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第12章 私を見つけるための旅
25 強行突破
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サングレアたち一行が作戦を立てていた同時刻。
草原に展開しているデリアス伯爵軍は、今か今かと森のなかから来るであろうサングレアたちを待ち構えていた。
領地を守る最低限の兵士以外を全て招集し総数はおよそ1500に及ぶ大軍。
正面に1000、少し離れた左右の傾斜の陰には250ずつと万全の体制を築いている。魔術士による部隊もおよそ100人を中央に、左右に40人ずつ置くという隙のない作戦だ。
そして、大軍の後方。およそ500メートル離れた高台ではデリアス伯爵本人が親衛隊100人と共に作戦を見守っている。
「もうすぐでしょうか?」
そこには第一王子であるアドニスからの使者の姿もあった。アドニスを支持する貴族たちへサングレアを捕らえるように伝令を伝えたためだ。
「何度か視たが、サングレア殿下たちの進行速度からすると峡谷は既に通り抜けている。もうそろそろ森を抜けるころだろう」
補佐官の問いにデリアス伯爵は自信満々の笑みで答える。
「さすがは闇魔術の名門ですね。動物との視覚同調ですか」
「色々と未完成で不完全な術だがな。しかしだ。捕らえた後はサングレア殿下を自由にしていいのだな?」
「はい。邪魔であれば殺しても良いし生かして好きに使ってもどちらでも構いません。実の兄であるアドニス殿下に逆らうような馬鹿でも、魔力適性は高いですから母体としては優秀です。見た目の麗しいので楽しめると思いますよ?」
「気が強い女の心をへし折って少しずつ従順な存在へ育てていく。なかなか面白くて楽しそうだ。それに我が伯爵家に王家の血筋を……全属性の魔力を取り込めるというのは夢が広がるではないか」
闇属性が主に精神への効果を持つのに対し聖属性は命や肉体への効果を持つ。感覚への干渉や隷属のようなことを行うには闇と聖属性の二つがなくてはならないため、サングレアとの子であればデリアス伯爵家の長年の悲願へ一歩近付くことになる。
「ん?……雨?」
デリアス伯爵がそのような未来に期待を膨らませているとポツっと水滴で頬が濡れた。空を見上げると、先ほどまで晴れていたはずの空に真っ黒な雲が覆うように広がり目の前の草原には大雨が降り注ぎ、ゴロゴロと雷が轟く。
「今日は天気がいいはずだがスコールか?……いや、なんだ?今まで感じなかった魔力が……」
デリアス伯爵はここに来て漸く異変に気付いた。戦場のみに広がった雷雲。急に圧力を増した遠くから放たれる魔力。
これらから導かれた結論にデリアス伯爵が辿りつくと同時に視界が雷光に包まれ轟音と共に地面を揺らした。
「ぐっ……敵襲か!?我が軍はどうなっている!?」
「ここからだとはっきり見えませんが……半数以上が戦闘不能と思われま……っ!?馬車が……馬車が、突撃してきます!?」
斥候をしていた者の報告につられてチカチカする視界をどうにか戻そうとする。目をパチパチと瞬きして、強力な閃光で奪われた視界をどうにか戻していく。
「なんだあれは?どこからあんなに沸いてきた!?」
デリアス伯爵の目には10台近くに及ぶ馬車があらゆる方向に爆走する光景だった。
一方で私たちは馬車を爆走させていた。
サングレアの魔術で敵部隊に大打撃を与えた後に最短距離を突進している。たまに敵と魔術盾が衝突して鈍い音を立てているが、ほとんどの敵は馬車に近付く前にブルーガーデンによる雨を針へと化した弾幕とレッドロアによる斬撃や刺突で対処できていた。
敵は色々と混乱しているようで、逃げようともがく者、見当違いの方向へ攻撃を仕掛けようとしている者、何もできずに吹き飛ばされる者など様々な状態に陥っている。少なくとも連携などとれる様子ではなかった。
「はぁはぁ……なんとか上手くいきましたね」
そのような光景を馬車の窓から覗いていたサングレアだったが、安心したように馬車の椅子に力なく寄りかかる。呼吸がかなり荒く顔を赤くし汗もかいていてとても辛そうだ。
「ええ。ティアさんの作戦も上手くいったようです。サングレア様ももう少しの辛抱です」
「もちろんよ……せっかく作ったチャンスを無駄にできない、もの」
アルマの気遣うような言葉にサングレアは汗を流しながら力なく答える。
