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06 うまくいかない(勇者視点)
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「マリアもマイクも帰ってこないし、新しい仲間を探さないといけないね」
「そうね。さすがに二人じゃ依頼も受けられないし」
喧嘩別れのような形になった、あの日からマリアはもちろん、追いかけていったマイクですら僕たちの元には戻ってこなかった。
武器の手入れや消耗品の補充などがあったから待ってはみたが、さすがにこれ以上待っていたら冒険者としてのランクも下がってしまうし、王国からも文句が来てしまう。
「ジョーさん。ですから、あなたたちのパーティーに入りたいという方はいないんですよ」
僕が勇者に任命された時から、サラが去るまでパーティーメンバーの入れ替わりはなかったから、僕はパーティーメンバーの募集のやり方を知らなかった。
だが、マリアを連れてきた時にマイクに聞いた話では、冒険者ギルドで仲間の募集ができるということだから、ギルドでパーティーメンバーの補充について相談したら返ってきた答えがこれだ。
「どういうことだい? 相談したばかりなのにパーティーに入りたいという人がいないなんて」
「はあぁ。本当に自分たちの評判とか調べていないのですね。あまり言いたくはないですが、あなたたちのパーティーの評判は最悪ですよ」
「はあっ!? なんですって!?」
受付の答えにスーザンが怒っているが、僕としても気持ちは同じだ。
日夜、勇者として人々の平和を守っているというのに、冒険者からの評判が悪い? 醜い嫉妬だろ。
「どうして、こちらに相談もせずにサラさんを追放などしたのですか?」
「相談?」
「そうですよ。サラさんは前線で唯一の薬草師。彼女がどれだけのポーションを作って、冒険者たちの助けになっていたか、知らないとは言わせませんよ」
「サラが?」
「知らなかったのですかっ!? 前線で売買されているポーション類の8割はサラさんが作っていたのですよっ! その代金もあなたたちのパーティーに振り込まれていましたがっ!?」
そういえば、いつも王国からの支援金や依頼の達成金以外の振り込みがあったような……。
「それが何なのよっ! そんなにポーションが欲しいなら商人に運ばせるなり、新しく薬草師を連れてくるなりすればいいじゃないっ!」
「本当に情報収集ができていないのですね。ここまで安全にポーションを運べる商人は貴重ですし、前線まで来られるような薬草師などさらに貴重です」
「そちらの怠慢を僕たちにぶつけられても困るな。サラがポーションを納品していたことと、そちらがポーションを補充できないことは分けて考えてほしい」
サラがいなくなってポーション作りに不備が起きているのは理解したが、サラは僕たちのパーティーメンバーで冒険者ギルドの専属ではない。
便利に使っていた存在がいなくなって困るのはわかるが、パーティーメンバーから抜けさせたからといって評判が悪いなど心外だ。
「ええ、そうですね。ですが、なぜ追放前にギルドに相談いただけなかったのですか? そうすればギルドで雇用することも、他のパーティーに斡旋することもできたというのに」
「はあっ!? あんな役立たずなんて他のパーティーの迷惑になるだけでしょ!」
「それには同意だね。自分の身を守るだけで精一杯の冒険者なんて、他のパーティーに斡旋したら、それこそ僕らの評判が下がる」
僕の言葉に受付は声も出ない様子だ。ふっ、サラがパーティーの足手まといになっていたなんて知らなかったんだろう。
僕らのパーティーの依頼達成率は前線でもトップだったし、サラも他の人の前では猫をかぶっていただろうからね。
「サラさんを……薬草師を前線に連れて行っていたのですか?」
「当たり前だろう。パーティーメンバーなのだから」
「信じられませんっ! なおのこと、あなたたちのパーティーに紹介する冒険者などいません! お引き取りくださいっ!」
受付は豹変したように、僕たちを冒険者ギルドから追い出した。もちろん、女性一人が相手なら追い出されることはないが、僕らの話しを盗み聞きしていた他の冒険者たちが結託したのだから、拒否することはできない。
僕らを追い出すのを手伝っていた冒険者たちも、鬼気迫るような怒り具合だったのが、よくわからないが、僕は何も間違ったことはしていない。
僕たちは勇者パーティーなんだ! 使えない人材は必要ない! これは王国の平和を守るための戦いなんだぞ!
