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呪いの皇子と森の片隅のお花屋さん
呪い花の仕組み4
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咳払いを一つすると、仏頂面を整えながらも、少し気にしているのか距離をとったままオルガに尋ねた。
「今から騎士団寮に来てくれないか。“誰から臭いがするか”教えてほしい」
その言葉を遮るように、マッシモがぴしゃりと制止する。
「おいおい、今一仕事終わったばっかりだぞ? まだこの嬢ちゃんをこき使うつもりか?」
「こちらは一刻を争うんだ! 城の内部に敵が潜んでる可能性がある!!」
「それを見つけるのは、お前らの仕事だろ。とりあえず皇子の周りは、お前とルーカス、それにゼーレで交代して守れ」
二人が言い争う中、ルーカスが腕を組み、しばし沈思ののち、口を開いた。
「……皇子の呪いが術者に戻るのが本当なら、あちらもしばらくは動けまい。オルガ嬢、また明日か明後日、時間が取れる時に来てくれればいい」
オルガは「ふぁー」と気の抜けたあくびをしながら、首をかしげた。
「うん、いいよー。あ、そうそう。魔法師団長のお部屋に案内してくれた女の人、ちょっと臭かったよ。たぶん関係ある人だと思う」
「……あの時にいた侍女は、確かペスカーダ伯爵次女、グレタ嬢だったな。……レオニダス、グレタ嬢のまわりを洗え」
「はっ、かしこまりました」
やることは山積みだ。それでも、部屋の空気にはどこか安堵の色が混じっていた。
「今から騎士団寮に来てくれないか。“誰から臭いがするか”教えてほしい」
その言葉を遮るように、マッシモがぴしゃりと制止する。
「おいおい、今一仕事終わったばっかりだぞ? まだこの嬢ちゃんをこき使うつもりか?」
「こちらは一刻を争うんだ! 城の内部に敵が潜んでる可能性がある!!」
「それを見つけるのは、お前らの仕事だろ。とりあえず皇子の周りは、お前とルーカス、それにゼーレで交代して守れ」
二人が言い争う中、ルーカスが腕を組み、しばし沈思ののち、口を開いた。
「……皇子の呪いが術者に戻るのが本当なら、あちらもしばらくは動けまい。オルガ嬢、また明日か明後日、時間が取れる時に来てくれればいい」
オルガは「ふぁー」と気の抜けたあくびをしながら、首をかしげた。
「うん、いいよー。あ、そうそう。魔法師団長のお部屋に案内してくれた女の人、ちょっと臭かったよ。たぶん関係ある人だと思う」
「……あの時にいた侍女は、確かペスカーダ伯爵次女、グレタ嬢だったな。……レオニダス、グレタ嬢のまわりを洗え」
「はっ、かしこまりました」
やることは山積みだ。それでも、部屋の空気にはどこか安堵の色が混じっていた。
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