異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜

トンコツマンビックボディ

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第43話 真実を伝えたい・・・ 後編

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ラムサスに無理矢理パーティーを組まされて早2週間・・・・再び、何事もない日常が送られている。そして、約束通りラムサスは、ギンガと会うのをやめてくれていた

➖ギンガサイド➖

「はぁ~・・・」

「ギンガのヤツ、またため息だよ」

急なお別れを告げられてショックだったのか、ギンガは毎日大通りの噴水広場でひとり呆けている

「そんなにジョーさんの事が気に入ってたのか?あのおっさんのどこに」

「雰囲気と・・・髪の色が同じところだってさ、特に髪に関しては親近感が湧くらしいよ。兄貴がそう言ってた」

「髪の色?確かにジョーさんの髪もギンガと同じ白銀だけど、ジョーさんの場合は妙竹林に髪を染めてるから、ちょっとばっかし気持ち悪い気がするんだけど・・・」

「確かにあの髪の染め方には、ドン引きしてる。でも、兄貴曰く「そこがイカす!」だとさ。兄貴って変わり者だから・・・・アレ?シュリさん?」

ギンガ達の前に突然シュリが現れて、シュリはひたすら呆けているギンガに無言でフロントチョークを決める

「ぷるとぅえるぶぅ!!ちょ!ギブギブ!」

「ギンガ、お前はいまだに自堕落な生活を送っているのか?いい加減に定職につけ!いつまでもハズキに甘えてるんじゃない!あと、そこに居るお前達もだ!」

ギンガにフロントチョークを決めながら、近くに居たビリー達にも鋭い眼光で睨みながら説教を始める

「つく・よ・・・ぐふ」

フロントチョークで絞め落とされ失神したギンガだったが、シュリはそれを許さず間髪入れずギンガの頭部に手刀を叩き込む

「いってー!テメー!何しやがる!ってなんだシュリかよ」

「お前なぁ、なんだはないだろ?まったく・・・おっと、こんなところで遊んでる場合じゃなかった。ギンガ、ハズキは最近何をやってるんだ?先週から連絡しようにも『ケータイ』に繋がらないんだ」

「姉貴なら上級依頼の仕事をやってるよ。何でも友人に借金をしたみたいで、その金額が結構な額で返済の為に仕事を増やしたらしい。そのせいか、なかなか家に帰ってこないんだ」

「ハズキが借金?そんなハズはない!ハズキは金銭の貸し借りはしない主義って言ってぞ!なあ、ギンガ!最近のハズキに何か変わった事はなかったか?」

ギンガの話に何か不可解な事があると察したシュリがギンガに詰め寄る

「それなんだけど、2週間位前かな?B級とC級の冒険者たちと一時的なパーティーを組んで上級依頼をやるって急に言い出してよ、今に至るんだよ。借金返済のために連日、上級依頼をやるなんて姉貴らしくないよな」
 
「なんだって!おい、ギンガ!お前、その冒険者たちのこと知ってるか!?」

「いや、そこら辺の事は、全然教えてくれなかったんだ。なんか随分と険しい顔でよ・・・それで、しばらくは家には帰ってこれないって言う書き置きを置いて出て行ったんだ」

「はあ!何だよそれは!ますます、あいつらしくない!もういい!ギルドに行って、直接聞きに行ってくる!」

そう言うとシュリは、冒険者ギルドの方向に向かって行った

「・・・・なあ、ギンガ。お前の家ってそんなに生活苦しいのか?ハズキ姉ちゃん、最近働きすぎじゃね?」

「そうそう、僕も一昨日ギルドの前を通った時にハズキさんを見かけたんだけど、かなり切羽詰まった感じだったぞ」

「あのさぁギンガ、シュリさんも言ってたけど、そろそろおれ達いい加減に定職に就いた方がよくないか?流石にこの歳で日雇いバイト程度じゃマズイよ」

「わかってるよ!でも今は、職探しよりもやらなくちゃいけないことがあるんだ」

「やらなくちゃいけないこと?それってどういうこと?」

「《small》もうすぐた、誕生日なんだよ・・・あ、姉貴の・・・《/small》」

ビリーの問いかけにギンガは、頬を赤らめながら、声小声で言うが当然、聞こえないのでビリー達はギンガの側により一斉に聞く耳を立てる

「ああん?あんだって?」ビリー達

「ううっ・・・もうすぐ姉貴の誕生日なんだよ!姉貴にプレゼントするために今、アクセサリー工房でネックレスを作ってるんだよ!」

「・・・・・・」

「どうしたんだよお前ら・・・」

ビリー達は、しばらくの沈黙の後に、一斉に大声で笑い出した

「なーんだ。先週アクセサリー工房で見かけたのは、やっぱり兄貴だったんだね。ジョーさんと会っていた傍らアクセサリー工房に通ってたとは」

「それにしても、ギンガって本当にマメだよな。毎年、必ずハズキさんの誕生日を祝ってるんだから、普通、姉弟でもそこまでやらないよ。そこら辺考えるとお前とハズキさん仲よすぎじゃない?」 

