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第9章 ターニングポイント
12 親友と家族と
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アドリアスが振るう聖剣と聖槍がゴルゴーンを傷つけていきスピカの放つ魔術がゴルゴーンの体内を焼いていく。
さらにリーファスが駆け寄るとリーベル・サンクトゥスを大剣状へ変化させて刀身を伸ばして斬り裂いた。
これにはゴルゴーンもまともに受けるわけには行かないようで、翼を広げて後方に下がり避けようとする。
「悪いが逃がすつもりは無い」
アドリアスは聖剣を地面に刺すと魔力を流す。すると聖属性を帯びた白く輝く氷が聖剣から地面を覆うように凍らせていく。同時に地面から氷の柱が伸びると飛翔したゴルゴーンの足元まで延びて凍結させた。
ゴルゴーンはここに来て初めて焦りを覚える。太古の獣として強大な力は誇っていて強固な肉体を持っている反面、治癒能力はそこまで高くない。度重なる攻撃による傷で身体能力が落ち二つある内の片方の心臓が消し飛ばされたことで生命活動が弱まっていた。
もしもラティアーナだけであれば最悪の場合でも逃亡することができた。けれど沢山の援軍が現れたことで難しくなっていた。
「ああ……君たち全員を相手にするのは部が悪い。万全でない状態でこれを使えば、再び眠ることになるけど仕方ないよね」
「…何を言っている?」
「君たちを殺すことは無理だと分かったよ。だから最後の贈り物だね」
ゴルゴーンはそう言葉にすると持てる全ての魔力を瞳へと集める。すると瞳が黒く光ると同時に辺り一帯が灰色の世界へと侵食していく。
「広範囲攻撃!?」
スピカは慌てて広範囲への防御魔術を行使した。ドーム上の包まれた魔力障壁が私たちを覆うが、侵食が遅くなるだけで灰色の世界は止まらなかった。
「リーファス殿下!全力の一撃を合わせましょう。敵の攻撃が届くまえに倒してしまえば私たちの勝ちです!」
「アドリアス様…分かりました。これで決めましょう」
アドリアスは「最大共鳴!」と叫んで聖槍の力を高めていく。皆の魔力を同調し共鳴させて、より強大な魔力へと昇華させると、聖剣に魔力を収束させていく。
同時にリーファスもリーベル・サンクトゥスを弓矢へと変化させて光り輝く一矢を構えた。
「アイリス先生…お姉様の治療をお願いしますわ」
ローザリンデは私の治癒をアイリスに託すと、杖を構えてスピカの障壁を強化した。スピカの万能型の障壁に比べてローザリンデの障壁は聖属性の対魔障壁だ。物理的な攻撃には弱いが純粋な魔力攻撃に対しては強い効力を持つ。
「イルミナ…この杖を使いなさい。空間遮断型の障壁であれば妨害できるはずよ」
「これは……ありがとう存じます」
イルミナは杖を見て一瞬驚くと覚悟を決めて頷く。お母様から受け継いだこの魔法杖は、扱える人を選ぶ魔法具だ。だがお母様と同じマギルス公爵家のイルミナであれば問題なく使えるだろう。
イルミナは杖を構えて空間を遮断する障壁を作り出す。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
イルミナは黒い障壁を作り出すとゴルゴーンの顔に向けて放つと、黒い障壁がゴルゴーンの顔面に激突する。ゴルゴーンの顔が後ろへ傾くと、黒い光が少し弱くなった。灰色の侵略が遅くなる。
そしてアドリアスが聖剣を振り下ろし、リーファスが矢を放つ。光り輝く斬撃はゴルゴーンを包み込み、白く輝く矢はゴルゴーンを貫通し中から光が焼き尽くそうとする。
光が収まる頃には灰色の侵略は止まっていた。そしてゴルゴーンの姿はどこにもなかった。
「ふぅ…これで終わりか…」
「そうみたいですね。アドリアスもお疲れ様でした」
アドリアスとスピカは、辺りに怪しい気配がないことを確認してホッと息を吐く。先ほどまでの重苦しい空気も消失していて、森の中の空気はすっかり元通りになっていた。
「ラティアーナ姉上も大丈夫ですか?」
「ええ…治療のおかげで怪我したところは回復しているわ」
治癒魔術では失った血は戻らないため眩暈が残っていて体調は最悪の状態だが、全身の骨や外傷はおおよそ治っている。消費した生命力や傷ついた魔力回路の回復には時間がかかるだろうが、なんとかするしかないだろう。
「それは良かったです。こちらはお返ししますね」
リーファスはそう言ってリーベル・サンクトゥスを私に渡そうとした。それを首を横に振って「リーファスが持ってなさい」と返却を拒否する。
「あと数年もすれば渡す予定だから…今のうちから使いこなせるようになりなさい」
