異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜

トンコツマンビックボディ

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第45話 誕生日の悲劇 後編

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前書き

『鬼神』を『武神』に変更します
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『オーニタ神殿』
その昔、この神殿には『カリスマの神』が祀られていた。しかし、時代が進むにつれて衰退し、いつの間にか神殿に盗賊達が住み着く様になり、やがて神殿は盗賊に占領されたのであった。それからは、神殿とは名ばかりの盗賊達の巣窟となり盗賊は各国から宝石や金属等や武具を略奪して神殿の地下に隠していたと言われている

そして、ある日、神殿に魔物が侵入し盗賊達を襲って来たのだ。盗賊達は、抵抗したが魔物は『キマイラ』の上位種『キマイラロード』で恐ろしく凶暴であった。あまりの凶暴さになすすべく蹂躙されるしかなかった

それ以降は、キマイラロードに恐れて誰も神殿に近づこうとしなかった・・・・

➖???サイド➖  

オーニタ神殿地下・・・今、あるパーティーが国からの依頼で神殿内の調査と財宝の回収に来ていた。パーティーの人数は4人で皆、S~A級冒険者で構成されている。その中に『ナツコ・ナカノ』もメンバーにいた

「ほえ~広いなぁ、ここホンマに神殿なんか?神像や祭壇は見える影もなくボロボロやし真横には、でっかい落とし穴が・・・深いな。ここが居住区やな・・・汚ったないなぁ・・・ちゅーか臭っ!・・・そんで、ここからが地下なんやな。ホンマにこの神殿にお宝が眠ってるんか?」

「おい、ナツコ。ちゃんと警戒しながら調べろよ。この神殿は、財宝だけじゃなく危険物もあるらしいぞ。その上、あの『キマイラロード』が住み着いているって噂だ」

「キマイラロードねぇ・・・そいつホンマに強いんか?前に倒したキマイラとどう違うんや?」

「ナツコ、貴女随分と余裕だね。キマイラロードって言うは、キマイラの上位種よ。キマイラより遥かに凶暴な魔物でS級冒険者でも容易に討伐することが難しいと言われているわ。あまりにも凶暴なせいか何百年もの間、ほとんど誰もこの神殿に近づこうとしなかったらしいの。でも、中には財宝目当てに入る輩からや度胸試しと称して入る命知らずもいたらしいわ」

「ふーん、そんなに強いんかぁ。そいつは楽しみやな♪」

「ちょっとやめてくださいよ!今回の依頼は、神殿内の探索と財宝の回収なんですから、決してキマイラロードの討伐じゃありませんよ!まったく・・・どうしてナツコさんはいつも好戦的なんですか?」

すると、ナツコはドヤ顔で手をパキパキ鳴らすと力こぶを見せる

「当たり前や♪ウチは前世で「ベアー中野」て言うリングネームでレスリング界を震撼させたヒールのプロレスラーやってん、せやから強い奴と聞くと、血が騒ぐんや!」

「・・・前世(転生者)のナツコがどんな姿だったのか知らないが、今のロリータな姿を見た限りじゃ想像もつかないわね」

「確かにそうですね。僕も過去に何人かの転生者を見て来ましたけど、ナツコさん見たいな。転生者は初めてですよ」

「いや~あははは~。それには色々と深~いワケがあってな・・・・」

ザザザザッ!

雑談しながら神殿の地下を調査していると部屋の奥から無数の魔物がナツコたちに迫ってきた

「アントマンに大ネズミの大群と来たか・・・弱いと言っても群れで襲ってくるんだ、みんな気を抜くなよ!いくぞ!」

リーダーと思われる冒険者仲間の号令とともにナツコたちは、魔物の群れの中に向かっていった

➖ギンガサイド➖

ハズキ達の跡を追って『オーニタ神殿』にたどり着いたギンガの肩を叩いた人物は・・・・

「だ、誰だ・・・もが!」

「しっ!静かにしろ」

振り向いて誰か確認しようとしたら口を塞がれて、声をかけた人物はシュリだった

「シュリ?なんでアンタがこんなところにいるんだ?」

「それはこっちのセリフだ。冒険者でもないのに何でお前が、こんな危険な場所に来てるんだ?」

オーニタ神殿は、危険な魔物が生息している場所として知られている。そして、神殿の外『オーニタ平原』も神殿程ではないが、魔物が生息している。魔物がいるだけに冒険者以外の人間が立ち入ることが硬く禁止されているのだが・・・・

「くっ!・・・実は姉貴がサロメ達と王都の外に出て行くのを見かけたんだけど、少し様子がおかしい感じだったから、気になって跡を追って行ったら姉貴たちが、あの神殿の中に入って行ったんだ」

