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第七章 すれ違い
5:作戦
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リリカとキャサリンは、丸一日かけて具体的方法を話し合った。
そしてすぐに、リリカの思いついた計画に取り掛かったのだ。
2人は、手始めにローズの実家を頼ることとした。
「お祖父様、お祖母様、お久しぶりです」
「ああ、リリカにキャサリン! 流行病が流行る前以来だな! すっかり立派な女性に成長したな!」
「まあ、本当! キャサリンは特に素敵なレディね! リリカも痩せて見られるようになったわね! 2人共早く結婚しないと行き遅れるわよ!」
ズケズケと物を言うあたりが(さすがローズの母親だな)と、いつもリリカは思う。
「ローズが本当にすまないことをしたね……。しかし、うちも裕福ではないからね……」
祖母がローズの話題を出したところで、リリカは早速本題に入る。
「お祖父様とお祖母様に、お願いがあって参りました。私たちは2人で商売をしようと考えています。しかし、無名の私達にすぐに仕事が入ってくる訳はありません。なので、一番最初のお客様になっては下さいませんか?」
「まあ、商売ですって! 伯爵令嬢が商売ですって!?」
まるでローズの将来の姿を見ているように、祖母はローズに背格好も顔もよく似ている。
リリカはローズを思い出し、あまり良い気分ではなかった。
キャサリンも同様のようで、眉間に皺が寄っている。
「お祖母様、そのようなことを言っていられる状況ではないのです。どうか、協力をして下さいませんか?」
「ああ、せめてもの償いだ! 頼みを聞いてあげようではないか!」
祖父にそう言われ、祖母はしぶしぶ話を進める。
「それで、何がいくらなの?」
「花束を配達して生け、翌日撤収するまでが一連の流れです。初めてのお客様なのと広告費を兼ねているので、半額で良いです!」
キャサリンは前のめりになって言う。
ローズからキャサリン贔屓のことを散々吹き込まれている祖母は、いつもリリカよりもキャサリンを可愛がる。
そのため、本日はキャサリンメインで交渉を進める計画だ。
「お茶会でも誕生日パーティーでも、何でも良いのです。大勢を呼んで下さい。そしてそこで、花と私たちのことを紹介して評判を広めて欲しいのです」
「なんだ、そのようなことで良いのか! 娘のしたことに対するせめてもの詫びだ。半額ではなく全額出す」
「そうね。キャサリンがそこまで言うなら、そうしましょう」
祖父母の言葉にリリカとキャサリンは、久しぶりの心からの笑顔を見せたのだった……
そう、2人の考えた計画はこうだ。
リリカが掛け合わせて作った珍しい花を、生け花が得意なキャサリンが会場で生けるのだ。
そして、その花が勝手に他へ広められないように、翌日には撤収に行く。
撤収した花は乾燥させて、香りを楽しむものとして再び販売する予定だ。
珍しいものや新しいものが好きな貴族を対象として、花の希少価値を高めながら広めて行くという計画だ。
リリカが研究に成功した花は、丁度これからがシーズンだった。
今年は、庭にあるビニールハウス内をこの花で埋め尽くそうと考え、リリカは大量にこの花を植えていたのだ。
出来るだけ長く楽しめるようにと、少しずつ植えるタイミングをずらして植えてもいた。
今後3ヶ月は次々に綺麗な花を咲かせてくれるだろう。
花の少ない寒い時期に、この珍しい色の花だ。
流行病が終息し、これからはパーティーもどんどん開かれるだろう。
「きっと成功するわ」
リリカはそう毎日、自分に言い聞かせるように呟いているのだった……
そしてすぐに、リリカの思いついた計画に取り掛かったのだ。
2人は、手始めにローズの実家を頼ることとした。
「お祖父様、お祖母様、お久しぶりです」
「ああ、リリカにキャサリン! 流行病が流行る前以来だな! すっかり立派な女性に成長したな!」
「まあ、本当! キャサリンは特に素敵なレディね! リリカも痩せて見られるようになったわね! 2人共早く結婚しないと行き遅れるわよ!」
ズケズケと物を言うあたりが(さすがローズの母親だな)と、いつもリリカは思う。
「ローズが本当にすまないことをしたね……。しかし、うちも裕福ではないからね……」
祖母がローズの話題を出したところで、リリカは早速本題に入る。
「お祖父様とお祖母様に、お願いがあって参りました。私たちは2人で商売をしようと考えています。しかし、無名の私達にすぐに仕事が入ってくる訳はありません。なので、一番最初のお客様になっては下さいませんか?」
「まあ、商売ですって! 伯爵令嬢が商売ですって!?」
まるでローズの将来の姿を見ているように、祖母はローズに背格好も顔もよく似ている。
リリカはローズを思い出し、あまり良い気分ではなかった。
キャサリンも同様のようで、眉間に皺が寄っている。
「お祖母様、そのようなことを言っていられる状況ではないのです。どうか、協力をして下さいませんか?」
「ああ、せめてもの償いだ! 頼みを聞いてあげようではないか!」
祖父にそう言われ、祖母はしぶしぶ話を進める。
「それで、何がいくらなの?」
「花束を配達して生け、翌日撤収するまでが一連の流れです。初めてのお客様なのと広告費を兼ねているので、半額で良いです!」
キャサリンは前のめりになって言う。
ローズからキャサリン贔屓のことを散々吹き込まれている祖母は、いつもリリカよりもキャサリンを可愛がる。
そのため、本日はキャサリンメインで交渉を進める計画だ。
「お茶会でも誕生日パーティーでも、何でも良いのです。大勢を呼んで下さい。そしてそこで、花と私たちのことを紹介して評判を広めて欲しいのです」
「なんだ、そのようなことで良いのか! 娘のしたことに対するせめてもの詫びだ。半額ではなく全額出す」
「そうね。キャサリンがそこまで言うなら、そうしましょう」
祖父母の言葉にリリカとキャサリンは、久しぶりの心からの笑顔を見せたのだった……
そう、2人の考えた計画はこうだ。
リリカが掛け合わせて作った珍しい花を、生け花が得意なキャサリンが会場で生けるのだ。
そして、その花が勝手に他へ広められないように、翌日には撤収に行く。
撤収した花は乾燥させて、香りを楽しむものとして再び販売する予定だ。
珍しいものや新しいものが好きな貴族を対象として、花の希少価値を高めながら広めて行くという計画だ。
リリカが研究に成功した花は、丁度これからがシーズンだった。
今年は、庭にあるビニールハウス内をこの花で埋め尽くそうと考え、リリカは大量にこの花を植えていたのだ。
出来るだけ長く楽しめるようにと、少しずつ植えるタイミングをずらして植えてもいた。
今後3ヶ月は次々に綺麗な花を咲かせてくれるだろう。
花の少ない寒い時期に、この珍しい色の花だ。
流行病が終息し、これからはパーティーもどんどん開かれるだろう。
「きっと成功するわ」
リリカはそう毎日、自分に言い聞かせるように呟いているのだった……
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