私では魔力が足りず魔力収束だけでは形状変化がギリギリだ。代々の国王に引き継がれている聖武具だが次の国王であるリーファスに渡しておいても問題ないだろう。
「…分かりました。リーベル・サンクトゥスの担い手として相応しくなれるよう、頑張ります」
「ええ…期待しているわ……申し訳ないけど少し休む、わね」
「はい。こちらはお任せください」
「かしこまりました。ごゆっくりとお休みください」
リーファスとアイリスの声を聞きながら私の意識はゆっくりと沈んでいった。
ふと目を開けると白い天井が目に入る。体を起こして周りを見ると、ここ数日過ごした部屋のようだった。私が眠っている間に王立学園へ戻ったのだろう。窓から見える空は、暗闇に包まれていて星が浮かんでいた。
「どれくらい寝ていたのかしら…痛っ!?」
急に起き上がったせいか身体中に痛みを感じて思わず疼くまってしまう。同時に目が回って身体に火照りを感じてベッドへと倒れる。
「はぁ…想像以上に辛いわね」
魔力回路は神経と同様に身体全体へ巡っている。王鍵による膨大な魔力を無理に流した影響は、例えるなら過電流による焼損に近い。
少しだけ目を閉じて落ち着かせてから身体を起こし、近くに置いてあるベルを鳴らして人を呼ぶ。
少ししてノックが聞こえる扉が開いた。
「ラティアーナ様失礼しますね」
「…どうして、その格好をしているの?」
部屋に入ってきたのは侍女のようにメイド服を着たスピカだった。
「王立学園の使用人に任せても良かったのですけどね…心配で居ても立ってもいられなかったので、看病したいと申し出させていただきました。幸い、誰にも反対されませんでしたし」
「それはそうでしょうよ…」
学園に所属する者であれば身分が高くても無理を通すことは難しい。けれど今のスピカは公爵夫人だ。学園長も含めて他の教師も私とスピカが、学生の頃から仲が良いことは知っているのだから尚更反対はしないだろう。
「それで何か欲しいものはありますか?」
スピカの目には、私を心配する色が見える。恐らく現在進行形で絶不調なことはばれていそうだ。
「そうね…とりあえず水と汗を拭くものと着替えが欲しいわね。それからローザリンデとリーファスには黙っておいてもらえると嬉しいわ」
「ええ…少し待っていてくださいね。すぐに持ってきますから」
スピカはそれだけ言葉にすると部屋から出て行った。
扉を閉めたスピカは、そっとため息をつく。
ラティアーナの性格上、人に弱みを見せたがらないことは知っていた。けれど仲が良い弟妹たちにも隠すことは少し意外だったのだ。
「ラティアーナの様子はどうだった?」
「アドリアス…ラティアーナ様は平気そうにしていたけれど……体調はかなり悪そうね。顔色も悪いし熱も高そうだったわ」
アドリアスも「そうか…」と心配そうに呟く。
ラティアーナを心配するアドリアスを見たスピカは、ふと疑問に感じたことを聞いて見ることにした。幼い頃から仲が良いアドリアスなら何か知っているかも知れないと感じたからだ。
「アドリアスはラティアーナ様がローザリンデ殿下やリーファス殿下にも弱みを見せない理由を知っていたりするの?」
「元々ラティアーナと殿下たちは共に過ごす時間が少なかったからな。もちろんお二人のことは可愛がっていたが、王位争いを避けるためにも遠くから見守るくらいだったはずだ」
革命が起きて紆余曲折を経てラティアーナが王位に就く。そこから全てが変わり同じ王族として関わりあえるようになったから遠慮があるのだろうか、とスピカは考える。けれどアドリアスは恐らく違うと首を横に振った。
「ラティアーナは恐らく頼ることが上手くできないのだと思う。幼い頃に母を亡くし王城の中で不安定な立場にいた彼女は、一人で様々なものを守ろうとしてきた。ラティアーナのことを庇護してくれる存在がいなかったからな」
それは王族であるが故の問題とも言えるだろう。信頼していても家族のように感じていても主従関係にあることは変わらない。
例えば幼い頃から大事にしている侍女のリーナに対してもそうだ。悩みがあれば相談するだろう、遠慮しないでお願い事もするだろう、けれど主であるがゆえに心の中で守らなければいけない存在だと認識している。それは王城の中で他の王族からの悪意を防ぐことができるのは、同じ王族であるラティアーナだけだからだ。
「俺たちは親友として…私の部分では対等に接して支えあうくらいしかできないと思う。まぁ殿下たちもラティアーナの不調には気付くだろうが、ラティアーナが大丈夫と伝える以上は心配するだけに留めるだろうな。関係をどう変えていくかは、当人たちが頑張るほかあるまい」
