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10 次の攻略対象者の秘密
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私が初めて授業に出られたのはかなり立ってからだった。情けないわ。
「授業内容とノートはまとめておきました」
「ありがとう、カタリナ。分からない所は教えてね」
「勿体無いお言葉です」
多分、授業も遅れるだろうからとその辺りの事情も含めてカタリナに来てもらったのだ。もし、カタリナが誰か好きな人ができて……その人が貴族の嫡男だったら、教養は必要だ。でもカタリナは私の侍女を死ぬまでやる! と言って譲らないから、メイニー伯爵にも相談して学園について来て貰い……私のサポートという形で学園の勉強も覚えて貰っていた。
「このような形でも娘を学園で学ばせていただけるとは……」
メイニー伯爵はちょっとでっぱったお腹でポロポロと泣いてたわ。娘思いなんだけどちょっと家族には押しが弱いのよね。ふふ!
当然教室に入ると、ボッチよ。大丈夫、問題ない……昔からボッチですもん。子供の中に入って遊んだ事なんてないし、入ってもダントツで置いていかれる。ていうか風邪ばっかりひいて友達なんていないのよ、ふふ……辛い。
でもね! ゲームで見た教室の背景そのままなの! わー凄い。それだけで感動だわ。ここに立ち絵で聖女ミオとか出て来て会話するのよねぇうふふ。そんな教室にいるだけでテンション上がっちゃう!
「微笑んでいらっしゃるわ……やっぱりアリシア様って美しいわね」
「美しいけれど、近寄り難いわ。何だか壊れてしまいそう」
「熱が出てお休みしていたんでしょう? 大丈夫なのかしら、声をかけるのは……あ、駄目。なんていったら良いか分からないわ」
教室の隅に置かれている花瓶まで背景そっくりなところを事細かに見ていて同級生のお話が耳に入ってこなかった。
そうこうしているうちに教授が入室して来て授業が始まる。ちょっと難しかったけれど、カタリナがまとめておいてくれたノートのお陰で授業にはついていけそうだった。カタリナってば優秀! 助かるわ。私も頑張らなくちゃ……落第する悪役令嬢なんてしまらないもの。
「ふん! いい気なモンだな! 特別メニューか? 下の身分の者を虐めて楽しいか?」
「?!」
私が午前中の授業に必死に食らいついて、何とか迎えたお昼休み、食堂の席について待っていた所に見知らぬ男性に声をかけられた。声というか難癖かしら? でも私はこの方を知っているわ! やんちゃ枠よ!
「ええと、二年生のクレス・ドラスト伯爵令息様でお間違いないかしら?」
「……そうだが」
クレスは「白銀」で脳筋寄りのやんちゃ枠。聖女ミオに尽くす剣士ポジ。それなのに近くに聖女はいないし、一体何のことかな? 確認してみなくては。
「特別メニューのお話は置いておくとしましても、私は身分が下のものを虐めてはいません」
「黙れ! マミーレ嬢が泣いていたぞ!」
ええー彼女がらみなの?……マミーレ様、懲りてないじゃない……しかもきっと彼女は自分に都合の良いようにクレスに伝えたわね。クレスったら、自分が大声で叫んでいることに気がついていない。
今、食堂にいる殆どの生徒がこっちを見てるじゃない……嫌だわ、恥ずかしい。ここは毅然として振る舞わないと、あとからお兄様に迷惑がかかってしまうわ。
「まず、そう大声を出さないで下さいませ、聞こえております。それとマミーレ様というのはマミーレ・トンヌ伯爵令嬢のことでお間違えないかしら?」
この学園に他のマミーレ様がいるかもしれないものね、私の不勉強さが出ちゃうわ。
「ああ! お前は侯爵令嬢だからと言ってマミーレに理不尽な要求を突きつけたそうだな!」
「理不尽な要求の内容は確認しまして? クレス・ドラスト伯爵令息」
「な、なんだ。突然」
あ、カタリナが帰って来ました。あんな人混みの中に食事トレーを取りに行くのは私には無理だといって私を椅子に座らせたまま、昼食を取りに行ってくれたのだ。
因みに学園は食堂でみんな同じ昼食を食べるわよ、なんだが小学生の時を思い出して楽しい気持ちになるの、うふふ。
「アリシア様は食事を始めていて下さいませ! 貴女は食べるのも遅いのですから、時間内に少しでも多く食べなくては、また倒れますわよ!」
「え、でもいけないわ、だってクレス・ドラスト伯爵令息が昨日のことを知りたいみたいですもの」
「い・い・で・す・か・ら! 私からご説明致します!」
「はひぃ」
ちらりとクレスの方を向くと私のお昼をみてびっくりしている。何かおかしなことがあるかしら?
「まずですが、これがあなたの声高に仰っていたアリシア様の特別メニューですわ」
「は?! ただ量が異常に少ないだけじゃないか」
い、異常とはなにかしら?!これでも我が家の食事時に比べればボリュームありますわよ?!
