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6話 誘拐なんて怖くない
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馬鹿親父、今は馬鹿ジジイか? どちらでもいいけど、ほんとに馬鹿だわ。なんであんなに危機管理能力がないのだろう?
危機管理ができない平和ボケで退位させられたのに、全く学んでない。
なんでちゃんと確認もせずに渡してしまうんだろう。
まぁ、相手が幻影魔法でメアリーに化けていることを、馬鹿ジジイはきっと見破れなかっただろうけど、それにしてもチョロ過ぎる。護衛騎士のジェイドだって甘い。
もっと鍛えなきゃだめね。やはり我が国は魔法に対しての認識が弱い。幻影魔法とか頭にないのだろう。私はため息をついた。
男達の話し声がする。こいつらが誘拐犯か? まぁ、ただの駒だな。成功しても失敗しても始末される駒だろう。
男達はまだ若いふたり組でひとりは長身で体格が良い。もうひとりはチビで痩せぎす。見るからに手下、子分そんな感じだ。子分が私を見ている。
「アニキ、本当に始末するのか? こんなに可愛い赤ちゃんを始末するなんて俺は無理だよ」
やっぱり子分か。
アニキ分はなんというのだろう。私は興味津々になり、耳をすませた。
「仕方ないだろう。この子を始末しないと俺達が消されるんだ。目を閉じて、ひと思いにやっちまおう」
アニキ分は任務を全うしようとする責任感があるんだな。
こいつらは私を消そうとしているようだ。やっぱり駒に間違いない。こいつらを雇っているのは、こいつらを消す力がある奴なんだな。
女王殺害事件の黒幕は死んだはず。だったら今回の誘拐の犯人は別の誰かか?
私は誘拐犯達ににっこりと微笑んでみた。
「アニキ、俺達を見て笑っているぜ、やっぱり俺は無理だ。始末したことにして逃げよう」
「そうだな。こんな可愛い子を始末出来ねぇよな。どこかの孤児院の前にでも置き去りにして逃げよう」
こいつら逃げるつもりだな。まぁ、私を始末しないでくれるなら、逃げてもいいけど。
それにしても魔導士達や騎士達は何をしているんだろう? 遅いわ。早く助けに来てよ。ルドルフはどうしたの?
アーベルも何でこんな日にルドルフに外の仕事をさせるのよ。私の傍につけなきゃだめでしょう。
ルドルフはメアリーの夫で前世のエデルの時から私の傍にいてくれた魔法騎士だ。あの時も離れていた。ルドルフが私から離れるとろくなことはない。
それにしても何のために位置が測定できる魔道具をつけているのよ。早く見つけてよ。
私は少しイライラしてきた。
ここはどこなのかわからないが、とりあえずでかい声で泣いてやるか。泣けばこいつらも困るだろうから、私を殺すなり、捨てるなり、何か動くだろう。
ここでこいつらの話を聞いていてもつまらない。
もしも騎士達が近くにいるなら鳴き声で気がつくかもしれない。
「ふえっ……ふえっ……ふぇっ……ふうわぁ~んふぅわぁ~ん」
「アニキ、やばいよ。こいつ泣き出したぜ。おい、泣くなよ。そんな大きな声で泣いたら誰か来るかもしれないから、泣き止んでくれよ~」
誘拐犯は困った顔をしている。
私は力いっぱい大きな声で泣くことにした。1歳児と侮ることなかれ、私自身もびっくりするくらい大きな声が出た。
「ふぅぎゃ~! ふぅぎゃ~!」
「アニキ! ヤバい! 誰か来る。俺は逃げるぜ」
「ちょっと待て! 俺も逃げる。ごめんな、赤ちゃん。俺達、あんたのこと預かって消すように命令されただけなんだ。あんたをおうちに帰してやりたいけど、あんたのおうちがわからないんだよ。こんな上等な服を着てるからお貴族様だと思うんだけどな。俺達にはわからないんだ。良い人に拾われるんだぜ。じゃあな」
誘拐犯ふたりは私が大声でギャン泣きしたせいで、真っ青になり、慌てて逃げてしまった。
コモノか? しかし逃げ足は早いし、馬鹿ジジイより危機管理能力はあるようだな。
私を馬鹿ジジイから受け取ったメアリーに化けたやつは転移魔法の途中で私に何かを嗅がせて意識を失わせた。
その後、もうワンクッションかツークッション挟んであの二人組に渡されたんだろう。
もう、騎士達がもう少し早く来ていれば捕らえられたのに。
ガシャン
「ぎゃ~! お助けを~!」
「俺達は何も知らないんだ! 命令されただけなんだ。ご慈悲を~!」
さっきの誘拐犯達がなんだか騒いでいる。逃げたんじゃなかったのか?
