
目の前の光景を見たイリーナは、少し考えるそぶりを見せるとシクスタスに提案する。
「それは構いませんが、どうするつもりで?」
「回復する基点を探そうかと。毎回身体全体を消滅させて倒すのは手間ですし、核となる部分を探しておきたいわ」
イリーナの言葉にシクスタスは、なるほどと頷いた。
同時にイリーナは探知魔術を行使して、悪獣の状態を探知し始める。
身体を回復する場合に生じる力の流れ。
回復する方向。
回復する速度。
その全てを探知して把握。頭の中で一つの図へと組み立てていく。
「…見つけたわ!力の基点、上流となる部分。常に移動するらしいけど、手段がないわけではないもの」
イリーナは言葉にしながら笑みを浮かべた。そしてシクスタスに「手足を吹き飛ばして」とお願いする。
シクスタスのは矢を四本同時に構えて魔力を込める。込めた魔術は爆破と衝撃増幅。単純ゆえに威力の高いものだ。
「では行きましょうか」
シクスタスはそう言うと矢を放つ。
四本の矢は同時に飛んで、悪獣の手足へと刺さり…
爆発した。
足を構成する身体がなくなったことで上半身が揺らぎ、手が使えないことで防御も出来なくなる。
それを確認したイリーナは杖を振りかぶって、魔力による斬撃を連続して放つ。
まずは浮いた上半身を左右に分断。
核となる部分の所在を把握。核以外の部分を徐々に切り離していく。
「シクスタス様!最後に残った物が核になる部分になるわ。止めを!」
「了解…」
シクスタスは呟きと共に一本の矢を取り出した。その矢は通常と異なり鏃が水晶できていて、他の材質も魔力となじみやすいミスリル製の特注品。
弓を構えて魔力を込めていく。元々込められていた魔力と融合して、今にでも暴発しそうな気配を見せていた。
「いつでも構いませんよ。あの大きさ程度であれば…灰燼に帰すことができます」
「こっちも…これで最後になるわ!」
イリーナは上級の魔術を行使する。
大きな炎の柱が出現すると悪獣の核から再生しようとしてた部分を焼き尽くした。
そしてシクスタスが矢を放つ。
一直線に高速で飛翔した矢は、核の中心を貫いた。貫通と同時に魔術が発動。
矢に触れていた部分が崩れていく。
最上級の地属性魔術に値する物質の分解。
それが矢に込められている魔術だった。
核が崩れて空気中に溶けていく。
身体を構成していた魔力も魔力粒子へと戻ろうとして、徐々に形を崩していった。
身体だったもの全てが消失し、しばらく経っても何も起こる気配がない。
ようやく倒せたのだろうと二人は安堵した。
「これで獣…悪獣は消滅したわ。あとはラティアーナだけね」
「そうですね。陛下の元へ参りましょうか」
二人は穴の中へと舞い戻る。
地下空間へと降りて魔力が強く音がする方向へ視線を向ける。
ちょうどバルトロスが結界に包まれて黒い球体が出来たところだった。
私は黒い球体を見つめた後、身体から力が抜けて地面へ背中から倒れこむ。
「ラティアーナ!…大丈夫!?」
地面にぶつかる覚悟をして目を閉じると、頭が柔らかい感触で不思議に思った。イリーナの慌てた声も近くから聞こえてくる。
閉じていた目を開くとすぐ近いところにイリーナの顔があった。
「はぁ、はぁ……大丈夫よ。魔力を使い果たしただけだから」
私が囁くように答えると「よかった…」と安心したような息を吐いて、治癒魔術をかけてくれる。
「陛下の容態は…?」
いつの間にか近くに来ていたシクスタスも心配そうな表情で私たちを見ている。
「わたくしは大丈夫よ。あと少し休めば、歩けるから…もう少しだけこのままで、お願いね…」
私はそれだけ告げるとイリーナに身を委ねるのだった。
ラティアーナとバルトロスが戦い始めた頃。
イリーナとシクスタスも獣との戦いも徐々に激化していた。
「これは…いくら攻撃を放っても回復されるということですか。魔術が込められた矢にも数に限りがありますから面倒なことです」
シクスタスは魔力矢を中心には攻撃していた。
単純に魔力を矢の形状にしているだけのため、魔力が尽きない限りは攻撃できるからだ。
とはいえ通常の矢と同じように、物理的な攻撃にしかならず有効打にはならない。
「とは言ってもね…ここにいる獣は不完全みたいだし、回復に必要な魔力を無限に供給できるわけでもないわ。であれば火力で押すのが一番手っ取り早いでしょう」
それにとイリーナは内心で思う。
今までもラティアーナが怒ることはあった。けれどあそこまでの怒りは見たことがない。
一見静かで表情も変わっていないように見えることで、より恐ろしいと思うほどにだ。
「ラティアーナは恐らく全力でバルトロスを殺すつもりよ。それも普段のように力を温存するのではなくて、ただただ最高火力を持って…跡形もなく消し飛ばすための戦い方でね。だから、この獣を倒すのと飛空船までの帰り道は…わたくしたちが頑張らなければなりませんわ」
イリーナの言葉にシクスタスも頷いて
「ええ、そうですね。私も陛下のために全力を尽くすと誓った以上、必ず支えますとも」
と弓を構えながら答えた。
矢を連続して放ち悪獣の注意を引く。
ラティアーナとバルトロスも戦いながら場所をずらしているが、こちらも場所を変えるつもりだった。
頭を始めとする悪獣にとっても邪魔にある場所を攻撃して地上を目指していく。
