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第五章 キャサリンとスターリン
7:キャサリンとスターリン(sideキャサリン)
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「スターリン様!」
(間に合ったわ!!!)
オーグナー公爵家へキャサリンが到着すると、ちょうどスターリンは出発するところだった。
スターリンの家族や屋敷の使用人も見送りに出ているが、キャサリンの目には入らない。
「キャサリン!?」
馬へ跨ろうとしていたスターリンは、驚き止まった。
固まっているスターリンのもとへ一目散に駆け寄り、キャサリンはスターリンの目の前に止まった。
そして、顔を上げてスターリンの顔を見る。
「……スターリン様。自分の醜い心をうまくコントロールが出来ず、ご迷惑をお掛けしてしまいました。大変申し訳ありませんでした」
「いや、良いのだ。わざわざ謝罪に来てくれたのか? ありがとう」
スターリンは馬を使用人に預けると、身体ごとしっかりと真正面からキャサリンに向いた。
そして、驚きながらも微かに微笑んだ。
久しぶりにしっかりと見るスターリンの姿に、キャサリンは胸が締め付けられそうになる。
(私に笑って下さった……)
スターリンの笑顔は、今まで頑なだったキャサリンの心を、どんどん溶かしていく。
キャサリンは、スターリンへの想いが溢れ出しそうになっているのを感じた。
キャサリンは右手で、スターリンの左手の指先にそっと触れる。
そして、スターリンの瞳を真っ直ぐに見て言った。
「スターリン様、心からお慕いしております。……どうか、ご無事で……」
驚きに目を見開いたスターリンは、少しの間のあと笑顔で言う。
「……戻ったら、結婚しよう」
今までで一番のスターリンの笑顔に、キャサリンは目から涙がハラハラと溢れ出した。
可愛い顔が涙でぐちゃぐちゃになるのも構わずに、キャサリンは真正面からスターリンを見つめ続ける。
そして、キャサリンらしい愛くるしい満面の笑顔を顔に浮かべ、キャサリンははっきりと答える。
「……はい」
キャサリンの返事にスターリンは、指先だけ触れていた手を”ギュッ”と力強く握った。
そして、キャサリンをジッと見つめたまま、凛々しい声で言う。
「馬を!」
「はい!」
使用人はすぐに先程の馬を連れて来る。
キャサリンは、一瞬もスターリンから目を離さない。
(この瞬間を目に焼き付けておきたい……)
キャサリンとスターリンの一瞬の甘い時間は、スターリンの声によって終わりを告げる。
「それでは、行って参ります!!!」
握っていたキャサリンの手をそっと離すと、スターリンはキャサリンから視線を外しいっきに馬へ跨る。
そして、颯爽と去って行ってしまった。
決して振り返らずに……
キャサリンはその後ろ姿を、見えなくなっても暫く見つめ続けていたのだった……
(間に合ったわ!!!)
オーグナー公爵家へキャサリンが到着すると、ちょうどスターリンは出発するところだった。
スターリンの家族や屋敷の使用人も見送りに出ているが、キャサリンの目には入らない。
「キャサリン!?」
馬へ跨ろうとしていたスターリンは、驚き止まった。
固まっているスターリンのもとへ一目散に駆け寄り、キャサリンはスターリンの目の前に止まった。
そして、顔を上げてスターリンの顔を見る。
「……スターリン様。自分の醜い心をうまくコントロールが出来ず、ご迷惑をお掛けしてしまいました。大変申し訳ありませんでした」
「いや、良いのだ。わざわざ謝罪に来てくれたのか? ありがとう」
スターリンは馬を使用人に預けると、身体ごとしっかりと真正面からキャサリンに向いた。
そして、驚きながらも微かに微笑んだ。
久しぶりにしっかりと見るスターリンの姿に、キャサリンは胸が締め付けられそうになる。
(私に笑って下さった……)
スターリンの笑顔は、今まで頑なだったキャサリンの心を、どんどん溶かしていく。
キャサリンは、スターリンへの想いが溢れ出しそうになっているのを感じた。
キャサリンは右手で、スターリンの左手の指先にそっと触れる。
そして、スターリンの瞳を真っ直ぐに見て言った。
「スターリン様、心からお慕いしております。……どうか、ご無事で……」
驚きに目を見開いたスターリンは、少しの間のあと笑顔で言う。
「……戻ったら、結婚しよう」
今までで一番のスターリンの笑顔に、キャサリンは目から涙がハラハラと溢れ出した。
可愛い顔が涙でぐちゃぐちゃになるのも構わずに、キャサリンは真正面からスターリンを見つめ続ける。
そして、キャサリンらしい愛くるしい満面の笑顔を顔に浮かべ、キャサリンははっきりと答える。
「……はい」
キャサリンの返事にスターリンは、指先だけ触れていた手を”ギュッ”と力強く握った。
そして、キャサリンをジッと見つめたまま、凛々しい声で言う。
「馬を!」
「はい!」
使用人はすぐに先程の馬を連れて来る。
キャサリンは、一瞬もスターリンから目を離さない。
(この瞬間を目に焼き付けておきたい……)
キャサリンとスターリンの一瞬の甘い時間は、スターリンの声によって終わりを告げる。
「それでは、行って参ります!!!」
握っていたキャサリンの手をそっと離すと、スターリンはキャサリンから視線を外しいっきに馬へ跨る。
そして、颯爽と去って行ってしまった。
決して振り返らずに……
キャサリンはその後ろ姿を、見えなくなっても暫く見つめ続けていたのだった……
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