【完結】義家族に婚約者も、家も奪われたけれど幸せになります〜義妹達は華麗に笑う

鏑木 うりこ

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表 13

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「ベアトリス、タンバル家から君の荷物が届いた」

「もう帰ってこなくていいという事なのですね」

 私はもうあの伯爵家には必要のない人間なんだと、思い知らされた気分です。涙だけはこぼさずに送られてきた荷物を確認すると……。

「あら……?これは無くしたはずのお母様のネックレスと、イヤリング……?新品の学用品……バラの模様が可愛いわ……素敵。お母様が得意だった刺繍入りのハンカチ……ドレス……?新品かしら……手触りも素敵だしデザインも今風ね……ハロルド様から貰ったものとは大違いだわ……」

 私の私物よりかなり荷物が多いと思ったら、見た事のない物がたくさん入っています。しかもどれも可愛らしかったり新品だったり……無くした物だったり。一体……??

「カル兄様、本当にこれは私宛なのですか?」

「ああ、タンバル家からベアトリスの荷物だと送られて来たよ。君の物で間違いない。アンナにしまってもらうと良い」

「え、ええ、そうします。一人で片付けるのは大変な量だわ」

 アンナを呼ぶと、てきぱきとクロゼットの中にしまい込んでくれました。カル兄様のヴィンター家でお世話になるのに何の過不足もないほどの物……。一体どこにあったんでしょうか?

「学園へはこの家から通うと良い。タンバル家にはもう話は通してある。ベアトリスは正式な私の婚約者だからね」

「あ、ありがとうございます。カル兄様」

「ベアトリス、兄様はもうやめてね」

 カル兄様……いいえ、カルド様がにこりと笑ってくれました。その通りだわ、私ったら。

「ええ、そうですね。カルド様、私の婚約者様」

「ああ、ベアトリス。よろしくね」

 こんなに穏やかにほほ笑みあえる日が来るなんて。お母様、私は家を追い出されてしまいましたが、カルド様と幸せになります。見守っていてくださいね、お母様。

 
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