異世界母さん〜母は最強(つよし)!肝っ玉母さんの異世界で世直し無双する〜

トンコツマンビックボディ

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第36話 ハズキは姉?それとも・・・ 前編

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カスミを訪ねて来たのは、数時間前に争っていたギンガの取り巻きのビリーとバリーだった

「アンタ達は、ギンガの取り巻きだったヤツらだね?ギンガの姿が見えないけど、何かあったかい?」

2人は、しばらく無言でいたがすぐ様、カスミ達の前で土下座をした

「いきなり来るなり土下座ってどういう了見だい?」
「こんな事は虫の良い話だと思っています!図々しい話だけど、兄貴を!ギンガの兄貴を止めてほしいんだ!」
「兄貴が変な魔族のガキに唆されて暴走してどこかに行っちまったんだ!」
「魔族やて!それホンマかい!お前達、何処でその魔族と会ったんや!」

さっきまで笑顔だったナツコの顔が険しくなりビリーの胸ぐらを掴み尋問する

「ろ、路地裏だよ!ボサボサの水色の髪をして、左目が黄色で右目が赤色のガキだった!」
「それ嘘やないやろな!嘘やったらぶっ飛ばすで!」
「ナ、ナツコさん!落ち着いてください!何、そんなに感情的になってるんですか!?」
「ナツ姉、どういうことなのか説明してもらうよ」

ビリーの胸ぐらさから手を離したナツコの表情は険しくダイチの方を見る
「ダイチ!今すぐに騎士団本部に通達や!魔族が王都内に侵入したで!多分、都内に内通者もおる!」
「了解でござる!それでは皆さん、吾輩はこれで失礼するでござる!」

ダイチは、ナツコの指示で『ケータイデンワ』で騎士団本部に連絡をして、その場を大急ぎで騎士団本部へ向かった

「すまんなカスミ、もしかしたらこの王都に魔物が押し寄せてくるかもしれんで!」
「一体どういうことだい?魔物が来るだって!?」
「さっき、このガキんちょ達が言っとったやろ?この王都の中に『魔族』が居るってな」
「確かに僕たちも魔族のことは、聞いてますよ。魔族と対立しているってことですよね?それを考えると、魔族が王都や街に侵入できないように特殊な結界が張られてるんじゃないですか?」
「察しがええな、この大陸の国や街や村には、対魔族用の結界が張られとるんや、結界は強力で外からじゃあ、魔族だけ入れんようになってる」
「でも、このビリーって奴らが魔族と遭遇したって言うけど、その辺の所を説明してもらうわよ」

ナツコは、軽くため息を吐いてポケットからチュッパチャプスを取り出し口に入れる

「お前達も知っての通り、この世界には、国や街を簡単に渡って行く為の転送装置があるよな?」
「あのけったいな電話ボックスみたいなやつだろ。アレがどうかしたのかい?」
「そのけったいな転送装置は基本的に国から許可がおりないと設置ができんのやけど、その転送装置がここ最近、試作品だけど小型化に成功したらしいわ。でも2ヶ月前に1人のアホな開発スタッフが大金欲しさにその小型の転送装置を横流ししたんや。そのアホは、すぐに逮捕されて取り調べの時に転送装置は魔族に売ったと自供したらしいで」

「でも何で魔族は、小型の転送装置の事を知ってるんですか?こう言うのは、ごく一部の関係者しか知らないハズでじゃあ」  

ナツコが舐めていたチュッパチャプスをガリガリと噛み砕いて、腕を組んで再びため息を吐く

「さっき、内通者がおるって言ったやろ?実は前々から疑いのある男がおるんや」
「内通者?一体、どんなやつなのよ?」
「そいつは、レガイアの冒険者ギルドに所属している男でA級の冒険者だろ?名前は『ダリス』って言って・・・」
「ちょい待ちや、バリー その話は冒険者ギルドに行ってから話そうや 都内の事は、騎士団達に任せれば大丈夫やろ?それにカスミに合わせたい奴もおるしな」

カスミ達は、そのまま、冒険者ギルドのレガイア支部へと向かうのであった

「あのう、ナツコさん ギルドに行くよりもギンガの兄貴の事を・・・」
「兄貴はアホだから、俺らがこうしている内にも・・・」
「やかまし!ギンガのツレは忙しないのお、そのことも踏まえてギルドに向かうやないか」

何かと急かすビリーとバリーを呆れ顔になりながらぱしんと軽くツッコミを入れるナツコ

「ナツ姉は、ギンガと知り合いだったのかい?」
「知り合いって言ってもただの喧嘩仲間みたいなもんや。半年前にメシ屋でギンガと喧嘩してな、それからと言うものよく会っては喧嘩しとるで当然、ウチが勝っとるで!」
「カスミと言いキョウコと言いナツコと言い、やたらと血の気が多いわね。って言うか、何で喧嘩してんのよ!喧嘩以外に何かないの?」
「アスナ、こう言う人達をね田夫野人でんぷやじんって言うのよ」
「マスミちゃん、君って何気にサラリと凄い事言うね。命知らずと言うか何と言うか・・・カスミさんとナツコさんにしばかれるよ」
「はうあっ!カ、カスミさん!ナツコさん!今のは、言葉のあやというものでして、決して悪意は・・・」

マスミの一言で一瞬、凍りつきマスミも失言した事に気がついて顔が真っ青になりながらもカスミとナツコに謝罪しようとしたらナツコがある建物に指を指した

「ここやで冒険者ギルドは、とりあえず このままギルドマスターに会いに行くで」

ナツコはギルドの中に入ると受付嬢に確認も取らずにカスミ達をギルドマスターの居る部屋へ誘導して行く
そして、ギルドマスターの部屋につくとナツコは、快活良くかつ大胆不敵にノックもせずに扉を勢いよく開けると子供?の様に元気良く挨拶をする

「邪魔すんでぇ~♪」
「邪魔するんやったら帰って~♪」
「はいよ~♪」

買って知ったる我が家と言わんばかりに部屋に入ろうとしたナツコをサラリと追い返した人物とは・・・・

➖ギンガサイド➖
1時間前

バギィ!

「ぐあぁ!」

ギンガは、とある酒場に居た
そして、酒場に居た冒険者達を片っ端から叩きのめしている

「く、てめぇ!ギンガ!こんな事してタダで済むと思ってるのか!」

ギンガに負けた冒険者の1人が満身創痍になりながらもギンガを睨みつけるが、ギンガは冒険者の頭を鷲掴みにして壁に打ちつける

「うるせえよ!それよりも『ダリス』の野郎は何処だ!?」 
「ばーか!そんな事聞かれて素直に答えると思うかよ!ましてやてめぇにはな!」
「・・・だろうな!」

ガンッ!

「ぐはっ!」
「かまわねーよ別に!他の奴らを締め上げるだけだ!」

ギンガは、最後の1人を殴り倒して酒場を後にした

「何処だダリス!必ず見つけ出してやる!お前は俺が!」

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