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俺
8 悪役令嬢だったって?
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「こ、婚約指輪ではないですか!」
「付けちゃった」
「エイム様あっーーっ!」
騎士さんは頭を抱え、母さんは卒倒しかける。
「え、エイム様!しかし!」
「すぐでなくて良いのだ。いずれで。それに血統は悪くないのだ、なあ?アマリリー様?」
とうとう母さんは倒れた。こらーっ!いくらエイム様でも許さんぞ!
下の4人は騎士様が遊んで下さっている。狭い我が家に母さんとカレンと俺、そして前回も来たネリスさんとエイム様が座っていた。
「いつから……ご存知でしたか?」
「最初から。貴女が冤罪で家を追われて、お供の騎士とここに流れ着いた時からずっと記録がありました」
「そう……ですか」
ぎゅっと母さんは薄い布団を握りしめた。
「……どういうことか聞いていい?母さんは木こりの妻じゃなかったの?」
「話して良いか?」
エイム様が母さんに尋ね、母さんはコクリと頷いた。
「リト、カレン。お前たちのお母様はアマリリー・ディライトと言うディライト公爵家の次女であり、元私の叔父上の婚約者であった」
ひょっ?!母さんが?!
「15年前、魅了使いの毒婦にやられた叔父上に断罪され、身分を剥奪。市井どころか都を追われた」
なんて非道!
「アマリリー様に付き従ったのは騎士が1人だけだったが、この地に流れ着き、2人は結ばれ、子供が産まれた。それが君達だ」
「か、母さん、ホントか?」
俺もカレンも話が大きすぎてピンとこない。
「本当よ……でも母さんと父さんは本当に愛し合っていたのよ!」
「「知ってる」」
俺とカレンの声は重なった。そうじゃなきゃ6人も子供いないよね?
「ディライト家も皆謝りたい、帰ってきて欲しいと言っている。勿論私の父もだ。おかしいと思いながら止められなかったと、後々悔やんでいた」
どうやら母さんが追放され、王太子の婚約者になった魅了使いの女は、当然の事ながらメッキがどんどん剥げて行ったそうだ。
頭は悪い、仕事は出来ない、マナーはなってないし、何より家柄も疑問が残った。
城で暮らし始めると、彼女と接触が減った貴族の子息から、どんどん魅了の力が薄まって行ったそうだ。
常にかけ直して行かないと、解けて行くらしい。
何故、あの令嬢に従うのだ?
あの令嬢は王太子の婚約者なのに、何故我々が愛しく思うのだ?それは不敬ではないか?
そんな矛盾が広がり……異性にしか効かない魅了持ちだったのもあり
「この娘はおかしい!」
と、牢へ繋がれた。令嬢と離れ、時間が経つごとに王太子も正気に戻って行ったそうだが、アマリリーにした仕打ちの責任を取り、王太子の座を退いたそうだ。
王位は第二王子が継ぎ、その人がエイム様の父親と言う事だ……。
「だからリトやカレンはディライト公爵令嬢とルシリア伯爵令息の子供なのだよ」
父さんも身分の高い人でしたか!
「……最初からルシリア様にはよくして頂きました。なにも知らない私達がこうして生き抜いてこられたのはすべて伯爵様のお陰なのです」
母さんはぽつりとこぼす。……父さんを思い出しているんだね?
「リト、カレン。毎年冬に大きなお爺ちゃまが遊びに来るでしょう?あの方がルシリア伯爵様よ。父さんのお父様、本当の貴方達のおじいさまなのよ」
「えっ!あのいっぱい物くれる人!」
俺の記憶の中でサンタクロースみたいな爺ちゃまがふぉっふぉっふぉ!と笑う。毎年冬にたくさんの食べ物や毛布を持ってきてくれて、狭い我が家でくっついて寝るみんなが大好きな爺ちゃまだ。
「爺ちゃまがお爺様!カレン、凄く嬉しい!早く冬がこないかしら!」
うん、そう聞くと俺も早く爺ちゃまに会いたくなった!冬が待ち遠しいな!