「そうね。さすがに二人じゃ依頼も受けられないし」
喧嘩別れのような形になった、あの日からマリアはもちろん、追いかけていったマイクですら僕たちの元には戻ってこなかった。
武器の手入れや消耗品の補充などがあったから待ってはみたが、さすがにこれ以上待っていたら冒険者としてのランクも下がってしまうし、王国からも文句が来てしまう。
「ジョーさん。ですから、あなたたちのパーティーに入りたいという方はいないんですよ」
僕が勇者に任命された時から、サラが去るまでパーティーメンバーの入れ替わりはなかったから、僕はパーティーメンバーの募集のやり方を知らなかった。
だが、マリアを連れてきた時にマイクに聞いた話では、冒険者ギルドで仲間の募集ができるということだから、ギルドでパーティーメンバーの補充について相談したら返ってきた答えがこれだ。
「どういうことだい? 相談したばかりなのにパーティーに入りたいという人がいないなんて」
「はあぁ。本当に自分たちの評判とか調べていないのですね。あまり言いたくはないですが、あなたたちのパーティーの評判は最悪ですよ」
「はあっ!? なんですって!?」
受付の答えにスーザンが怒っているが、僕としても気持ちは同じだ。
日夜、勇者として人々の平和を守っているというのに、冒険者からの評判が悪い? 醜い嫉妬だろ。
「どうして、こちらに相談もせずにサラさんを追放などしたのですか?」
「相談?」
「そうですよ。サラさんは前線で唯一の薬草師。彼女がどれだけのポーションを作って、冒険者たちの助けになっていたか、知らないとは言わせませんよ」
「サラが?」
「知らなかったのですかっ!? 前線で売買されているポーション類の8割はサラさんが作っていたのですよっ! その代金もあなたたちのパーティーに振り込まれていましたがっ!?」
そういえば、いつも王国からの支援金や依頼の達成金以外の振り込みがあったような……。
「それが何なのよっ! そんなにポーションが欲しいなら商人に運ばせるなり、新しく薬草師を連れてくるなりすればいいじゃないっ!」
「本当に情報収集ができていないのですね。ここまで安全にポーションを運べる商人は貴重ですし、前線まで来られるような薬草師などさらに貴重です」
「そちらの怠慢を僕たちにぶつけられても困るな。サラがポーションを納品していたことと、そちらがポーションを補充できないことは分けて考えてほしい」
サラがいなくなってポーション作りに不備が起きているのは理解したが、サラは僕たちのパーティーメンバーで冒険者ギルドの専属ではない。
便利に使っていた存在がいなくなって困るのはわかるが、パーティーメンバーから抜けさせたからといって評判が悪いなど心外だ。
「ええ、そうですね。ですが、なぜ追放前にギルドに相談いただけなかったのですか? そうすればギルドで雇用することも、他のパーティーに斡旋することもできたというのに」
「はあっ!? あんな役立たずなんて他のパーティーの迷惑になるだけでしょ!」
「それには同意だね。自分の身を守るだけで精一杯の冒険者なんて、他のパーティーに斡旋したら、それこそ僕らの評判が下がる」
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「信じられませんっ! なおのこと、あなたたちのパーティーに紹介する冒険者などいません! お引き取りくださいっ!」
受付は豹変したように、僕たちを冒険者ギルドから追い出した。もちろん、女性一人が相手なら追い出されることはないが、僕らの話しを盗み聞きしていた他の冒険者たちが結託したのだから、拒否することはできない。
僕らを追い出すのを手伝っていた冒険者たちも、鬼気迫るような怒り具合だったのが、よくわからないが、僕は何も間違ったことはしていない。
僕たちは勇者パーティーなんだ! 使えない人材は必要ない! これは王国の平和を守るための戦いなんだぞ!
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