アドリアスはそれだけ伝えると「俺はもう少し待っているから…部屋に入ってよくなったら呼んでくれ」と言葉を残して去っていった。
スピカも長く待たせるのは悪いと思いタオルや水を用意してラティアーナが居る部屋へと戻っていく。
さらにリーファスが駆け寄るとリーベル・サンクトゥスを大剣状へ変化させて刀身を伸ばして斬り裂いた。
これにはゴルゴーンもまともに受けるわけには行かないようで、翼を広げて後方に下がり避けようとする。
「悪いが逃がすつもりは無い」
アドリアスは聖剣を地面に刺すと魔力を流す。すると聖属性を帯びた白く輝く氷が聖剣から地面を覆うように凍らせていく。同時に地面から氷の柱が伸びると飛翔したゴルゴーンの足元まで延びて凍結させた。
ゴルゴーンはここに来て初めて焦りを覚える。太古の獣として強大な力は誇っていて強固な肉体を持っている反面、治癒能力はそこまで高くない。度重なる攻撃による傷で身体能力が落ち二つある内の片方の心臓が消し飛ばされたことで生命活動が弱まっていた。
もしもラティアーナだけであれば最悪の場合でも逃亡することができた。けれど沢山の援軍が現れたことで難しくなっていた。
「ああ……君たち全員を相手にするのは部が悪い。万全でない状態でこれを使えば、再び眠ることになるけど仕方ないよね」
「…何を言っている?」
「君たちを殺すことは無理だと分かったよ。だから最後の贈り物だね」
ゴルゴーンはそう言葉にすると持てる全ての魔力を瞳へと集める。すると瞳が黒く光ると同時に辺り一帯が灰色の世界へと侵食していく。
「広範囲攻撃!?」
スピカは慌てて広範囲への防御魔術を行使した。ドーム上の包まれた魔力障壁が私たちを覆うが、侵食が遅くなるだけで灰色の世界は止まらなかった。
「リーファス殿下!全力の一撃を合わせましょう。敵の攻撃が届くまえに倒してしまえば私たちの勝ちです!」
「アドリアス様…分かりました。これで決めましょう」
アドリアスは「最大共鳴!」と叫んで聖槍の力を高めていく。皆の魔力を同調し共鳴させて、より強大な魔力へと昇華させると、聖剣に魔力を収束させていく。
同時にリーファスもリーベル・サンクトゥスを弓矢へと変化させて光り輝く一矢を構えた。
「アイリス先生…お姉様の治療をお願いしますわ」
ローザリンデは私の治癒をアイリスに託すと、杖を構えてスピカの障壁を強化した。スピカの万能型の障壁に比べてローザリンデの障壁は聖属性の対魔障壁だ。物理的な攻撃には弱いが純粋な魔力攻撃に対しては強い効力を持つ。
「イルミナ…この杖を使いなさい。空間遮断型の障壁であれば妨害できるはずよ」
「これは……ありがとう存じます」
イルミナは杖を見て一瞬驚くと覚悟を決めて頷く。お母様から受け継いだこの魔法杖は、扱える人を選ぶ魔法具だ。だがお母様と同じマギルス公爵家のイルミナであれば問題なく使えるだろう。
イルミナは杖を構えて空間を遮断する障壁を作り出す。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
イルミナは黒い障壁を作り出すとゴルゴーンの顔に向けて放つと、黒い障壁がゴルゴーンの顔面に激突する。ゴルゴーンの顔が後ろへ傾くと、黒い光が少し弱くなった。灰色の侵略が遅くなる。
そしてアドリアスが聖剣を振り下ろし、リーファスが矢を放つ。光り輝く斬撃はゴルゴーンを包み込み、白く輝く矢はゴルゴーンを貫通し中から光が焼き尽くそうとする。
光が収まる頃には灰色の侵略は止まっていた。そしてゴルゴーンの姿はどこにもなかった。
「ふぅ…これで終わりか…」
「そうみたいですね。アドリアスもお疲れ様でした」
アドリアスとスピカは、辺りに怪しい気配がないことを確認してホッと息を吐く。先ほどまでの重苦しい空気も消失していて、森の中の空気はすっかり元通りになっていた。
「ラティアーナ姉上も大丈夫ですか?」
「ええ…治療のおかげで怪我したところは回復しているわ」
治癒魔術では失った血は戻らないため眩暈が残っていて体調は最悪の状態だが、全身の骨や外傷はおおよそ治っている。消費した生命力や傷ついた魔力回路の回復には時間がかかるだろうが、なんとかするしかないだろう。
「それは良かったです。こちらはお返ししますね」
リーファスはそう言ってリーベル・サンクトゥスを私に渡そうとした。それを首を横に振って「リーファスが持ってなさい」と返却を拒否する。
「あと数年もすれば渡す予定だから…今のうちから使いこなせるようになりなさい」
私では魔力が足りず魔力収束だけでは形状変化がギリギリだ。代々の国王に引き継がれている聖武具だが次の国王であるリーファスに渡しておいても問題ないだろう。