「なんだって!ハズキ達がオーニタ神殿の中に入っていくのを見ただって!?くそっ!やっぱり、ミュゼの言ってた事は本当だったのか!まずいぞ!」

「まずい?どういうことだよ?一体、何が起こってるんだ!?姉貴は、S級冒険者で・・・『鬼神』の名を受け継ぐ女剣闘士だ!強い魔物が相手でも大丈夫なハズだ!」

「お前・・・何もわかってないみたいだね・・・そんなことより今は、こんなところで立ち話している場合じゃない!すぐにハズキ達の跡を追うよ!」

「お、おうよ!」

何が起こっているか理解が追いつかないギンガは真相を確かめるべく、シュリの指示に従うしかなかった。・・・それから、2人は貝のように口を閉ざしながら、黙々と進んでいくと、地下への階段に差し掛かるとシュリがギンガにいつになく真剣な表情で話しかける

「いいか、ギンガ。この神殿は十数年以上前から凶暴な魔物キマイラロードが潜んで・・・いや、ヤツだけじゃない、他にも魔物が潜んでいるから、気を引き締めろよ」

「凶暴って・・・なあ、シュリ・・・姉貴が受けた依頼ってどんなやつなんだ?」

「ハズキが受けた依頼は・・・さっき言った、キマイラロードの討伐さ」

「さっきからキマイラロードって・・・ん?あっ!そういえば聞いたことがある!キマイラロードって言えば、キマイラの上位種に当たる魔物だろ?いくらヤツが凶暴って言っても姉貴には、サロメ・・・それにジョーさんが・・・ジョージさんが居るんだ!そう簡単にやられないはずだ!!」

ギンガの口からジョージの名前を聞いたシュリは、ギンガの両肩を強く掴むとギンガの目線を合わす

「いいか、よく聞け!ハズキは、連日のSランクの依頼でかなり疲労が溜まって、いつ倒れてもおかしくない状態だ・・・おそらくだが過度のストレスでまともに眠れてないんじゃないか?」

「ちょ・・・ちょっと待ってよ。それってどういうことだよ?姉貴が満身創痍?・・・ま、まさか!今朝のつまずいてのは!」

「どうやら、気づいたようだな・・・それとギンガ・・・最近、お前が知り合った男なんだが・・・」

➖ランディサイド➖

神殿付近に建てられている柱の上に黒いフードの男が立っていた。その男は、酒場でラムサスと密会していた魔物の『ランディ』だった

「いいですか?手筈通りに動いてください。いくらアナタが無能な人間でも、これくらいの簡単な事できるでしょう?そのためにキマイラロードを弱らせておいたんですからね。くれぐれも失敗のないようにしなさい」

ランディは、魔導具『ケータイデンワ』でラムサスと連絡を取り合っていて、デンワを切るなり不機嫌な顔でぼやく

「・・・まったく、どこまで使えない人間なんだ・・・でもまあ、馬鹿には馬鹿なりの使い道があるわけだから、精々利用はさせてもらうとするか・・・」

➖ハズキサイド➖

ハズキ達一行は神殿に入って討伐対象のキマイラロードを模索しているとラムサスの姿が見えないことに気づきサロメがアドンに聞こうとしたが、アドンの姿も見当たらなかった

「あのバカども!勝手な行動しやがって!」

姿をくらました2人を探し回っていると居住区から、アドンとラムサスが現れサロメが2人の姿を見つけるとすぐさま近づき詰め寄った

「お前ら!勝手に単独行動をするんじゃない!ただでさえ、この神殿には凶暴な魔物がいるって言うのに!」

怒り心頭のサロメに対してアドンは変わらず人を小馬鹿にした態度だったが、ラムサスは珍しく不機嫌でサロメの胸ぐらを掴みハズキに聞こえないように小声で威嚇する

「おい、デブ女!調子に乗るなよ。お前は俺たちに生意気な口を叩ける立場じゃないだろ。忘れてないよな?あまり聞きわけないとお前の妹がどうなるか?」

「そだよ~ん♪サロメちゃんの可愛い妹ちゃんが大変なことになるよん♪」

「くっ!わかってるよ!」

ラムサスの腕を振り払ってハズキの居る場所に行こうとしたサロメをアドンが呼び止める

「サロメちゃ~ん、『例の作戦』手筈通りに頼むね~♪」

「・・・・・」

それからハズキ達は地下1階へと降りて行き、地下1階の周辺を探索することにした。神殿の地下は予想以上に広く居住区や宝物庫などが多数あった

「地下があると思ったら、そこら中に居住区があるぞ。神殿だったとは言え広すぎるんじゃないのか?おい、ハズキ!まだ下があるみたいだ。一体、どこまで続いてるんだ?」

「この神殿は盗賊が占領した後、宝石や金塊などの盗品の置き場を作るべく盗賊た自ら地下を制作したらしいよ。ここを見る限り、盗賊の中に元建築家もいたようだね。良い仕事してるよ」

