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第七話……VS宇宙海賊
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「わかりました!」
惑星間ギルド員の要請を受け、宇宙海賊の討伐を引き受けた晴信。
彼らは宇宙ステーション【タイタン】にて食料品を買い付け、準惑星ディーハウスへと急ぎ帰還したのだった。
「宇宙海賊ってどんなの?」
工場に戻った晴信はディーに問う。
「私は実際には見たことは無いのですが、いくらか武装した小さな宇宙船くらいの規模だと聞いたことがあります」
「へぇ、じゃあ、とりあえず討伐作戦に参加してみようよ!」
「ですね!」
晴信とディーは防弾チョッキを着て、ビームライフルを背中に背負い込む。
惑星間ギルド員の話によると、同じく依頼を受けた仕事仲間が、指定の宙域に集まるとのことだった。
晴信とディーはベータ号にて発進。
指定の宙域へと向かった。
「あれですかね?」
「そうみたいだね!」
晴信を乗せたベータ号は指定宙域に到着。
同じく依頼を受けた宇宙船一隻と、急ごしらえの艦隊を組むことになった。
『私はジム・ロジャース、探検家だ。今回は一緒に艦隊を組めて嬉しく思うぞ!』
「はい、よろしくお願いします!」
三次元映像通話システムで、今回の仕事仲間と通話する。
ちなみに、今回の仕事仲間は一隻だけの様だ。
彼は冒険家のジム。
一つ目の白髪の巨人族だ。
これまでも危険な任務をこなしているという。
「他にはいないんですかね?」
晴信が心細そうに言うと、ジムは苦笑いをしながら頭をかいた。
『実はな……』
ジムの話によると、他の船主たちは、折からの宇宙船不足により、より歩合の良い軍の輸送任務を手伝っているとのことだった。
ちなみに探検家の彼は、最近枯渇した探検費用の捻出のために、今回の海賊討伐をするとのことだった。
これに宇宙警察の小型艦艇が3隻加わることとなり、海賊討伐任務は始まったのであった。
といっても、商船団の護衛という地味な任務だったのだが……。
☆★☆★☆
――その二日後。
晴信とジムの宇宙船は、六隻からなる商船団の護衛についていた。
「海賊いませんねぇ……」
『ああ、探して見つかるような相手ではないだろうな』
晴信はジムと連絡を密にとり、商船団を護衛する。
商船団の積み荷は、民間の衣料品や雑貨とのことだった。
つまり、あまりお金になる船団とは思えない。
今回は空振りだろうとジムは晴信に伝えていた。
……が、彼等がとある小惑星帯に入ると、状況は一変した。
『左舷後部より、高エネルギー反応!』
「ええ!?」
ベータ号の音声AIが晴信に危険を知らせる。
刹那、商船団の一隻が火球に包まれ爆散した。
『停船しろ! さもなくば、宇宙の塵となるぞ!』
公共通信帯に割り込んだ宇宙海賊の声が艦内に響く。
『反撃せよ!』
船団に随伴する宇宙警察の宇宙船が即座に反転。
宇宙海賊の拿捕へと向かった。
レーダーから判別するに、敵影は一隻の中型船のみだった。
……しかし、警察の小型艦艇は、宇宙海賊の前に次々に爆散。
それもそのはず、宇宙海賊は軍艦が持つような大口径レーザー砲を装備していたのだ。
「ジムさん、どうしましょう?」
『……』
晴信は焦ってジムの船に通信するも、ジムの船は既に逃げ去っていた。
その姿は、流石は歴戦の冒険家とも言えた。
一方、護衛対象の商船団も、次々に逃走に入る。
「ハルノブ、あれを見てよ!」
艦橋上部の大型モニターに、宇宙海賊の船が映し出された。
なんとそれは、晴信が以前に造った宇宙船そのものであった。
「……あ、あいつぅ~」
「早く逃げなきゃ!」
悔しそうな晴信に、逃げるべきだと諭すディー。
なにしろ、敵の船を造ったのは彼らなのだ。
多少の自衛装備しかないベータ号では太刀打ちできないのは、彼らが一番よくわかっていたのだった。
「やっぱ逃げよう!」
「うん!」
晴信はすぐに逃げることを決断。
守るべき商船団を置き去りにして、一目散に逃げたのであった……。
☆★☆★☆
――逃走の翌日。
「君は仕事の重要性をわかっているのかね? 逃げてきてどうするんだよ。全く近頃の若い者は使えんなぁ……」
「……すいません」
「すいませんで済むわけないだろ!」
「……申し訳ないです」
宇宙ステーション【タイタン】の惑星間ギルドの事務所にて、お説教を受ける晴信とディー。
晴信は禿頭の所長に、小一時間こっぴどく叱られたのだった。
「あ~! チクショウ! あいつめ!」
「やっぱりアイツ、悪い奴だったんだね!」
準惑星ディーハウスへの帰り道、晴信とディーは憤る。
以前に強奪された宇宙船は、宇宙海賊のものとなっていたのだ。
きっと高額で転売されたのだろうが、ひょっとしたら、あの相手自体が宇宙海賊その人なのかもしれない……。
しかも、あの宇宙海賊船は、火力十分に念の入った重装甲。
晴信のれっきとした自信作だ。
ちなみに、惑星間ギルドに、今更『盗まれました』という訳にもいかない。
「どうする、ハルノブ?」
「やっつけるしかないよ!」
「どうやって!?」
「えっとー、相手より、もーっともーっと強い宇宙船を造るんだ!」
「……あはは、そうだね!」
