15 / 89
15 癒しの光とか
しおりを挟む
「マリエル……足は……」
「この通り立てますわよ! だから何の心配も要らないですわ」
「良かった……良かった、マリー」
「でもまだ痛むんだろう? ごめんな、マリー」
「無茶しちゃダメだよ、マリー?」
なんと未来の「キング」達が全員集合してるわ、うちに!! しゅごい!! ああ! 鼻血鼻血で眩暈が……!
「マリー?! マリーは体が弱いんだから無理しちゃだめだったら!」
お兄様の前で何度も何度も倒れたから体が弱い認定されてしまったわ!そんな事ないのに! 私は徹夜残業も萌えの為なら耐え切れるスーパーハードボディの女よ! ……今は普通の幼女だけどね、ふっ!
「足は……」
「だから、大丈夫ですってば」
何度も繰り返すけれど、皆信じてくれないの!
「マリーの大丈夫は大丈夫じゃないことばっかりだから」
「そうだ……何が大丈夫なんだか分かんない……やっぱり元通りにならないじゃないか……」
「なる訳がないんだ……それなのに、何が大丈夫なんだよ……このバカ……」
お、推し?! 推し達?!?! な、何をそんな暗い顔をしてるの?! いやぁーーー! 推しにそんな顔をさせるなんて!!
「もう……死にたい……」
「マリー!! 死ぬなんて言わないで!!!」
あああーー! しまったぁ!! 口に出してたぁあああーーー!
「いえ !あの! だ、大丈夫ですからーーー!」
「マリーの大丈夫は大丈夫じゃないーーー! うわー!」
大人達が来て落ち着けてくれるまで大混乱が起こってしまった。うう、なんて事を……。
「マリー、私の婚約者になって欲しい」
「何でですか?」
はて?王子様の婚約者はゲームでは私じゃなかった気がする。やばい、覚えてない。
「……その足じゃ、この先色々苦労するのは目に見えている。私を庇ってそうなったんだから」
「いえ、そんな事ないですわ。私が悪いのです」
魔法を先に覚えなかったから……。
「違う! マリーは悪くない!!」
ルドルフ王子が立ち上がりますが、そんな大声出さなくても……。
「マリー、ルドの事が嫌いなら私の婚約者でどうだろうか?」
おや? ケーニッヒまで何を言い出すのかしら?
「ですから、大丈夫ですって」
「マリーの大丈夫は大丈夫じゃない! 私がマリーの上に落ちたから……」
何を言ってるのかしら? ケーニッヒの婚約者も私じゃ無かったはずよ?
「ルドもケニーも嫌なら私でどうだい? 2人より剣得意だよ?」
「いえ、ですから!」
「大丈夫じゃないだろう?」
デュカスまで……もう、私なんか構わず天使同士で戯れて欲しいのに!!
「マリーの面倒は私が見ますから大丈夫です!」
ヴィンセントお兄様! 天使すぎる!! ああ、目に焼き付けたあと、紙に焼き付けたい!!
「私も従兄弟としてマリーに不便なんてかけさせないからね?」
「天使か」
ああ! なんて、なんて至福!! 生きてて良かった! 転生ありがとう、神様! 神様の事、あんまり信じて無かったけど、今、胸いっぱいの圧倒的感謝を捧げます! 神、マジ神ぃーーーーーー!
「マリー……?」
「何だ、この暖かな光は……」
「マリーの祈り?」
「まさか、マリーの祈りが神に届いたの?」
聖女……小さな呟きは悦に入っている私には聞こえなかった。
「そう言えば足もあんなに良くなるはずがないと医者が……」
「もしかして、マリーは……?」
いえっふーーー!尊み120%ーー!
「この通り立てますわよ! だから何の心配も要らないですわ」
「良かった……良かった、マリー」
「でもまだ痛むんだろう? ごめんな、マリー」
「無茶しちゃダメだよ、マリー?」
なんと未来の「キング」達が全員集合してるわ、うちに!! しゅごい!! ああ! 鼻血鼻血で眩暈が……!
「マリー?! マリーは体が弱いんだから無理しちゃだめだったら!」
お兄様の前で何度も何度も倒れたから体が弱い認定されてしまったわ!そんな事ないのに! 私は徹夜残業も萌えの為なら耐え切れるスーパーハードボディの女よ! ……今は普通の幼女だけどね、ふっ!