「ハズキ・・・お前、盗賊に感心するなよ」

「ははは、ごめんごめん」

「こいつ意外に緊張感ないのな・・・??。おい、ハズキ。ここの部屋だけ中に入れないよう扉に魔法がかけられている。おそらく、この部屋の中にキマイラロードが閉じ込められているぞ」

「なんだって!?・・・」

サロメの指をさした部屋は、他の部屋よりも大きく入り口の扉には、黒い色の魔法陣が描かれていて扉が開かないよう硬く閉ざされていた

「おかしいね。この神殿は何十年も前から人がほとんど寄り付かなくなっていたのに、この部屋だけがつい最近作られた感じだよ」

ガサガサッ  

瓦礫の山や居住区からワラワラと大量の魔物が現れた

「魔物?アントマンにヘルバイパー!?おまけに大ネズミも!アドン!ラムサス!援護頼むよ!」

しかし、ハズキの声が鳴り響くだけでアドンとラムサスの姿は、そこにはいなかった

「くそ!またアイツら!仕方ない!サロメいくよ!」

「・・・・ああ」

魔物の群れにハズキとサロメが攻め込んで行くのを遠くから様子を伺っていたラムサスがケータイデンワでランディに連絡をとっていた

「言われた通り、ハズキを地下まで連れてきたぞ」

「・・・遅いですよ。では、今からそちらにキマイラロードを放ちます。あなたは、指示通りハズキを始末しなさい」

ツーツーツー

「ちっ!あの野郎。偉そうに!まあ、いい。・・・アドンいくぞ」

「了解」

➖ランディサイド➖ 

「まったく!どこまで使えない人間なんだ!ここまで御膳立てしないと何もできないとは・・・所詮は、ウィルバーグ家の出来損ないですかね。・・・おっと『元』だったか」

ラムサスとのデンワを終えるかとランディは不機嫌な表情で、深いため息を吐くと目の前に、右手をかざして魔力を込めた。すると右手は薄暗い光が現れランディは、黒い魔法陣を描くと魔法陣が光出した

「さてと、無能な馬鹿だけじゃ心もとないから、私も助力をしに行くとしますか」

ランディは手を上空に向けて魔力を込めると『転移魔法』を使って、神殿の地下へと転移した

➖ハズキがサイド➖

「セイヤァ!」

「どっせいぃ!」

グシャァァ!

魔物との戦闘は、数が多いものの下級魔物モンスターだった為にさほど苦戦する事はなかった。そして、魔物を殲滅して・・・

「ふぅ、何とか片付いたな。ハズキ、そっちも片付いたか?」

「・・・サロメ、ラムサス達は何をやろうとしてるんだい?」

「えっ!な、何の事を言っているんだ?薮から棒に・・・」

ハズキの直球な質問にサロメは背を向けて、天井を見上げながらしらを切ろうとしたが、ハズキは、それを許そうとはしなかった

「悪いけど、アンタがアタシをハメようとしていたのはお見通しだよ」

「・・・いつから・・・いつから気づいていた・・・」

「2週間前・・・ラムサス達とパーティーを組んだあの日・・・アンタと再開した時さ・・・ジーナ村では会った時よりも暗い・・・と言うよりも悲しみに満ちた顔をしてたからね。サロメ・・・もしかしてアンタもラムサスに弱みを握られているのかい?ウチの母さんを殺した件でか?」

全てを見抜かれて観念したのか、サロメは振り返ってハズキに全てを話出した

「お前の母親の件もそうだが、実は私には妹が居てね・・・今は離れて暮らしてるんだけど妹は結婚して子供もいて幸せに暮らしていたのに・・・くっ!アイツが・・・ラムサスの野郎が!」

「俺様がどうしたってぇ?えぇ?サロメちゃんよぉ♪また、悪口言ってたのかぁ♪」

「いけないなぁ、人の悪口を言うのはよ。アドン泣いちゃう♪」

魔物がすべて全滅させた後にアドンとラムサスが現れ、ハズキ達を煽ると言わんばかりの態度で会話に割り込んできた

「お前ら、今までどこにいた!?単独行動はやめろと・・・」

「いいじゃん♪いいじゃん♪どうせ弱いモンスターだろ?お前とサロメだけで間に合ってただろ?」

「そうそう♪お前らが戦ってる間にオレッち達は、お宝探しができたんだからよ♪見ろよコレ!」

ジャラ・・・

「!!!いい加減にしろ!」

アドンはへらへらと笑いながら懐から大量の宝石を取り出して、これ見よがしに見せつけてきた。このふざけた態度に堪忍袋の尾が切れたのかハズキはアドンの手に持っていた宝石を思いっきり振り払った

「ああぁ!テメー!何しやがる!」

「うるさい!もう我慢の限界だ!下手に出てればいい気になりやがって!」

「あれれぇ、もしかしてハズキちゃん怒っちゃったぁ♪こわいよ~♪」
 
「・・・・・」

バキィ! 

