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そして入学へ
86 何かおかしいハッピーエンド
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「マリー、昨日何か婚約破棄がどうとか小耳に挟んだんだが、ルドルフ殿下にどこか気に入らない所があったのかい?お兄様がちょっと切り刻んできてあげるから、言ってごらん?」
「ヴィ、ヴィンセントお兄様!?切り刻むって!?」
「私の可愛いマリエルにルドルフ殿下は何か嫌われるようなことをしたんだろう?なあに大丈夫、証拠を残すようなことは絶対にしないし、クラブ家の仕業なんて誰も気が付かないようにきれいに始末してあげるから問題ないよ。クラブナンバーズももう待機済みだしね!」
「ナンバーズはしまってください!!!な、なにも、なにもありません!不満の一欠片もありませんからーーーー!」
ルドルフ殿下の暗黒顔よりもっと暗黒顔をしてお兄様が朝からいらっしゃった。こ、こんなところで闇落ちヴィンセントを見ることが出来るなんて……●Recしといてよかったわ。
「では、私の聞き間違いかな?」
「そうですそうですとも!ルドルフ様は昨日もとてもかっこよかったですし!」
「そうか……すまないが誰かスペード家に行ってアリアネット嬢に「討ち入りは勘違いの為中止」と伝えてくれないかい?」
よそんち巻き込んでたーーーー!?
「おかしい……何かおかしいわ……」
「お、おかしい……何かとてもおかしいわ」
「どうしたの?マリエル行くよ」
「え?あ、はい……」
そして6月の綺麗に晴れた青空の本日。中央大神殿で私とルドルフ様の結婚式が執り行われております……アレェ?おじいちゃん教皇様自ら祝詞を唱えて、不思議な光が降り注ぎ、なんかふわふわしたものが飛び回り
「おめでとーーーーー!マリエルーーーーー!」
ユウキさんもまた何かぶわーーーーーっと光を放って……とても眩しかったわ。
「私ね、このおっさんのトコいくの!」
「へ?」
「おっさんち、へき地でしょ。マナーなんてどうでもいいってさ~あとね~魔王って結構いい奴でさぁ」
どうもユウキさんの報告書を後から読ませてもらったんだけど、魔王は結局魔王じゃなかったみたい。魔界、という所で自然災害で時空が歪みこちらの世界と亀裂が繋がり……そこから悪魔が入り込んできてたらしい。それをミシェル君とユウキさんヒューイのおっさんとたくさんの冒険者や騎士達で押し返したって。
「我らの世界の面倒を押し付けてすまない」
魔王と言われる人にそう謝られたんだって。魔王いい人だった。入り込んでいた奴らを全員片付けた後、亀裂を塞いだんだけど、暫くはまた亀裂が入りやすい状態になっているらしくて、数年は注意して見守りたい、って事らしい。
「おっさんちが割と近いからね!私とミシェル君が居ればあいつらが出てきても対応できるし」
「なんと僕、ヒューイさんの息子になったんです~~~!貴族ですよ、貴族!」
「で、私はヒューイのおっさんと結婚するの~ミシェル君は私の息子だよー」
「いやあ……ハハハ」
報告書をみて驚いたり驚いたり驚いたりしたわ……。でも三人とも楽しそうだったから……それでよかったのかしら?
長い祝詞の後に、結婚承諾書にサインをして……恙なく私はルドルフ様と結婚してしまった。お、推しと結婚……状況が良く分からないわ……。ケイティシルクの最高品質のウェディングドレスを引きずりながらぼんやりしてしまう。えっとぉ?
「あ、あのルドルフ様、婚約破棄は……」
「ん?もう結婚したから婚約は要らない……破棄?って言うの??まあそういう感じで」
「あ、はい」
どうやら私は婚約破棄はされたらしい?代わりに結婚してしまったようだけど??あれ?あれれ……?
「ほら、皆が待っているよ。そのブーケを投げるんでしょう?面白い試みだね、それを受け取った人が次の花嫁になるって。皆今か今かと待ちわびてる」
「え?あ、はい……?」
え?そんな事するなんて一言も言ってない気がしたけれど……ケイトリン辺りにブーケトスの話はしたかも?あれ?
「マリエルー!投げて投げてー!」
「え?あ、はーい」
とりあえず良く分からないけれど、私は手に持っていたブーケをぽーーーんっと空高く投げた。未婚の女性たちがわあわあと手を伸ばして誰もが必死でブーケを追っている。
「これからもよろしくね、マリエル」
「あ、ひゃい!」
隣でとびきりの笑顔の王子様に私は変な返事しか返す事が出来なかったわ……い、一体、何がどうなってるの!?誰か、説明してーーーーーー!
