【完結】花咲く手には、秘密がある 〜エルバの手と森の記憶〜

ソニエッタ

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呪いの皇子と森の片隅のお花屋さん

帝都の城へ2

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「そちらの者は、許可証を……って、レオニダス副団長!? ご、ご無礼を!」

 

門前で待っていた衛兵が慌てて直立し、背後の門がゆっくりと開いていく。

馬車は城内へと滑り込んだ。

 

「お前が“その者”か」

 

門のすぐ先で待ち構えていたのは、青いローブをまとった壮年の男だった。

銀縁の眼鏡に、ぴっちりと結い上げた白髪。魔法師団の筆頭、ゼーレ=ハルト。

 

「……見たところ、ただの村娘にしか見えんな」

 

「花屋です。草いじりしてます。こんにちは」

 

オルガが笑顔で手を振るが、ゼーレの視線は冷たいまま。

 

「このような素人に頼るなど、帝国の威信に関わる。私が最後まで責任を持つべきだったのだ」

 

「全部やってダメだったから、私のとこ来たんでしょ?」

「……ッ」

 

一瞬、ゼーレの眉がぴくりと動いた。

オルガは、レオニダスの背後に立って彼を見上げる。

 

「それで、どこにいるの? その皇子さま」

「案内する。禁域の奥だ」


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