氷雨と猫と君〖完結〗

カシューナッツ

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〖第78話〗

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 シャンパンとシードルは前に準備してに買って冷やしておいてある。

 今は朝十時を過ぎたところ。クリスマスは前からの準備が必要なのだ。昼ご飯は手間取らないように、さくらご飯を炊いた。私は混ぜる時、白胡麻と、鰹節小袋をひとつ入れる。

「ここ真っ直ぐ先に行くと、白い髭のおじさんの店だから、整理券だけもらって、先に買い物してきちゃおう?」

 手を繋いで、歩く。商店街の奥様方の視線が、今日は気にならない。

「どう? 私の恋人素敵でしょ?」

 などと言いたい。本当は真波の横に並ぶのは嫌だ。釣り合わないのは解ってる。でも、自分を貶すのは、今日だけでも、やめたい。

 雪予報は夜半過ぎだから、お酒を飲んで雪を待って、色々あった二ヶ月について話したい。沢山泣いて、沢山笑った。今までの人生で一番濃いと思えた二ヶ月半。

──────────

メニューに足りないものを買っていく。

 シメジとベーコンとブロッコリーのパスタ。ここで忘れてはいけないのはニンニクとコンソメ。ペペロンチーノに具か入っていると思えば良い。フライパンで麺と合える時には茹で汁をいれるのを忘れずに。

 私は料理すると上機嫌になる。料理は沢山お世話になったカフェのマスターに教わった。幸せな記憶。それと大学の料理サークルで色んな友達に教わった頃の記憶。母から逃げ回るだけじゃなかった大学生活。

 シメジを買って、国産のニンニクを買う。季節外れのトマトは贅沢。トマトのマリネには、醤油と少しの酢とオリーブ油と、たっぷりのおろし玉葱。少し高いトマトをゲットした。

 茄子グラタンはあまりに茄子が高いので、ジャガイモに変更した。真波がポテトのミートグラタンを作りたいと言うので、これは真波担当。真波は味に敏感だ。いつも美味しいものを作ってくれる。ミートソース缶を買う。チーズが焦げる匂いって良い。とろけるチーズって、ちょっと贅沢をしている感じがすると真波と笑い合う。全部お家に材料はある。

 野菜のコンソメスープ。野菜を一センチ角に切る。十分くらい塩を絡めて放置。それからコンソメと胡椒とお水で煮る。昔、母さんから教わった知恵。とても早く野菜が柔らかくなる。ニンジンを買う。

 玉子サンドは、サンドイッチ用の薄切りのパンで。玉子とマヨネーズのディップを挟む。こしょうも忘れず。勿論ツナサンドも。玉葱を細かくみじん切りにしてツナとマヨネーズと塩こしょうと混ぜる。玉子のパックとツナ缶を買う──。
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