「そんなの決まってるだろガスパ、兄貴が超がつくほどのシスコンだよ♪今回もわざわざ手作りの誕生日プレゼントをハズキ姉ちゃんあげてるんだから、兄貴はハズキ姉ちゃんの事が超好きなんだよ」

「お前ら、さっきから好き勝手言い過ぎだぞ!言っとくけど誕生日は、毎年ちゃんと祝わないと姉貴がうるさいから、仕方なくやってるんだ!断じて好きだから祝ってんじゃねーぞ!そんじゃあな!」

ギンガは、照れくさいのか顔を真っ赤にしながら、あからさまな捨てゼリフを吐きながらビリー達の前から、脱兎の如く走り去っていった

「ギンガのヤツ、またバレバレな嘘を・・・姉弟仲が良いのは悪いことじゃないのに何で隠そうとするかね」

「やっぱり恥ずかしいからじゃないかなぁ。あっ!そう言えば、兄貴って小さい頃、よくハズキ姉ちゃんの事を間違えて『お母さん』って呼ぶことがあったよな?そうだったよな、バリー?」

「・・・確かにそうだったね。学校で先生を間違えてお母さんと呼ぶやつと同じやつね。そのことで思い出したんだけどハズキ姉ちゃん、兄貴にお母さんて呼ばれた時、すごく悲しい顔になってたんだよなぁ。どうしてだろう?」

「えっ?それってどういうこと?」

ビリー達は今の話に疑問を感じ静まり返っていると背後のベンチから2人組の男達の会話が聞こえて来た

「なあなあ、凄い情報を仕入れて来たぜ!あのS級冒険者で有名なハズキが16歳の時に子供をつくって産んでいたんだってよ!」

「マジかよそれ!そんなことがあったのか!?顔だけはいいのに体はガチムチな女だよな?世の中には物好きなヤツが居るもんだな」

「バーカ。それは今現在のハズキだよ!16歳のハズキは、今よりも線の細いかわいい系の駆け出し冒険者だったんだよ」

「へぇ~、あのハズキがねぇ。それで相手の男は誰なんだよ?」

「それがよぉ、その相手ってのが、あのウィルバーグ家の恥さらしのラムサスらしいぜ!」

「だはははは!よりにもよって、あのラムサスかよ!アイツって、今までに何人もの女を弄んでたよな?」

「ああ、しかもラムサスのヤツ、楽しむだけ楽しんで飽きたら捨てるんだぜ。しかも、その中には妊娠したやつもいたってよ。捨てられた女は、捨てられたショックで自殺したり、妊娠がわかった途端、慌てて流産したって話だぜ」

「ひでー話だねぇ。そんでハズキだけが産んだワケかい。何でまた産むことにしたんだろうな?」

「やっぱり、ラムサスに未練があったんじゃないの?捨てられて恨んでいるものの完全に未練をなくすことが出来なかったんだろ?だから、子供を産むことにしたんだじゃないのか?」

