【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!

鏑木 うりこ

文字の大きさ
16 / 30

16 漫才コンビではありません

しおりを挟む
 とりあえず熊鍋も完食し、デザートのモモーの実も完食し、更に追加でレタッチュとブロコのサラダをボールいっぱいかきこんだコーディは現状について色々話をしてくれた。

「レベルが上がりました」

「それは分かったから!」

「99になったので、そのレベル上限を突破できるミラクルアイテムが食べられるまで待ちます」

「ちょっと不思議な輝きを纏ったただの野菜だよ……」

「ただの野菜は不思議な輝きを纏わねーっつーの!!」

 そうですね……ハイ。腹が膨れて眠くなった弟妹達が次々と眠って行く中で、俺達はこの村の外での常識を聞いて色々びっくりしていた。

「まず、なのですけれど、今日美味しくいただいた熊は魔獣です。普通の熊の何十倍も強い魔物ですから、私達でも1頭づつ相手にしながら倒していく、そう言う類の力を持ったものだと世間一般で言われている事を自覚して下さい!」

「あ、はい……」

 聖女だというマリアンヌに怒られてしまった。マリアンヌは金髪に青い目の美少女で流石チートハーレム大好き元幸田、現コーディがパーティメンバーに加えただけの事はある美少女だ。胸は平らだが俺は賢いので口が裂けてもその事実は飲み込み続ける。

「そのデッドリーベアの倒し方にもイチャモンはつけたいんだが、まず奴らがあんなに束になってやってくる事がおかしいんだ。あいつらは縄張り争いが激しいから徒党を組む事なんて無いはずなんだ」

 赤い髪のいかにも戦士と言った背の高いダナンが続けた。こちらはでかい、とてもでかい。勿論女性なので、でかいんだ。コーディの趣味が全面に押し出されているな。

「もしかして、なんですが……あいつら、魔王軍の魔獣部隊の尖兵なんじゃ無いですか?」

 魔法使いのシシリーが自分の荷物の中から地図を取り出して広げながら見るように言う。
 シシリーは黒髪の細い女性だが、一部だけでかい。コーディ、まさかだが外見で選んで無いよね?

「3人ともその分野では一番なんだ!俺が一番弱いかもなぁ……」

 あいつ、エスパーか?俺の思考を読んだのか?勇者の技かな?

「何も言ってないけど……」

「いまタトが、パーティメンバーを美人だから選んだんでは?って顔で見てたから!違うぞ!3人とも実力だぞ!」

 顔に出てたか……。

「血の滲むような努力をしたつもりだったんですけど、野菜には勝てなかったようです……」

 やばっ!マリアンヌが悲しい目をしてる!コーディ!何とかして!!

「なーに!これからいっぱい食べれば良いさ!肉を食い過ぎたら、太るかもしれないけど、野菜なら大丈夫!」

「ほんと、そうね」

 あー笑ってくれたー暗黒面に落ちなくて良かった!!コーディの脳みそが足りない感じが役に立つな!

「もう!地図見て!」

 シシリーに怒られた。

「この村の位置がここ。結構そばまで魔王軍が近づいて来てると言われているわ」

 コーディ達がいた王都とは村を挟んだ逆の方をシシリーは人差し指でトントンと突く。

「正確な位置は分からないの。調べに行った人達が帰らないから……でも方角も合ってるし、魔王軍である可能性は高いわ!」

「なんだって……?」

 俺は背筋が凍る思いだ。この平和な村に魔王軍が……?!何も無いけど、長閑な良い村だ……多分王都への進行方向にあるのがいけないんだろう……。あの程度の熊なら追い払えるけど、軍なんて俺達に太刀打ちできるはずがない!!

「コーディ、頼む。村を守ってくれ!」

 するとコーディは今まで見たこともない責任ある顔つきになった。これが勇者っていうものなのか?!

「タトの野菜は俺が守るから安心しろ!!」

 野菜だけかよーーー!
しおりを挟む
感想 34

あなたにおすすめの小説

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

相続した畑で拾ったエルフがいつの間にか嫁になっていた件 ~魔法で快適!田舎で農業スローライフ~

ちくでん
ファンタジー
山科啓介28歳。祖父の畑を相続した彼は、脱サラして農業者になるためにとある田舎町にやってきた。 休耕地を畑に戻そうとして草刈りをしていたところで発見したのは、倒れた美少女エルフ。 啓介はそのエルフを家に連れ帰ったのだった。 異世界からこちらの世界に迷い込んだエルフの魔法使いと初心者農業者の主人公は、畑をおこして田舎に馴染んでいく。 これは生活を共にする二人が、やがて好き合うことになり、付き合ったり結婚したり作物を育てたり、日々を生活していくお話です。

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

【完結】パパ、私は犯人じゃないよ ~処刑予定の私、冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで~

チャビューヘ
ファンタジー
※タイトル変更しました。 「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。 「……お前の声だけが、うるさくない」 心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の物語。 ----- 感想送っていただいている皆様へ たくさんの嬉しい言葉や厳しい意見も届いており一つ一つがすごく嬉しいのと頑張ろうと感じています。ご意見を元に修正必要な部分は随時更新していきます。 成長のため感想欄を閉じませんが公開はする予定ありません。ですが必ず全て目を通しています。拙作にお時間を頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。

転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。

克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります! 辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。

異世界に転生したので幸せに暮らします、多分

かのこkanoko
ファンタジー
物心ついたら、異世界に転生していた事を思い出した。 前世の分も幸せに暮らします! 平成30年3月26日完結しました。 番外編、書くかもです。 5月9日、番外編追加しました。 小説家になろう様でも公開してます。 エブリスタ様でも公開してます。

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

処理中です...