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71 秘密に気がつきました?
しおりを挟む国王夫妻と王太子の病状は誰にも分からず、数日たってやっと気が付いた。
「へ、陛下……もしやその妖精の祝福とやらが関係しておるのではないでしょうか」
「ま、まさかそんな……いやしかし、この祝福の印が現れてから確かに」
気が付くのが遅いとは思うけれど、妖精達の悪戯で思考を散らされてたのかもしれない。
「フェ、フェンルースの者を呼べ! 」
「はっ! 」
偉そうに命令しても妖精達が次から次へと邪魔をする。呼び出し状を書こうとすると、インクの瓶が何故か倒れて紙をぐちゃぐちゃにする。何故か窓が開いて、風が吹き込み飛ばされる。ペンの先が詰まってインクが出ない……そんな細々な悪戯が発生するし、かき上げた書面にはいつの間にか水がかかって濡れて読めなくなっていたり、挙句の果てには書こうとした書記官の手が腫れてペンが持てなくなったり……。
呼び出し状を諦めて、使いの者がフェンルース家に来ようとすると、迷子になって絶対につけなかったり。
「妖精は人を迷子にするのが得意だからね」
「森でなくて、市街地でも迷子に出来るものなのですね」
「そうみたいだね」
次の日の朝に郊外の森の中で使者は立ち尽くしていたとかで、我が家に使者に立つ者も恐怖で辞退するものが毒出したらしい。勿論、あの三人から以外の使者はきちんとつけるから我が家的にはなんの不都合もない。
とうとうたくさんの人を仲介して我が家にファルク様がやって来た。
「5名くらい繋いでやっとたどり着けるみたいですよ。しかも私やブランシェ嬢みたいにアリシアと親しくしている人なら何とか、といった感じで感じで。まあ私だってこんな伝言はお伝えしたくないのですけど、まだ国王なので」
夜も眠れずずっと魘されて、仕事も一つも出来ないし、他国からの使者も全部リッツプール大公が取り仕切っているのにまだ退位されないらしい。
「そうですなあ、陛下にはこうお伝えください「体調が優れませぬ故、お伺いすることはかないません」と」
お父様がニヤニヤしながらファルク様に伝えると、ファルク様もにっこり笑って
「確かに、承りました」
もちろん、お父様も元気だしお母様も元気だ。私も最近は風邪を引いていないし体調は万全だけれど、会ってやる理由もないもん。まあ4.5回断ってからお兄様が行く事になるとは思う。
「最初からホイホイ出て行って、呼べば来るなどと思われては困るし迷惑だ」
「はは、それは確かに。あ、ついでといっては何ですがフェンルース候、我が家で隣国大使様を招いて小さなパーティを開くので宜しければ招待状を」
「おお、リッツプール大公家ならば行きましょう。日にちは……開いておるな、4人で参加しても宜しいですね」
「もちろんですよ」
リッツプール大公家にはホイホイ行くのね、お父様。でもあのお屋敷はとても落ち着いていて、気分が和らぐから行きたい気持ちも分かる。立派な庭が妖精に好かれているらしく、ちょっと上品な妖精がたくさん住んでいるのが良いみたい。
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