扉がバタンと大きな音を立てて開いた。
「エデルお嬢様、遅くなってすみません」
やっときたか。
ルドルフは私を抱き上げ頭を撫でる。
「あいつらは捕らえましたが、黒幕までは辿り着くのはむずかしいでしょう」
そうだろう。そんなに簡単に捕まるわけはないだろう。全く、言葉が話せないのがもどかしくて仕方ない。
「必ず、黒幕を暴き出します。私達を信じて欲しください」
私はとりあえず頷いておいた。今私にできるコミュニケーションは頭を縦を振る「YES」と横に振る「NO」だけしかないからね。
でも、今回は私が自分で暴きたいわ。もちろんみんなには手伝ってもらうけどね。
いったい犯人の狙いは何なのだろう?
とにかく早く話せるようにならなくてはどうしようもない。
ルドルフに抱っこされて外に出ると、誘拐犯達が縄でぐるぐる巻きにされて座り込んでいた。
ふたりはルドルフの腕の中にいる私に気がついたようだ。
「赤ちゃん、怖い目にあわせてごめんな。騎士に捕まる方が殺されなくてよかったかもな。多分あんたを消しても俺達は口封じに殺されてただろうしな」
「そうだな。ごめんよ。牢屋で罪を償うよ。もう誘拐なんて懲り懲りだ。上手い話には乗らないと誓うよ」
この人達は根っからの悪人じゃない。騎士に捕まったから死ななくて済むと思っているようだが、王女誘拐なんて間違いなく死罪だろう。
「お前達、なにか思い違いをしているようだな。この方は王女だ。王女を誘拐したお前達は間違いなく死罪だろう。残念ながらどちらにしてもそういうことだ」
あらあら、バラしちゃったわね。
ルドルフの言葉に誘拐犯達は真っ青な顔になり、ガタガタ震え出した。
「王女様だって? まさかそんな。俺達何も知らなかったんだ。知らない女から酒場で話を持ちかけられて、さっき知らない男からその子を渡されただけなんだ」
「そ、そうだ。王女様を消すなんてそんな罰当たりなことをするはずがない。知らなくても死罪なのか?」
ルドルフは腕組みをして上に目をやり何かを考えている様だ。
「お前達、家族はいるのか?」
「いえ、俺達は孤児だ。この街の孤児院で成人するまで一緒にいた。その後孤児院を追い出され、ふたりで色々働いてみたけど、どれもこれもうまくいかず。今は破落戸になりさがっているってわけなんだ」
「ふーん、そうか。でも釈放されたら頼んだやつに消されるんじゃないのか?」
そうだろうなきっと消されるだろう。
「とりあえず連れて行け。取り調べは私がやる」
「承知」
ルドルフに言われ、騎士達は誘拐犯達を連行していった。
帰りの馬車も私はルドルフに抱っこされたままだ。
「お嬢様、あのふたりを手元に置きましょうか?」
へ?