ハズキが怒り心頭になっていてもラムサスとアドンはひたすら煽っていた。そのあまりにも傲慢な振る舞いをしているラムサスにハズキが無言でラムサスの顔面に右フックを叩き込んだ

「お前には弱みを握られて仕方なく従っていたけど、これ以上は無理だ!」

「・・・それで・・・お前はどうするつもりなんだぁ?なあ、ハズキさんよぉ」 

殴られた頬をさすりながらハズキを嘲笑い挑発めいた言葉で煽ってきた

「もうお前の命令には従わない。この討伐依頼もキャンセルさせてもらう」

すると、ハズキはラムサス達に背を向けて階段のほうに歩こうとしたら・・・

「おやおや、開き直るのぉ?いいのかなぁ?ラムサスに逆らうとキミの『あのこと』を世間に吹聴しちゃうよ?レガイアにはラムサスの舎弟がいるから、合図を送るだけで一斉に世間に知れ渡るよん♪」

「くっ!お前!・・・」

ハズキはアドンに呼び止められ『あのこと』と言われる出来事を持ち出されて、思わず足を止める

「だっはっはっは!そうだよなぁ、当然足を止めるようなぁ?そりゃあ、『あのこと』が世間に知られれば お前の冒険者としての評判はガタ落ち、周囲の人間からは白い目で見られ、ハズキお前は母ドリスの通り名『闘神』を受け継がなくなる・・・そうなれば、レガイアにも居場所がなくなるわけか?だよな?ラムサス」

「確かにそうだな。・・・でもな、そんなことよりも俺はもっと面白いことが起こる事を待ち望んでいるんだ」

「面白いことだってぇ?それってなんだよ ラムサス?」

ランサスは、ポケットから煙草を取り出して煙草を吸うとニヤリとハズキの顔を見ながら不敵な笑みを浮かべると・・・

「それはな・ ・・ギンガにハズキが『本当の母親』だと言うことを知って欲しいんだよ!今までずっと姉だと思っていたハズキが実は母親でしたぁ。っとギンガが真実を知る・・・するとどうなると思う?当然、ギンガは愕然とするに違いない」

「ぎゃはははは!だよなぁ!今まで一緒に暮らしていた姉が実は母親だったなんて知れば、ギンガはハズキとどう向き合えばわからなくなるからなぁ♪ぎゃははは!」

「貴様ら!!ゲスが!」

(・・・すまない ハズキ・・・今の私にはどうすることもできない・・・)

「おい!」

2人のけたましく嘲笑う声が鳴り響いていると、物陰から人影が現れた

「・・・今の話どういうことだよ?・・・」

「!!!・・・ギン・ガ・・・」

「ギンガ!待つんだ!」

「あん?ギンガだぁ?・・・しかも、シュリも一緒だと!」

物陰から現れたのは顔面蒼白になっているギンガだった。そこに少し遅れてシュリも現れ慌ててギンガの前に立って両肩を掴むと、必死に弁明を始める

「いいか、よく聞け!これには色々と事情があるんだ!まずは冷静になってくれ!」

「・・・うるせぇ!・・・なぁ、ジョーさん・・・今の話どういうことだよ?」

(こいつは予想外だな・・・ギンガはともかくシュリが厄介だ・・・)

「おい!ジョーさん!聞いてるのかよ!?なあ、姉貴!どういうことなんだよ!」

ハズキがラムサスと一緒にいたのが気になって神殿の地下まで跡を付けてそこで2人の会話を盗み聞いて発覚した事実で愕然とし動揺を隠せないギンガ・・・

ギンガに真実を伝えるのは、ちゃんとした形でハズキが自ら伝えようとしていたのにラムサスによって最悪な形で知られてしまい呆然としているハズキ・・・

(し、知られた・・・どうしよう・・・この事はアタシが直接、伝えるつもりだったのに・・・こんな事って・・・)

「ハズキ!ギンガ!しっかりし・・・ちっ!2人ともショックが大きすぎて我を忘れている!」

バゴォォォン(破壊音)

ギュォォォォォ!(咆哮)

激しい揺れと地響き・・・そして、誰もが耳を塞ぎたくなる程の荒々しい咆哮・・・魔法によって閉ざされていた真新しい部屋の扉が破壊されて、部屋の中に巨大で凶暴な魔物『キマイラロード』が立っていた

「キマイラロードだと!くそっ!こんな時に!」

部屋から出てきたキマイラロードは、閉じ込められていたせいか、かなりの興奮状態で今すぐにでも襲い掛かろうとしていたが、空腹だったのかハズキ達には目もくれず側に転がっていた大量の魔物の死骸を見つけて片っ端から食べ始めた

「しめた!キマイラロードはお食事タイムのようだ!今のうちに・・・サロメ!お前はタンクだったな?すぐにハズキの前に立ってハズキを守れ!・・・サロメ貴様何をしている!それはハズキの大剣!おい、何処へ行く気だ!」

ショックで放心状態のハズキは身動きができないために近くにいたタンクのサロメに守らせようと指示をしようとしていたら、サロメはハズキが背中に背負っていた大剣『バスタードソード』を奪って走り去っていった

(悪いなハズキ、シュリ・・・ラムサスに従わないと妹が・・・妹達が!)

