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第12章 私を見つけるための旅
28 雷鳴轟くなかで
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空に光が照らすと同時に雷鳴が響き渡り、遠くから爆発するような音が聞こえてくる。音のした方向を見ると煙が上がっていた。
ほぼ同時に、けたたましい鐘の音が何度も鳴り響く。
「きゃっ!?」
「落雷か!?」
「馬鹿か!天気が良いのにありえないだろう!?」
「この鐘は警報だ!逃げるぞ!」
「とにかく物陰に!早く!」
周りに居た人々から様々な叫び声や悲鳴が聞こえてくる。その場に座り込む人や建物の陰に隠れようと慌てて走る人、呆然と佇む人など様々だ。
ここからだと何が起きているのか把握できない。それが混乱をより拍車を掛けているようだった。
私は杖を取り出して防御魔術を準備すると同時に、跳躍と加速の魔術を行使した。近くの建物の屋根へと跳び乗って望遠の魔術で煙が上がっている場所の様子を窺うと、空を飛び交ういくつもの大きな影が目に入った。龍種の中でも上位の存在に近い属性龍の一つ。雷龍の群れだった。
雷龍たちは見える範囲で全部で6体いる。その全てが塔の近くを飛び回りながら雷のブレスを放っているようだ。不幸中の幸いで建物の魔力耐性が高いおかげか倒壊まではしていない。それでもけが人などはかなりいて、大勢の人々が、都市の中心である塔の辺りから方々へ逃げ惑っているようだった。それが中心から少し離れていて状況を把握できていない人たちと押し合いになり、より混乱を深めていく結果になっている。
私はその様子を一目確認すると跳躍と加速魔術、魔力糸による牽引を複合して都市の中心へ急いだ。屋根の上を伝って最短距離を突き進みながら、左手に魔力を集束させていく。
正直なところ、今の私では属性龍クラスを複数相手にして勝つことは難しい。ましてや他の人を守りながら戦うこと自体も厳しいだろう。けれど、手の届く範囲で助けを求めている人は必ず助ける。それは、ラティアーナだった頃から変わらない私自身の誓いでもあった。
「とりあえず、援軍が来るまで何とかする!」
私は集束させた魔力を伸ばし撓らせて鋭い刃へと変化させていく。形状としては鞭の取っ手以外を刃へと変えたもの。例えるなら連結刃に近いかも知れない。
全力で振りかぶった刃は大きく弧を描いて一番近くを飛んでいた雷龍の翼を斬りつける。
「思ったほどは斬れないか……」
身体強化がない状態では勢いが足りなかったようだ。雷龍の翼を傷つけただけだった。
だが、全くの無傷ではなく斬られた雷龍も痛みを感じている。攻撃を放った私に対して怒りの感情をのせた瞳が向けられた。
「私はDランク冒険者です。私がひきつけている間に皆さんは逃げてください!それから衛兵に連絡を!」
私は風魔術を拡声器のように使って叫ぶと反応も確認せずに空へと跳躍した。そのまま雷龍の群れよりも高い位置を取って、連続で刃を振り回す。速度を重視しているせいで最初の一撃ほど威力がないが敵の意識を私に向けるくらいの働きはある。
雷龍は爪や尻尾を使って私を叩き潰そうとしてくるが、攻撃を最小限に抑え回避することを優先していた。次第に、雷龍たちの苛立ちが強まっているようでブレスが放たれてくるようになる。街に被害はないが、徐々に攻撃を避けることが難しくなってくる。
私は一度、塔の屋根の上に着地をして息を整えようとした。
「はぁっ……ふぅ……やっぱり、厳しいかな」
身体強化を使わないということは素の身体能力ということだ。魔術を使うことで高速で跳びまわっているが、幼い身体では体力のほうが先に尽きようとしていた。
「兵士は集まっているけど……」
ちらっと周りの様子を見るが兵士たちは住民の先導を行っているようだ。もっとも、龍の鱗を突破する攻撃を空中に届けることができる人でなければ空を飛ぶ龍種には対抗できない。そのため弓か魔術による攻撃で地面に落としてから多数で一気に倒す戦い方が主流だ。
「少なくとも、周りの人が避難するまでは……ね」
私は再び空へ跳び上がると魔力の刃を振り続ける。だが、消耗が大きくなっていくうちに雷龍の攻撃を避けられないことがでてきた。あらかじめ準備していた魔力盾で攻撃をいなすが、次第に消耗が大きくなっていく。