晴信の単純な憤りに対して、ディーはなんだかホッコリした気分になったのだった。
惑星間ギルド員の要請を受け、宇宙海賊の討伐を引き受けた晴信。
彼らは宇宙ステーション【タイタン】にて食料品を買い付け、準惑星ディーハウスへと急ぎ帰還したのだった。
「宇宙海賊ってどんなの?」
工場に戻った晴信はディーに問う。
「私は実際には見たことは無いのですが、いくらか武装した小さな宇宙船くらいの規模だと聞いたことがあります」
「へぇ、じゃあ、とりあえず討伐作戦に参加してみようよ!」
「ですね!」
晴信とディーは防弾チョッキを着て、ビームライフルを背中に背負い込む。
惑星間ギルド員の話によると、同じく依頼を受けた仕事仲間が、指定の宙域に集まるとのことだった。
晴信とディーはベータ号にて発進。
指定の宙域へと向かった。
「あれですかね?」
「そうみたいだね!」
晴信を乗せたベータ号は指定宙域に到着。
同じく依頼を受けた宇宙船一隻と、急ごしらえの艦隊を組むことになった。
『私はジム・ロジャース、探検家だ。今回は一緒に艦隊を組めて嬉しく思うぞ!』
「はい、よろしくお願いします!」
三次元映像通話システムで、今回の仕事仲間と通話する。
ちなみに、今回の仕事仲間は一隻だけの様だ。
彼は冒険家のジム。
一つ目の白髪の巨人族だ。
これまでも危険な任務をこなしているという。
「他にはいないんですかね?」
晴信が心細そうに言うと、ジムは苦笑いをしながら頭をかいた。
『実はな……』
ジムの話によると、他の船主たちは、折からの宇宙船不足により、より歩合の良い軍の輸送任務を手伝っているとのことだった。
ちなみに探検家の彼は、最近枯渇した探検費用の捻出のために、今回の海賊討伐をするとのことだった。
これに宇宙警察の小型艦艇が3隻加わることとなり、海賊討伐任務は始まったのであった。
といっても、商船団の護衛という地味な任務だったのだが……。
☆★☆★☆
――その二日後。
晴信とジムの宇宙船は、六隻からなる商船団の護衛についていた。
「海賊いませんねぇ……」
『ああ、探して見つかるような相手ではないだろうな』
晴信はジムと連絡を密にとり、商船団を護衛する。
商船団の積み荷は、民間の衣料品や雑貨とのことだった。
つまり、あまりお金になる船団とは思えない。
今回は空振りだろうとジムは晴信に伝えていた。
……が、彼等がとある小惑星帯に入ると、状況は一変した。
『左舷後部より、高エネルギー反応!』
「ええ!?」
ベータ号の音声AIが晴信に危険を知らせる。
刹那、商船団の一隻が火球に包まれ爆散した。
『停船しろ! さもなくば、宇宙の塵となるぞ!』
公共通信帯に割り込んだ宇宙海賊の声が艦内に響く。
『反撃せよ!』
船団に随伴する宇宙警察の宇宙船が即座に反転。
宇宙海賊の拿捕へと向かった。
レーダーから判別するに、敵影は一隻の中型船のみだった。
……しかし、警察の小型艦艇は、宇宙海賊の前に次々に爆散。
それもそのはず、宇宙海賊は軍艦が持つような大口径レーザー砲を装備していたのだ。
「ジムさん、どうしましょう?」
『……』
晴信は焦ってジムの船に通信するも、ジムの船は既に逃げ去っていた。
その姿は、流石は歴戦の冒険家とも言えた。
一方、護衛対象の商船団も、次々に逃走に入る。
「ハルノブ、あれを見てよ!」
艦橋上部の大型モニターに、宇宙海賊の船が映し出された。
なんとそれは、晴信が以前に造った宇宙船そのものであった。
「……あ、あいつぅ~」
「早く逃げなきゃ!」
悔しそうな晴信に、逃げるべきだと諭すディー。
なにしろ、敵の船を造ったのは彼らなのだ。
多少の自衛装備しかないベータ号では太刀打ちできないのは、彼らが一番よくわかっていたのだった。
「やっぱ逃げよう!」
「うん!」
晴信はすぐに逃げることを決断。
守るべき商船団を置き去りにして、一目散に逃げたのであった……。
☆★☆★☆
――逃走の翌日。
「君は仕事の重要性をわかっているのかね? 逃げてきてどうするんだよ。全く近頃の若い者は使えんなぁ……」
「……すいません」
「すいませんで済むわけないだろ!」
「……申し訳ないです」
宇宙ステーション【タイタン】の惑星間ギルドの事務所にて、お説教を受ける晴信とディー。
晴信は禿頭の所長に、小一時間こっぴどく叱られたのだった。
「あ~! チクショウ! あいつめ!」
「やっぱりアイツ、悪い奴だったんだね!」
準惑星ディーハウスへの帰り道、晴信とディーは憤る。
以前に強奪された宇宙船は、宇宙海賊のものとなっていたのだ。
きっと高額で転売されたのだろうが、ひょっとしたら、あの相手自体が宇宙海賊その人なのかもしれない……。
しかも、あの宇宙海賊船は、火力十分に念の入った重装甲。
晴信のれっきとした自信作だ。
ちなみに、惑星間ギルドに、今更『盗まれました』という訳にもいかない。
「どうする、ハルノブ?」
「やっつけるしかないよ!」
「どうやって!?」
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晴信の単純な憤りに対して、ディーはなんだかホッコリした気分になったのだった。
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