【完結】花咲く手には、秘密がある 〜エルバの手と森の記憶〜

ソニエッタ

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王宮の毒花と森の片隅のお花屋さん

術者と協力者

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誰もが憧れるような、煌びやかなラウエル帝国の王宮の一角。
オルガはひとり、この世の終わりのような顔をしていた。

「鼻がひん曲がる……。みんな香水つけすぎ、騎士の人は汗くさい……私もう無理。あとは魔法のじじいに任せてよいかな?」

エリオット皇子の呪いを解いた翌朝、オルガは王宮からの使い——副団長レオニダスに“拉致”され、王宮勤めの者すべての匂いを嗅がされていた。

「ゼーレ殿は、ここ数日の騒動で体調がすぐれない。もっと老人をいたわってやれ。それに……貴様ほど嗅ぎ分けはできないとおっしゃっていた」

“魔法のじじい”呼びも、レオニダスにかかれば綺麗にスルーされる。

「副団長、残念なお知らせなんだけど。……たぶんお花が枯れて、呪い返ししてると思うよ? もうそろそろ匂い、感じられなくなるから。呪いがすべて術者のところにいっちゃうの」

眉間に皺を寄せ、レオニダスはわざとらしく深くため息を吐いた。

「マッシモ殿の忠告を無視して、昨日のうちに貴様を監禁しておくべきだった……。だが、まあよい。数人でも分かれば、何か掴めるかもしれん」

「監禁…」
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