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第1章
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しおりを挟む○月✖日
夏休みに入った。
部活の練習がきつい。
3年生は最後の大会が近くて、ピリピリしてる。
2年生に「なんかオメガの匂いしないか?」って言われて焦った。
すぐに高嶋先輩が「俺はわかんないけど」って俺の隣で言ってくれた。
あれって、かばってくれたんだよな。
明日、お礼言わないと。
○月✖日
部活が休みで、高嶋先輩にご飯に誘われた。
ちょうどサッカー部の数人で遊んでたから、皆でファミレスに行った。
そこに、広瀬先輩もいた。
蓮にメッセージを打ってたら「恋人?」と聞かれて、びっくりした。
俺はそんなリア充じゃない。ましてや、オメガだし。
広瀬先輩も恋人がいないと聞いて、ちょっと驚いた。
面白くてかっこ良いのに。周り、見る目ないな。
「陽君が恋人だったら楽しそう」って、あれ冗談だよな?
○月✖日
今日、広瀬先輩と2人で遊んだ。
「人が多いとあんまり話できないから」と言われた。
確かに、先輩はいつも友達からよく声を掛けられているから、
その気持ちはわかる。
2人は緊張したけど、先輩が面白くて楽しかった。
○月✖日
部活で高嶋先輩に、広瀬先輩と「2人で会ってるのか」って聞かれた。
無理に誘われてないか、心配してくれたらしい。
後輩想いすぎないか? 大会前なのに、俺のことを気にかけてくれるなんて。
でも俺は、ほんとに楽しかったから、そう話した。
そしたら、高嶋先輩は笑ってた。
俺も、高嶋先輩みたいに、カッコいい先輩になりたい。
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