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第12章 私を見つけるための旅
29 Sランク冒険者カレナ
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カレナは剣を抜いたまま空へと跳躍して、剣を横に一薙ぎした。ほんの一瞬、剣筋が見えると同時に2頭の雷龍が上下に両断され地面へ落下する。
「あなたたちに恨みはありませんが、逃がしても面倒です。これで終わりにしましょう」
残りの雷龍は3体。
だが、ほんの一時の間に葬ったカレナに対して雷龍は怒りではなく怯えている様子を見せている。警戒しながらも距離を取って逃げようとしているようだった。
カレナは空中を蹴って雷龍の背中に回り込み、跳躍した勢いを乗せて剣を振るう。剣筋が見えないほど高速で振るったのか気がついたときには剣を鞘に納めるところだった。
カチンと剣が鞘が音を立てた瞬間、雷龍たちの身体がずれて地面へと墜落していく。
「強い……」
私はその光景に思わず呟いてしまう。
元々、カレナは身体強化と剣術を特化させたような騎士た。
平民出身でありながらグランバルド帝国防衛戦にて功績を上げて若くして騎士となった。同じ境遇のフレアと共に近衛第3騎士団に配属された後、実力を示したことでシリウス、アルキオネに継ぐ3席にカレナ、4席にフレアとなる。上位数人は、騎士団の役職に付くと共に専属護衛も兼ねるためラティアーナの専属護衛となったわけだ。
そんな彼女は、当時から一対一の対人戦においては最強格と評されていたが、剣で斬れない相手や対多数の戦闘は相性が悪いため苦手としていた。
だが、今のカレナであれば大抵の物を斬ることができるだろう。
「噂以上ですね。ここまで強いとは」
サングレアは私に治癒魔術を施してくれていた。魔術を行使しながらも戦いの様子を眺めていたが、カレナの強さに驚きを隠せないようだった。
「サングレア様が依頼したわけじゃないのですか?」
二人一緒に現れたため、サングレアの依頼で同行していたのかと思っていた。カレナの実力もよく知っているのだろうと考えていたが、どうやら違うらしい。
「カレナ様とは、ここに向かう途中で偶然出会っただけですよ。わたくしも直接お会いするのは初めてでしたから……ティアさん。怪我の調子はどうですか?」
「問題なさそうです。ありがとうございました」
私は立ち上がると腹部に力を入れてみたり軽く全身を動かしてみる。傷は完全に治っているようで痛みも違和感もなかった。
「一先ず撃退できたようですね。殿下のおかげで動きやすかったので助かりました」
そうしているうちにカレナが私たちの元にやってくる。
「こちらこそ、ありがとう存じます。本来都市の防衛は騎士たちの役目。むしろ助力を得られたことに感謝しかありません」
「冒険者として守るのは当然ですし……であれば、どんな状況でも助けに行ったでしょうから」
サングレアは立ち上がって感謝を告げると、カレナは小さな声でどこか遠い目をして答えた。けれど、少しだけ息を吐き出すと表情を切り替えて私たちのほうを向いて口を開く。
「……いえ、なんでもありません。ただ、このまま終わりではないような気がします」
「そうですね。普通は龍の群れが街を襲うなんてありえませんから……龍王がいる可能性が高いかもしれません」
龍種というのは基本的に群れをなさない生き物だ。それは普通の魔物と比べて個の力が突出していて高い知能とプライドを持っているからでもある。
だが、龍の中には周りよりも突出した強さを身につける個体が現れることがあった。場合によっては同族すらも従えて王と呼ばれるような存在になることもある。それを龍王と呼んでいた。
「そもそも雷龍は標高の高い山の上にいるはずですよね?山から離れた街を……強いて言うなら塔を襲う理由があるのではないですか?」
雷龍は執拗にこの都市の中心にある塔を襲っていた。近くにいた人間たちを襲うわけでもなく最初から塔だけを狙っていたのは、何かしらの理由があるのかも知れない。
私の意見に二人も同じ考えのようで深く頷く。
「そう考えるのが自然ですね。申し訳ありませんがお二人とも、もう少しだけ力を貸してください」
サングレアのお願いを了承した私たちは三人で塔の入り口に向かう。
塔は転移門を守る建物でもあるため相当頑丈に造られているらしい。雷龍のブレスが何度か直撃していたはずだが、焦げていたり少し削れていたりするだけで大きな損傷はなさそうだ。
「おや、これはこれは……サングレア殿下ではありませんか?」
辺りに何かないか確認していると甲冑を纏った騎士団のような人たちが近付いてくる。その先頭にいる一人の男はサングレアのことを見つけた途端、嫌らしい笑みを浮かべて話しかけてきた。
「ロイ卿……お兄様の騎士である貴方がなぜここに?」