サングレアは、膨大な魔力を消費した影響で身体が重く吐き気に襲われているようだった。慣れない彼女にとって起きているだけでも辛いはずだが、王女の誇りがただ任せるだけというのを許さない。この戦いを最後まで見届けるつもりのようだった。
「ティアさん。その魔術はあとどれくらい持ちそうですか?」
「サングレア様の魔術範囲から出るくらいまでは大丈夫だと思います。ただその後はしばらく魔術が使えないと思います」
私が申し訳なさそうに告げるとアルマは「十分です。むしろ助かります」と言葉にする。その隣ではサングレアも「ありがとう」と呟いていた。
私が行使した魔術は雷光属性と水属性をあわせた幻影魔術だ。サングレアの魔術で放たれた魔力を再利用することで負担を少なくし今の私でも無理なく使えるように改良した魔術。
効果としては降り注ぐ雨や霧を利用し、さらに光の屈折を変化させることで私たちの姿を見えなくし、投影した幻影を9体ほど投影するというもの。
慣れている人や強敵相手には通用しないが、数を揃えただけの兵士相手であれば騙すことも容易だ。敵の視界も狭まった影響で同士討ちなども発生し、混乱がより大きくなっている。
「これなら……皆さんも馬車の上に乗ってください。敵は完全に見失っていそうです」
敵の動きに統率のようなものは一切見られない。こちらを意識する人もいなくて、吹き飛ばされている敵は運悪く近づいてしまった人だけだ。
であれば、レッドロアのメンバーには余力を残してもらった方がいい。
「了解した……屋根の上に登る!」
レイたちは走る勢いをそのままに馬車の上に飛び乗った。ガタンと少しだけ揺れたが、特にバランスを崩すことなく馬車は進んでいく。むしろ並走する人がいなくなったことで僅かにだが、かける速度が上昇する。
「右上に敵の本陣があるようだ。どうする?」
右上に広がっている高台には百人近い部隊がいる。数人は魔力が強い人間もいるようで、恐らくは敵の本陣だろう。
だが、アルマはチラッと視線を向けるだけだった。
「デリアス卿は厄介な魔術を使います。ここは無視して進んだ方が良いかと」
敵の本陣もこちらの動きには気付いていないようで、態々戦うメリットもない。
私たちは、姿を隠したまま戦場を離れることにした。
そして、その日の夕暮れ前。
私たちはセルスト王国の王都へと辿り着いた。
草原に展開しているデリアス伯爵軍は、今か今かと森のなかから来るであろうサングレアたちを待ち構えていた。
領地を守る最低限の兵士以外を全て招集し総数はおよそ1500に及ぶ大軍。
正面に1000、少し離れた左右の傾斜の陰には250ずつと万全の体制を築いている。魔術士による部隊もおよそ100人を中央に、左右に40人ずつ置くという隙のない作戦だ。
そして、大軍の後方。およそ500メートル離れた高台ではデリアス伯爵本人が親衛隊100人と共に作戦を見守っている。
「もうすぐでしょうか?」
そこには第一王子であるアドニスからの使者の姿もあった。アドニスを支持する貴族たちへサングレアを捕らえるように伝令を伝えたためだ。
「何度か視たが、サングレア殿下たちの進行速度からすると峡谷は既に通り抜けている。もうそろそろ森を抜けるころだろう」
補佐官の問いにデリアス伯爵は自信満々の笑みで答える。
「さすがは闇魔術の名門ですね。動物との視覚同調ですか」
「色々と未完成で不完全な術だがな。しかしだ。捕らえた後はサングレア殿下を自由にしていいのだな?」
「はい。邪魔であれば殺しても良いし生かして好きに使ってもどちらでも構いません。実の兄であるアドニス殿下に逆らうような馬鹿でも、魔力適性は高いですから母体としては優秀です。見た目の麗しいので楽しめると思いますよ?」
「気が強い女の心をへし折って少しずつ従順な存在へ育てていく。なかなか面白くて楽しそうだ。それに我が伯爵家に王家の血筋を……全属性の魔力を取り込めるというのは夢が広がるではないか」
闇属性が主に精神への効果を持つのに対し聖属性は命や肉体への効果を持つ。感覚への干渉や隷属のようなことを行うには闇と聖属性の二つがなくてはならないため、サングレアとの子であればデリアス伯爵家の長年の悲願へ一歩近付くことになる。
「ん?……雨?」
デリアス伯爵がそのような未来に期待を膨らませているとポツっと水滴で頬が濡れた。空を見上げると、先ほどまで晴れていたはずの空に真っ黒な雲が覆うように広がり目の前の草原には大雨が降り注ぎ、ゴロゴロと雷が轟く。