転生したら悪役令嬢だった腐女子、推し課金金策してたら無双でざまぁで愛されキャラ?いえいえ私は見守りたいだけですわ 【終わり】
「ヴィ、ヴィンセントお兄様!?切り刻むって!?」
「私の可愛いマリエルにルドルフ殿下は何か嫌われるようなことをしたんだろう?なあに大丈夫、証拠を残すようなことは絶対にしないし、クラブ家の仕業なんて誰も気が付かないようにきれいに始末してあげるから問題ないよ。クラブナンバーズももう待機済みだしね!」
「ナンバーズはしまってください!!!な、なにも、なにもありません!不満の一欠片もありませんからーーーー!」
ルドルフ殿下の暗黒顔よりもっと暗黒顔をしてお兄様が朝からいらっしゃった。こ、こんなところで闇落ちヴィンセントを見ることが出来るなんて……●Recしといてよかったわ。
「では、私の聞き間違いかな?」
「そうですそうですとも!ルドルフ様は昨日もとてもかっこよかったですし!」
「そうか……すまないが誰かスペード家に行ってアリアネット嬢に「討ち入りは勘違いの為中止」と伝えてくれないかい?」
よそんち巻き込んでたーーーー!?
「おかしい……何かおかしいわ……」
「お、おかしい……何かとてもおかしいわ」
「どうしたの?マリエル行くよ」
「え?あ、はい……」
そして6月の綺麗に晴れた青空の本日。中央大神殿で私とルドルフ様の結婚式が執り行われております……アレェ?おじいちゃん教皇様自ら祝詞を唱えて、不思議な光が降り注ぎ、なんかふわふわしたものが飛び回り
「おめでとーーーーー!マリエルーーーーー!」
ユウキさんもまた何かぶわーーーーーっと光を放って……とても眩しかったわ。
「私ね、このおっさんのトコいくの!」
「へ?」
「おっさんち、へき地でしょ。マナーなんてどうでもいいってさ~あとね~魔王って結構いい奴でさぁ」
どうもユウキさんの報告書を後から読ませてもらったんだけど、魔王は結局魔王じゃなかったみたい。魔界、という所で自然災害で時空が歪みこちらの世界と亀裂が繋がり……そこから悪魔が入り込んできてたらしい。それをミシェル君とユウキさんヒューイのおっさんとたくさんの冒険者や騎士達で押し返したって。
「我らの世界の面倒を押し付けてすまない」
魔王と言われる人にそう謝られたんだって。魔王いい人だった。入り込んでいた奴らを全員片付けた後、亀裂を塞いだんだけど、暫くはまた亀裂が入りやすい状態になっているらしくて、数年は注意して見守りたい、って事らしい。
「おっさんちが割と近いからね!私とミシェル君が居ればあいつらが出てきても対応できるし」
「なんと僕、ヒューイさんの息子になったんです~~~!貴族ですよ、貴族!」
「で、私はヒューイのおっさんと結婚するの~ミシェル君は私の息子だよー」
「いやあ……ハハハ」
報告書をみて驚いたり驚いたり驚いたりしたわ……。でも三人とも楽しそうだったから……それでよかったのかしら?
長い祝詞の後に、結婚承諾書にサインをして……恙なく私はルドルフ様と結婚してしまった。お、推しと結婚……状況が良く分からないわ……。ケイティシルクの最高品質のウェディングドレスを引きずりながらぼんやりしてしまう。えっとぉ?
「あ、あのルドルフ様、婚約破棄は……」
「ん?もう結婚したから婚約は要らない……破棄?って言うの??まあそういう感じで」
「あ、はい」
どうやら私は婚約破棄はされたらしい?代わりに結婚してしまったようだけど??あれ?あれれ……?
「ほら、皆が待っているよ。そのブーケを投げるんでしょう?面白い試みだね、それを受け取った人が次の花嫁になるって。皆今か今かと待ちわびてる」
「え?あ、はい……?」
え?そんな事するなんて一言も言ってない気がしたけれど……ケイトリン辺りにブーケトスの話はしたかも?あれ?
「マリエルー!投げて投げてー!」
「え?あ、はーい」
とりあえず良く分からないけれど、私は手に持っていたブーケをぽーーーんっと空高く投げた。未婚の女性たちがわあわあと手を伸ばして誰もが必死でブーケを追っている。
「これからもよろしくね、マリエル」
「あ、ひゃい!」
隣でとびきりの笑顔の王子様に私は変な返事しか返す事が出来なかったわ……い、一体、何がどうなってるの!?誰か、説明してーーーーーー!
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