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第11章 壊れかけのラメルシェル
閑話 ドルバイド帝国に召喚された勇者
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時は少し遡る。
創星の頃に作られた異世界から召喚するための魔術式。それは12の召喚式を大陸全土に跨るように繋げた巨大な術式でもある。
龍脈から膨大な魔力を取り込むことで燃料とすることができるが、起動にはいくつか条件がある。
だが、現代ではその条件どころか召喚に関する詳細を知っている者は、現在を生きる人間にはいなかった。
そして、その召喚用の魔術式は突如輝きだした。膨大な魔力を迸らせながら空間に歪みが生じさせる。
ここはドルバイド帝国の城内にある宮殿の一つ。昔の皇帝が勇者を召喚し住まわせたとされる宮殿だ。
「ここは……佳奈、瑠佳!無事か!?」
魔力が静まり光が収まると今まで誰もいなかった部屋に三人の人影が現れた。
「え、ええ……え!?ここはどこ?何があったの!?瑠偉何か知ってっ!?」
「あれ?今日はクリスマスでお母さんと一緒にお父さんの帰りを待って……!?」
「良かった!」
瑠偉と呼ばれた男の人は、二人の言葉が終わらないうちに抱きしめる。
抱きしめられた二人は、佳奈と呼ばれ30代くらいの茶色の長い髪をした女性と10歳に満たないくらいの栗色の髪を伸ばした女の子だった。
二人は元々この状況が理解できていないのに加え、瑠偉の切羽詰った声に驚いて抱きつかれたまま固まってしまう。
「良かったって……私たちは瑠偉の帰りを待って家にいたんだけど?ってあれ?」
「大丈夫だ。何も心配は要らない……」
瑠偉は誰にも聞こえないほど小さな声で「もう二度と手放さないから」と呟くと顔を上げる。
三人が抱き合うことしばらく。
瑠偉が顔を上げるのと同じタイミングで扉が開き、数人の騎士たちが入ってくる。
「おお、勇者様でいらっしゃいますか!伝説的な方にお会いすることができ嬉しく思いますぞ」
騎士たち中で一番強そうな壮年の男性が瑠偉を見ながら笑みを浮かべて告げた。
だけど、佳奈と瑠佳の二人には男の笑顔とは裏腹に緊張がはしる。目の前にいる人の背格好が見慣れなく、腰には剣もぶら下げているのだから無理はないだろう。
「ここは一体?」
口をぱくぱくとさせて言葉が出てこない二人に変わって瑠偉が代表して問いかけた。
「ここはドルバイド帝国の城内。大昔に勇者が召喚された陣を保護し勇者を守るために作られた宮殿です。宮殿内は侍従の者が案内しますのでしばしお待ちを。後で皇帝陛下より声がかかると思われます」
「それよりも俺が勇者なのですか?」
騎士たちの反応からすると瑠偉が勇者だと決めつけている反応だった。そのことに不思議に思うと「我々から見れば保有されている力が全く違いますから」と理由を教えてくれた。
「陛下には俺だけでなく家族も一緒で構わないですか?」
「もちろんです。陛下には伝えておきましょう」
その後、何人かの侍従が現れると三人は他の部屋へ案内されるのだった。
その頃、王城内の皇帝の執務室にて。
皇帝と帝国軍元帥から部下から勇者の召喚について報告を受けていた。
「長年の分析でさえわからなかったが……まさか余が帝位についている間に動くとはな」
皇帝であるディルグランドは報告を聞いてそう呟いた。
銀色の短い髪を揺らしながら目の前にいる部下に金色の瞳を向けて「召喚された者はどうだ?」と問いかける。
「此度呼ばれた人間は三人。勇者の男一人と同じくらいの年齢の女一人。そして小さい女の子どもが一人です」
「ふむ……勇者との関係は分かっているか?」
過去の記録では召喚される人数はまちまちだった。勇者が一人だけのときもあれば数人がいたときもある。
「はい。勇者の家族である妻と子のようです」
その報告を聞いて皇帝は顎に手を当て考えに浸る。
皇帝としてはせっかく召喚された勇者を手放すつもりはなく、命令を聞かせるつもりではある。だが、強力な力を持つ勇者を力で従わせることは現時点では難しい。
