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45話 改めてみんなと
しおりを挟む「メレンゲさんだ」
「お食事ですよ」
彼女はカミノ城に仕えるメイドの1人で、とても可愛く乳が大きい。
大きいものに目が行くのは俺だけではないと思う。
俺の足枷はベッドに繋がっているのだが、鎖に十分な長さがあるので窓やトイレまでは自由に歩き回れた。
「メレンゲさん元気だった?」
「……」
「えっ病気だったりする?」
「ワタクシたちは病気になりません」
「頑丈なんだな……」
旅支度をしている時は薬屋がなく驚いたが、本当に病気も怪我も平気みたいだ。
メレンゲさんが2人分の食事をセッティングしていたら、レイニーが目を覚ました。
ここは彼の部屋なので、特に変なことはない。
異世界で長生きしていたら、ある日突然古い友だちが友だちを殺しかけたわけだ。
ノアの遺言のこともあるからパニックになるのも頷けるし、過保護になる程度で済んでむしろ良かった。……殺し合いとかされなくて本当に、良かった。
「まずは腹ごしらえしよう。せっかくメレンゲさんがお前の分も作って持ってきてくれてるんだからさ」
「私は食べなくても死にません」
「いやメイドが王子を心配して作ってくれた美味い飯だぞ喰えや」
無理やり口の中に突っ込んで食べさせる。
美味しいもん喰って遊んでいれば、人間はだいたい何とかなる。
さすがに食い物を吐き出すような事はしなかったのでほっとした。
「よしよし、一緒に食べような」
「あなたが食べてください」
「スープの出汁これ鶏肉?」
メレンゲさんに聞くと、少しだけ間が開いた。
鶏肉ではない、歯切れの悪い返答で、だったら何か教えてほしいと食い下がったらなんと魔物の肉らしい。
ドラゴンの尻尾で出汁をとったと教えてくれた。
「ドラゴンって美味いのな」
「何回切っても生えてくるので便利ですよ」
「でもドラゴンだろ? 切った時に暴れられたりしないの?」
「私の尻尾なので」
「美味しいけど無理しないでくれよ!?」
窓から見える景色は相変わらず平和なカミノだ。
人々が普通に生活しているが実は国民が魔物。
食い物は美味いし、皆が優しく真面目に働いている平穏な王国。
「異世界転生らしくていい国だなぁ」
「出て行かないでください」
「国を褒めたのに何でそうなるんだよ……」
「ここにいてください」
「メレンゲさんなんかそこそこの長旅で疲れたんだけど疲労回復のカードとか無い?」
「疲れでしたら……」
メイドの膝枕は遠慮した。いや、確かにしてもらいたい気はするが!!
知った顔にされるのはモラルというか、俺のなかの何かがひっかかる。。
これが夜のお店でボインのお姉さんにされる膝枕なら大歓迎……。
しかし、身体の疲れはどうにもある。
結局のところ兵士に整体マッサージしてもらうことに。
「あー極楽~」
「俺の名前おぼえてます?」
「兵士のグラドさんだろ?」
「よく一緒にランニングとかしましたよね」
「レイニーが落ち着くまでランニングはできそうにないな~」
「あなたはこの状況で何故ここまで落ち着いているのですか?」
確かに足枷はつけられたがこの状況って言われても。俺だって異世界転生してきた人間だ。
その時点でもう何が起きてもそこまで不思議に思わない。
女神様にクソスキルのオンパレードを貰ったことのほうがよっぽどショック。
「……今日かなり暑いですね」
「レイニーに言って雨にしてもらう?」
「下手に天気をいじると農作物や建物にダメージが及ぶので」
「あ、かき氷たべる? 器もってきて」
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