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第6話 今日から私がアンタ達のお母さんだ! 中編
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「それでロメロさん、あの子たち以外にも子供はいるんですか?」
「・・・・それがもう1人いるんです・・・しかし・・・」
ロメロの煮え切らない態度にカスミは何かを察した
「その子に何かあったんだね?教えてくれないかい?」
「はい、まずはその子のいる所に行きましょう」
ロメロの案内で「その子」のいる部屋に来ると
そこには正気を失ったと思われる少年がポツンと窓の方向を見上げていた
「あの子がそうなんですかロメロさん?」
「・・・はい、名前はニコルと言いまして今から3日ほど前にこの家の前に倒れていました」
その話を聞いた瞬間、カスミの表情が険しくなった
「すぐにニコルを医者に診てもらい、そして医者が言うにはニコルの体はアザだらけで、おそらく虐待を受けていたとのことです」
「虐待!?ニコル君は虐待を受けていたんですか?まさか親から?」
「これは知人から聞いた事なんですが、ニコルは両親に・・母親と交際相手から虐待を受けていたそうです」
「やっぱりそういうことかい・・・どこの世界でも自分の子供に虐待をする最低な親はいるんだね!」
ニコルが母親から虐待を受けていたことを聞いたカスミは再び怒りがこみ上げていた
「それじゃあニコル君は、今までどうやって生活していたんですか?」
「母親はニコルを産んですぐに育児放棄をして自分の母親にニコルを押し付けた様でニコルと言う名前も祖母が名付け親らしいです。9歳までは祖母に育てられていたんですが、その祖母も1ヵ月前に病気で・・・」
ロメロは拳をぷるぷるとふるわせていた
「その後は母親に引き取られたんですが、それが不幸の始まりだったんです。それからと言うものニコルは母親と交際相手の男から毎日の様に虐待を受けていたらしいです」
「遂にニコルも耐えかねて母親の元から逃げ出して街中をさまよい、この家の前で疲弊した状態で倒れていました。そしてウチが匿う形でニコルを引き取ったのですが・・・」
「まだ何かあるんですか?」
「ニコルは虐待による精神的なダメージで心を閉ざして誰も寄せつけず自分の殻に閉じこもってしまって誰かが近こうとすると豹変し声を荒らげて暴れだす始末、他の子供達も怖がって近づこうとしないんです・・・私も何とかしようと努力したのですが力及ばず・・・・」
「もしかして、その時からあの状態のままなのかい!?」
「食事も与えたのですが、周りに怯えて全く食べようとしないのです。私はもうどうしたらいいのかわかりません!」
それを聞いたカスミがロメロの胸を掴んで怒鳴り散らした
「アンタは!アンタはそれでいいのかい?!このまま黙って見てるかい?!」
「わかっていますよ!恥ずかしいですが私は無力です!」
「やめてくださいよ!こんな時に!ニコル君がすぐ傍にいるんですよ!」
「ごめん、悪かったよ。・・・・・・・・よしっ!やるか!」
少しの沈黙の後、カスミは自分の顔を両手で思いっきり叩き気合を入れ、すぐ様ニコルの方に向かって歩き始めた
「カスミさん?一体どうするんですか?今のニコルく君に近づいたら・・・」
「そうですよ!あなたに何が出来るって言うんですか?」
「アンタらは黙って見てな!誰かがニコルを救わないで一体誰がニコルを救うって言うんだい!ここは私に任せな!」
何時になく厳しい表情でワタル達を睨む
カスミはニコルの傍まで行くと優しく声をかけた
「アンタ、ニコルだろ?私はカスミって言うんだ。大丈夫、何もしないよ」
ニコルはカスミが近づいて来るのに気づくと案の定豹変した
「うあああああ!くるなああああ!」
ニコルの表情は、まさに鬼の形相そのもので、それと同時に体が震えていた
「アンタ、そんな顔になるほど、そんなに震えるほど怖い思いをしたんだね?」
カスミはニコルの苦しい姿を見て、一筋の涙を流した
「ニコルの母親は、実の子をなんだと思ってるんだい!どうしてそんな酷い事ができるんだよ!」
「ふぅぅぅ!!!ふぅぅぅ!!!ぐるな!ぼくにちかづくな!」
カスミは涙を拭い、ニコルの方に向き直して、そっと手を差し伸べ
