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17 緑のポティトには毒があるよ
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「野菜は守るとして」
「その辺一帯も守ってくれ……」
俺とコーディのボケとツッコミはシシリーの冷たい眼差ししかいただけなかった……駄目だ、幸田……俺達じゃ笑いのテッペンは取れなさそうだぜ……。
「タト、いいからシシリーの話を聞け」
「あ、うん」
こほん、とシシリーは軽く咳払いをしてから地図を見るように指差す。
「魔王軍の進行方向にこの村があるのは見たらわかると思う。だから、あの美味しい熊はそうなんじゃないかって。そして、最初にとっても不穏な事言ってたわよね?これが初めてじゃないって…
「ああ、よく来るよ。結構熊鍋食ってるもん」
コーディ達は顔を見合わせてから
「何くらい?熊だけ?」
「うーん、熊は月に一回か2回かな?あと狼が来る時もある。あいつら食う所少ないんだよね。でも牙とか爪とかをさ木賊で磨けばツルツルになって、それっぽいアクセサリーに……」
「狼も来ているんですか?!」
「う、うん……あいつら鼻が良いからトウガラシよく効くし……他色々……」
頭が悪そうなコーディをちょっと除け者にして3人の女性は狼の色や大きさを事細かに聞いてくる。
「黒っぽいっていうか背中は白?銀色?」
「ダークファングのシルバーバックですわ、間違いなく」
「あいつらは群れだろ?!30から50とかの。どうなんだ?タト」
「数かぁ……結構いたかも。100匹くらい?」
「2個団体かな?やっぱり魔王軍の可能性が濃厚ね……」
これ、本格的にやばいやつじゃねぇ?
「な、なあコーディ。魔王軍ってマジなのか??」
「俺もまだ戦ったことねえから何とも……でも、狼の爪のアクセとかってマジそれっぽくていいなーー!何個かくれよ!」
「一個1000マネーです」
「金!?」
1マネーは1円って所。いくら兄弟だからってただでくれてやる道理はない。何せこれは俺のお小遣い稼ぎなんだからな!
「仕方ねぇな、負けてくれよ」
「毎度ー」
3人の美人に睨まれた!ひぃ!
「コーディ!タト!!そんなアクセで喜んでる場合じゃないのよ!魔王軍がこの村に攻めてきてるの!分かってる?!」
「あ、ごめんなさい……」
シシリーとマリアンヌは地図を見ながら魔王軍の動きを予想している。この村まで来ていると言う事は、もうすぐ王都に魔の手が及んでしまう。予断を許さぬ状況なのだ。
「意外と良いんじゃねぇ?タト」
「ダナンさん」
真っ赤な髪の女性戦士は「ダナンで良いよ」と気さくに笑いながら俺の作ったアクセサリーを手に取って眺めている。
「うん、よく出来てる。売れそうだな。しかもダークファングの……でかいな、ボスだろ、これ。良く狩れたなぁ」
褒められて嬉しくなった俺はその時の事を思わず話していたが、コーディとダナンの顔がどんどん険しくなって行くのを見逃していた。
「と、言う感じてボスを倒したら皆いなくなってね。それから、面倒になったら狙ってボスだけ倒すようになったんだよね!」
「で?なんだって?緑になったポティトを?投げつけて倒しただと?」
「うん。緑のポティトは毒があるからな!狼にも効くんだよ。食ったら駄目だぞ?」
出てきた芽もね!
「タト……確かに緑のポティトは腹を壊す、食べちゃ駄目だ……でも魔狼を倒すほどの毒はない!!」
「え?あるよ。ぱたぱた死ぬだろ?」
「死なねーし!」
「死ぬよ?」
……し、死ぬよね?緑のポティトはマジで危ないので危険物をしまってる納屋に厳重に保管してあるし?!
「……どうなってるのかな……タトの野菜は?」
「ふ、普通の家庭菜園ですけど……」
あっ!全員の目が!目が痛くて冷たいっ!!痛い!いたたた……っ!