「今日は天気がいいはずだがスコールか?……いや、なんだ?今まで感じなかった魔力が……」
デリアス伯爵はここに来て漸く異変に気付いた。戦場のみに広がった雷雲。急に圧力を増した遠くから放たれる魔力。
これらから導かれた結論にデリアス伯爵が辿りつくと同時に視界が雷光に包まれ轟音と共に地面を揺らした。
「ぐっ……敵襲か!?我が軍はどうなっている!?」
「ここからだとはっきり見えませんが……半数以上が戦闘不能と思われま……っ!?馬車が……馬車が、突撃してきます!?」
斥候をしていた者の報告につられてチカチカする視界をどうにか戻そうとする。目をパチパチと瞬きして、強力な閃光で奪われた視界をどうにか戻していく。
「なんだあれは?どこからあんなに沸いてきた!?」
デリアス伯爵の目には10台近くに及ぶ馬車があらゆる方向に爆走する光景だった。
一方で私たちは馬車を爆走させていた。
サングレアの魔術で敵部隊に大打撃を与えた後に最短距離を突進している。たまに敵と魔術盾が衝突して鈍い音を立てているが、ほとんどの敵は馬車に近付く前にブルーガーデンによる雨を針へと化した弾幕とレッドロアによる斬撃や刺突で対処できていた。
敵は色々と混乱しているようで、逃げようともがく者、見当違いの方向へ攻撃を仕掛けようとしている者、何もできずに吹き飛ばされる者など様々な状態に陥っている。少なくとも連携などとれる様子ではなかった。
「はぁはぁ……なんとか上手くいきましたね」
そのような光景を馬車の窓から覗いていたサングレアだったが、安心したように馬車の椅子に力なく寄りかかる。呼吸がかなり荒く顔を赤くし汗もかいていてとても辛そうだ。
「ええ。ティアさんの作戦も上手くいったようです。サングレア様ももう少しの辛抱です」
「もちろんよ……せっかく作ったチャンスを無駄にできない、もの」
アルマの気遣うような言葉にサングレアは汗を流しながら力なく答える。
サングレアは、膨大な魔力を消費した影響で身体が重く吐き気に襲われているようだった。慣れない彼女にとって起きているだけでも辛いはずだが、王女の誇りがただ任せるだけというのを許さない。この戦いを最後まで見届けるつもりのようだった。
「ティアさん。その魔術はあとどれくらい持ちそうですか?」
「サングレア様の魔術範囲から出るくらいまでは大丈夫だと思います。ただその後はしばらく魔術が使えないと思います」
私が申し訳なさそうに告げるとアルマは「十分です。むしろ助かります」と言葉にする。その隣ではサングレアも「ありがとう」と呟いていた。
私が行使した魔術は雷光属性と水属性をあわせた幻影魔術だ。サングレアの魔術で放たれた魔力を再利用することで負担を少なくし今の私でも無理なく使えるように改良した魔術。
効果としては降り注ぐ雨や霧を利用し、さらに光の屈折を変化させることで私たちの姿を見えなくし、投影した幻影を9体ほど投影するというもの。
慣れている人や強敵相手には通用しないが、数を揃えただけの兵士相手であれば騙すことも容易だ。敵の視界も狭まった影響で同士討ちなども発生し、混乱がより大きくなっている。
「これなら……皆さんも馬車の上に乗ってください。敵は完全に見失っていそうです」
敵の動きに統率のようなものは一切見られない。こちらを意識する人もいなくて、吹き飛ばされている敵は運悪く近づいてしまった人だけだ。
であれば、レッドロアのメンバーには余力を残してもらった方がいい。
「了解した……屋根の上に登る!」
レイたちは走る勢いをそのままに馬車の上に飛び乗った。ガタンと少しだけ揺れたが、特にバランスを崩すことなく馬車は進んでいく。むしろ並走する人がいなくなったことで僅かにだが、かける速度が上昇する。
「右上に敵の本陣があるようだ。どうする?」
右上に広がっている高台には百人近い部隊がいる。数人は魔力が強い人間もいるようで、恐らくは敵の本陣だろう。
だが、アルマはチラッと視線を向けるだけだった。
「デリアス卿は厄介な魔術を使います。ここは無視して進んだ方が良いかと」
敵の本陣もこちらの動きには気付いていないようで、態々戦うメリットもない。
私たちは、姿を隠したまま戦場を離れることにした。
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