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俺
10 硝子の魔術士?
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冷え込み、大地に霜柱が立つ。季節は冬になった。
「去年と違う!」
「去年と違う!!」
ふふふ!兄の力をみたか!
まず床や壁に毛皮が引いてあるから床から上がってくる寒さがない。壁も出来るだけ厚くして……泥と草を混ぜた土壁で覆ったので暖かさが上がった。
そして俺がガラスを作れるので透明な窓がついているから明るい!
「そして!家の真ん中に!」
「さらやん!あったかーねー!」
「きゅっ!」
リンにしょっちゅう捕まっている。だってサラやんを抱っこしてると凄くあったかいんだ……。夜寝るときはサラやんの取り合いが始まる。
迷惑そうだがサラやんはいつも付き合ってくれるし、なんだか嬉しそうでもある。
「違う!コタツ!」
炭を入れて魅惑のコタツを作ってしまったんだ!ああ!悪魔の所業!うひひひ!
火鉢をおいたりしてかなりあったかい!
それでも俺たちは薪拾いに行ったり、木を切ったり罠を仕掛けて獲物を取ったりする。
そして俺は工房に篭る。
キラキラ。
シャラシャラ。
工房は光をこぼす。
「リトー。もし引越ししたらしばらくは作れないな」
「うん。でも行く事になると思う。母さんはやっぱり自分の親に会いたいと思っている。そして俺たちを見せて上げたいと思っている」
「そうだな」
サラやんは炉の中から返事をする。
カシャーン……。悪くはないが、感じ入る所がないグラスを割ってサラやんに渡す。短い手足でちょいちょいとこのかけらを集めて、溶かす。
カシャーン……。割りたくない物はどうしようか?悩みながらハンマーを振り下ろす。
「せやなぁ。あ、そうや!神様に送ったらええんよ。多分リトからの捧げ物なら、受け取って貰えるで」
「サラやん!冴えてる!」
俺の作った成功品はこの世界に存在させていいか悩む物が結構ある。面白かったし、造形の練習になった細かすぎる細工。昔を思い出して作った自動車の模型。
きれいに出来すぎて扱いにくい薄過ぎるワイングラス。
「んー……これは良いかな……?」
やってみたくて、上にいるリトに頼んでちょっとだけ使えるようになった、風と土の精霊にお願いして作ったサンドブラストで作ったランプシェード。
風と土は作品造りには協力してくれるけど、生活には無関心だ。それで良いと思う。
「でも洗濯物を干すの手伝ってくれるし、芋畑でもぐらと戦ってくれたりしてたよな?」
ぴゅーやんとザックはいい奴です。
「そのうち水の奴も仲間にしてやらんと拗ねるで?」
「えーそしたら俺、四大精霊使いじゃーん!」
わお!俺凄くない???
「上にいるリトはそれに加えて光と闇と重力の精霊とも仲がええで?」
「うひ!とんだチート野郎だね!」
「チート野郎からチカラを借りてるお前はどうすんの?」
ぷきゅきゅきゅ!変な笑い声をサラやんはこぼした。
「最高です!あっはは!」
リト、俺はお前の家族の役に立ててるよな!
溶かした硝子をすくい上げる。まずは小さな宝石風の塊から。透明、赤、青、黄色から始まって中間色。二層に分けたりぼかしたり。
熱くて触れないはずの硝子を触る。空中に浮くはずのない硝子を浮かせる。硝子に関してだけ、不思議な力が使える。
「リトは硝子の魔法使いやなぁ」
「ふふ、ありがとう」
家族全員分の硝子のスプーンを作った。自分の物を意識して欲しくて色を変えてある。
「みんな大事に使ってくれるし」
まだ小さいリンは食事の時に癇癪を起こす時があった。その時、使っていたスプーンを投げつけて……割れた。
リンは割れるとは知らずにやった事だが、割れた硝子は戻らない事は知っている。
「や、や、や、!にいちゃ……作っているくれた、スプーン……わ、わあ…わああ……!」
リンは泣いたが、あれから物を大切にする事を学んでくれたと思う。
壊れたスプーンは溶かして別の物に作り替えたが、リンが壊したスプーンと同じ物は作らなかった。
俺の技術なら、ほぼ似た物は作り出せるが、それは意味がない。
「同じ物が一つもないのが、手作りのいい所だね」
「何言ってんだ。この世に同じものなんて何一つないんだよ!」
サラやんの真理に俺は頷いた。俺もお前も一つだけだな。
「去年と違う!」
「去年と違う!!」
ふふふ!兄の力をみたか!