「アドニス殿下の命ですよ。王都の危機を守るのは騎士の役目でもありますから。しかし……まさか転移門が龍を引き寄せるとは思いませんでした。こんな災厄を呼び寄せる門であれば閉じたほうがいいかもしれませんね」
ロイと呼ばれた騎士は、周りを見渡しながら大きく通った声で告げた。その言葉は近くの建物に避難していた人たちにも聞こえていたようで徐々にどよめきが広がっていく。
恐らくわざと住民にも聞こえるように話しているのだろう。転移門をどうにかしたいのかサングレアのことを陥れたいのか分からないが、この回りくどい方法を考えた人も行う人もなかなか性格が悪そうだ。
「転移門が稼動して数年の間、龍種はもちろん魔物が寄ってくることもありませんでした。ろくに調査もせず決め付けるのは早計ではだと思いますが?」
サングレアが非難するような視線を向けるとロイはわざとらしく「これは失礼しました」と言って頭を下げると、そのまま去っていく。
それを見送ったサングレアは「はぁ……」と大きくため息をついた。
それから、私たちは塔の中に入って調べることにした。
だが、転移門や設置されている魔術具、置かれている荷物など調べてもおかしいところが見つからない。
「何もないですね……」
「おかしなものもないですし……変な魔力も感じません」
探知系の魔術も使ってみたが特に反応はなかった。意識を集中しても何も感じない。
「サングレア様。ここの塔は魔力を通さないのですよね?」
私とサングレアが首を捻って悩んでいると、カレナが上を見ながら問いかける。
「転移門に使う膨大な魔力を制御するために魔封石とオリハルコンから作った合金ですから……ほぼ通さないといった感じですね」
転移門で使用する魔術の回路だけを外に出すことで転移魔術だけを通せるようにしているらしく、通信魔術を遮断するくらいは魔力を通さないそうだ。
「龍種は魔力の感知能力が優れたますが当然五感全てが鋭いです。そして、わざわざ遠く離れたところまで追ってくるようなものなんて……」
「それこそ群れの仲間……いや、ありえないはず」
龍は戦いに負けたからといって復讐するような種族じゃない。魔物の中でもかなりの実力主義だ。
もし彼らが執念深く追い探すものがあるとすれば……
「「「龍の卵!?」」」
私たちは三人同時に言葉にすると顔を見合わせた。最高位のポーションの材料にもなる龍の卵だが、あれだけは近くにある限り取り返そうとしてくる。
龍の卵を採りたい場合は即座に割って中身だけ取り出すのが常識なくらいだ。
「まさか……卵の殻を利用して?だとすれば!?」
サングレアが慌てて塔の外へ走って向かい、私とカレナも続くように外に出た。
その瞬間、私たちの頭上にとんでもない存在感と魔力が出現する。
「龍王……」
そこには、先ほどまでの個体の倍近くの体躯を持った、全身に雷を迸らせる龍が私たちを見下ろしていた。
「あなたたちに恨みはありませんが、逃がしても面倒です。これで終わりにしましょう」
残りの雷龍は3体。
だが、ほんの一時の間に葬ったカレナに対して雷龍は怒りではなく怯えている様子を見せている。警戒しながらも距離を取って逃げようとしているようだった。
カレナは空中を蹴って雷龍の背中に回り込み、跳躍した勢いを乗せて剣を振るう。剣筋が見えないほど高速で振るったのか気がついたときには剣を鞘に納めるところだった。
カチンと剣が鞘が音を立てた瞬間、雷龍たちの身体がずれて地面へと墜落していく。
「強い……」
私はその光景に思わず呟いてしまう。
元々、カレナは身体強化と剣術を特化させたような騎士た。
平民出身でありながらグランバルド帝国防衛戦にて功績を上げて若くして騎士となった。同じ境遇のフレアと共に近衛第3騎士団に配属された後、実力を示したことでシリウス、アルキオネに継ぐ3席にカレナ、4席にフレアとなる。上位数人は、騎士団の役職に付くと共に専属護衛も兼ねるためラティアーナの専属護衛となったわけだ。
そんな彼女は、当時から一対一の対人戦においては最強格と評されていたが、剣で斬れない相手や対多数の戦闘は相性が悪いため苦手としていた。
だが、今のカレナであれば大抵の物を斬ることができるだろう。
「噂以上ですね。ここまで強いとは」
サングレアは私に治癒魔術を施してくれていた。魔術を行使しながらも戦いの様子を眺めていたが、カレナの強さに驚きを隠せないようだった。
「サングレア様が依頼したわけじゃないのですか?」
二人一緒に現れたため、サングレアの依頼で同行していたのかと思っていた。カレナの実力もよく知っているのだろうと考えていたが、どうやら違うらしい。
「カレナ様とは、ここに向かう途中で偶然出会っただけですよ。わたくしも直接お会いするのは初めてでしたから……ティアさん。怪我の調子はどうですか?」
「問題なさそうです。ありがとうございました」
私は立ち上がると腹部に力を入れてみたり軽く全身を動かしてみる。傷は完全に治っているようで痛みも違和感もなかった。
「一先ず撃退できたようですね。殿下のおかげで動きやすかったので助かりました」
