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私の発言にこの場にいるみんなの顔が曇る。
「…毒草か。専門家を探せば、なんとかなるか…」
「いや、専門家を探す必要はない。人体に触れるだけで倒れるような毒草は私が知る限り一つしかない」
リオン様の言葉に
「リオン様はご存知なのですか?」
「ああ、ニール草という。触れるだけでも危険な毒草だ。一応解毒薬も作られてはいるが…」
「アーシャ先生は吐き出していたけど、毒が蓄積されてしまっていた。そのため、症状が本来と少し違っていてニール草に思い至らなかった、ということでしょうか?」
父が私を止めたのは四年前。つまり最低でも三年間、アーシャ先生はあの父に毒を…
「だけどさ、それはお前があの父に止められただけで、その草に毒があるとは限らねえんじゃねぇか?」
「「……」」
レオス様の言葉で、エヴァンス公爵とリオン様が押し黙る。だけど、私には確証があった。
「私が初めてアーシャ先生に会った四年前、私が孤児院に預けられたのは、父が草を持って帰ってきた日に母が急に倒れたからです。可能性は高いかと…」
父は初めは母だけを連れて行こうとしました。けれど、その前に料理を確認してから私を連れ出しました。おそらく、母は料理にその草を使っていたのでしょう。それを私が食べる危険性が会ったために家に置いておくのではなく、孤児院へと預けたのでしょう。
「ふむ…」
「そうだな。今も現物があればいいが、たとえなかったとしても四年前とわかっているんだ。医者にあたれば記録は残っているだろう」
リオン様の言葉にみんなが頷く。けれど、四年前の記録なんて残っているのでしょうか?
「なかった時を考えても仕方があるまい。今のままで違うことを考えても同じだ。何も見えない中全て手探りで探すよりも、一つ一つ手がかりを潰していく方が早い。それに…」
? リオン様がこちらを見るが、意図がわからない。
「一刻も早くこの問題を終わらせないとな?」
「! はいっ!」
「では、エヴァンス公爵とレオスはアースベルト領の治療院を当たってくれ。私とサリアはあの男の昔の家に行く。アリシアも来てくれるか?」
「はい。もちろんです」
「では、出発しよう。何も見つからなければ後日でいい。とりあえず、今は行動しよう」
「「「ハッ!」」」
一体、リオン様は何者なんでしょうか?いえ、目を逸らすのはやめましょうか。エヴァンス公爵に命令している時点で、王族であることは間違いないのですから…
だから、お姉様はあの時、あんなことを…
「私の正体が気になるかい?」
「…話してくれるのですか?」
「今回のことが終わったらゆっくりと話そう。二人きりで…それまではまだ秘密だ。今は目先のことだろ?」
「そうですね。今はお姉様のためにやれることをしないと。お話は機会があればしてくださいね」
証拠が見つかれば、もうその機会はなくなると思いますけど…
おかしいな。わかっていたはずなのに、どうして…胸が苦しくなるんだろう。
「…ああ。約束だ。必ず話そう。さあ、家まで案内してくれ」
「はい!」
この胸の痛みは事実を隠し続けている私への罰なのかな。それでも、私は悪役としてお姉様の前から立ち去る。そうすれば、貴族社会においてもお姉様が同情を買われ、アースベルト家の不祥事は忘れられていくだろう。
アーシャ先生が守ったお姉様や家を今度は私が守るんだ。それが、アーシャ先生への恩返しだと思うから…
「…毒草か。専門家を探せば、なんとかなるか…」
「いや、専門家を探す必要はない。人体に触れるだけで倒れるような毒草は私が知る限り一つしかない」
リオン様の言葉に
「リオン様はご存知なのですか?」
「ああ、ニール草という。触れるだけでも危険な毒草だ。一応解毒薬も作られてはいるが…」
「アーシャ先生は吐き出していたけど、毒が蓄積されてしまっていた。そのため、症状が本来と少し違っていてニール草に思い至らなかった、ということでしょうか?」
父が私を止めたのは四年前。つまり最低でも三年間、アーシャ先生はあの父に毒を…
「だけどさ、それはお前があの父に止められただけで、その草に毒があるとは限らねえんじゃねぇか?」
「「……」」
レオス様の言葉で、エヴァンス公爵とリオン様が押し黙る。だけど、私には確証があった。
「私が初めてアーシャ先生に会った四年前、私が孤児院に預けられたのは、父が草を持って帰ってきた日に母が急に倒れたからです。可能性は高いかと…」
父は初めは母だけを連れて行こうとしました。けれど、その前に料理を確認してから私を連れ出しました。おそらく、母は料理にその草を使っていたのでしょう。それを私が食べる危険性が会ったために家に置いておくのではなく、孤児院へと預けたのでしょう。
「ふむ…」
「そうだな。今も現物があればいいが、たとえなかったとしても四年前とわかっているんだ。医者にあたれば記録は残っているだろう」
リオン様の言葉にみんなが頷く。けれど、四年前の記録なんて残っているのでしょうか?
「なかった時を考えても仕方があるまい。今のままで違うことを考えても同じだ。何も見えない中全て手探りで探すよりも、一つ一つ手がかりを潰していく方が早い。それに…」
? リオン様がこちらを見るが、意図がわからない。
「一刻も早くこの問題を終わらせないとな?」
「! はいっ!」
「では、エヴァンス公爵とレオスはアースベルト領の治療院を当たってくれ。私とサリアはあの男の昔の家に行く。アリシアも来てくれるか?」
「はい。もちろんです」
「では、出発しよう。何も見つからなければ後日でいい。とりあえず、今は行動しよう」
「「「ハッ!」」」
一体、リオン様は何者なんでしょうか?いえ、目を逸らすのはやめましょうか。エヴァンス公爵に命令している時点で、王族であることは間違いないのですから…
だから、お姉様はあの時、あんなことを…
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「…話してくれるのですか?」
「今回のことが終わったらゆっくりと話そう。二人きりで…それまではまだ秘密だ。今は目先のことだろ?」
「そうですね。今はお姉様のためにやれることをしないと。お話は機会があればしてくださいね」
証拠が見つかれば、もうその機会はなくなると思いますけど…
おかしいな。わかっていたはずなのに、どうして…胸が苦しくなるんだろう。
「…ああ。約束だ。必ず話そう。さあ、家まで案内してくれ」
「はい!」
この胸の痛みは事実を隠し続けている私への罰なのかな。それでも、私は悪役としてお姉様の前から立ち去る。そうすれば、貴族社会においてもお姉様が同情を買われ、アースベルト家の不祥事は忘れられていくだろう。
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