闇魔術による精神支配も難しく精神汚染させても思考を奪っても暴走する可能性が高いからだ。
「なるほどな……」
勇者にとって家族がどのような存在かわからない。
だが、知らぬ世界に呼ばれたこの場所で唯一無二の家族となるだろう。
わざわざ心証を悪くすることもなく、善意で命令を聞いてくれるのならば良い。仮に反発したとしても家族を人質にしても良い。そして人質にすらならないのならその時処分すれば良い。
皇帝としても、嫌々ではなく前向きにお願いを聞いてくれるのなら、それに越したことはないという考えだった。
「勇者には働いてもらう限りに残りの二人も丁重に扱うことにする」
「ですが勇者がこちらに反抗する可能性もありますぞ?あるいは家族を連れて逃げる可能性も」
元帥としても折角召喚された勇者の力は利用したいと考えている。
今までは獣人国家への戦略に軍の大半を動因していた。そのため、ラメルシェル王国を含む帝国より東の国々への侵略が属国に任せる状態になっていた。
だけど、勇者としての力を扱えるなら話は変わってくる。既に周辺の国家に空間の揺らぎが起きていないことは確認済み。であれば、数千人規模の軍を率いて勇者を筆頭に侵略すれば消耗が少なく確実に勝利できるからだ。
「むろん勇者の妻と子については表向きは護衛として騎士を数人付けるとも。もしも勇者が言うことを聞かなくても、あるいは反抗したとしても人質にできるからな」
人質と言うのは意外と扱いが難しい。殺してしまうのは論外だが傷つけても、あまり安心させすぎても意味がない。
飴と鞭ではないが絶妙な力加減が必要だ。
「謁見の間へ勇者を呼べ……余が直接話をする」
そして、瑠偉たちが皇帝ディルグランドと謁見する時がくる。
ドルバイド帝国の皇城は大国に相応しくとても華美な造りだ。その中でも謁見の間は、皇帝との正式な場として使われるため飾りながらも荘厳な雰囲気を漂わせる部屋だった。
「余がドルバイド帝国の皇帝、ディルグランドである。勇者、瑠偉とその家族よ、面を上げよ。この場では不敬には処さぬんえ、楽にしてくれて構わない。直答も許す」
「ありがとうございます皇帝陛下……勇者というのは実感が湧きませんが私は柊 瑠偉と申します」
「ふむ、勇者ヒイラギ・ルイと。我々が召喚したわけではないが来てくれたことは嬉しく思う」
瑠偉が毅然とした態度で挨拶するのに対し、ディルグランドは見極めるかなような視線を送った。
これがドルバイド帝国に召喚された勇者と皇帝の出会いだった。
そして、時は現在に戻る。
ラメルシェル王国の西部戦線拠点では、ドルバイド帝国の軍勢五千人が襲撃を仕掛けていて、その先頭には瑠偉の姿もあった。ちなみに佳奈と瑠佳は宮殿で留守番をしている。
「勇者殿!敵の前線が決壊、後退を始めています!」
「部隊長からはこのまま押し切って駆逐せよ、とのことです」
瑠偉は部隊長の命を聞くと他の騎士たちを手で制する。
「イグニスの炎で焼き尽くす……全員下がっていてくれ」
瑠偉はそう言って手を前に翳した。何かを掴むようにして力を込めると虚空からは真紅の剣が出現する。
「それが勇者の剣ですか!」
「先ほどの一撃は見事でしたな!」
瑠偉は戦いが始まった最初に一度剣を抜いていた。
巨大な炎の柱を生み出して城砦化されていた拠点の壁を一撃で焼滅させたのだ。
それによってラメルシェル王国の部隊に動揺がはしり、統率が失われてドルバイド帝国の軍が流れ込んだことで一気に瓦解したのだ。
「これで終わりにしよう」
元々、敵軍は一人残らず掃討しろとの命令だった。
瑠偉は味方であるドルバイド帝国にも力を見せつけようとして、炎を放とうとし……
「奇襲だ!」
「全員備えろ!」
ドルバイド帝国軍からその声が響く同時に上空から無数の水の槍が辺り一帯に降り注いだ。周りにいた騎士たちは「なっ!?」と驚いた声を上げながら槍に貫かれて吹き飛ばされる。
「敵か……どこから?」
ふいに瑠偉の足元を小さな影が包み込む。つられて上を向くと黒に近い茶色の少し長めの髪をした幼い少女がいて剣を振り下ろすところだった。
「ちっ!」
瑠偉は咄嗟に剣を横にして受け止める。
ガキンと大きな音と立てて思い衝撃が瑠偉に襲いかかった。