「サロメのヤツ!・・・まさかとは思うがサロメも共犯か!?そうなんだろ!聞こえているだろう?ラムサス!貴様がハズキを殺そうとしているのは知っているぞ!」

「まずいぜ、ラムサス。シュリのヤロー、俺たち計画を全て知っているみたいだぜ」

「はぁ~ここまで来るとシラを切ることもできねぇな。しゃーねー」

吸っていた煙草をその場に捨て不敵な笑みでシュリを睨む

「お前の言う通りだ。俺たちは、魔族の『ランディ』さんの命令でハズキを殺すために今までパーティーを組んでSランクの依頼を連日受けさせたのさ、その甲斐あってハズキは疲労が溜まり精疲力尽さ」

「けっ!相変わらずまわりくどいやり方が好きな様だね」

「うるせぇよ。『闘神』の通り名を受け継ぐ化け物だぞ。確実に始末するには、こうでもしないとな!・・・あん?ギンガ?まだいたのかよ?」

虚偽なのか真実なのかギンガは真相を知るために混乱しながらもラムサスに詰め寄っていた

「なあ、ジョーさん・・・あんた一体何者なんだ?姉貴とはどういう関係なんだ?なんで、ジョーさんが姉貴を殺さなくちゃいけないんだ?どうして、姉貴が俺の『本当の母親』なんだよ?・・・だとしたら、相手の男は誰なんだよ?教えてくれよ・・・ジョーさん・・・なんで、なんで黙ってるんだよ!おい!ジョーさん!」

「チッ!うるせえぞ!くそがきがぁ!」

ドガッ

「くはっ!」

怒鳴り声とともにギンガの鳩尾に前蹴りを放ち悶絶するギンガの目の前で特殊魔法『フェイスチェンジ』を使って、元の顔に戻したラムサスはギンガを見下し本性を表した

「ったくよぉ。さっきからジョーさん、ジョーさん鬱陶しいんだよ。ちょっと優しくしてやったら馴れ馴れしくしやがって。大体よぉ、俺様の名前はジョージなんて名前じゃねーよ。俺様の名前はラムサスだ!・・・ちなみに俺様はお前の・・・・」

「ジョ、ジョーさん?・・・」

「それ以上は言わせないよ!」

シュンッ!

「うお!あっぶね!シュリ、てめー!」

ラムサスが最後まで言い切る前にシュリが風魔法『ウィンドカッター』をラムサスに目掛けて放つもラムサスはヒラリとかわした。その間にシュリは放心状態のハズキの所まで行き、すぐさまハズキを思いっきり平手で引っ叩いて喝を入れた

「いい加減に気をしっかり持って!ハズキ!」

バチィィン!

「!!!・・・はっ!アタシは・・・そうだ!ギンガは?シュリ姉、ギンガは何処に!?」

シュリの一喝で我に帰ったハズキはギンガがここに来ていたのを思い出し、ギンガを探し出した

「落ち着け!ギンガなら目の前にいるぞ!でも気をつけろ、ラムサスが自ら父親となれようとしている。それだけは絶対に避けないと」

グゥオオオオ!(咆哮)

すべての死骸を食べ終えたキマイラロードは、ハズキ達だに向かって激しい雄叫びをあげて威嚇する

「な、なあラムサスよ 確かコイツってランディの野郎が弱らしたんだよな・・・無茶苦茶に元気だぞ」

「・・・腹いっぱい食ったら元気になったっかぁ?こいつは予想外ってだぜ・・・しかも、ご丁寧にかなりのハイテンションになりやがった。下手に逃げようものなら、真っ先に標的になるぞ」

「めんどくせえな。こういう時にタンクのブタ・・・もといサロメを使わねぇとな・・・つーか、あのブタは何逃げてんだよ!ハズキから武器を奪えとは言ったが逃げろなんて言ってねーぞ!」

ズシン ズシン(足音)

キマイラロードは、ハズキ達の所まで、ゆっくりと近づいてくる

「・・・来るよハズキ!お前の大剣はサロメが奪っていったぞ。ここは私が何とかするから、お前はギンガを安全なところまで連れて行け!援護するから、その間に行け!さあ、こっちだバケモノ!・・・(とは言ったものの神殿内に発見した爆発物のせいで炎系魔法が使えないな・・・さて、どう戦う・・・)」