「…分かりました。リーベル・サンクトゥスの担い手として相応しくなれるよう、頑張ります」
「ええ…期待しているわ……申し訳ないけど少し休む、わね」
「はい。こちらはお任せください」
「かしこまりました。ごゆっくりとお休みください」
リーファスとアイリスの声を聞きながら私の意識はゆっくりと沈んでいった。
ふと目を開けると白い天井が目に入る。体を起こして周りを見ると、ここ数日過ごした部屋のようだった。私が眠っている間に王立学園へ戻ったのだろう。窓から見える空は、暗闇に包まれていて星が浮かんでいた。
「どれくらい寝ていたのかしら…痛っ!?」
急に起き上がったせいか身体中に痛みを感じて思わず疼くまってしまう。同時に目が回って身体に火照りを感じてベッドへと倒れる。
「はぁ…想像以上に辛いわね」
魔力回路は神経と同様に身体全体へ巡っている。王鍵による膨大な魔力を無理に流した影響は、例えるなら過電流による焼損に近い。
少しだけ目を閉じて落ち着かせてから身体を起こし、近くに置いてあるベルを鳴らして人を呼ぶ。
少ししてノックが聞こえる扉が開いた。
「ラティアーナ様失礼しますね」
「…どうして、その格好をしているの?」
部屋に入ってきたのは侍女のようにメイド服を着たスピカだった。
「王立学園の使用人に任せても良かったのですけどね…心配で居ても立ってもいられなかったので、看病したいと申し出させていただきました。幸い、誰にも反対されませんでしたし」
「それはそうでしょうよ…」
学園に所属する者であれば身分が高くても無理を通すことは難しい。けれど今のスピカは公爵夫人だ。学園長も含めて他の教師も私とスピカが、学生の頃から仲が良いことは知っているのだから尚更反対はしないだろう。
「それで何か欲しいものはありますか?」
スピカの目には、私を心配する色が見える。恐らく現在進行形で絶不調なことはばれていそうだ。
「そうね…とりあえず水と汗を拭くものと着替えが欲しいわね。それからローザリンデとリーファスには黙っておいてもらえると嬉しいわ」
「ええ…少し待っていてくださいね。すぐに持ってきますから」
スピカはそれだけ言葉にすると部屋から出て行った。
扉を閉めたスピカは、そっとため息をつく。
ラティアーナの性格上、人に弱みを見せたがらないことは知っていた。けれど仲が良い弟妹たちにも隠すことは少し意外だったのだ。
「ラティアーナの様子はどうだった?」
「アドリアス…ラティアーナ様は平気そうにしていたけれど……体調はかなり悪そうね。顔色も悪いし熱も高そうだったわ」
アドリアスも「そうか…」と心配そうに呟く。
ラティアーナを心配するアドリアスを見たスピカは、ふと疑問に感じたことを聞いて見ることにした。幼い頃から仲が良いアドリアスなら何か知っているかも知れないと感じたからだ。
「アドリアスはラティアーナ様がローザリンデ殿下やリーファス殿下にも弱みを見せない理由を知っていたりするの?」
「元々ラティアーナと殿下たちは共に過ごす時間が少なかったからな。もちろんお二人のことは可愛がっていたが、王位争いを避けるためにも遠くから見守るくらいだったはずだ」
革命が起きて紆余曲折を経てラティアーナが王位に就く。そこから全てが変わり同じ王族として関わりあえるようになったから遠慮があるのだろうか、とスピカは考える。けれどアドリアスは恐らく違うと首を横に振った。
「ラティアーナは恐らく頼ることが上手くできないのだと思う。幼い頃に母を亡くし王城の中で不安定な立場にいた彼女は、一人で様々なものを守ろうとしてきた。ラティアーナのことを庇護してくれる存在がいなかったからな」
それは王族であるが故の問題とも言えるだろう。信頼していても家族のように感じていても主従関係にあることは変わらない。
例えば幼い頃から大事にしている侍女のリーナに対してもそうだ。悩みがあれば相談するだろう、遠慮しないでお願い事もするだろう、けれど主であるがゆえに心の中で守らなければいけない存在だと認識している。それは王城の中で他の王族からの悪意を防ぐことができるのは、同じ王族であるラティアーナだけだからだ。
「俺たちは親友として…私の部分では対等に接して支えあうくらいしかできないと思う。まぁ殿下たちもラティアーナの不調には気付くだろうが、ラティアーナが大丈夫と伝える以上は心配するだけに留めるだろうな。関係をどう変えていくかは、当人たちが頑張るほかあるまい」
アドリアスはそれだけ伝えると「俺はもう少し待っているから…部屋に入ってよくなったら呼んでくれ」と言葉を残して去っていった。
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