「紫陽!黒羽!ここは任せて!」
「気をつけてください!」
「頼む!」
瑠偉に斬りかかったのはティアだった。
創星の頃に作られた異世界から召喚するための魔術式。それは12の召喚式を大陸全土に跨るように繋げた巨大な術式でもある。
龍脈から膨大な魔力を取り込むことで燃料とすることができるが、起動にはいくつか条件がある。
だが、現代ではその条件どころか召喚に関する詳細を知っている者は、現在を生きる人間にはいなかった。
そして、その召喚用の魔術式は突如輝きだした。膨大な魔力を迸らせながら空間に歪みが生じさせる。
ここはドルバイド帝国の城内にある宮殿の一つ。昔の皇帝が勇者を召喚し住まわせたとされる宮殿だ。
「ここは……佳奈、瑠佳!無事か!?」
魔力が静まり光が収まると今まで誰もいなかった部屋に三人の人影が現れた。
「え、ええ……え!?ここはどこ?何があったの!?瑠偉何か知ってっ!?」
「あれ?今日はクリスマスでお母さんと一緒にお父さんの帰りを待って……!?」
「良かった!」
瑠偉と呼ばれた男の人は、二人の言葉が終わらないうちに抱きしめる。
抱きしめられた二人は、佳奈と呼ばれ30代くらいの茶色の長い髪をした女性と10歳に満たないくらいの栗色の髪を伸ばした女の子だった。
二人は元々この状況が理解できていないのに加え、瑠偉の切羽詰った声に驚いて抱きつかれたまま固まってしまう。
「良かったって……私たちは瑠偉の帰りを待って家にいたんだけど?ってあれ?」
「大丈夫だ。何も心配は要らない……」
瑠偉は誰にも聞こえないほど小さな声で「もう二度と手放さないから」と呟くと顔を上げる。
三人が抱き合うことしばらく。
瑠偉が顔を上げるのと同じタイミングで扉が開き、数人の騎士たちが入ってくる。
「おお、勇者様でいらっしゃいますか!伝説的な方にお会いすることができ嬉しく思いますぞ」
騎士たち中で一番強そうな壮年の男性が瑠偉を見ながら笑みを浮かべて告げた。
だけど、佳奈と瑠佳の二人には男の笑顔とは裏腹に緊張がはしる。目の前にいる人の背格好が見慣れなく、腰には剣もぶら下げているのだから無理はないだろう。
「ここは一体?」
口をぱくぱくとさせて言葉が出てこない二人に変わって瑠偉が代表して問いかけた。
「ここはドルバイド帝国の城内。大昔に勇者が召喚された陣を保護し勇者を守るために作られた宮殿です。宮殿内は侍従の者が案内しますのでしばしお待ちを。後で皇帝陛下より声がかかると思われます」
「それよりも俺が勇者なのですか?」
騎士たちの反応からすると瑠偉が勇者だと決めつけている反応だった。そのことに不思議に思うと「我々から見れば保有されている力が全く違いますから」と理由を教えてくれた。
「陛下には俺だけでなく家族も一緒で構わないですか?」
「もちろんです。陛下には伝えておきましょう」
その後、何人かの侍従が現れると三人は他の部屋へ案内されるのだった。
その頃、王城内の皇帝の執務室にて。
皇帝と帝国軍元帥から部下から勇者の召喚について報告を受けていた。
「長年の分析でさえわからなかったが……まさか余が帝位についている間に動くとはな」
皇帝であるディルグランドは報告を聞いてそう呟いた。
銀色の短い髪を揺らしながら目の前にいる部下に金色の瞳を向けて「召喚された者はどうだ?」と問いかける。
「此度呼ばれた人間は三人。勇者の男一人と同じくらいの年齢の女一人。そして小さい女の子どもが一人です」
「ふむ……勇者との関係は分かっているか?」
過去の記録では召喚される人数はまちまちだった。勇者が一人だけのときもあれば数人がいたときもある。
「はい。勇者の家族である妻と子のようです」
その報告を聞いて皇帝は顎に手を当て考えに浸る。
皇帝としてはせっかく召喚された勇者を手放すつもりはなく、命令を聞かせるつもりではある。だが、強力な力を持つ勇者を力で従わせることは現時点では難しい。
闇魔術による精神支配も難しく精神汚染させても思考を奪っても暴走する可能性が高いからだ。
「なるほどな……」
勇者にとって家族がどのような存在かわからない。
だが、知らぬ世界に呼ばれたこの場所で唯一無二の家族となるだろう。
