背徳の恋のあとで

ひかり芽衣

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42:母への告白

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帰宅当日、スカイに午後出発するように言われたため、アリーナは勝手に午前中は一緒に過ごすのかと思っていた。

しかし、違った。

朝アリーナが起きた時にはもう、スカイの姿は屋敷にはなかったのだ。

「"アリーナ様が出発するまでに戻ることができないかもしれない、気をつけて帰るように"、そのようにスカイ様から伝言を預かっております」

執事は、申し訳なさそうな表情でそう言った。

スライトス男爵邸に帰り着くのが遅くならないように、アリーナは昼食後に出発した。
結局スカイは戻って来ず、二つ目の希望の意図もわからぬままである……

(スカイ様のことだから何か理由はあったのだろうけれど、よくわからないわね。まあいいわ。これからはスカイ様と関わることはあまりないでしょうし!)

アリーナは本当はとても気になるが、気にしても仕方ないと自分に言い聞かせた。
理由が何にしろ、アリーナとスカイに2人で築き上げる未来はないのだから……






「アリーナ!!!」

アリーナの到着を今か今かと待っていたティーナは、アリーナが馬車から降りるなり、力いっぱいに抱きしめた。

「やったわね!!!」

「はい……」

「これからが大変よ! 仕事をビシビシ教え込みますからね!!!」

「はい、よろしくお願いいたします」

嬉しそうに涙を滲ませているティーナを見ていると、アリーナまで目が潤んでくる。
しかし、アリーナには今日伝えようと決めていることがあった。
アリーナは、涙を拭うと真面目な表情となる。

「お母様、聞いていただきたいことがあります」

アリーナの真面目な表情にティーナにも緊張が走るが、すぐに穏やか表情になって言う。

「ええ、是非とも聞かせてちょうだい」




執務室で2人きりになるとすぐに、アリーナは本題に入った。
伝える勇気が萎える前に、勢いで言うつもりだ。

「お母様、ご報告が遅くなってしまい申し訳ありません。子どもを身ごもっております」
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