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家族との和解
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意識が覚醒し始める。私は今、ベッドにいるようだった。
「良かった、フィー目が覚めたのね」
「良かった、本当に良かった」
みんなが涙目で話しかけて来る。どうして?昨日は……そっか、私は自分の部屋にこもって、眠ってしまったのか。
大丈夫ですよ、お母様、お姉様。
声が出せない。口を動かしているのは、感覚でわかる。だけど、音が出ない。思わず喉を押さえる。
「フィー、もしかして、あなた……声が出ないの?」
お姉様の言葉に頷く。何度出そうと思っても声は出ない。でも、これで良かったのだ。私の声は必要ないもの。
「ごめんなさい、フィー。私たちはあなたのことを見ているようで、見ていなかったのね」
「すまなかったな、フィー」
「「「申し訳ありませんでした、お嬢様」」」
両親とメイドたちが私に謝るが、理由がわからない。首を傾けていたことに気づいたお兄様とお姉様が、理由を説明してくれる。
「三日前、フィーが俺たちに怒って、部屋に向かったのをみんなで追いかけたんだよ」
「そしたら、あなたの叫び声が聞こえてきてね、すごく後悔した」
「俺たちはフィーを守っているつもりで、傷つけていたんだって……」
「「だから、ごめん(なさい)」」
私は首を振る。私も謝りたいのに、声が出せない。せっかく、私の気持ちが伝わったのに、今度は気持ちを伝えることができない。
「お嬢様、これを」
渡されたのは、紙とペンだった。私は伝えたいことを文字にして伝える。
『私こそ、ごめんなさい。みんなが私を守ろうとしてくれていたのはわかっていたのに…』
涙がこぼれ落ちて、書いていた文字が滲む。そっとお母様に抱きつかれた。優しい甘い香りと柔らかさに体全体が包まれる。
「あなたは気にしなくていいの。私たちも周りの声を気にしすぎて、あなたの声を聞けていなかった。その罰をあなたに与えてしまってごめんなさい」
違うの。これは私が望んだことなの。だから、これは私の罰なの。みんなを信じずに一人で逃げ出した罰なの。
「これ以上はずっと繰り返しそうになりそうだから、もう切り上げようか」
「あなた…」
「大丈夫だ。それに私たちも止まってばかりではいられない。前を向いていかないと。それでだ、フィー。あの時の話をもう一度しようと思う。なぜ、あの時私たちがあんなことを言っていたのかというと、第二王子が婚約者を変更すると話があったからだ」
「あなた!それは今する話ではないでしょう!」
「「そうです(わ)。父上(お父様)!」」
なるほど、いつも以上に私を擁護しようと思っていたのはそのせいか。でもそんなことなら気にしなくて良いのに。
『お父様、正直に言いますが、私はあの人のことが全然好きでなかったので、嬉しいぐらいなのですよ』
あの人、第二王子は私の髪を最初に気持ち悪いといい、悪魔付きと呼んだ人物である。それから、文献などもないにも関わらず、白髪は悪魔付きという話が出回ったので、どう頑張っても好きにはなれない。
「ああ、今なら、フィーの言っていることがわかる。すまなかったな」
それから数ヶ月が経った。その間に、お父様達は医者を数人連れて来た。だが、誰も声が出ない理由は分からなかった。そのため、呪いの類ではないかという結論になった。その話が、悪魔への代償とより噂されるようになったが、もう私たちが気にすることはなくなった。
「良かった、フィー目が覚めたのね」
「良かった、本当に良かった」
みんなが涙目で話しかけて来る。どうして?昨日は……そっか、私は自分の部屋にこもって、眠ってしまったのか。
大丈夫ですよ、お母様、お姉様。
声が出せない。口を動かしているのは、感覚でわかる。だけど、音が出ない。思わず喉を押さえる。
「フィー、もしかして、あなた……声が出ないの?」
お姉様の言葉に頷く。何度出そうと思っても声は出ない。でも、これで良かったのだ。私の声は必要ないもの。
「ごめんなさい、フィー。私たちはあなたのことを見ているようで、見ていなかったのね」
「すまなかったな、フィー」
「「「申し訳ありませんでした、お嬢様」」」
両親とメイドたちが私に謝るが、理由がわからない。首を傾けていたことに気づいたお兄様とお姉様が、理由を説明してくれる。
「三日前、フィーが俺たちに怒って、部屋に向かったのをみんなで追いかけたんだよ」
「そしたら、あなたの叫び声が聞こえてきてね、すごく後悔した」
「俺たちはフィーを守っているつもりで、傷つけていたんだって……」
「「だから、ごめん(なさい)」」
私は首を振る。私も謝りたいのに、声が出せない。せっかく、私の気持ちが伝わったのに、今度は気持ちを伝えることができない。
「お嬢様、これを」
渡されたのは、紙とペンだった。私は伝えたいことを文字にして伝える。
『私こそ、ごめんなさい。みんなが私を守ろうとしてくれていたのはわかっていたのに…』
涙がこぼれ落ちて、書いていた文字が滲む。そっとお母様に抱きつかれた。優しい甘い香りと柔らかさに体全体が包まれる。
「あなたは気にしなくていいの。私たちも周りの声を気にしすぎて、あなたの声を聞けていなかった。その罰をあなたに与えてしまってごめんなさい」
違うの。これは私が望んだことなの。だから、これは私の罰なの。みんなを信じずに一人で逃げ出した罰なの。
「これ以上はずっと繰り返しそうになりそうだから、もう切り上げようか」
「あなた…」
「大丈夫だ。それに私たちも止まってばかりではいられない。前を向いていかないと。それでだ、フィー。あの時の話をもう一度しようと思う。なぜ、あの時私たちがあんなことを言っていたのかというと、第二王子が婚約者を変更すると話があったからだ」
「あなた!それは今する話ではないでしょう!」
「「そうです(わ)。父上(お父様)!」」
なるほど、いつも以上に私を擁護しようと思っていたのはそのせいか。でもそんなことなら気にしなくて良いのに。
『お父様、正直に言いますが、私はあの人のことが全然好きでなかったので、嬉しいぐらいなのですよ』
あの人、第二王子は私の髪を最初に気持ち悪いといい、悪魔付きと呼んだ人物である。それから、文献などもないにも関わらず、白髪は悪魔付きという話が出回ったので、どう頑張っても好きにはなれない。
「ああ、今なら、フィーの言っていることがわかる。すまなかったな」
それから数ヶ月が経った。その間に、お父様達は医者を数人連れて来た。だが、誰も声が出ない理由は分からなかった。そのため、呪いの類ではないかという結論になった。その話が、悪魔への代償とより噂されるようになったが、もう私たちが気にすることはなくなった。
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