【完結】花咲く手には、秘密がある 〜エルバの手と森の記憶〜

ソニエッタ

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呪いの皇子と森の片隅のお花屋さん

呪い花の仕組み3

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その空気を切るように、レオニダスが真顔でルーカスに向き直った。

「城下を中心に、警備を強化しましょう。魔法師の不審死や失踪……些細な情報でも報告をあげるよう、部下に指示を出します」

「お、おう。……そうだな、頼んだ。団の皆にも伝えてくれ」

現実に引き戻されたように、ルーカスは肩を張ってうなずいた。

「――あ、それと」

オルガが、ふと思い出したように口を開く。

「王宮の中、まだ“臭い人”たちがいるの。ルーカスもレオニダスもちょっと匂ったから……たぶん騎士団の中にもいると思うよ? 気をつけてね」

 

「……おい、まさかそれって……」

ルーカスが顔をしかめ、ショックを受けたようにオルガを見た。

「臭いって……汗臭いってことか?」

 「ちがうよー、呪いを依頼した黒幕? 今回の呪いに関わった人から“呪いの残り香”がしてるんだと思うの。洗っても取れないからね! 汗臭いかな? ちょっと嗅いでみないとわからないけど……」

 

オルガが鼻をくんくんさせながら、じりじりと騎士たちに近づいていく。

その様子に、マッシモがつい吹き出した。

「おまえら……この状況で……」

 

レオニダスは一歩だけ後ずさり、小さくため息をついて、自分の袖をそっと嗅いでいた。
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