「付けちゃった」
「エイム様あっーーっ!」
騎士さんは頭を抱え、母さんは卒倒しかける。
「え、エイム様!しかし!」
「すぐでなくて良いのだ。いずれで。それに血統は悪くないのだ、なあ?アマリリー様?」
とうとう母さんは倒れた。こらーっ!いくらエイム様でも許さんぞ!
下の4人は騎士様が遊んで下さっている。狭い我が家に母さんとカレンと俺、そして前回も来たネリスさんとエイム様が座っていた。
「いつから……ご存知でしたか?」
「最初から。貴女が冤罪で家を追われて、お供の騎士とここに流れ着いた時からずっと記録がありました」
「そう……ですか」
ぎゅっと母さんは薄い布団を握りしめた。
「……どういうことか聞いていい?母さんは木こりの妻じゃなかったの?」
「話して良いか?」
エイム様が母さんに尋ね、母さんはコクリと頷いた。
「リト、カレン。お前たちのお母様はアマリリー・ディライトと言うディライト公爵家の次女であり、元私の叔父上の婚約者であった」
ひょっ?!母さんが?!
「15年前、魅了使いの毒婦にやられた叔父上に断罪され、身分を剥奪。市井どころか都を追われた」
なんて非道!
「アマリリー様に付き従ったのは騎士が1人だけだったが、この地に流れ着き、2人は結ばれ、子供が産まれた。それが君達だ」
「か、母さん、ホントか?」
俺もカレンも話が大きすぎてピンとこない。
「本当よ……でも母さんと父さんは本当に愛し合っていたのよ!」
「「知ってる」」
俺とカレンの声は重なった。そうじゃなきゃ6人も子供いないよね?
「ディライト家も皆謝りたい、帰ってきて欲しいと言っている。勿論私の父もだ。おかしいと思いながら止められなかったと、後々悔やんでいた」
どうやら母さんが追放され、王太子の婚約者になった魅了使いの女は、当然の事ながらメッキがどんどん剥げて行ったそうだ。
頭は悪い、仕事は出来ない、マナーはなってないし、何より家柄も疑問が残った。
城で暮らし始めると、彼女と接触が減った貴族の子息から、どんどん魅了の力が薄まって行ったそうだ。
常にかけ直して行かないと、解けて行くらしい。
何故、あの令嬢に従うのだ?
あの令嬢は王太子の婚約者なのに、何故我々が愛しく思うのだ?それは不敬ではないか?
そんな矛盾が広がり……異性にしか効かない魅了持ちだったのもあり
「この娘はおかしい!」
と、牢へ繋がれた。令嬢と離れ、時間が経つごとに王太子も正気に戻って行ったそうだが、アマリリーにした仕打ちの責任を取り、王太子の座を退いたそうだ。
王位は第二王子が継ぎ、その人がエイム様の父親と言う事だ……。
「だからリトやカレンはディライト公爵令嬢とルシリア伯爵令息の子供なのだよ」
父さんも身分の高い人でしたか!
「……最初からルシリア様にはよくして頂きました。なにも知らない私達がこうして生き抜いてこられたのはすべて伯爵様のお陰なのです」
母さんはぽつりとこぼす。……父さんを思い出しているんだね?
「リト、カレン。毎年冬に大きなお爺ちゃまが遊びに来るでしょう?あの方がルシリア伯爵様よ。父さんのお父様、本当の貴方達のおじいさまなのよ」
「えっ!あのいっぱい物くれる人!」
俺の記憶の中でサンタクロースみたいな爺ちゃまがふぉっふぉっふぉ!と笑う。毎年冬にたくさんの食べ物や毛布を持ってきてくれて、狭い我が家でくっついて寝るみんなが大好きな爺ちゃまだ。
「爺ちゃまがお爺様!カレン、凄く嬉しい!早く冬がこないかしら!」
うん、そう聞くと俺も早く爺ちゃまに会いたくなった!冬が待ち遠しいな!
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