シュリがキマイラロードにウィンドカッターを放って牽制しつつハズキとギンガから引き離して、ラムサス達の背後に回り、自分にステルス魔法を使って身を隠しすと、再び牽制するために魔法『アイスニードル』を放ってラムサスを標的にさせる

グオオオオン!(咆哮)

「やりやがったな!クソエルフ!俺らの背後に回って、そこからキマイラロードに魔法をぶっ放して標的を俺らに向けさせやがったな!くそが!!」

「よし!うまくいった!それじゃあ、クズどもバケモノの相手しっかりやれよ!」

標的がラムサス達に向けられたのを確認するとシュリは、ハズキ達の元に走っていった

「ちっ!ふざけやがって!こうなったらエクスプロージョンを放って・・・!」

「バカ野郎!やめろ アドン!この神殿には、お宝以外に爆発物まで置いてあるんだぞ!無闇に炎系魔法を使おうものなら、俺たちは神殿と仲良くチリひとつ残さず消し飛ぶぞ。それよりもサロメだ!まだ近くにいるハズだからすぐに『ケータイデンワ』で呼び戻せ!あのデブには、妹家族を人質に取ってるんだ」

「お、おう。・・・・」

プルルルル

「早く出ろよデブ・・・あのよう・・・ラムサス・・・こういう時に言うのはなんだが・・・」

「なんだよ!こんな時に・・・・」

ガチャ

➖サロメサイド➖

キマイラロードが出現して、すぐにハズキが背負っていたバスタードソードを奪いそのまま逃げ去ったサロメ・・・1階の祭壇の所で立ち止まる

「許せハズキ・・・ラムサスに従わないと・・・妹が・・・妹たちが!くっ!」

リィィィィン(着信音)

「・・・・・・」

リィィィィン(着信音)

祭壇の前で無言で立ち尽くしているサロメの懐から魔導具『ケータイデンワ』が鳴り続けている

「うるせえな・・・???・・・アドン?・・・どうせ戻って来いって言うんだろう・・・なんだよ?私はお前らに言う通りに・・・」

しつこく鳴り響くケータイデンワを渋々取り出して、応答するがアドンには聞こえていなかった・・・

・・・しかし、デンワの向こう側からラムサスとの会話が聞こえてきた

「・・・はよ・・・俺が・・・」

・・・・・

「おい・・・何を話しているんだ・・・」

キマイラロードと戦闘をしているせいか、魔法の衝撃音や瓦礫が崩れる音のせいで会話が聞き取りづらいが、何とか耳をすますことで2人の会話が聞き取ることができた

「実はよ、ラムサス・・・オレっち、昨日、サロメの妹家族が住んでいる村まで行ってよ ホルスと一緒に妹たちを犯っちまったんだよ」

(えっ?・・・今何って?・・・言っている意味が・・・)

「はぁ!お前、犯っちまったのよかよ!・・・ちぃ!くそが!ロックバレット!」

「それがな・・・ホルスがヤツの妹を見た途端、「我慢できねぇ!」って言い出して、つい妹を襲っちまったんだよ・・・あのバカ人妻マニアだから・・・ウィンドカッター!」

「けっ!何言ってやがる。ロリコンの貴様が1番我慢できなかったんじゃねーのか?幼女を見るとすぐに欲情するくせによ。まあ、どの道あの妹家族は始末するんだから構わねけど・・・それで後始末は、ちゃんとやっただろうな」

「安心しろ、そこら辺はぬかりなくやっておいたぜ。楽しんだ後は悪漢に襲われた様に見せかけて燃やしておいたぜ・・・アイスニードル!」

(う、嘘だ!そんなの嘘だ!昨日、連絡したら元気そうだったぞ!・・・デンワだ!デンワをかければ出るはずだ!ヒルダ!キュルケ!)

サロメは震える手でケータイデンワを持ちながら妹『ヒルダ』に連絡を入れようとしたが・・・

「おかけになったデンワは電波の届かないところにあるか電源が入っていないためかかりません・・・」

連絡がつかないことに焦りを感じたサロメは顔面蒼白となっていた・・・

➖ギンガサイド➖

数秒前・・・

「姉貴が本当の母ちゃんだって?何言ってるんだよ意味がわからねーよ」

ガシ!

