【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!

鏑木 うりこ

文字の大きさ
11 / 30

11 ピロン!ピロン!ピロン!

しおりを挟む
「えっと……俺、力持ち……?」
「ああ、人外のね。多分素早さとか知力とかもバカみたいな数字が並んでるじゃないかな……」

 コーディが遠い目をしている。コーディの他の仲間は

「嘘だろ!?マリアンヌ、もう一度よく見て!」
「そんな人間ではたどり着けない力がある訳がないわ!」
「だって……だって!何度かけ直してもなんですもの!わ、私、私、わたしいいい」

 マリアンヌが泣き出してしまった。人間あまりに予想外の事があると、予想外の行動を取ってしまうんだろうね……お、俺、どうしたらいいんだ!?

「お、俺、俺なにも、何もしてないよ!?普通に村でスローライフしてただけ!」
「俺の勘が正しければなんだけど……マリアンヌ。俺の妹にも鑑定かけてみてくれ」
「うう、わ、分かりましたぁ……」

 奥から妹のミリアを連れて来た。歳は5歳おしゃまな女の子だ。

「なあに?」
「ちょっと、じっとしてて……「人物鑑定」ミリア……5歳、召喚士予定……ひっ!能力値500っ!5歳でどういうことなのおおお~~!」
「わあああ!お姉ちゃん、どこか痛いの?!泣かないで」

 ミリアがびっくりしながらもマリアンヌを慰めている。ミリアも能力値の上限を突破している……なんで??

「どういうことだよ、コーディ。俺もミリアもなんか知らんが、強すぎってことだろ??俺達ただの農民だぜ!?」
「タト、俺さ。この家から離れて暫く王都で修業してただろ?そんで思い出したんだ……。タトのさ、野菜食った時変な音鳴るの」
「あー……最近あんまりならなくなったけどね。一日一回くらい鳴るかなぁ?」

 あのちょっとゲームのSE効果音みたいなアレだろ?なんだろうねえって家族でも良く話してたけど、鳴りすぎてもう話題にしてないな。

「あれ、レベルアップの音だよな」
「え?」
「だから、レベルアップ。俺達が必死で修業して、王都の傍のダンジョンとかでボロボロになりながら戦って戦って……今、なんとか位 レベル80になったから討伐の旅に出たんだけどさ。タトの野菜食ったら……ピロンピロン上がる、アレ、レベルアップの音だよな……」
「え……いや、そんなはずは……」

 やばい、コーディの目が、目が死んでる!!

「俺さ……それに気づいてから、修業がとても、とても辛くてね……。でも技とかは習っておかないとダメだし、色々頑張ったけどさ……絶対、絶対魔王討伐の旅に出る前に、ココで野菜食ってから行こうって、ずっと思ってた」
「いやそんな馬鹿な話ないだろう……思い違いだよ、コーディ」

 ないない、絶対ない。しかし、死んだ目のコーディは弟の三時のおやつに置いておいたキューカンパをむんず!と掴んで

「みてろーーーーっ!!」

 4本一緒に噛みついた。ばりっ!ぽりっぽりっぽりっ!!ものすごい良い音が4本分響く。

「うめえええええ!!瑞々しくて、ちょっと青臭いがそれが夏を感じさせる!新鮮そのものなのでトゲがちょっと痛いけれどまたそれもよし!!!来た、きたきたきたああああああ!!!マリアンヌ!俺に鑑定かけてみてくれ!!」
「ふええええん……人物鑑定ぃ……コーディ15歳、勇者……レベル83!?あ、上がってる、上がってますよ、コーディ!確かにコーディのレベルは80でした!!三つも上がってます!!」
「やっぱりな!三回ピロンって鳴ったもん!!キューカンパ4本で3レベル!あり得ない、あり得ないけどありえるううううう!!!タトやべえええやべええよタトオオオオオ!!」
「俺やべええええええ!?」

 知らなかった、俺やべえ!
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました

たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。

【完結】パパ、私は犯人じゃないよ ~処刑予定の私、冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで~

チャビューヘ
ファンタジー
※タイトル変更しました。 「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。 「……お前の声だけが、うるさくない」 心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の物語。 ----- 感想送っていただいている皆様へ たくさんの嬉しい言葉や厳しい意見も届いており一つ一つがすごく嬉しいのと頑張ろうと感じています。ご意見を元に修正必要な部分は随時更新していきます。 成長のため感想欄を閉じませんが公開はする予定ありません。ですが必ず全て目を通しています。拙作にお時間を頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

処理中です...