わざわざ心証を悪くすることもなく、善意で命令を聞いてくれるのならば良い。仮に反発したとしても家族を人質にしても良い。そして人質にすらならないのならその時処分すれば良い。
皇帝としても、嫌々ではなく前向きにお願いを聞いてくれるのなら、それに越したことはないという考えだった。
「勇者には働いてもらう限りに残りの二人も丁重に扱うことにする」
「ですが勇者がこちらに反抗する可能性もありますぞ?あるいは家族を連れて逃げる可能性も」
元帥としても折角召喚された勇者の力は利用したいと考えている。
今までは獣人国家への戦略に軍の大半を動因していた。そのため、ラメルシェル王国を含む帝国より東の国々への侵略が属国に任せる状態になっていた。
だけど、勇者としての力を扱えるなら話は変わってくる。既に周辺の国家に空間の揺らぎが起きていないことは確認済み。であれば、数千人規模の軍を率いて勇者を筆頭に侵略すれば消耗が少なく確実に勝利できるからだ。
「むろん勇者の妻と子については表向きは護衛として騎士を数人付けるとも。もしも勇者が言うことを聞かなくても、あるいは反抗したとしても人質にできるからな」
人質と言うのは意外と扱いが難しい。殺してしまうのは論外だが傷つけても、あまり安心させすぎても意味がない。
飴と鞭ではないが絶妙な力加減が必要だ。
「謁見の間へ勇者を呼べ……余が直接話をする」
そして、瑠偉たちが皇帝ディルグランドと謁見する時がくる。
ドルバイド帝国の皇城は大国に相応しくとても華美な造りだ。その中でも謁見の間は、皇帝との正式な場として使われるため飾りながらも荘厳な雰囲気を漂わせる部屋だった。
「余がドルバイド帝国の皇帝、ディルグランドである。勇者、瑠偉とその家族よ、面を上げよ。この場では不敬には処さぬんえ、楽にしてくれて構わない。直答も許す」
「ありがとうございます皇帝陛下……勇者というのは実感が湧きませんが私は柊 瑠偉と申します」
「ふむ、勇者ヒイラギ・ルイと。我々が召喚したわけではないが来てくれたことは嬉しく思う」
瑠偉が毅然とした態度で挨拶するのに対し、ディルグランドは見極めるかなような視線を送った。
これがドルバイド帝国に召喚された勇者と皇帝の出会いだった。
そして、時は現在に戻る。
ラメルシェル王国の西部戦線拠点では、ドルバイド帝国の軍勢五千人が襲撃を仕掛けていて、その先頭には瑠偉の姿もあった。ちなみに佳奈と瑠佳は宮殿で留守番をしている。
「勇者殿!敵の前線が決壊、後退を始めています!」
「部隊長からはこのまま押し切って駆逐せよ、とのことです」
瑠偉は部隊長の命を聞くと他の騎士たちを手で制する。
「イグニスの炎で焼き尽くす……全員下がっていてくれ」
瑠偉はそう言って手を前に翳した。何かを掴むようにして力を込めると虚空からは真紅の剣が出現する。
「それが勇者の剣ですか!」
「先ほどの一撃は見事でしたな!」
瑠偉は戦いが始まった最初に一度剣を抜いていた。
巨大な炎の柱を生み出して城砦化されていた拠点の壁を一撃で焼滅させたのだ。
それによってラメルシェル王国の部隊に動揺がはしり、統率が失われてドルバイド帝国の軍が流れ込んだことで一気に瓦解したのだ。
「これで終わりにしよう」
元々、敵軍は一人残らず掃討しろとの命令だった。
瑠偉は味方であるドルバイド帝国にも力を見せつけようとして、炎を放とうとし……
「奇襲だ!」
「全員備えろ!」
ドルバイド帝国軍からその声が響く同時に上空から無数の水の槍が辺り一帯に降り注いだ。周りにいた騎士たちは「なっ!?」と驚いた声を上げながら槍に貫かれて吹き飛ばされる。
「敵か……どこから?」
ふいに瑠偉の足元を小さな影が包み込む。つられて上を向くと黒に近い茶色の少し長めの髪をした幼い少女がいて剣を振り下ろすところだった。
「ちっ!」
瑠偉は咄嗟に剣を横にして受け止める。
ガキンと大きな音と立てて思い衝撃が瑠偉に襲いかかった。
「紫陽!黒羽!ここは任せて!」
「気をつけてください!」
「頼む!」
瑠偉に斬りかかったのはティアだった。
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