「あいつらはどちらにしても死しかない。ここで助けて恩をきせ、お嬢様が自由に動かせる人間にしようと思います。あいつらは身体能力もありそうだし、頭も悪くない。家族もいない事だし、魔導士に魔法で顔を変えてもらい私が鍛えます。お嬢様がよちよち歩き出す頃にはいっぱしの護衛にします。どうでしょう?」
私は頭を縦に振り頷いた。
あのふたりは悪人ではないし、できれば死罪は回避したい。でも、ルドルフの「鍛える」は死ぬより辛いかもしれないな。まぁ、ついてこれなかったらそれまでだわね。
私は眠くなってきた。なんといっても身体はまだ1歳児だ。すぐに眠くなる。
馬車の揺れはゆりかごみたいで気持ちいい。今日は色々あって疲れたなぁ。
「あれ、お嬢様、眠いのですか?」
そうよ、眠いのよ。赤ちゃんだからね。
ルドルフは私の頭を撫でている。
「大事にならなくて本当に良かった。今度お嬢様を亡くしたら私もメアリーも生きてはいない。それにしても犯人は一体誰なんだ。捕まえたら死ぬより辛い目にあわせてやる。絶対許さない」
ルドルフの独り言を聞きながら私は夢の世界の住人となった。
危機管理ができない平和ボケで退位させられたのに、全く学んでない。
なんでちゃんと確認もせずに渡してしまうんだろう。
まぁ、相手が幻影魔法でメアリーに化けていることを、馬鹿ジジイはきっと見破れなかっただろうけど、それにしてもチョロ過ぎる。護衛騎士のジェイドだって甘い。
もっと鍛えなきゃだめね。やはり我が国は魔法に対しての認識が弱い。幻影魔法とか頭にないのだろう。私はため息をついた。
男達の話し声がする。こいつらが誘拐犯か? まぁ、ただの駒だな。成功しても失敗しても始末される駒だろう。
男達はまだ若いふたり組でひとりは長身で体格が良い。もうひとりはチビで痩せぎす。見るからに手下、子分そんな感じだ。子分が私を見ている。
「アニキ、本当に始末するのか? こんなに可愛い赤ちゃんを始末するなんて俺は無理だよ」
やっぱり子分か。
アニキ分はなんというのだろう。私は興味津々になり、耳をすませた。
「仕方ないだろう。この子を始末しないと俺達が消されるんだ。目を閉じて、ひと思いにやっちまおう」
アニキ分は任務を全うしようとする責任感があるんだな。
こいつらは私を消そうとしているようだ。やっぱり駒に間違いない。こいつらを雇っているのは、こいつらを消す力がある奴なんだな。
女王殺害事件の黒幕は死んだはず。だったら今回の誘拐の犯人は別の誰かか?
私は誘拐犯達ににっこりと微笑んでみた。
「アニキ、俺達を見て笑っているぜ、やっぱり俺は無理だ。始末したことにして逃げよう」
「そうだな。こんな可愛い子を始末出来ねぇよな。どこかの孤児院の前にでも置き去りにして逃げよう」
こいつら逃げるつもりだな。まぁ、私を始末しないでくれるなら、逃げてもいいけど。
それにしても魔導士達や騎士達は何をしているんだろう? 遅いわ。早く助けに来てよ。ルドルフはどうしたの?
アーベルも何でこんな日にルドルフに外の仕事をさせるのよ。私の傍につけなきゃだめでしょう。
ルドルフはメアリーの夫で前世のエデルの時から私の傍にいてくれた魔法騎士だ。あの時も離れていた。ルドルフが私から離れるとろくなことはない。
それにしても何のために位置が測定できる魔道具をつけているのよ。早く見つけてよ。
私は少しイライラしてきた。
ここはどこなのかわからないが、とりあえずでかい声で泣いてやるか。泣けばこいつらも困るだろうから、私を殺すなり、捨てるなり、何か動くだろう。
ここでこいつらの話を聞いていてもつまらない。
もしも騎士達が近くにいるなら鳴き声で気がつくかもしれない。
「ふえっ……ふえっ……ふぇっ……ふうわぁ~んふぅわぁ~ん」
「アニキ、やばいよ。こいつ泣き出したぜ。おい、泣くなよ。そんな大きな声で泣いたら誰か来るかもしれないから、泣き止んでくれよ~」
誘拐犯は困った顔をしている。
私は力いっぱい大きな声で泣くことにした。1歳児と侮ることなかれ、私自身もびっくりするくらい大きな声が出た。
「ふぅぎゃ~! ふぅぎゃ~!」
「アニキ! ヤバい! 誰か来る。俺は逃げるぜ」
「ちょっと待て! 俺も逃げる。ごめんな、赤ちゃん。俺達、あんたのこと預かって消すように命令されただけなんだ。あんたをおうちに帰してやりたいけど、あんたのおうちがわからないんだよ。こんな上等な服を着てるからお貴族様だと思うんだけどな。俺達にはわからないんだ。良い人に拾われるんだぜ。じゃあな」
誘拐犯ふたりは私が大声でギャン泣きしたせいで、真っ青になり、慌てて逃げてしまった。
コモノか? しかし逃げ足は早いし、馬鹿ジジイより危機管理能力はあるようだな。
私を馬鹿ジジイから受け取ったメアリーに化けたやつは転移魔法の途中で私に何かを嗅がせて意識を失わせた。
その後、もうワンクッションかツークッション挟んであの二人組に渡されたんだろう。
もう、騎士達がもう少し早く来ていれば捕らえられたのに。
ガシャン
「ぎゃ~! お助けを~!」
「俺達は何も知らないんだ! 命令されただけなんだ。ご慈悲を~!」
さっきの誘拐犯達がなんだか騒いでいる。逃げたんじゃなかったのか?