「ふーむ、そう考えると納得がいくなぁ。ところでよ、肝心の子供はどうなったんだ?」

「そうそう!それなんだよ!この事は俺もすげえ驚いたんだよ。実はな・・・・」

男がニヤリと笑いながら、仲間の耳元でボソリとつぶやくと・・・・

「なにぃ!その子供っていうのが、あの『レガイアの狂犬』って呼ばれてるギンガなのか!?それじゃあ、ハズキとギンガは姉弟じゃなくて親子だったのか!」

「馬鹿野郎!声がでかいっての!誰かに聞かれたらまずいって!」

「悪りぃ!驚きの余りに、つい大声出しちゃったよ」

「まあ何にせよ、所詮は他人事だからどうでもいいことなんだけどよ」

「はははっ、違いねぇ!んじゃあ、そろそろ行こうぜ」

話を終えると男たちは笑いながら、その場を離れていった

「・・・・・・・・・」

思わぬ真実を聞いてしまったビリー達は、ただ沈黙するしかなく噴水の水の流れる音が鳴り響いていた

「・・・・なんで、みんな黙ってるんだよ・・」

「だったら、お前が何か言えよバリー・・・」

「ブーバお前ねぇ、そうやって人任せにするなよ」

「な、なんだよソレ!ボクも何言っていいかわからないんだよ!」
 
「やめろよ。2人とも!・・・とは言うものの、いきなりあんなこと聞いちゃった後だと、全然事態を飲み込めないよな。でも、もしこの話が本当で世間に知れ渡ったら大変なことになるぞ」

「えっ?まさかとは思うけど、ギンガってこの事・・・・」

「多分大丈夫だよ。さっきの様子から見て知らなさそうだから」

「だったら、兄貴には絶対に知られないようにしないとな!」

予期せぬ事態に全く読み込めないビリー達だったが、この事実か世間に知られないようにギンガの耳に入れないようにビリー達は決意したのだった

そして、話は2週間前に遡る・・・・・ 

➖ハズキサイド➖

パーティーを組まされてから翌日、ハズキはバーバリアンに呼び出されていた

「待ってたぞ、ハズキ。それで言った通り上級の依頼は取って来たか?」

「取って来たに決まってるだろ!人を顎で使いやがって!」

「もう!怒っちゃいや~ん♪ぼく達ぃ、これから同じパーティーとして活動するんだからぁ、仲良くしようよぉ」

カウンターの席でふんぞり返りながらエール酒を飲んでいるアドンがヘラヘラと笑いながらハズキを煽る

「何がパーティーだ!お前らとの3人パーティーなんて行く先不安でしかないよ!」

「おっと言い忘れてたけど、俺たちは3人じゃなくて4人パーティーだぜ。俺とアドン、そしてハズキでもう1人は、じきに来るぜ」

「もう1人いるのかい!?どうせお前の仲間なんだから、ロクなやつじゃないんだろう」

自分以外にもう1人パーティーメンバーがいることを聞いたハズキは、どうせラムサスの仲間だからと諦めていたら、ちょうど店の中に大柄の女が入ってきた
 
「悪かったな、ロクなやつじゃなくて」

「お前は、サロメ?もしかして、お前が4人目のメンバーか?」

大柄の女は、数日前に会ったばかりのサロメであった。サロメはやつれてはいるものの、体格は大きく紫色の髪をオールバックにして、背中には大きい盾を背負っていた

「ラムサスの命令でね、このパーティーに入ることになったんだ」

「命令?・・・・それって、お前がアタシの母さんを殺したことで弱味を握られているのか?」

「そんな事はどうだっていいだろ。それよりも上級(Sランク)の依頼を持ってきたんだろう?」

ラムサスがハズキから受け取った依頼書をヒラヒラと見せる

「いやぁ流石は、Sランクの依頼だねぇ。難易度がヤバい変わりに報酬が凄いぞ。この依頼だけで16万クロノスだぜ」

「16万!?そいつはスゲーな!B級やC級とは、エラい違いだな!」

ハズキがギルドから受けて来た依頼は、討伐依頼でSランクの依頼の中でも最も難易度の低いクラスである。なお、Sランクの依頼達成の報酬は15万~200万クロノスとなっている

「それでアタシらパーティーは、前衛がアタシとサロメで・・・・どうせお前らは後衛なんだろ」

「当然だろ。ラムサスとおれっちは、非力な魔道士なんだぜ」

「そうそう、Sランクの依頼だからS級冒険者のハズキ様とB級のサロメが前衛でC級の俺たちが後衛なのは当たり前だろ?と言うワケでお願いしますよ♪S級冒険者のハズキ様♪」

(ちっ!何が当たり前だ!ただ単に比較的に安全な場所に居たいだけだろ!)