「ギンガ!」

ハズキがギンガの前に立って、両肩をしっかりと掴むと声を張り上げてギンガの名前を呼ぶ

「はっ!あ、姉貴・・・!!!」

ラムサスの本性を知ってしまったことでショックを受けてたギンガだったがハズキの一声で我に帰ったが、目の前にいたハズキを見た途端、先程のラムサスの『ハズキはギンガの本当の母親』と言う話を思い出して、ハズキの手を振り払い険しい顔で睨みながら真相を問いただした

「おい・・・姉貴・・・さっきの・・・ジョーさんの言っていたこと・・・」

「ごめん、ギンガ・・・今は・・・今は言えないんだ・・・」

「・・・何だよそれ・・・なんで言えないんだよ!」

ドサッ(何か落とした音)

しかし、ハズキは答えることができず、うつむくしかなかく、その姿を見たギンガは感情的になり胸を噛んでいた

「何やってるんだ!お前たち!」

「シュリ・・・なあ・・・お前も知ってるよな?・・・さっきの姉貴たちの会話の事・・・」

「!!!い、今はそれどころじゃない!早くこの場から離れるんだ」

「・・・ちっ!シュリ、お前もかよ・・・だったら、ジョーさんに!」

ぐちゃ!(何かが潰れた音)

ハズキだけでなくシュリも答えようとしてくれないことで冷静さを失いギンガは、ラムサスに事実を確認しようとした時、ギンガは何かを踏みつぶしていた。すると、さっきまでラムサスを標的としていたキマイラロードが急に標的をギンガに変えて襲い掛かって来た

グオォォォン(咆哮)

ラムサス達との戦闘を繰り広げていたキマイラロードだったが急に攻撃を止めて、標的をギンガに変え威嚇の咆哮を放つ

「あん?バケモノのヤツが急に威嚇しながらギンガのガキの居る方向に行ったぞ。標的が変わったのか?ラムサス知ってるか?」

「ギンガの足元にいちご?・・・おおっ!思い出した!ガキの頃読まされた本に載ってたぞ!キマイラ系の魔物は、果実系が好物で嗅覚も効くもんだから汁一滴でも垂れるだけで反応して、果実のある所に飛びつくらしい。その証拠に見てみろギンガの足元を潰れたいちごが転がっている・・・おそらく街で買ってきたやつだろうな。なんにせよこれはチャンスだ!」

「チャンス?何だよそれ?」

「アホ!忘れたのか!?俺らの本来の仕事だよ!『ハズキの殺害』だろうが!」

➖ナツコサイド➖

時は1時間ほど前に遡る・・・ナツコパーティーはハズキ達よりさらに下の地下3階に居た。地下3階は地下1階より狭く部屋も1つしかなかった。そして、部屋の中には・・・・

「・・・なんでこんなものがこの世界にあるんや?コレって明らかにアレやないかい!」

部屋の中に入るやいなやナツコは、目の前に置かれているものを見て驚愕した。部屋の中は、狭くもなく広くもなく真ん中に1つだけ中くらいのコンテナだけが置かれていた

そのコンテナにはある『マーク』が描かれていて・・・ナツコはその『マーク』を知っていた

「どうしたんですか?ナツコさん あのコンテナを見るなり、そんなに顔を青ざめて」

「そうよ、ナツコ。コンテナの中に何か入ってるのか知ってるの?」

ナツコは顔を青ざめながら仲間達にコンテナのことを説明を始めた

「あんな・・・あのコンテナの表に描かれているマークがあるやろ?あのマークはなウチの前世の世界にあった『核兵器』のシンボルマーク『ハザードシンボル』の一つでな早い話が危険物や」

「何!危険物だとぉ!?それを本当か?・・・なんてことだ・・・ただでさえ、この神殿にも昔、戦争で使われた危険物(爆薬など)が発見されたんだぞ!その上、あのコンテナにもそんなものがあったら大変なことになるぞ!」

「ちょい待ち!結論をつけるのは、中身を見てからや」

コンテナを睨んで戦々恐々としながらコンテナの扉を開くナツコ達・・・

「どうだ、ナツコ?」

「なははは~♪(苦笑い)ビンゴや・・・核弾道って・・・明らかに転生者絡みモノやなコレ・・・」

「もしかして、かなりヤバいモノなんですね?」

仲間の1人の問いにナツコは無言でうなずくしかなかった

グオオオオオオ!(咆哮)

「この鳴き声ってキマイラロードよね!?」

「そのようだな。様子からして上の階・・・確か、地下1階に魔法で閉ざされた部屋があったな?多分、その部屋の中に閉じ込められて、何者かによって魔法が解かれて出てきたんだろう」

「そらアカンで!もしキマイラロードが、この部屋なんかに来たら大変なことになる!すぐに討伐に行くで!」

ナツコ達は、すぐさまキマイラロードのいる地下1階に行くのであった

➖ハズキサイド➖

ギンガが持っていた果実のいちごの香りに反応したキマイラロードが標的をギンガに変えて遅いかかってきた

「まずい!キマイラロードがこっちに!シュリ姉!」

「ああ、わかってる!ギンガは後ろに下がってろ!」

迫りくるキマイラロードに2人は身に付けている武器を手に取り身構える。そして、ギンガは2人の勢いに押されて、何も言えず、後ろになかった

(くそっ!次から次へと邪魔が!)