「ええ! 特別少なくしていただいたメニューです。ドラスト伯爵令息? まさか特別高級メニューを作らせたりしたと勘違いでもなさいました? それとも勘違いするような言い方をされました? 王族の皆様も同じメニューをいただくのに、アリシア様だけわがままを言ったと思ったのですか?」
「うっ……それは」
クレス、全部顔に出てるわ、図星ね。私はスープをひとすくい、うっ! 味が濃いっ。
「授業内容とノートはまとめておきました」
「ありがとう、カタリナ。分からない所は教えてね」
「勿体無いお言葉です」
多分、授業も遅れるだろうからとその辺りの事情も含めてカタリナに来てもらったのだ。もし、カタリナが誰か好きな人ができて……その人が貴族の嫡男だったら、教養は必要だ。でもカタリナは私の侍女を死ぬまでやる! と言って譲らないから、メイニー伯爵にも相談して学園について来て貰い……私のサポートという形で学園の勉強も覚えて貰っていた。
「このような形でも娘を学園で学ばせていただけるとは……」
メイニー伯爵はちょっとでっぱったお腹でポロポロと泣いてたわ。娘思いなんだけどちょっと家族には押しが弱いのよね。ふふ!
当然教室に入ると、ボッチよ。大丈夫、問題ない……昔からボッチですもん。子供の中に入って遊んだ事なんてないし、入ってもダントツで置いていかれる。ていうか風邪ばっかりひいて友達なんていないのよ、ふふ……辛い。
でもね! ゲームで見た教室の背景そのままなの! わー凄い。それだけで感動だわ。ここに立ち絵で聖女ミオとか出て来て会話するのよねぇうふふ。そんな教室にいるだけでテンション上がっちゃう!
「微笑んでいらっしゃるわ……やっぱりアリシア様って美しいわね」
「美しいけれど、近寄り難いわ。何だか壊れてしまいそう」
「熱が出てお休みしていたんでしょう? 大丈夫なのかしら、声をかけるのは……あ、駄目。なんていったら良いか分からないわ」
教室の隅に置かれている花瓶まで背景そっくりなところを事細かに見ていて同級生のお話が耳に入ってこなかった。
そうこうしているうちに教授が入室して来て授業が始まる。ちょっと難しかったけれど、カタリナがまとめておいてくれたノートのお陰で授業にはついていけそうだった。カタリナってば優秀! 助かるわ。私も頑張らなくちゃ……落第する悪役令嬢なんてしまらないもの。
「ふん! いい気なモンだな! 特別メニューか? 下の身分の者を虐めて楽しいか?」
「?!」
私が午前中の授業に必死に食らいついて、何とか迎えたお昼休み、食堂の席について待っていた所に見知らぬ男性に声をかけられた。声というか難癖かしら? でも私はこの方を知っているわ! やんちゃ枠よ!
「ええと、二年生のクレス・ドラスト伯爵令息様でお間違いないかしら?」
「……そうだが」
クレスは「白銀」で脳筋寄りのやんちゃ枠。聖女ミオに尽くす剣士ポジ。それなのに近くに聖女はいないし、一体何のことかな? 確認してみなくては。
「特別メニューのお話は置いておくとしましても、私は身分が下のものを虐めてはいません」
「黙れ! マミーレ嬢が泣いていたぞ!」
ええー彼女がらみなの?……マミーレ様、懲りてないじゃない……しかもきっと彼女は自分に都合の良いようにクレスに伝えたわね。クレスったら、自分が大声で叫んでいることに気がついていない。
今、食堂にいる殆どの生徒がこっちを見てるじゃない……嫌だわ、恥ずかしい。ここは毅然として振る舞わないと、あとからお兄様に迷惑がかかってしまうわ。
「まず、そう大声を出さないで下さいませ、聞こえております。それとマミーレ様というのはマミーレ・トンヌ伯爵令嬢のことでお間違えないかしら?」
この学園に他のマミーレ様がいるかもしれないものね、私の不勉強さが出ちゃうわ。
「ああ! お前は侯爵令嬢だからと言ってマミーレに理不尽な要求を突きつけたそうだな!」
「理不尽な要求の内容は確認しまして? クレス・ドラスト伯爵令息」
「な、なんだ。突然」
あ、カタリナが帰って来ました。あんな人混みの中に食事トレーを取りに行くのは私には無理だといって私を椅子に座らせたまま、昼食を取りに行ってくれたのだ。
因みに学園は食堂でみんな同じ昼食を食べるわよ、なんだが小学生の時を思い出して楽しい気持ちになるの、うふふ。
「アリシア様は食事を始めていて下さいませ! 貴女は食べるのも遅いのですから、時間内に少しでも多く食べなくては、また倒れますわよ!」
「え、でもいけないわ、だってクレス・ドラスト伯爵令息が昨日のことを知りたいみたいですもの」
「い・い・で・す・か・ら! 私からご説明致します!」
「はひぃ」
ちらりとクレスの方を向くと私のお昼をみてびっくりしている。何かおかしなことがあるかしら?
「まずですが、これがあなたの声高に仰っていたアリシア様の特別メニューですわ」
「は?! ただ量が異常に少ないだけじゃないか」
い、異常とはなにかしら?!これでも我が家の食事時に比べればボリュームありますわよ?!
「ええ! 特別少なくしていただいたメニューです。ドラスト伯爵令息? まさか特別高級メニューを作らせたりしたと勘違いでもなさいました? それとも勘違いするような言い方をされました? 王族の皆様も同じメニューをいただくのに、アリシア様だけわがままを言ったと思ったのですか?」
「うっ……それは」
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