【完結】家庭菜園士の強野菜無双!俺の野菜は激強い、魔王も勇者もチート野菜で一捻り!

鏑木 うりこ

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18 俺の知ってる朝餉

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 村人の朝は早い。朝食の前に畑の水遣りをしに出かけたりとやる事は多い。
 15歳で大人と言う世界なのだから俺は父さんと共に早起きして畑に出かけ、母さんと姉ちゃんは家に残って朝食の用意をする。
 俺のせいでこの辺の家からは味噌汁の良い匂いや米を炊いた時の甘い匂いが漂ってくる。

「うおぉ……違う俺の知ってる異世界の朝餉はこんなんじゃねぇ……」

「何言ってんのよコーディ。早く食べなさい」

 炊き立ての白米にトーフとネギィの味噌汁に目玉焼きとカリカリのイノシシベーコン。

「違うんだけど、うめぇよ……しくしく」

「コーディ、そんなに母さんの味が恋しかった?」

「……いや、姉ちゃん。俺がこの家にいた頃、米も味噌もまだなかったから」

「あれ?そうだっけ?」

 そんな和食と洋食が入り混じったような日本の朝食を食べ終わると、コーディは一息ついてた俺に疑問をぶつけてきた。

「なー。田んぼなんてないよな?何で米があるの?」

 あーそうか。コーディが家を出てからだったな。米を食べ始めたのって。

「庭に来いよ。見たらわかる」

「うん?」

 コーディと一緒に庭の家庭菜園に向かう。今日も元気に野菜が育ってる育ってる。

「ほら、あの何個かあるバケツ。あれに稲が植えてあるんだ。あったろう?職人化したアイドルがガチ農業する番組。あれの真似だよ」

「あー!あったあった!そういえばバケツで育ててたなぁ!」

 うん、そう言う事。あの番組みて俺もやってみたかったんだー。

「でもよ、タト。あんなちっちゃいバケツ3つでなんで皆で食べるだけの米が採れるの??昨日も米だったよな?」

 うん。かなりの確率でうちは米食だ。何故なら俺が米を食べたいからだ。あとおにぎりは便利だ。握っておけば弟妹が勝手に食ってる。あいつら育ち盛りだから物凄く食うし。

「あーあのな。俺もこの世界で知ったんだけど、前の世界にあった春分の日とか覚えてる?」

「そんなのあったなー。何だっけ、そこから春になる日だっけ?」

「それ立春な?」

 まずは軽くツッコミいれとこ。

「そう言うのに、一粒万倍日って言うのがあるんだよ」

「知ってる!パチンコ屋とか宝くじ売り場で見た!当たった事ねぇけど」

 幸田……お前ってホント幸田だよな……。

「ま、まあその日に植えると本当は一粒しか取れないはずの米が一万倍に増えるんだよ」

「嘘だぁ~~」

「神ちゃんの仕業だろうな」

 最初ちょびっとしか取れなかったら

「これ、お腹いっぱい食べたいよおーーー!」

 って叫んだからなぁ。

「そんな訳で、このバケツ3つでも米俵出来るくらい取れるんだよ。保管小屋に積んであるよ」

「お前……まじタト様だな……米、食いたかったんだよ……」

「そうか?じゃあコーディは米を守る為にも魔王軍をなんとかしてくれよ?」

 おう!とコーディは頼もしく笑ってくれた。

 更に頼もしいことに次の日にミニトメィトが一房、虹色のモヤに包まれて色づいていた。




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