「では、これから討伐依頼に行くとしましょうや。よろしくお願いしますよ♪ハズキ様♪ついでにサロメ」

そして、この日から2週間、ハズキ達の4人パーティーは、連日Sランクの依頼を挑戦したのである。Sランク依頼は、基本的に討伐依頼が多く難易度も殆どが高く、たとえS級冒険者であっても容易に達成するのは困難であった。ちなみにSランクの依頼は、必ずS級冒険者1人居る事が必須でハズキ達4人は、以下の通りである

前衛ハズキ(剣士)、サロメ(タンク)後衛ラムサス(魔道士)アドン(魔術士)

連日の依頼をする最中、その日の依頼を終えたハズキは、久しぶりに自宅に帰ろうとした時・・・

「待ってくれ、ハズキ・・・」

「サロメ?珍しいな、依頼の時も殆ど喋らなかったお前が話しかけてくるなんて」

サロメは、怪訝な表情で立って居た

「教えてくれ、お前はラムサスと何があったんだ?依頼達成の報酬の分け前が明らかにおかしいだろ?どうして、殆ど何もしていないラムサスやアドンが7割も持っていくんだよ?普通は、公平に分けるだろう。それなのにお前は何も言わずに居るんだ?」

「ちょっと、ラムサスのヤツに借金をしてね」

「・・・お前、嘘が下手だな。・・・様子から察するに私と同じでヤツに弱味を握られてだろ?」

「・・・・はぁ~。これ以上はごまかすのは無理か・・・」

弱味を握られている事を一瞬で見抜かれたハズキは、観念したのかサロメをひと気のいない場所へ誘導して、サロメに事の顛末を話した

「何だよそれ!聞いているだけで、虫唾が走る!ラムサスのクズ野郎は、女をなんだと思ってるんだ!ただでさえ、いろんな悪行を犯しているのに、心底腐ってるねアイツは!」

「・・・若かったとは言え、ヤツの巧みな話術に踊らされたアタシにも責任がある。でも、結果的にこんなことになったけど、ギンガを産んだことに後悔してないよ。あの子のおかげで、アタシは救われてるんだ。あの子の母親であることを誇りに思うよ」

「でも、ギンガには、お前が本当の母親だと言う真実を伝えてないんだろ?」

ハズキは、そのことに対して、少し悲しげな表情になりながらサロメに言った

「ギンガには、近いうちに伝えるつもりさ。いつまでも隠し通せるものでもないしね。アタシも覚悟を決めて、アイツに真実を伝えるよ。どんな結果になろうともね・・・」

「覚悟ができてるんだな。ハズキ、お前凄いよ。流石は母親だな」

「当たり前だろ。『母は強し!』だ」

➖ギンガサイド➖

アクセサリー工房から帰宅したギンガは、遅めの夕食をしてくつろいで居ると、数十分後にハズキが帰宅してきた

「ただいま・・・ってギンガ?アンタがこんな時間に家にいるなんて珍しいじゃない。最近は、夜遅く帰ってくることが多かったのに」

「それを言うなら姉貴だってそうだろ?最近は依頼ばっかりで、なかなか家に帰ってこなかったじゃないか」

「たはははっ♪そうでした♪ごめんね、なかなか家に帰ってこなくて」

図星を突かれて苦笑いをするハズキにギンガは、いつになく真剣な表情でハズキに自分の身の振り方を伝えた

「あのさぁ、姉貴。俺、そろそろ職を探そうと思うんだ」
 
「どうしたの急にそんなこと言い出して、一体どういう心境の変化?」

ギンガは、テレ臭そうな表情でハズキに理由を伝える

「別にいいだろ・・・・いつまでも自堕落な生活を送ってちゃ駄目だと気がついたんだよ。これからは姉貴に養ってもらうんじゃなく、自分で自分のことを養わなくちゃいけない思ったからさ」

「へぇ~。殊勝な事を言うじゃないか。それで、どんな仕事に就こうと考えてるんだい?」

「それはまだ、考えてない。それよりも今は、他にやることがあるんだ」

「ズコ!何も考えてないんかい!?全くアンタって子は!」

計画性のないことに、思わずズッコケて呆れるハズキだったが、さっきのギンガの言葉にあることに気がついた

「あっ!そう言えば、もうすぐアタシの誕生日だっけ?だから、アンタは最近帰るのが遅かったのか?という事は、今年も手作りの誕生日プレゼントをくれるのかい?」

「ま、まあな・・・そんなわけだから、姉貴も誕生日には、必ず予定空けとけよ。俺やシュリやビリー達で盛大に祝ってやるからよ」

「ははは、わかったよ。その日は、予定空けとくよ」

(そして、その日にギンガ・・・アンタに真実を伝えるからね)

➖シュリサイド➖

再び時を遡る・・・・

急に他の冒険者とパーティーを組んだとビリー達から聞いて、居ても立っても居られず冒険者ギルドへ足を運んだシュリは、受付カウンターに駆け込んだ

バン!(受付台を叩く音)