そうしているうちにカレナが私たちの元にやってくる。
「こちらこそ、ありがとう存じます。本来都市の防衛は騎士たちの役目。むしろ助力を得られたことに感謝しかありません」
「冒険者として守るのは当然ですし……であれば、どんな状況でも助けに行ったでしょうから」
サングレアは立ち上がって感謝を告げると、カレナは小さな声でどこか遠い目をして答えた。けれど、少しだけ息を吐き出すと表情を切り替えて私たちのほうを向いて口を開く。
「……いえ、なんでもありません。ただ、このまま終わりではないような気がします」
「そうですね。普通は龍の群れが街を襲うなんてありえませんから……龍王がいる可能性が高いかもしれません」
龍種というのは基本的に群れをなさない生き物だ。それは普通の魔物と比べて個の力が突出していて高い知能とプライドを持っているからでもある。
だが、龍の中には周りよりも突出した強さを身につける個体が現れることがあった。場合によっては同族すらも従えて王と呼ばれるような存在になることもある。それを龍王と呼んでいた。
「そもそも雷龍は標高の高い山の上にいるはずですよね?山から離れた街を……強いて言うなら塔を襲う理由があるのではないですか?」
雷龍は執拗にこの都市の中心にある塔を襲っていた。近くにいた人間たちを襲うわけでもなく最初から塔だけを狙っていたのは、何かしらの理由があるのかも知れない。
私の意見に二人も同じ考えのようで深く頷く。
「そう考えるのが自然ですね。申し訳ありませんがお二人とも、もう少しだけ力を貸してください」
サングレアのお願いを了承した私たちは三人で塔の入り口に向かう。
塔は転移門を守る建物でもあるため相当頑丈に造られているらしい。雷龍のブレスが何度か直撃していたはずだが、焦げていたり少し削れていたりするだけで大きな損傷はなさそうだ。
「おや、これはこれは……サングレア殿下ではありませんか?」
辺りに何かないか確認していると甲冑を纏った騎士団のような人たちが近付いてくる。その先頭にいる一人の男はサングレアのことを見つけた途端、嫌らしい笑みを浮かべて話しかけてきた。
「ロイ卿……お兄様の騎士である貴方がなぜここに?」
「アドニス殿下の命ですよ。王都の危機を守るのは騎士の役目でもありますから。しかし……まさか転移門が龍を引き寄せるとは思いませんでした。こんな災厄を呼び寄せる門であれば閉じたほうがいいかもしれませんね」
ロイと呼ばれた騎士は、周りを見渡しながら大きく通った声で告げた。その言葉は近くの建物に避難していた人たちにも聞こえていたようで徐々にどよめきが広がっていく。
恐らくわざと住民にも聞こえるように話しているのだろう。転移門をどうにかしたいのかサングレアのことを陥れたいのか分からないが、この回りくどい方法を考えた人も行う人もなかなか性格が悪そうだ。
「転移門が稼動して数年の間、龍種はもちろん魔物が寄ってくることもありませんでした。ろくに調査もせず決め付けるのは早計ではだと思いますが?」
サングレアが非難するような視線を向けるとロイはわざとらしく「これは失礼しました」と言って頭を下げると、そのまま去っていく。
それを見送ったサングレアは「はぁ……」と大きくため息をついた。
それから、私たちは塔の中に入って調べることにした。
だが、転移門や設置されている魔術具、置かれている荷物など調べてもおかしいところが見つからない。
「何もないですね……」
「おかしなものもないですし……変な魔力も感じません」
探知系の魔術も使ってみたが特に反応はなかった。意識を集中しても何も感じない。
「サングレア様。ここの塔は魔力を通さないのですよね?」
私とサングレアが首を捻って悩んでいると、カレナが上を見ながら問いかける。
「転移門に使う膨大な魔力を制御するために魔封石とオリハルコンから作った合金ですから……ほぼ通さないといった感じですね」
転移門で使用する魔術の回路だけを外に出すことで転移魔術だけを通せるようにしているらしく、通信魔術を遮断するくらいは魔力を通さないそうだ。
「龍種は魔力の感知能力が優れたますが当然五感全てが鋭いです。そして、わざわざ遠く離れたところまで追ってくるようなものなんて……」
「それこそ群れの仲間……いや、ありえないはず」
龍は戦いに負けたからといって復讐するような種族じゃない。魔物の中でもかなりの実力主義だ。
もし彼らが執念深く追い探すものがあるとすれば……
「「「龍の卵!?」」」
私たちは三人同時に言葉にすると顔を見合わせた。最高位のポーションの材料にもなる龍の卵だが、あれだけは近くにある限り取り返そうとしてくる。
龍の卵を採りたい場合は即座に割って中身だけ取り出すのが常識なくらいだ。
「まさか……卵の殻を利用して?だとすれば!?」
サングレアが慌てて塔の外へ走って向かい、私とカレナも続くように外に出た。
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