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幼少期
25 爺様の評価
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「ほうほう、これがマックスが作ったものか……ふむ、虫除けの実は儂にはちと、刺激的かの。……しかし、ウイスキー入りのチョコレートはなかなかじゃの」
爺様が帰ってきたことで……いや、一時的な帰郷であって、またすぐに周辺領に行くんだろうけど……料理長たちは張り切って今までの成果を披露し始めた。
唐辛子関連はやはり爺様には辛すぎるようだが、ウイスキーボンボンは気に入ってもらえたようだ。
この調子だと、フランスパンもあんまりな感じかな。
「……マックス、このパンだが、騎士団の糧食にしても良いかの?」
「騎士団のですか?」
「うむ、今はクラッカーや干し肉が中心なのだが、遠征が長引くと力が入らんと言われるのだよ。かと言って、普通のパンは潰れたりカビが生えやすくての」
「なるほど……良いんじゃないですか? あ、料理長たちに言って水分の少ないパンも作ってもらいましょうか。スープに浸せばいいですし、ガーリックトーストみたいにしても良いですし」
「そうしてもらえると助かるの」
「あと、ユリア叔母さんに頼んで酒場でも提供できるように調整しているんですよ。いずれは港の酒場でアヒージョと一緒に出せるかなぁって」
「ほう、アヒージョと言えば残ったオイルでパスタを作ってもらうのが定番じゃったが、変わりそうじゃの」
「パスタも美味しいですけどね。わざわざ皿を変えなくても良いですし、具材と一緒に食べるのも良いと思うんですよ」
「試してみたいの」
「今日は料理長たちが前回失敗したオニオンスープに挑戦しているので、また後日に。……チーズフォンデュもそのうちやりたいですね」
「チーズソースを絡めるか。ふむ、普通のパンだと重みでつぶれてしまうがこのパンならうまく絡みそうじゃの」
「まあ、物は試しですよ。一味唐辛子……粉状の虫除けの実の方は騎士団で持って行って、スープにそれぞれ好きな量をかけるのも良いかと」
「年寄りには刺激的だが、若手にはいいかもの」
「夕飯までにはまだ時間があります。わたしだけでなく妹たちにもお顔をお見せいただけますか?」
生まれたばかりの末妹は当然だが、3つ下の妹も貴族教育中なので、普段は自室から外に出るということはあまりない。
父上も母上も、もちろん俺も暇を見つけては顔を出し家族として過ごしているが、レナやテオを含めて、騎士団など他家の人間が立ち入ることの多い屋敷内には不用意に出ないようにしているのだ。
「そうじゃのう。孫娘にも顔を見せてやらんと爺の顔を忘れられそうじゃ。一番下は生まれた時ぶりじゃしの」
「お願いします」
とはいうものの、爺様の顔は特徴的というか、四角い顔面に白髪の角刈り、あごひげも蓄えているとこの屋敷にはちょっとない顔なので忘れはしないだろう。
ちなみに父上も俺も祖母似なので、爺様とは顔は似ていない。
「坊ちゃん。誘導ありがとうございます」
「いいよ、俺も手伝いに行かないとと思ってたからね」
「オニオンスープの方は準備万端なんですが、カナッペの方が何を載せるかで迷ってまして」
「爺様は辛いのよりも甘めの方が良いから、クリームチーズを基本として、サーモン、生ハムなんかかな。……あ、フルーツとはちみつを合わせても良いか」
「盛り付けを手伝っていただけますか? 手本を見せていただけりゃ、他のにやらせますんで」
「そうだね」
カナッペも前世の付き合いでよく言ってた飲み屋でよく出ていたから、いろいろと覚えている。
珍しいのだと、ドライトマトとか柿とかあったけど、今回はスタンダードなもので良いだろう。
爺様は父上のようにお酒大好きってわけではなくて、つまみをむしゃむしゃ食いながらチビチビやるタイプだから、フランスパンのカナッペは良いだろう。
あとは、母上が恨みがましそうな顔をしなければいいが……ま、母上にとっては爺様は義父だから、顔には出さないだろうな。
「明日の朝の用意もしとくか……爺様にはフランスパンのフレンチトーストも食べてほしいし」
「おっ、じゃあ多めに焼いて漬け液も用意しないといけませんな」
「他領をまわっている爺様はフレンチトーストも久々だろうからね」
「ですな。そういえば大奥様がご存命の頃は、大旦那様が外から帰ってくるとご自身でフレンチトーストを用意していましたな」
「そうなんだ。おばあ様は俺が生まれる前に亡くなっているから知らなかったなぁ」
「ご病気で、でしたからね。大奥様も坊ちゃんに会いたかったでしょうに」