扉がバタンと大きな音を立てて開いた。
「エデルお嬢様、遅くなってすみません」
やっときたか。
ルドルフは私を抱き上げ頭を撫でる。
「あいつらは捕らえましたが、黒幕までは辿り着くのはむずかしいでしょう」
そうだろう。そんなに簡単に捕まるわけはないだろう。全く、言葉が話せないのがもどかしくて仕方ない。
「必ず、黒幕を暴き出します。私達を信じて欲しください」
私はとりあえず頷いておいた。今私にできるコミュニケーションは頭を縦を振る「YES」と横に振る「NO」だけしかないからね。
でも、今回は私が自分で暴きたいわ。もちろんみんなには手伝ってもらうけどね。
いったい犯人の狙いは何なのだろう?
とにかく早く話せるようにならなくてはどうしようもない。
ルドルフに抱っこされて外に出ると、誘拐犯達が縄でぐるぐる巻きにされて座り込んでいた。
ふたりはルドルフの腕の中にいる私に気がついたようだ。
「赤ちゃん、怖い目にあわせてごめんな。騎士に捕まる方が殺されなくてよかったかもな。多分あんたを消しても俺達は口封じに殺されてただろうしな」
「そうだな。ごめんよ。牢屋で罪を償うよ。もう誘拐なんて懲り懲りだ。上手い話には乗らないと誓うよ」
この人達は根っからの悪人じゃない。騎士に捕まったから死ななくて済むと思っているようだが、王女誘拐なんて間違いなく死罪だろう。
「お前達、なにか思い違いをしているようだな。この方は王女だ。王女を誘拐したお前達は間違いなく死罪だろう。残念ながらどちらにしてもそういうことだ」
あらあら、バラしちゃったわね。
ルドルフの言葉に誘拐犯達は真っ青な顔になり、ガタガタ震え出した。
「王女様だって? まさかそんな。俺達何も知らなかったんだ。知らない女から酒場で話を持ちかけられて、さっき知らない男からその子を渡されただけなんだ」
「そ、そうだ。王女様を消すなんてそんな罰当たりなことをするはずがない。知らなくても死罪なのか?」
ルドルフは腕組みをして上に目をやり何かを考えている様だ。
「お前達、家族はいるのか?」
「いえ、俺達は孤児だ。この街の孤児院で成人するまで一緒にいた。その後孤児院を追い出され、ふたりで色々働いてみたけど、どれもこれもうまくいかず。今は破落戸になりさがっているってわけなんだ」
「ふーん、そうか。でも釈放されたら頼んだやつに消されるんじゃないのか?」
そうだろうなきっと消されるだろう。
「とりあえず連れて行け。取り調べは私がやる」
「承知」
ルドルフに言われ、騎士達は誘拐犯達を連行していった。
帰りの馬車も私はルドルフに抱っこされたままだ。
「お嬢様、あのふたりを手元に置きましょうか?」
へ?
「あいつらはどちらにしても死しかない。ここで助けて恩をきせ、お嬢様が自由に動かせる人間にしようと思います。あいつらは身体能力もありそうだし、頭も悪くない。家族もいない事だし、魔導士に魔法で顔を変えてもらい私が鍛えます。お嬢様がよちよち歩き出す頃にはいっぱしの護衛にします。どうでしょう?」
私は頭を縦に振り頷いた。
あのふたりは悪人ではないし、できれば死罪は回避したい。でも、ルドルフの「鍛える」は死ぬより辛いかもしれないな。まぁ、ついてこれなかったらそれまでだわね。
私は眠くなってきた。なんといっても身体はまだ1歳児だ。すぐに眠くなる。
馬車の揺れはゆりかごみたいで気持ちいい。今日は色々あって疲れたなぁ。
「あれ、お嬢様、眠いのですか?」
そうよ、眠いのよ。赤ちゃんだからね。
ルドルフは私の頭を撫でている。
「大事にならなくて本当に良かった。今度お嬢様を亡くしたら私もメアリーも生きてはいない。それにしても犯人は一体誰なんだ。捕まえたら死ぬより辛い目にあわせてやる。絶対許さない」
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