「さてと・・・ショートソードで何処までいけるかな・・・まったく、サロメのヤツやってくれたね・・・」

「そうだな・・・これで生きて帰れたら、あのバカを半殺しの刑だな(笑)・・・死ぬなよハズキ・・・」

ギュオオオオオ!(咆哮)

「ふぅ~ 助かったぁ。・ ・・とは言うものの標的が変わっただけで状況は変わらんよなぁ。どうする?ラムサス」

「ぷは~。逃げるに逃げられねぇ・・・かと言ってアイツらと共闘するのもシャクだ・・・」

標的が変わったことで安心したのかラムサスたちは、煙草を吸いながら傍観者となった

そして、キマイラロードとの戦闘が始まり攻撃を仕掛けるハズキとシュリ、武器はハズキがショートソード、シュリはククリ×2・・・シュリは武器と魔法を使って臨機応変に戦っている反面、魔法が使えないハズキは基本的に剣のみで戦うしかないせいか、ショートソードだとキマイラロードにはミスマッチでその上、連日の討伐依頼で疲労が溜まっていて動きが鈍かった

バキィィン!(剣の折れる音)

「ちぃぃ!やっぱりショートソードじゃあ、無理だったか!」

「ハズキ、さがれ!おい!そこのクズども!傍観者を決め込んでいないで死にたくなきゃ協力しろ!お前たちの処遇はコイツを倒した後だ!」

ショートソードが折れてしまい残る武器がナイフと投げナイフのみとなったハズキを下がらせて、シュリは傍観者となっているラムサスたち一喝して共闘を促す

「ちっ!嫌なこった・・・と言いたいが今の状況じゃあ、協力するしかないな!アドン!」
 
「うぃ~す」

状況を鑑みて共闘するラムサスとアドンだったが神殿内で発見された爆発物によって魔法が制限されて思うような戦い方ができずにいた。そして、シュリも条件が同じせいで苦戦するのであった

「くそ!このままじゃジリ貧だな・・・」

ガコン、ドガン、バゴン

「おいおい、落石かよ!・・・???何でブタが・・・」

「うおぉぉぉぉぉぉ!」

上の階の落とし穴からの瓦礫に紛れてサロメが叫び声とともに飛ぶ降りてきた

ぐさぁぁぁ!

ギュオオオオオオン(断末魔)

ズシーン

落下と共にサロメはハズキから奪ったバスタードソードをキマイラロードの背中に全体重をかけて突き刺すとキマイラロードは激しい断末魔を叫びながら背中からおびただしい出血とともに倒れ込んだ

「ぴゅー♪やるじゃんよ!よくやったな!サロメちゃん!」

(アドン!!!)

サロメは背中に刺さったバスタードソードを引き抜きハズキの居る方向にバスタードソード放り投げるとアドンを睨みつけて強い口調で問いただす

「答えろ、アドン・・・貴様は私の妹ヒルダとその娘キュルケを殺したのか?」

「はっ?・・・何でお前がそのこと知ってるんだ?・・・」

いきなりの質問にポカンとした表情のアドンだったが、すぐにハッとして思い出したかのようにサロメを指を指しながら大笑いする

「ギャハハハハ!お前、さっきのデンワでオレっちとラムサスとの会話を聞いてたなぁ!」

「つこべ言ってないで答えろ!この三下どもがぁ!」

「ああん?んだとぉ?・・・まあ、いいや。それよりも、答えてやれよ アドン。昨日、お前がサロメの妹と姪っ子を犯っちまった時のことをよ」

アドンはゲラゲラと笑いながら、近くの瓦礫に腰をかけて懐から酒瓶を取り出して酒を飲むとサロメを嘲笑いながら語り出した

「ぐへへ、お察しの通り お前の妹と姪っ子はオレっちと他の仲間と一緒に犯っちまったよ♪ちなみに妹は仲間の『ホルス』で姪っ子はオレっちがお相手したよん♪昨晩はお楽しみでしたぁ♪あっ!ちゃんと後始末はやっといたよ。一家心中と見せかけて家ごと燃やしておいたから♪」

「ぶっはははは!だから、今日来るのが遅かったのか!この変態がぁ♪」

「そ、そんな!嘘だ・・・ヒルダ・・・キュルケ・・・うああああああああああああああ!」

2人の不愉快な笑う声が鳴り響き、妹たちが殺されたことを確信したロメは肩から崩れ落ちて目から大粒の涙を流しながら声を張り上げて泣き叫んだ

「ああ、うるせぇなー・・・泣くなら養豚場だろ(笑)」

「お前らどこまでクズなんだ・・・サロメの妹たちを人質に取った挙句に乱暴して殺すなんて人間の骨じゃない!」

「人質?どうりでお前たちのパーティーにサロメも居たワケか。人の弱みにつけ込んで利用するとは外道が!」

「ちょっと待ってって!サロメの妹たちの件は、アドンの独断だ!俺が殺ったのはドリスのババアだ!」

!!!!!!

予想だにしないラムサスの発言に周囲が一瞬で凍りついた・・・

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