「ま、天寿を全うしたら天国でたっぷり褒めてもらうよ。そのためにも、まずは爺様の好物を作らないとね」
「ですな。坊ちゃんが大奥様に会えるのはずっと先のこと。その時のためにいろいろと話のタネを作りませんとね」
爺様が帰ってきたことで……いや、一時的な帰郷であって、またすぐに周辺領に行くんだろうけど……料理長たちは張り切って今までの成果を披露し始めた。
唐辛子関連はやはり爺様には辛すぎるようだが、ウイスキーボンボンは気に入ってもらえたようだ。
この調子だと、フランスパンもあんまりな感じかな。
「……マックス、このパンだが、騎士団の糧食にしても良いかの?」
「騎士団のですか?」
「うむ、今はクラッカーや干し肉が中心なのだが、遠征が長引くと力が入らんと言われるのだよ。かと言って、普通のパンは潰れたりカビが生えやすくての」
「なるほど……良いんじゃないですか? あ、料理長たちに言って水分の少ないパンも作ってもらいましょうか。スープに浸せばいいですし、ガーリックトーストみたいにしても良いですし」
「そうしてもらえると助かるの」
「あと、ユリア叔母さんに頼んで酒場でも提供できるように調整しているんですよ。いずれは港の酒場でアヒージョと一緒に出せるかなぁって」
「ほう、アヒージョと言えば残ったオイルでパスタを作ってもらうのが定番じゃったが、変わりそうじゃの」
「パスタも美味しいですけどね。わざわざ皿を変えなくても良いですし、具材と一緒に食べるのも良いと思うんですよ」
「試してみたいの」
「今日は料理長たちが前回失敗したオニオンスープに挑戦しているので、また後日に。……チーズフォンデュもそのうちやりたいですね」
「チーズソースを絡めるか。ふむ、普通のパンだと重みでつぶれてしまうがこのパンならうまく絡みそうじゃの」
「まあ、物は試しですよ。一味唐辛子……粉状の虫除けの実の方は騎士団で持って行って、スープにそれぞれ好きな量をかけるのも良いかと」
「年寄りには刺激的だが、若手にはいいかもの」
「夕飯までにはまだ時間があります。わたしだけでなく妹たちにもお顔をお見せいただけますか?」
生まれたばかりの末妹は当然だが、3つ下の妹も貴族教育中なので、普段は自室から外に出るということはあまりない。
父上も母上も、もちろん俺も暇を見つけては顔を出し家族として過ごしているが、レナやテオを含めて、騎士団など他家の人間が立ち入ることの多い屋敷内には不用意に出ないようにしているのだ。
「そうじゃのう。孫娘にも顔を見せてやらんと爺の顔を忘れられそうじゃ。一番下は生まれた時ぶりじゃしの」
「お願いします」
とはいうものの、爺様の顔は特徴的というか、四角い顔面に白髪の角刈り、あごひげも蓄えているとこの屋敷にはちょっとない顔なので忘れはしないだろう。
ちなみに父上も俺も祖母似なので、爺様とは顔は似ていない。
「坊ちゃん。誘導ありがとうございます」
「いいよ、俺も手伝いに行かないとと思ってたからね」
「オニオンスープの方は準備万端なんですが、カナッペの方が何を載せるかで迷ってまして」
「爺様は辛いのよりも甘めの方が良いから、クリームチーズを基本として、サーモン、生ハムなんかかな。……あ、フルーツとはちみつを合わせても良いか」
「盛り付けを手伝っていただけますか? 手本を見せていただけりゃ、他のにやらせますんで」
「そうだね」
カナッペも前世の付き合いでよく言ってた飲み屋でよく出ていたから、いろいろと覚えている。
珍しいのだと、ドライトマトとか柿とかあったけど、今回はスタンダードなもので良いだろう。
爺様は父上のようにお酒大好きってわけではなくて、つまみをむしゃむしゃ食いながらチビチビやるタイプだから、フランスパンのカナッペは良いだろう。
あとは、母上が恨みがましそうな顔をしなければいいが……ま、母上にとっては爺様は義父だから、顔には出さないだろうな。
「明日の朝の用意もしとくか……爺様にはフランスパンのフレンチトーストも食べてほしいし」
「おっ、じゃあ多めに焼いて漬け液も用意しないといけませんな」
「他領をまわっている爺様はフレンチトーストも久々だろうからね」
「ですな。そういえば大奥様がご存命の頃は、大旦那様が外から帰ってくるとご自身でフレンチトーストを用意していましたな」
「そうなんだ。おばあ様は俺が生まれる前に亡くなっているから知らなかったなぁ」
「ご病気で、でしたからね。大奥様も坊ちゃんに会いたかったでしょうに」
「ま、天寿を全うしたら天国でたっぷり褒めてもらうよ。そのためにも、まずは爺様の好物を作らないとね」
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