「ぐあああああああああああ!」
激しい声を荒らげたニコルは近くにあった本をカスミに投げつけた
NEXT 「今日から私がアンタ達のお母さんだ! 後編」
「・・・・それがもう1人いるんです・・・しかし・・・」
ロメロの煮え切らない態度にカスミは何かを察した
「その子に何かあったんだね?教えてくれないかい?」
「はい、まずはその子のいる所に行きましょう」
ロメロの案内で「その子」のいる部屋に来ると
そこには正気を失ったと思われる少年がポツンと窓の方向を見上げていた
「あの子がそうなんですかロメロさん?」
「・・・はい、名前はニコルと言いまして今から3日ほど前にこの家の前に倒れていました」
その話を聞いた瞬間、カスミの表情が険しくなった
「すぐにニコルを医者に診てもらい、そして医者が言うにはニコルの体はアザだらけで、おそらく虐待を受けていたとのことです」
「虐待!?ニコル君は虐待を受けていたんですか?まさか親から?」
「これは知人から聞いた事なんですが、ニコルは両親に・・母親と交際相手から虐待を受けていたそうです」
「やっぱりそういうことかい・・・どこの世界でも自分の子供に虐待をする最低な親はいるんだね!」
ニコルが母親から虐待を受けていたことを聞いたカスミは再び怒りがこみ上げていた
「それじゃあニコル君は、今までどうやって生活していたんですか?」
「母親はニコルを産んですぐに育児放棄をして自分の母親にニコルを押し付けた様でニコルと言う名前も祖母が名付け親らしいです。9歳までは祖母に育てられていたんですが、その祖母も1ヵ月前に病気で・・・」
ロメロは拳をぷるぷるとふるわせていた
「その後は母親に引き取られたんですが、それが不幸の始まりだったんです。それからと言うものニコルは母親と交際相手の男から毎日の様に虐待を受けていたらしいです」
「遂にニコルも耐えかねて母親の元から逃げ出して街中をさまよい、この家の前で疲弊した状態で倒れていました。そしてウチが匿う形でニコルを引き取ったのですが・・・」
「まだ何かあるんですか?」
「ニコルは虐待による精神的なダメージで心を閉ざして誰も寄せつけず自分の殻に閉じこもってしまって誰かが近こうとすると豹変し声を荒らげて暴れだす始末、他の子供達も怖がって近づこうとしないんです・・・私も何とかしようと努力したのですが力及ばず・・・・」
「もしかして、その時からあの状態のままなのかい!?」
「食事も与えたのですが、周りに怯えて全く食べようとしないのです。私はもうどうしたらいいのかわかりません!」
それを聞いたカスミがロメロの胸を掴んで怒鳴り散らした
「アンタは!アンタはそれでいいのかい?!このまま黙って見てるかい?!」
「わかっていますよ!恥ずかしいですが私は無力です!」
「やめてくださいよ!こんな時に!ニコル君がすぐ傍にいるんですよ!」
「ごめん、悪かったよ。・・・・・・・・よしっ!やるか!」
少しの沈黙の後、カスミは自分の顔を両手で思いっきり叩き気合を入れ、すぐ様ニコルの方に向かって歩き始めた
「カスミさん?一体どうするんですか?今のニコルく君に近づいたら・・・」
「そうですよ!あなたに何が出来るって言うんですか?」
「アンタらは黙って見てな!誰かがニコルを救わないで一体誰がニコルを救うって言うんだい!ここは私に任せな!」
何時になく厳しい表情でワタル達を睨む
カスミはニコルの傍まで行くと優しく声をかけた
「アンタ、ニコルだろ?私はカスミって言うんだ。大丈夫、何もしないよ」
ニコルはカスミが近づいて来るのに気づくと案の定豹変した
「うあああああ!くるなああああ!」
ニコルの表情は、まさに鬼の形相そのもので、それと同時に体が震えていた
「アンタ、そんな顔になるほど、そんなに震えるほど怖い思いをしたんだね?」
カスミはニコルの苦しい姿を見て、一筋の涙を流した
「ニコルの母親は、実の子をなんだと思ってるんだい!どうしてそんな酷い事ができるんだよ!」
「ふぅぅぅ!!!ふぅぅぅ!!!ぐるな!ぼくにちかづくな!」
カスミは涙を拭い、ニコルの方に向き直して、そっと手を差し伸べ
「ぐあああああああああああ!」
激しい声を荒らげたニコルは近くにあった本をカスミに投げつけた
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