まず床や壁に毛皮が引いてあるから床から上がってくる寒さがない。壁も出来るだけ厚くして……泥と草を混ぜた土壁で覆ったので暖かさが上がった。
そして俺がガラスを作れるので透明な窓がついているから明るい!
「そして!家の真ん中に!」
「さらやん!あったかーねー!」
「きゅっ!」
リンにしょっちゅう捕まっている。だってサラやんを抱っこしてると凄くあったかいんだ……。夜寝るときはサラやんの取り合いが始まる。
迷惑そうだがサラやんはいつも付き合ってくれるし、なんだか嬉しそうでもある。
「違う!コタツ!」
炭を入れて魅惑のコタツを作ってしまったんだ!ああ!悪魔の所業!うひひひ!
火鉢をおいたりしてかなりあったかい!
それでも俺たちは薪拾いに行ったり、木を切ったり罠を仕掛けて獲物を取ったりする。
そして俺は工房に篭る。
キラキラ。
シャラシャラ。
工房は光をこぼす。
「リトー。もし引越ししたらしばらくは作れないな」
「うん。でも行く事になると思う。母さんはやっぱり自分の親に会いたいと思っている。そして俺たちを見せて上げたいと思っている」
「そうだな」
サラやんは炉の中から返事をする。
カシャーン……。悪くはないが、感じ入る所がないグラスを割ってサラやんに渡す。短い手足でちょいちょいとこのかけらを集めて、溶かす。
カシャーン……。割りたくない物はどうしようか?悩みながらハンマーを振り下ろす。
「せやなぁ。あ、そうや!神様に送ったらええんよ。多分リトからの捧げ物なら、受け取って貰えるで」
「サラやん!冴えてる!」
俺の作った成功品はこの世界に存在させていいか悩む物が結構ある。面白かったし、造形の練習になった細かすぎる細工。昔を思い出して作った自動車の模型。
きれいに出来すぎて扱いにくい薄過ぎるワイングラス。
「んー……これは良いかな……?」
やってみたくて、上にいるリトに頼んでちょっとだけ使えるようになった、風と土の精霊にお願いして作ったサンドブラストで作ったランプシェード。
風と土は作品造りには協力してくれるけど、生活には無関心だ。それで良いと思う。
「でも洗濯物を干すの手伝ってくれるし、芋畑でもぐらと戦ってくれたりしてたよな?」
ぴゅーやんとザックはいい奴です。
「そのうち水の奴も仲間にしてやらんと拗ねるで?」
「えーそしたら俺、四大精霊使いじゃーん!」
わお!俺凄くない???
「上にいるリトはそれに加えて光と闇と重力の精霊とも仲がええで?」
「うひ!とんだチート野郎だね!」
「チート野郎からチカラを借りてるお前はどうすんの?」
ぷきゅきゅきゅ!変な笑い声をサラやんはこぼした。
「最高です!あっはは!」
リト、俺はお前の家族の役に立ててるよな!
溶かした硝子をすくい上げる。まずは小さな宝石風の塊から。透明、赤、青、黄色から始まって中間色。二層に分けたりぼかしたり。
熱くて触れないはずの硝子を触る。空中に浮くはずのない硝子を浮かせる。硝子に関してだけ、不思議な力が使える。
「リトは硝子の魔法使いやなぁ」
「ふふ、ありがとう」
家族全員分の硝子のスプーンを作った。自分の物を意識して欲しくて色を変えてある。
「みんな大事に使ってくれるし」
まだ小さいリンは食事の時に癇癪を起こす時があった。その時、使っていたスプーンを投げつけて……割れた。
リンは割れるとは知らずにやった事だが、割れた硝子は戻らない事は知っている。
「や、や、や、!にいちゃ……作っているくれた、スプーン……わ、わあ…わああ……!」
リンは泣いたが、あれから物を大切にする事を学んでくれたと思う。
壊れたスプーンは溶かして別の物に作り替えたが、リンが壊したスプーンと同じ物は作らなかった。
俺の技術なら、ほぼ似た物は作り出せるが、それは意味がない。
「同じ物が一つもないのが、手作りのいい所だね」
「何言ってんだ。この世に同じものなんて何一つないんだよ!」
サラやんの真理に俺は頷いた。俺もお前も一つだけだな。
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