チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

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第3章 アレクを狙って

第542話 薬学神とアレクの会話!

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見晴らしの良い、綺麗な景色が見えるコテージのようなところで、白衣を着た女性が腰掛けて、ベッドで寝ている人物を眺めている。

「う~ん?ん?」

アレクは、眠りから覚めて起き上がる。目をこすって周りを見ると見慣れない部屋と景色が広がっていた。

「やっと目が覚めたか!私の薬が効いてないのかと思ったぞ」

女神のように綺麗な見た目をしているのだが、それに似合わず乱暴な話し方をする。

「え?誰?それと、ここはどこ?」

アレクは、色々なことが重なってパニックになる。

「ふむ!私は、薬学神だ!ここは、ドワーフの国から連れてきたドワーフに作らせた家だな!建築は、ドワーフだろ?」

薬学神ということは、理解したのだが、後半部分に対して、アレクの頭の中はハテナになる。

「薬学神様ということはわかりました。でも、ドワーフの部分がよく理解できなくて......」

「家が欲しかったから転移で連れてきて作らせただけだ!わからないところでもあったか?」

アレクは、薬学神が少し変わった考えを持った神様なのだと理解して、ドワーフの件は聞き流すことに決めた。

「いや、なんでもないです。こんな家を作ってくれたドワーフに感謝しないとですね」

「おい!ドワーフの前に救ってやった私に感謝しろ」

薬学神は、アレクにデコピンしながら恩着せがましく言ってくる。

「あの?正直、ストレンの街でライオネルと決闘をした辺りから記憶がなく、色々混乱しているのですが、説明してもらうことはできませんか?」

「ふむ!薬の副作用かルシファーのオーラの影響かなんにせよ暫く様子を見る必要がありそうだな!とりあえず、何があったか話してやる」

薬学神は、ルシファーとの戦いを事細かく話して、最後神力を使い切って、ルシファーの黒いモヤの一部がアレクの体内に入り死ぬ寸前のところを薬学神が救ったことを話す。

「まさか、そんなことがあったなんて......薬学神様ありがとうございます。あの、ルシファーはどうなったのですか?」

アレクは、素直に薬学神にお礼を言うが、初めて相対したにも関わらず記憶にないルシファーがどうなったのか気になってしまう。

「死んではいないぞ!力の使いすぎで弱っているがな!」

「神力を手に入れたのに、勝つことができないんですね。しかも、薬学神様に助けてもらわなければ死んでいたなんて......本当に俺は無力です」

さっき聞いた話の中で、どれだけの被害が出たのか聞いていたアレクは、せっかく神様から頂いた力を使いこなせていないのではと感じてしまう。更に、ここであることが頭に過ったのだ。

「薬学神様、今更ですが、俺を助けたことで罰を食らうのではないですか?」

「フッ、対策もなしに下界に下りたりはしない!薬で居場所が見つからないようにしているぞ!それに、アレクを成長させたら、私は人間としてこの世界で生きようと考えている」

どうやら、薬学神はアレクに修行をつけてから神としての最後を終えるようだ。

「人間!?」

アレクは、前回のヒルコのことを思い出して、重い天罰が下ることは予想していたが、自ら神様を辞めて人間になるとは思っていなかった。

「一度下界に干渉した時点で、私は罰を受けて神の力を失い幽閉されるのみ、ならば自ら人間となって余生を暮らすのもいいだろ?それに、神なんて楽しくないからな」

薬学神は、淡々と何事もないように語って大笑いをする。それを聞いたアレクは、自分のせいだと反省して下を向いて落ち込む。

「おい!お前のせいじゃないからな!元々神を辞めたいと思っていたし、ちょうどよかっただけだぞ!それよりも、私に恩返ししたいなら成長した姿を見せろ!いいな?」

薬学神は、乱暴な言葉遣いとは裏腹にアレクの頭を優しく撫でる。

「は、はい!わかりました!絶対に強くなってみせます」

アレクは、助けてもらった恩と仲間達のために強くなって守らないといけないなと思うのだった。
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