「このまま地上まで誘導しましょう」
「そうね…けれど、この獣って飛べるのかしら?」
悪獣は大きな見た目をしている通り、力がとても強い。
腕を振りかぶるにしても蹴るにしても、とてつもない速さになっていることからも確かだろう。
その反面歩く速度は遅かった。跳躍をしたところも見たことがない。
二人はふと不安に感じた。この獣は穴から出られるのだろうかと。
「…いや、バルトロスが地下で呼び出したくらいですよ?流石に大丈夫なのでは?」
「そうよね…大丈夫よね」
爆撃によってできた穴を登り、地上から悪獣を見下ろす。
すると悪獣は空を見上げたまま、じっと佇んでいた。
「「「……」」」
イリーナとシクスタスは悪獣と視線が合う。互いに無言で見つめる時間が続いて
唐突にシクスタスが弓を構えて魔術具の矢を放った。
「上れないのであれば、このまま一方的に仕掛けるとしましょう」
数本の魔術具の矢は、悪獣の身体に深く刺さった。
そして一拍あけた後、鏃から炎が発生して悪獣の身体を内側から焼き尽くそうとする。
シクスタスが使う魔術具の矢は、弓兵隊が普段使っているような汎用型ではない。
あらかじめ用意するのではなく、戦いの中で相手に合わせて調整した矢だ。
一対一に置いて相手の弱点を集中的に狙う戦いこそがシクスタスの本領だ。
続けて第二射、第三射と矢を放つと、鏃を中心に凍てつき雷撃が砕いていく。
遠距離攻撃が出来ない悪獣が、唯の的に成り下がった瞬間だった。
「シクスタス様が攻撃をしてくれるのであれば…試したいことがあります。少しの間、攻撃を続けてもらっても?」
目の前の光景を見たイリーナは、少し考えるそぶりを見せるとシクスタスに提案する。
「それは構いませんが、どうするつもりで?」
「回復する基点を探そうかと。毎回身体全体を消滅させて倒すのは手間ですし、核となる部分を探しておきたいわ」
イリーナの言葉にシクスタスは、なるほどと頷いた。
同時にイリーナは探知魔術を行使して、悪獣の状態を探知し始める。
身体を回復する場合に生じる力の流れ。
回復する方向。
回復する速度。
その全てを探知して把握。頭の中で一つの図へと組み立てていく。
「…見つけたわ!力の基点、上流となる部分。常に移動するらしいけど、手段がないわけではないもの」
イリーナは言葉にしながら笑みを浮かべた。そしてシクスタスに「手足を吹き飛ばして」とお願いする。
シクスタスのは矢を四本同時に構えて魔力を込める。込めた魔術は爆破と衝撃増幅。単純ゆえに威力の高いものだ。
「では行きましょうか」
シクスタスはそう言うと矢を放つ。
四本の矢は同時に飛んで、悪獣の手足へと刺さり…
爆発した。
足を構成する身体がなくなったことで上半身が揺らぎ、手が使えないことで防御も出来なくなる。
それを確認したイリーナは杖を振りかぶって、魔力による斬撃を連続して放つ。
まずは浮いた上半身を左右に分断。
核となる部分の所在を把握。核以外の部分を徐々に切り離していく。
「シクスタス様!最後に残った物が核になる部分になるわ。止めを!」
「了解…」
シクスタスは呟きと共に一本の矢を取り出した。その矢は通常と異なり鏃が水晶できていて、他の材質も魔力となじみやすいミスリル製の特注品。
弓を構えて魔力を込めていく。元々込められていた魔力と融合して、今にでも暴発しそうな気配を見せていた。
「いつでも構いませんよ。あの大きさ程度であれば…灰燼に帰すことができます」
「こっちも…これで最後になるわ!」
イリーナは上級の魔術を行使する。
大きな炎の柱が出現すると悪獣の核から再生しようとしてた部分を焼き尽くした。
そしてシクスタスが矢を放つ。
一直線に高速で飛翔した矢は、核の中心を貫いた。貫通と同時に魔術が発動。
矢に触れていた部分が崩れていく。
最上級の地属性魔術に値する物質の分解。
それが矢に込められている魔術だった。
核が崩れて空気中に溶けていく。
身体を構成していた魔力も魔力粒子へと戻ろうとして、徐々に形を崩していった。
身体だったもの全てが消失し、しばらく経っても何も起こる気配がない。
ようやく倒せたのだろうと二人は安堵した。
「これで獣…悪獣は消滅したわ。あとはラティアーナだけね」
「そうですね。陛下の元へ参りましょうか」
二人は穴の中へと舞い戻る。
地下空間へと降りて魔力が強く音がする方向へ視線を向ける。
ちょうどバルトロスが結界に包まれて黒い球体が出来たところだった。
私は黒い球体を見つめた後、身体から力が抜けて地面へ背中から倒れこむ。
「ラティアーナ!…大丈夫!?」
地面にぶつかる覚悟をして目を閉じると、頭が柔らかい感触で不思議に思った。イリーナの慌てた声も近くから聞こえてくる。
閉じていた目を開くとすぐ近いところにイリーナの顔があった。
「はぁ、はぁ……大丈夫よ。魔力を使い果たしただけだから」
私が囁くように答えると「よかった…」と安心したような息を吐いて、治癒魔術をかけてくれる。
「陛下の容態は…?」
いつの間にか近くに来ていたシクスタスも心配そうな表情で私たちを見ている。
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