異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価

文字の大きさ
46 / 152

45話 改めてみんなと

しおりを挟む

「メレンゲさんだ」
「お食事ですよ」

彼女はカミノ城に仕えるメイドの1人で、とても可愛く乳が大きい。
大きいものに目が行くのは俺だけではないと思う。
俺の足枷はベッドに繋がっているのだが、鎖に十分な長さがあるので窓やトイレまでは自由に歩き回れた。


「メレンゲさん元気だった?」
「……」
「えっ病気だったりする?」
「ワタクシたちは病気になりません」
「頑丈なんだな……」


旅支度をしている時は薬屋がなく驚いたが、本当に病気も怪我も平気みたいだ。
メレンゲさんが2人分の食事をセッティングしていたら、レイニーが目を覚ました。
ここは彼の部屋なので、特に変なことはない。
異世界で長生きしていたら、ある日突然古い友だちが友だちを殺しかけたわけだ。
ノアの遺言のこともあるからパニックになるのも頷けるし、過保護になる程度で済んでむしろ良かった。……殺し合いとかされなくて本当に、良かった。

「まずは腹ごしらえしよう。せっかくメレンゲさんがお前の分も作って持ってきてくれてるんだからさ」
「私は食べなくても死にません」
「いやメイドが王子を心配して作ってくれた美味い飯だぞ喰えや」

無理やり口の中に突っ込んで食べさせる。
美味しいもん喰って遊んでいれば、人間はだいたい何とかなる。
さすがに食い物を吐き出すような事はしなかったのでほっとした。

「よしよし、一緒に食べような」
「あなたが食べてください」
「スープの出汁これ鶏肉?」

メレンゲさんに聞くと、少しだけ間が開いた。
鶏肉ではない、歯切れの悪い返答で、だったら何か教えてほしいと食い下がったらなんと魔物の肉らしい。
ドラゴンの尻尾で出汁をとったと教えてくれた。

「ドラゴンって美味いのな」
「何回切っても生えてくるので便利ですよ」
「でもドラゴンだろ? 切った時に暴れられたりしないの?」
「私の尻尾なので」
「美味しいけど無理しないでくれよ!?」

窓から見える景色は相変わらず平和なカミノだ。
人々が普通に生活しているが実は国民が魔物。
食い物は美味いし、皆が優しく真面目に働いている平穏な王国。

「異世界転生らしくていい国だなぁ」
「出て行かないでください」
「国を褒めたのに何でそうなるんだよ……」
「ここにいてください」
「メレンゲさんなんかそこそこの長旅で疲れたんだけど疲労回復のカードとか無い?」
「疲れでしたら……」

メイドの膝枕は遠慮した。いや、確かにしてもらいたい気はするが!!
知った顔にされるのはモラルというか、俺のなかの何かがひっかかる。。
これが夜のお店でボインのお姉さんにされる膝枕なら大歓迎……。
 しかし、身体の疲れはどうにもある。
結局のところ兵士に整体マッサージしてもらうことに。


「あー極楽~」
「俺の名前おぼえてます?」
「兵士のグラドさんだろ?」
「よく一緒にランニングとかしましたよね」
「レイニーが落ち着くまでランニングはできそうにないな~」
「あなたはこの状況で何故ここまで落ち着いているのですか?」

確かに足枷はつけられたがこの状況って言われても。俺だって異世界転生してきた人間だ。
その時点でもう何が起きてもそこまで不思議に思わない。
女神様にクソスキルのオンパレードを貰ったことのほうがよっぽどショック。

「……今日かなり暑いですね」
「レイニーに言って雨にしてもらう?」
「下手に天気をいじると農作物や建物にダメージが及ぶので」
「あ、かき氷たべる? 器もってきて」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラスで異世界召喚する前にスキルの検証に30年貰ってもいいですか?

ばふぉりん
ファンタジー
 中学三年のある朝、突然教室が光だし、光が収まるとそこには女神様が!  「貴方達は異世界へと勇者召喚されましたが、そのままでは忍びないのでなんとか召喚に割り込みをかけあちらの世界にあった身体へ変換させると共にスキルを与えます。更に何か願いを叶えてあげましょう。これも召喚を止められなかった詫びとします」  「それでは女神様、どんなスキルかわからないまま行くのは不安なので検証期間を30年頂いてもよろしいですか?」  これはスキルを使いこなせないまま召喚された者と、使いこなし過ぎた者の異世界物語である。  <前作ラストで書いた(本当に描きたかったこと)をやってみようと思ったセルフスピンオフです!うまく行くかどうかはホント不安でしかありませんが、表現方法とか教えて頂けると幸いです> 注)本作品は横書きで書いており、顔文字も所々で顔を出してきますので、横読み?推奨です。 (読者様から縦書きだと顔文字が!という指摘を頂きましたので、注意書をと。ただ、表現たとして顔文字を出しているで、顔を出してた時には一通り読み終わった後で横書きで見て頂けると嬉しいです)

神の加護を受けて異世界に

モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。 その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。 そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。

世界一簡単にレベルアップ ~魔物を倒すだけでレベルが上がる能力を得た俺は、弱小の魔物を倒しまくって異世界でハーレム作る事にしました~

きよらかなこころ
ファンタジー
 シンゴはある日、事故で死んだ。  どうやら、神の手違いで間違って死んでしまったシンゴは異世界に転生することになる。  転生する際にオマケに『魔物を倒すだけでレベルが上がる』能力を貰ったシンゴ。  弱小の魔物を倒してレベルを上げ、異世界でハーレムを作る事を企むのだった。

42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。

町島航太
ファンタジー
 かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。  しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。  失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。  だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。

異世界に転生したけど、頭打って記憶が・・・え?これってチート?

よっしぃ
ファンタジー
よう!俺の名はルドメロ・ララインサルって言うんだぜ! こう見えて高名な冒険者・・・・・になりたいんだが、何故か何やっても俺様の思うようにはいかないんだ! これもみんな小さい時に頭打って、記憶を無くしちまったからだぜ、きっと・・・・ どうやら俺は、転生?って言うので、神によって異世界に送られてきたらしいんだが、俺様にはその記憶がねえんだ。 周りの奴に聞くと、俺と一緒にやってきた連中もいるって話だし、スキルやらステータスたら、アイテムやら、色んなものをポイントと交換して、15の時にその、特別なポイントを取得し、冒険者として成功してるらしい。ポイントって何だ? 俺もあるのか?取得の仕方がわかんねえから、何にもないぜ?あ、そう言えば、消えないナイフとか持ってるが、あれがそうなのか?おい、記憶をなくす前の俺、何取得してたんだ? それに、俺様いつの間にかペット(フェンリルとドラゴン)2匹がいるんだぜ! よく分からんが何時の間にやら婚約者ができたんだよな・・・・ え?俺様チート持ちだって?チートって何だ? @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ 話を進めるうちに、少し内容を変えさせて頂きました。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~

島津穂高
ファンタジー
社畜だった俺が、βテスターとして異世界に転生することに!! 神様から授かったユニークスキルを軸に努力し、弱肉強食の異世界ヒエラルキー頂点を目指す!? これは神様から頼まれたβテスターの仕事をしながら、第二の人生を謳歌する物語。

能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?

火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…? 24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

処理中です...