「その辺一帯も守ってくれ……」
俺とコーディのボケとツッコミはシシリーの冷たい眼差ししかいただけなかった……駄目だ、幸田……俺達じゃ笑いのテッペンは取れなさそうだぜ……。
「タト、いいからシシリーの話を聞け」
「あ、うん」
こほん、とシシリーは軽く咳払いをしてから地図を見るように指差す。
「魔王軍の進行方向にこの村があるのは見たらわかると思う。だから、あの美味しい熊はそうなんじゃないかって。そして、最初にとっても不穏な事言ってたわよね?これが初めてじゃないって…
「ああ、よく来るよ。結構熊鍋食ってるもん」
コーディ達は顔を見合わせてから
「何くらい?熊だけ?」
「うーん、熊は月に一回か2回かな?あと狼が来る時もある。あいつら食う所少ないんだよね。でも牙とか爪とかをさ木賊で磨けばツルツルになって、それっぽいアクセサリーに……」
「狼も来ているんですか?!」
「う、うん……あいつら鼻が良いからトウガラシよく効くし……他色々……」
頭が悪そうなコーディをちょっと除け者にして3人の女性は狼の色や大きさを事細かに聞いてくる。
「黒っぽいっていうか背中は白?銀色?」
「ダークファングのシルバーバックですわ、間違いなく」
「あいつらは群れだろ?!30から50とかの。どうなんだ?タト」
「数かぁ……結構いたかも。100匹くらい?」
「2個団体かな?やっぱり魔王軍の可能性が濃厚ね……」
これ、本格的にやばいやつじゃねぇ?
「な、なあコーディ。魔王軍ってマジなのか??」
「俺もまだ戦ったことねえから何とも……でも、狼の爪のアクセとかってマジそれっぽくていいなーー!何個かくれよ!」
「一個1000マネーです」
「金!?」
1マネーは1円って所。いくら兄弟だからってただでくれてやる道理はない。何せこれは俺のお小遣い稼ぎなんだからな!
「仕方ねぇな、負けてくれよ」
「毎度ー」
3人の美人に睨まれた!ひぃ!
「コーディ!タト!!そんなアクセで喜んでる場合じゃないのよ!魔王軍がこの村に攻めてきてるの!分かってる?!」
「あ、ごめんなさい……」
シシリーとマリアンヌは地図を見ながら魔王軍の動きを予想している。この村まで来ていると言う事は、もうすぐ王都に魔の手が及んでしまう。予断を許さぬ状況なのだ。
「意外と良いんじゃねぇ?タト」
「ダナンさん」
真っ赤な髪の女性戦士は「ダナンで良いよ」と気さくに笑いながら俺の作ったアクセサリーを手に取って眺めている。
「うん、よく出来てる。売れそうだな。しかもダークファングの……でかいな、ボスだろ、これ。良く狩れたなぁ」
褒められて嬉しくなった俺はその時の事を思わず話していたが、コーディとダナンの顔がどんどん険しくなって行くのを見逃していた。
「と、言う感じてボスを倒したら皆いなくなってね。それから、面倒になったら狙ってボスだけ倒すようになったんだよね!」
「で?なんだって?緑になったポティトを?投げつけて倒しただと?」
「うん。緑のポティトは毒があるからな!狼にも効くんだよ。食ったら駄目だぞ?」
出てきた芽もね!
「タト……確かに緑のポティトは腹を壊す、食べちゃ駄目だ……でも魔狼を倒すほどの毒はない!!」
「え?あるよ。ぱたぱた死ぬだろ?」
「死なねーし!」
「死ぬよ?」
……し、死ぬよね?緑のポティトはマジで危ないので危険物をしまってる納屋に厳重に保管してあるし?!
「……どうなってるのかな……タトの野菜は?」
「ふ、普通の家庭菜園ですけど……」
あっ!全員の目が!目が痛くて冷たいっ!!痛い!いたたた……っ!
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