「足は……」
「だから、大丈夫ですってば」
何度も繰り返すけれど、皆信じてくれないの!
「マリーの大丈夫は大丈夫じゃないことばっかりだから」
「そうだ……何が大丈夫なんだか分かんない……やっぱり元通りにならないじゃないか……」
「なる訳がないんだ……それなのに、何が大丈夫なんだよ……このバカ……」
お、推し?! 推し達?!?! な、何をそんな暗い顔をしてるの?! いやぁーーー! 推しにそんな顔をさせるなんて!!
「もう……死にたい……」
「マリー!! 死ぬなんて言わないで!!!」
あああーー! しまったぁ!! 口に出してたぁあああーーー!
「いえ !あの! だ、大丈夫ですからーーー!」
「マリーの大丈夫は大丈夫じゃないーーー! うわー!」
大人達が来て落ち着けてくれるまで大混乱が起こってしまった。うう、なんて事を……。
「マリー、私の婚約者になって欲しい」
「何でですか?」
はて?王子様の婚約者はゲームでは私じゃなかった気がする。やばい、覚えてない。
「……その足じゃ、この先色々苦労するのは目に見えている。私を庇ってそうなったんだから」
「いえ、そんな事ないですわ。私が悪いのです」
魔法を先に覚えなかったから……。
「違う! マリーは悪くない!!」
ルドルフ王子が立ち上がりますが、そんな大声出さなくても……。
「マリー、ルドの事が嫌いなら私の婚約者でどうだろうか?」
おや? ケーニッヒまで何を言い出すのかしら?
「ですから、大丈夫ですって」
「マリーの大丈夫は大丈夫じゃない! 私がマリーの上に落ちたから……」
何を言ってるのかしら? ケーニッヒの婚約者も私じゃ無かったはずよ?
「ルドもケニーも嫌なら私でどうだい? 2人より剣得意だよ?」
「いえ、ですから!」
「大丈夫じゃないだろう?」
デュカスまで……もう、私なんか構わず天使同士で戯れて欲しいのに!!
「マリーの面倒は私が見ますから大丈夫です!」
ヴィンセントお兄様! 天使すぎる!! ああ、目に焼き付けたあと、紙に焼き付けたい!!
「私も従兄弟としてマリーに不便なんてかけさせないからね?」
「天使か」
ああ! なんて、なんて至福!! 生きてて良かった! 転生ありがとう、神様! 神様の事、あんまり信じて無かったけど、今、胸いっぱいの圧倒的感謝を捧げます! 神、マジ神ぃーーーーーー!
「マリー……?」
「何だ、この暖かな光は……」
「マリーの祈り?」
「まさか、マリーの祈りが神に届いたの?」
聖女……小さな呟きは悦に入っている私には聞こえなかった。
「そう言えば足もあんなに良くなるはずがないと医者が……」
「もしかして、マリーは……?」
いえっふーーー!尊み120%ーー!
186
あなたにおすすめの小説
未来の記憶を手に入れて~婚約破棄された瞬間に未来を知った私は、受け入れて逃げ出したのだが~
キョウキョウ
恋愛
リムピンゼル公爵家の令嬢であるコルネリアはある日突然、ヘルベルト王子から婚約を破棄すると告げられた。
その瞬間にコルネリアは、処刑されてしまった数々の未来を見る。
絶対に死にたくないと思った彼女は、婚約破棄を快く受け入れた。
今後は彼らに目をつけられないよう、田舎に引きこもって地味に暮らすことを決意する。
それなのに、王子の周りに居た人達が次々と私に求婚してきた!?
※カクヨムにも掲載中の作品です。
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
❲完結❳乙女ゲームの世界に憑依しました! ~死ぬ運命の悪女はゲーム開始前から逆ハールートに突入しました~
四つ葉菫
恋愛
橘花蓮は、乙女ゲーム『煌めきのレイマリート学園物語』の悪役令嬢カレン・ドロノアに憑依してしまった。カレン・ドロノアは他のライバル令嬢を操って、ヒロインを貶める悪役中の悪役!
「婚約者のイリアスから殺されないように頑張ってるだけなのに、なんでみんな、次々と告白してくるのよ!?」
これはそんな頭を抱えるカレンの学園物語。
おまけに他のライバル令嬢から命を狙われる始末ときた。
ヒロインはどこいった!?