そして、何十何百と攻防を繰り返しているうちに、雷龍が振るった爪によって展開していた魔力盾を砕かれる。咄嗟に魔力を纏うが爪の攻撃を完全に防ぐことはできず、私の身体は近くの建物へと叩きつけられた。
「げほっ……つぅ」
ぎりぎりで身を捩ったため致命傷は避けている。しかし脇腹を深く抉られたようで服が赤く染まっていく。
「ここまでのようね……」
魔術で傷を塞ぎ止血するが、身体への負担に加えて傷を負い血を多く流したせいか視界が薄っすらとぼやけてくる。立ち上がる力すらも使い果たしていて動くことすらままならない。
けれど、雷龍は私を逃がすつもりはないようで口を大きく開けると魔力を集めてブレスを放とうとする。
仕方がないと決心した私は、腰の袋から一つの瓶を取り出そうとした。
その瞬間。
目の前に一人の杖を持った女性が立ち塞がり私たちを魔術による結界が包み込む。
「また会いましたねティアさん。お待たせしてしまい申し訳ありませんでした」
「サングレア殿下!?」
目の前に立つサングレアは王族らしいローブを身に纏い杖を掲げつつも、驚いた私に対して「安心してください」と言葉にする。
そして、雷龍のブレスによって視界が光に包まれるが、サングレアが張った障壁によって雷鳴を受け止められていた。
「耐雷撃用の防御魔術です。いくら龍種でも簡単に破ることはできません。それに、幸いなことにSランク冒険者……剣聖の助力を得ることができましたから」
サングレアが結界を解いた瞬間、キンと甲高い綺麗な音が耳に届く。
同時に目の前に飛んでいた雷龍の身体が上下二つに斬られて、血しぶきを上げて地面へと落下し、こつこつと剣を抜いた一人の茶髪の女性が歩いてくる。
「剣聖と呼ばれるだけのことはありますね」
「これでもSランクですから」
サングレアの言葉に彼女はそう答えたが、私は彼女を見て頭が真っ白になる。
彼女の声も顔もよく知っている。流石に様相は変わっているが、懐かしさを感じて思わず目から涙が溢れそうだ。
「……うそ……カレナ?」
「あら?初対面だと思いますがどこかで会ったでしょうか?まぁ詳しい話は敵を全て斬った後にしましょうか」
ラティアーナの近衛騎士にして専属護衛でもあるカレナは、不適な笑みを浮かべて剣先を前に向けた。
ほぼ同時に、けたたましい鐘の音が何度も鳴り響く。
「きゃっ!?」
「落雷か!?」
「馬鹿か!天気が良いのにありえないだろう!?」
「この鐘は警報だ!逃げるぞ!」
「とにかく物陰に!早く!」
周りに居た人々から様々な叫び声や悲鳴が聞こえてくる。その場に座り込む人や建物の陰に隠れようと慌てて走る人、呆然と佇む人など様々だ。
ここからだと何が起きているのか把握できない。それが混乱をより拍車を掛けているようだった。
私は杖を取り出して防御魔術を準備すると同時に、跳躍と加速の魔術を行使した。近くの建物の屋根へと跳び乗って望遠の魔術で煙が上がっている場所の様子を窺うと、空を飛び交ういくつもの大きな影が目に入った。龍種の中でも上位の存在に近い属性龍の一つ。雷龍の群れだった。
雷龍たちは見える範囲で全部で6体いる。その全てが塔の近くを飛び回りながら雷のブレスを放っているようだ。不幸中の幸いで建物の魔力耐性が高いおかげか倒壊まではしていない。それでもけが人などはかなりいて、大勢の人々が、都市の中心である塔の辺りから方々へ逃げ惑っているようだった。それが中心から少し離れていて状況を把握できていない人たちと押し合いになり、より混乱を深めていく結果になっている。
私はその様子を一目確認すると跳躍と加速魔術、魔力糸による牽引を複合して都市の中心へ急いだ。屋根の上を伝って最短距離を突き進みながら、左手に魔力を集束させていく。
正直なところ、今の私では属性龍クラスを複数相手にして勝つことは難しい。ましてや他の人を守りながら戦うこと自体も厳しいだろう。けれど、手の届く範囲で助けを求めている人は必ず助ける。それは、ラティアーナだった頃から変わらない私自身の誓いでもあった。
「とりあえず、援軍が来るまで何とかする!」
私は集束させた魔力を伸ばし撓らせて鋭い刃へと変化させていく。形状としては鞭の取っ手以外を刃へと変えたもの。例えるなら連結刃に近いかも知れない。
全力で振りかぶった刃は大きく弧を描いて一番近くを飛んでいた雷龍の翼を斬りつける。
「思ったほどは斬れないか……」
身体強化がない状態では勢いが足りなかったようだ。雷龍の翼を傷つけただけだった。
だが、全くの無傷ではなく斬られた雷龍も痛みを感じている。攻撃を放った私に対して怒りの感情をのせた瞳が向けられた。
「私はDランク冒険者です。私がひきつけている間に皆さんは逃げてください!それから衛兵に連絡を!」
私は風魔術を拡声器のように使って叫ぶと反応も確認せずに空へと跳躍した。そのまま雷龍の群れよりも高い位置を取って、連続で刃を振り回す。速度を重視しているせいで最初の一撃ほど威力がないが敵の意識を私に向けるくらいの働きはある。
雷龍は爪や尻尾を使って私を叩き潰そうとしてくるが、攻撃を最小限に抑え回避することを優先していた。次第に、雷龍たちの苛立ちが強まっているようでブレスが放たれてくるようになる。街に被害はないが、徐々に攻撃を避けることが難しくなってくる。
私は一度、塔の屋根の上に着地をして息を整えようとした。
「はぁっ……ふぅ……やっぱり、厳しいかな」
身体強化を使わないということは素の身体能力ということだ。魔術を使うことで高速で跳びまわっているが、幼い身体では体力のほうが先に尽きようとしていた。
「兵士は集まっているけど……」
ちらっと周りの様子を見るが兵士たちは住民の先導を行っているようだ。もっとも、龍の鱗を突破する攻撃を空中に届けることができる人でなければ空を飛ぶ龍種には対抗できない。そのため弓か魔術による攻撃で地面に落としてから多数で一気に倒す戦い方が主流だ。
「少なくとも、周りの人が避難するまでは……ね」
私は再び空へ跳び上がると魔力の刃を振り続ける。だが、消耗が大きくなっていくうちに雷龍の攻撃を避けられないことがでてきた。あらかじめ準備していた魔力盾で攻撃をいなすが、次第に消耗が大きくなっていく。
そして、何十何百と攻防を繰り返しているうちに、雷龍が振るった爪によって展開していた魔力盾を砕かれる。咄嗟に魔力を纏うが爪の攻撃を完全に防ぐことはできず、私の身体は近くの建物へと叩きつけられた。
「げほっ……つぅ」
ぎりぎりで身を捩ったため致命傷は避けている。しかし脇腹を深く抉られたようで服が赤く染まっていく。
「ここまでのようね……」
魔術で傷を塞ぎ止血するが、身体への負担に加えて傷を負い血を多く流したせいか視界が薄っすらとぼやけてくる。立ち上がる力すらも使い果たしていて動くことすらままならない。
けれど、雷龍は私を逃がすつもりはないようで口を大きく開けると魔力を集めてブレスを放とうとする。
仕方がないと決心した私は、腰の袋から一つの瓶を取り出そうとした。
その瞬間。
目の前に一人の杖を持った女性が立ち塞がり私たちを魔術による結界が包み込む。
「また会いましたねティアさん。お待たせしてしまい申し訳ありませんでした」
「サングレア殿下!?」
目の前に立つサングレアは王族らしいローブを身に纏い杖を掲げつつも、驚いた私に対して「安心してください」と言葉にする。
そして、雷龍のブレスによって視界が光に包まれるが、サングレアが張った障壁によって雷鳴を受け止められていた。
「耐雷撃用の防御魔術です。いくら龍種でも簡単に破ることはできません。それに、幸いなことにSランク冒険者……剣聖の助力を得ることができましたから」
サングレアが結界を解いた瞬間、キンと甲高い綺麗な音が耳に届く。
同時に目の前に飛んでいた雷龍の身体が上下二つに斬られて、血しぶきを上げて地面へと落下し、こつこつと剣を抜いた一人の茶髪の女性が歩いてくる。
「剣聖と呼ばれるだけのことはありますね」
「これでもSランクですから」
サングレアの言葉に彼女はそう答えたが、私は彼女を見て頭が真っ白になる。
彼女の声も顔もよく知っている。流石に様相は変わっているが、懐かしさを感じて思わず目から涙が溢れそうだ。
「……うそ……カレナ?」
「あら?初対面だと思いますがどこかで会ったでしょうか?まぁ詳しい話は敵を全て斬った後にしましょうか」
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