「おい!誰かいないか!」

シュリの怒号が響き渡るとスタッフルームから受付嬢が恐る恐る出てきた 

「ええっとぉ、シュリさぁん?・・・なな、何怒ってるんですか?何かトラブルでも起きましたか?」

「そんなんじゃない!お前たちなら知ってるはずだ!2週間前にハズキが変な連中とパーティーを組んだそうだな!?そいつらのことを詳しく聞かせろ!」

「あ、あの!少し落ち着いてください!そのことならお話ししますので!(ひーん!シュリさん怖い!)」
 
ヒステリックな態度なシュリに戦々恐々しながら受付嬢は、2週間前のことをシュリに説明する

「・・・ハズキさんが2週間前ほどに急遽、新しいパーティー編成をしました。パーティーの人数は4名、まずはS級であるハズキさん、相手の冒険者は1名がB級で2名がC級となっております。
B級の方は、タンクのサロメさん、C級が魔術師のアドンさんと魔道士ジョージさんです」

「サロメ?何でサロメが・・・いや、それよりも、C級の2人のことをもっと聞かせろ!」

「ひゃ、ひゃい!(誰か助けて!)。ま、まずは、魔術師のアドンさんですが、外見はピンク色の髪でトレッドヘアーとサングラスをかけて肌の黒い男性です。噂によると素行が悪く悪い通り名があるそうです。そしてもう1人が魔道士のジョージさんですが、この方はイカつい顔(特にケツアゴが特徴)で長い髪をしています。そして、なぜか変な髪の染め方をしてました」

「変な染め方の染め方?そのジョージってヤツは、どんな髪の色をしてるんだ?」

「それがよくわからないんですよ。この人ってギルドに来るたびに髪を染めて来るんですから・・・・あっ!そういえば、ジョージさん髪を染める中で右側が必ず白銀なんです。アレって何か意味があるんでしょうかね」

「白銀の髪だと!?そいつは確かに白銀の髪だったんだな!?」

ジョージの髪に白銀の色の髪があると聞いたシュリは、思わず受付嬢の胸ぐらをつかんで声を荒らげていた。すると、スタッフルームから数人の受付嬢が必死にシュリを宥める。そして、あとから最近、ギルドマスターに就任したばかりの『ツバサ・キリュウ』も駆けつけて来た

「お前、シュリって言ったな。何があったんだ?」

「そうですよシュリさん、あなたらしくもない」

「・・・・すまない、少し感情的になりすぎた・・・」

我に帰ったシュリは、受付嬢達に頭を下げてギルドから外に出ようとしたらツバサが一声かけた

「おい!シュリ!オイラは、ここのギルドマスターだ(なりたてホヤホヤの)。何かあれば相談に乗るからな!」

「ああ、わかった。(って言うか子供がギルドマスターになれるのか?)」

・・・・・・・・・

(白銀の髪・・・もしかして、ラムサス?いや、ヤツは確かレガイアを追放されたハズだ・・・・まさかな・・・・)

ギルドを後にしてから、都内を徘徊しているといつの間にか噴水広場にたどり着いていた。今日、ギンガ達と別れてから半日が過ぎていて、今は夕方に差し掛かろうとしていた。すると、前の方からギンガが歩いてくるのが見えた

「ゲゲゲェ!シュリ!」

シュリに気づいたギンガは、思わず悲鳴をあげたことでシュリにど殴られる思って、頭を抱えて身を守るがシュリは、何もして来ず少し呆れた顔をしていた

「まったく・・・お前はこんな時間まで遊び呆けてるのか・・・」

「別に遊んでたわけじゃねーよ!・・・もうすぐ、姉貴の誕生日だろ・・・だからそのよ・・・」

「そう言えばそうだったね・・・って事は、今年もハズキに手作りのプレゼントを送るのか?相変わらずマメな奴だね」

「う、うるせーよ!姉貴は毎年、誕生日にプレゼントしないとすげえ不機嫌になるんだよ!」

「本当にそれだけか?本当は、ハズキに手作りのプレゼントをしないと気が済まないとか?」

「ばっ!ばばばっ!ばっきゃやろぉ!そんなんじゃねーよ!んじゃあな!」

赤面しながら別れを告げて走り去るギンガを見送るとシュリは、空を見上げる

「・・・ハズキ・・・・お前に何が起きてるって言うんだ・・・・・・」

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