私、無事、学園を卒業できるの?!
恋愛と命の危険にハラハラドキドキするカレンをお楽しみください。
乙女ゲームの世界がもとなので、恋愛が軸になってます。ストーリー性より恋愛重視です! バトル一部あります。ついでに魔法も最後にちょっと出てきます。
裏の副題は「当て馬(♂)にも愛を!!」です。
2023年2月11日バレンタイン特別企画番外編アップしました。
2024年3月21日番外編アップしました。
***************
この小説はハーレム系です。
ゲームの世界に入り込んだように楽しく読んでもらえたら幸いです。
お好きな攻略対象者を見つけてください(^^)
*****************
【完結】ヒロインに転生しましたが、モブのイケオジが好きなので、悪役令嬢の婚約破棄を回避させたつもりが、やっぱり婚約破棄されている。
樹結理(きゆり)
恋愛
「アイリーン、貴女との婚約は破棄させてもらう」
大勢が集まるパーティの場で、この国の第一王子セルディ殿下がそう宣言した。
はぁぁあ!? なんでどうしてそうなった!!
私の必死の努力を返してー!!
乙女ゲーム『ラベルシアの乙女』の世界に転生してしまった日本人のアラサー女子。
気付けば物語が始まる学園への入学式の日。
私ってヒロインなの!?攻略対象のイケメンたちに囲まれる日々。でも!私が好きなのは攻略対象たちじゃないのよー!!
私が好きなのは攻略対象でもなんでもない、物語にたった二回しか出てこないイケオジ!
所謂モブと言っても過言ではないほど、関わることが少ないイケオジ。
でもでも!せっかくこの世界に転生出来たのなら何度も見たイケメンたちよりも、レアなイケオジを!!
攻略対象たちや悪役令嬢と友好的な関係を築きつつ、悪役令嬢の婚約破棄を回避しつつ、イケオジを狙う十六歳、侯爵令嬢!
必死に悪役令嬢の婚約破棄イベントを回避してきたつもりが、なんでどうしてそうなった!!
やっぱり婚約破棄されてるじゃないのー!!
必死に努力したのは無駄足だったのか!?ヒロインは一体誰と結ばれるのか……。
※この物語は作者の世界観から成り立っております。正式な貴族社会をお望みの方はご遠慮ください。
※この作品は小説家になろう、カクヨムで完結済み。
悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。
倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。
でも、ヒロイン(転生者)がひどい!
彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉
シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり!
私は私の望むままに生きます!!
本編+番外編3作で、40000文字くらいです。
⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。
悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません
れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。
「…私、間違ってませんわね」
曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話
…だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている…
5/13
ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます
5/22
修正完了しました。明日から通常更新に戻ります
9/21
完結しました
また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います
転生した世界のイケメンが怖い
祐月
恋愛
わたしの通う学院では、近頃毎日のように喜劇が繰り広げられている。
第二皇子殿下を含む学院で人気の美形子息達がこぞって一人の子爵令嬢に愛を囁き、殿下の婚約者の公爵令嬢が諌めては返り討ちにあうという、わたしにはどこかで見覚えのある光景だ。
わたし以外の皆が口を揃えて言う。彼らはものすごい美形だと。
でもわたしは彼らが怖い。
わたしの目には彼らは同じ人間には見えない。
彼らはどこからどう見ても、女児向けアニメキャラクターショーの着ぐるみだった。
2024/10/06 IF追加
小説を読もう!にも掲載しています。
小説主人公の悪役令嬢の姉に転生しました〜モブのはずが第一王子に一途に愛されています〜
みかん桜
恋愛
第一王子と妹が並んでいる姿を見て前世を思い出したリリーナ。
ここは、乙女ゲームが舞台の小説の世界だった。
悪役令嬢が主役で、破滅を回避して幸せを掴む——そんな物語。
私はその主人公の姉。しかもゲームの妹が、悪役令嬢になった原因の1つが姉である私だったはず。
とはいえ私はただのモブ。
この世界のルールから逸脱せず、無難に生きていこうと決意したのに……なぜか第一王子に執着されている。
……そういえば、元々『姉の婚約者を奪った』って設定だったような……?
※2025年5月に副題を追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる